脂肪は太りやすいけれど腹持ちはよい

効果のあるダイエット法であっても、長続きしなければ仕方がありません。ダイエットが長続きしない大きな理由は、空腹を我慢できないことです。ダイエットのために脂肪が少ない食材、食べすぎになりがちな主食(ご飯、パン、麺類など)、砂糖が含まれたものを避けるといった食事をしていると、血糖値が上昇しにくくなって満腹を感じにくくなります。
ご飯、パン、麺類などに含まれる糖質のブドウ糖は血糖値を上げて満腹を感じさせるものなので、ダイエットのために減らしすぎると満腹感が得られないだけでなく、空腹感を強くさせることにもなります。
脂肪が多く含まれた食事は、美味しく感じます。そのために食べすぎになりやすく、しかもエネルギー量が1g当たり約9kcalと、たんぱく質と糖質の約4kcalに比べて2.25倍のエネルギー量にもなっています。脂肪の摂取量が多くなると太りやすくなるものの、脂肪が多い食事は消化時間が長く、腹持ちがよいので、脂肪が含まれた食事をすることで空腹を感じるまでの時間を延ばすことができるようになります。
たんぱく質も糖質に比べて腹持ちがよいので、たんぱく質と脂肪が含まれた肉類も摂ることがダイエットを成功させるためには大切になります。食物繊維が多く含まれた野菜や穀類、キノコ、海藻などを食べると、糖質がブドウ糖に分解されるまでにかかる時間が長くなり、血糖値の上昇が遅くなって、それだけ腹持ちがよくなるのです。
消化時間に、どれくらいの違いがあるかですが、糖質は胃で10~15分で消化が始まって、完全に消化されるまでに2時間ほどかかります。それに対して、たんぱく質は約4時間、脂肪は約6時間がかかります。胃からは糖質とたんぱく質の消化酵素が分泌されていますが、脂肪の消化酵素は胃と小腸の間の十二指腸から分泌されるので、脂肪の消化には時間がかかるわけです。
糖質が多い食事ばかりをしていると、2時間ごとに空腹を感じるようなことにもなりかねません。そのために食べる回数が増えて、ダイエットができない原因にもなるだけに、たんぱく質と脂肪は、ある程度は必要ということです。

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