身体を温めるための調理法

東洋医学では、食品の性質は、身体を温めるか身体を冷やすかで大きく分けられています。これは五性分類と呼ばれます。身体を温める作用がある「温性」、身体を温める作用が強い「熱性」、身体の熱に影響しない「平性」、身体を冷やす作用がある「涼性」、身体を冷やす作用が強い「寒性」の5タイプに分けられています。
食品の五性分類の温性の食品は身体を温めるだけでなく、冷えた状態を回復させて、平性に近づけてくれます。逆に冷えている人は涼性の食品を食べることで平性にすることができます。温性の食品は冷えやすい人にはよいものであっても、身体が温まる人には温めすぎて、かえって害を与えることになります。
東洋医学では、すべての食品は健康に役立つ一方で、害にもなるとされることがあるのは、こういった理由があるからです。
同じ穀類でも餅米は身体を温め、そばや小麦は冷やし、米は中間の食品となっています。身体を冷やす性質がある食品でも煮るなど温めたときには平性となり、平性の食品は温性の性質にすることができます。涼性、寒性の食品の性質を、そのまま取り入れるためには、生の状態か冷やして食べるようにするとよいわけです。肉類では鶏肉、羊肉が温性、牛肉や豚肉が平性、馬肉が涼性となっています。
また、魚ではサンマやアジ、サバ、カツオなどは温性、ヒラメやイカなどは平性、カニやタコなどは涼性となっています。同じ飲料であっても、紅茶や中国茶、ハーブティー、ココアは温性ですが、緑茶は紅茶や中国茶と同じツバキ科の葉ではあるものの身体を冷やす性質となっています。コーヒーも身体を冷やします。温めて飲むと、そのときには身体は温まりますが、身体の中で温度が下がってくると、身体を冷やす性質が強く出るようになってしまうのです。

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