006 代謝促進成分が不足するとエコ対応になる

食べる量が少ないのにやせない理由としてエネルギー代謝に必要な成分が不足していることを紹介してきましたが、代謝成分が不足していると生命維持と活動のためのエネルギーが充分に作られなくなることから、エネルギー不足に対応するエコ対応の身体になっていきます。
脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪は、生命維持のための重要なエネルギー源であるので、できるだけ多くをためて、できるだけ使わないようにする仕組みが備わっています。通常に食事をして通常に身体を動かしても太っていくようになっているのです。
エネルギー代謝に必要なビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸が不足していると、糖質や脂質の燃焼が盛んには行われなくなるので、脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪が減りにくくなります。それと同時に余分な中性脂肪が多く肝臓の中で作られるようになって、脂肪細胞に蓄積される中性脂肪が増えていきます。
このようなことにならないようにするには、代謝に必要なビタミンB群を補うのは当然のこととして、もう一つ重要なことがあります。それは燃焼させるための筋肉を増やすことです。燃焼は肝臓や心臓、脳などでも盛んに行われていますが、この部位は増やすわけにはいかないところです。筋肉運動をして脂肪をエネルギー源として消費して筋肉を増やせば、それによって脂肪をもっと燃焼させられるようになるのです。