066 朝食は何をブレイクするのか

現状を超えて飛躍することは「ブレイクする」と表現されています。これはブレイクスルー(breakthrough)から来た言葉です。ブレイクがついた食事に関する言葉というとブレックファスト(breakfast)があげられます。あえて説明する必要がないほど知られている朝食のことです。ファストではなくファーストと記載されることが多いのですが、fastの読み方はファストのはずです。
fastは通常は速いことを指しています。外食産業ではfastfoodという言葉がありますが、これもファーストフードと記載されることが多くなっています。同じ食事であっても、breakfastのfastは絶食や断食を指します。夕食を食べ終えてから朝食までの絶食状態を破壊するのが朝食です。だから、breakfastで意味が合っているわけです。
絶食は食物を断つことを指します。検査を受けるために半日もしくは1日、食べ物をまったく食べないようにすることを一般に指します。必要な栄養素と水分を摂りながら通常の食事をしないことはファスティング(fasting)と呼ばれます。
空腹状態を脱して、1日を始めるためのエネルギー源、活力源をいただく重要なタイミングの朝食であるのに、これを抜いてしまう人が少なくありません。脳の唯一のエネルギー源のブドウ糖は脳の中に充分に保持されるのは15時間ほどです。夕食を19時に食べ終えて、朝食が7時なら12時間の空腹時間で、まだ3時間の余裕があります。それにも関わらず、朝食を抜いて12時に昼食を食べるとすると17時間となって、2時間ほど不足した時間ができます。
これでは脳の働きが低下するだけでなく、脳が全身の働きをコントロールしているので全身の機能低下を起こすことにもなりかねません。朝目覚めたら、すぐにブレイクすべきだという話をさせてもらっています。