082 長く歩くほど健康になれるのだろうか

ウォーキング大会が全国で実施されています。所管しているのは日本ウオーキング協会で、都道府県のウオーキング協会が運営しています。ウォーキング大会は5kmほどの距離から最長で50kmまでのコースがあります。日本スリーデーマーチ(埼玉県東松山市)では3日連続で50kmを歩くことができます。日本ウオーキング協会には表彰制度があって、地球1周分の4万kmを歩くと歩行認定されて、表彰もされます。勝手に歩いてカウントされるわけではなくて、公式の大会で認定コースを歩かなければなりません。そのために長く歩くことが目標となっています。
ウォーキングには、いろいろなスタイルがあるのですが、日本ウオーキング協会が採用しているのはマーチングリーグで、これはオランダで始まったとされる集団で長距離を歩くスタイルのウォーキングです。長い距離を歩くこと、しかも2〜3日連続で歩き続けることは健康によいというよりも健康な人だからできることだとも考えています。健康になった人が目標にするにはよくても、健康になろうとして歩く場合には1日に30分から1時間でもよいので毎日のように歩く機会を作ることがすすめられています。中之条研究でも1日に1万2000歩以上を習慣的に歩くことは、身体に負担となって、かえって健康づくりにはよくないことが示されています。
ウォーキングは歩くことを指す言葉です。ただ歩くだけではなく、健康増進を目指した方向であり、散歩やショッピングなどのダラダラ歩きは一般には含まれません。歩きながら会話ができる速度で、30分以上は歩き続けられる速度が基本となります。
ちなみに、ウォーキング(walking)は一般の呼び方で、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名称となっています。