094 中性脂肪値を下げるウォーキング

インターバルウォーキングによって血糖値を効果的に下げて安定させる歩き方を前回紹介しましたが、検査数値の悩みとして多いのは中性脂肪値の高さです。血糖値対策の歩き方は10分間のウォーキングを何度か繰り返して、運動を始めたときに多く消費されるブドウ糖の燃焼を効率よく進めようとするものです。これに対して中性脂肪対策の歩き方は、15分以上の歩行、できれば30分は歩くことがすすめられます。
前回の繰り返しになりますが、平常時には身体を動かすためのエネルギー源としてブドウ糖は60%ほど、脂肪酸は40%ほどの割合で使われています。運動を始めたときには早くエネルギーを作らなければならないために、燃焼しやすいブドウ糖が80%ほど、脂肪酸は20%ほどの割合で使われるように変化します。ところが、10〜15分が経過すると筋肉が温まってきて、脂肪分解酵素のリパーゼの働きが盛んになって、脂肪酸の燃焼が盛んになっていきます。そのときの割合はブドウ糖が35%、脂肪酸が65%ほどです。
ブドウ糖は燃焼が早くても長続きしないのに対して、脂肪酸は燃焼までには時間がかかっても、盛んに燃焼するようになったら、長く燃焼し続けるという特徴があります。普通の速度で歩くウォーキングでも長く歩けばよいわけですが、なかなか時間が取れない人も多く、そういう方にすすめているのが歩くスピードを変化させるインターバルウォーキングです。
速歩をすると筋肉の中に多くの酸素が運ばれ、続いて普通歩行をすると、この酸素を使って脂肪燃焼が盛んになります。速歩を30秒から1分ほどしたあとに30分間の普通歩行をして、そのあとには再び速歩、普通歩行を繰り返すようにします。合計で1時間ほどの時間がかかるので、毎日とはいかなくても、週に1〜2回の実施をすすめています。