115 エネルギー代謝とメディカルダイエット

食事と運動、食事と休養、運動と休養の組み合わせによって効果的に体脂肪コントロールを行うメディカルダイエットは、それぞれのタイミングを生理学に基づいて実施することから“タイミングダイエット”とも呼ばれています。この科学的ダイエット法でターゲットにしているのは脂肪細胞に蓄積されている体脂肪、その中でも内臓脂肪です。内臓の周りに蓄積される脂肪は蓄積されやすく、消費されやすいという特徴があります。余計に蓄積された内臓脂肪は減らすようにしていきますが、適正な範囲の蓄積は上限近くでもあっても、これはよい状態と判断しています。
脂肪細胞の中の中性脂肪は蓄積型の脂肪で、体内で必要になると脂肪細胞の中で分解されて、脂肪酸が血液中に放出されます。この脂肪酸が筋肉細胞などの全身の細胞の中に取り込まれます。細胞の中にはエネルギー代謝の小器官であるミトコンドリアがあり、ミトコンドリアに脂肪酸が取り込まれて、その中で代謝が起こり、エネルギー化されます。
脂肪酸が取り込まれるときには条件があり、代謝促進成分のL‐カルニチンと結びつくことで脂肪酸は通過することができます。食事と運動、食事と休養、運動と休養の組み合わせによって効果的に代謝を起こす方法であっても、エネルギー源の脂肪酸が充分に行われなければ、代謝を高めることも、体脂肪を減らすこともできなくなります。そのため、L‐カルニチンを摂取してメディカルダイエットに取り組むことがすすめられています。