125 糖尿病改善の運動と睡眠

成長期の子供は1日の多くの時間帯に成長ホルモンが分泌されていますが、成人以降には成長ホルモンは睡眠中と運動をした後に多く分泌されるだけになります。ブドウ糖を主に燃焼させる白筋は運動後に特に増えやすくなっています。運動をした後に寝ると成長ホルモンの分泌量が増えて、白筋が増えて、血糖値が下がりやすい筋肉にしていくことができます。
運動後に睡眠時間を取ると筋肉が増えるということで、筋肉強化とブドウ糖の燃焼効率を高めるということでは、睡眠は運動とともに大切な時間であるといえます。
運動の効果は、運動をした後にだけあるわけではなくて、昼間に運動をして、昼寝もしないで寝るのは夜だけということでも成長ホルモンが多く分泌されます。ただし、成長ホルモンが多く分泌されるのは深夜0時から2時までの間で、しかも熟睡していることで分泌量が大きく増やすことができて、成長ホルモンを使って筋肉を増やすことができます。
運動のうち有酸素運動は赤筋を増やす効果があり、赤筋は脂肪酸を燃焼させる筋肉であるので、脂肪を減らす効果があっても、ブドウ糖を減らす効果はないように思われるかもしれません。しかし、有酸素運動であっても、白筋を増やすことはできます。それは歩幅を広げて、勢いよく歩く方法です。勢いよく早歩きをすると筋肉の収縮によるポンプ作用で筋肉の中に多くの酸素が送り込まれます。その後には普通歩行をしても、筋肉の中で酸素を多く使って、ブドウ糖も脂肪酸も多く燃焼させることができるようになります。