133 豚肉とレタスの夕食で睡眠ホルモンを出そう

熟睡は成長ホルモンの分泌を促して、ダイエット効果があることが知られています。興奮をしていると自律神経の交感神経が盛んに働き、リラックス作用がある副交感神経が働きにくくなって寝つきが悪くなり、熟睡しにくくなります。熟睡のためには、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を促すことが必要で、そのためには神経物質のセロトニンを安定させることが大切になります。
しかし、ストレスを受けると脳内のセロトニンが低下してきます。セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから作られるので、トリプトファンが多く含まれる大豆製品、チーズ、肉類、牛乳などを夕食に摂るようにします。他にも熟睡のためには神経バランスを整えて睡眠リズムを整えることです。睡眠は浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を90分周期で繰り返し、4回の周期(6時間)を過ぎたあとに起床するリズムとなっています。ノンレム睡眠のときに成長ホルモンが多く分泌されますが、眠りが深いほど分泌量が多くなります。1回目の睡眠が深いと残りの3回の睡眠も深くなり、疲労物質が多く分解され、疲労回復しやすくなります。
睡眠リズムを整えるために役立つのはビタミンB₁₂が含まれている肉類、納豆、チーズです。また、ビタミンB₁にも神経を安定させる作用があり、豚肉に多く含まれています。これらの食品はトリプトファンが多く含まれる食品と重なっています。
もう一つ注目されているのはレタスで、特有のポリフェノールであるラクッシン、ラクッコリコピンには鎮静作用と催眠作用が認められ、“眠れる野菜”とも呼ばれています。こういった熟睡に役立つ食品は、ストレスが高まっている日の夕食に食べるようにしたいものです。