134 薄味にすればご飯の食べすぎを抑えられる

主食の中でも、ご飯をたくさん食べていた時代には、おかずは魚でも煮物などでも塩味が強いものが多く、みそ汁や漬け物など塩分が強いものが好まれていました。濃い味付けのものがあれば、ほとんど味がないご飯を多く食べることができます。ご飯の量を減らそうとしても、おかずが濃い味付けだと、どうしても食べすぎるようになります。そこで塩分を減らしたおかずで食べるようにして、ご飯を減らすようにしたいものですが、ただ塩分を減らしたのでは、おいしく食べることができなくなります。
おいしい食事は精神的にも満足感があって少ない量で、おなかが膨らまなくても耐えられるものの、おいしくないと感じると量を食べないと満足できなくなり、ついついおなかを膨らませるように食べてしまうことになります。減塩してもおいしく感じるためには、味付けに柑橘類の酸味を使う、カツオやコンブ、キノコなどの旨味のある出汁(だし)を使う、香味野菜(ミョウガ、ネギ、シソ、セロリなど)や香辛料(唐辛子、わさび、しょうが、からしなど)を使う、焼き味や焦げ味を使うという方法があります。
香辛料は食事をおいしくしたり、長持ちさせたり、食欲を増進させるために使われる調味料で、唐辛子やしょうが、カレー粉には身体を温める作用があるのでダイエット効果もあります。身体を温めることで血流促進、脂肪燃焼の効果はあるものの、食欲が増進されやすいので、食べすぎには注意しなければなりません。汁物で塩分を摂りすぎるときには、具を多くするという方法もあります。温かい料理は温かい状態で、冷たい料理は冷たい状態で食べると、塩分が少なくてもおいしく食べることができます。