144 代謝を高めたまま眠れる入浴剤

お風呂に入ると温熱、水圧、浮力の作用によって身体が温まります。その効果を高めるために使われるのが入浴剤です。入浴剤は炭酸ガス系、クール系、酵素系、生薬系など、いくつかの種類がありますが、その中で身体を温める作用があり、ダイエット効果もあるのは炭酸ガス系です。炭酸ガスは皮膚から浸透して、皮膚の近くを通っている毛細血管に入っていきます。炭酸ガスの成分はCO₂で、つまり二酸化炭素と同じものです。身体の中に取り込まれた酸素は細胞に取り込まれたあと代謝によって二酸化炭素になり、不要なものとして肺でガス交換されて身体の外に排出されています。
肺で酸素と二酸化炭素を交換するのは外呼吸と呼ばれます。細胞が酸素と二酸化炭素を交換するのは内呼吸です。肺は呼吸によって酸素を体内に取り入れ(吸気)、二酸化炭素を体外に除去しています(呼気)。肺には3億個もの肺胞があり、肺胞の毛細血管でガス交換が行われます。
血液中の二酸化炭素が多くなると、早く排出するために血管が拡がり、血流が盛んになります。その仕組みを活用したのが炭酸ガス入りの入浴剤で、炭酸ガスは皮膚から入り、皮膚の毛細血管から徐々に太い血管に二酸化炭素が送られていきます。炭酸ガスの入浴剤の浴槽に10分ほどつかっていると血流量は4倍ほどにもなります。血流が進むほど、体内の老廃物質は流され、体温が高まって代謝も盛んになります。リラックス効果を得て、眠りにつきやすくするためには、ぬるま湯で自律神経の副交感神経の働きを盛んにしてリラックスしたいものですが、身体が冷えやすい季節には炭酸ガスの入浴剤を使うことで、この点が解消できます。
入浴剤の炭酸ガスは泡が消えたあともお湯の中に1時間半から2時間は溶け込んでいるので、長くつかるほど効果は現れます。泡が消えたからといって追加する必要はありません。また、続けて入浴する人も炭酸ガスの効果を得ることができます。血液の中に入った炭酸ガス(二酸化炭素)は不要なものとして肺に運ばれ、身体の外に排出されます。炭酸ガスが多く入っても、血流が盛んになって、ほとんどが排出されるので、体内に残ることはありません。