156 マヨネーズの朝食と夕食の太りやすさの差

マヨネーズは太っている人が好んで使っていることから太りやすい食品というイメージが強くなっています。マヨネーズは卵黄、サラダ油が主な材料で、これに食酢と食塩が加えられています。1回の使用量は大さじ1杯分(15g)で、エネルギー量は100kcalほどとなっています。ダイエット志向に合わせて登場したハーフタイプは大さじ1杯で約50kcalとなっています。低エネルギーはサラダ油の使用量を減らしたことで実現されています。
もともと水分と油分は混じり合わないものですが、卵黄に含まれるレシチンには乳化作用があって、水分に油分が分散するエマルションとなっています。エマルションというのは乳化して水分と油分が分散した状態のもので、水分の中に油分が分散した水中油滴型と、油分の中に水分が分散した油中水滴型があります。前者はマヨネーズや生クリームで、後者はバターやマーガリンのタイプです。マヨネーズは水分が多いので、バターやマーガリンに比べると脂肪の量が少なくなっています。
朝食にマヨネーズを使ったときには、脂肪が昼間にエネルギーとして使われます。朝はサラダを中心という人はマヨネーズの脂肪も必要になります。というのは、緑黄色野菜のビタミンA、豆類のビタミンEは脂溶性ビタミンで、油に溶けてから吸収されるので、油なしで食べたときには吸収されなくなるからです。夕食でもサラダに関しては同じことがいえるものの、脂肪を多く摂ったときに寝るまでの間では脂肪がエネルギーとして使われる量が少なく、脂肪として蓄積されやすくなってしまいます。太りやすいことが気になるマヨネーズは1日に1回だけと決めるのなら、朝食にしたほうがよいということです。
トレッシングにはノンオイルはあっても、ノンオイルのマヨネーズはありません。というのは、マヨネーズは油分が65%以上というのが条件となっているからです。そのため通常のマヨネーズでは大さじ1杯で脂質は11gほど、ハーフタイプでも5gほどとなっています。マヨネーズのゼロというのは、コレステロールがゼロのことで、卵のコレステロールが取り除かれたものです。ゼロと表示してエネルギー量が高いわけにはいかないということから、エネルギー量は大さじ1杯(15g)で50kcalほどとなっています。だから、太らないというわけではありません。