159 睡眠効果を高めるのは酒の種類と飲酒量

アルコールにはリラックス効果があり、興奮しているときにアルコール飲料を飲むと脳の一部の働きが抑えられるようになります。お酒を飲むと初めに脳の新皮質と呼ばれる理性を司っている部分が少し麻痺していくので、考えすぎや心配、周囲の気になることから解放されて、脳の興奮が抑えされるようになります。飲酒が続くと新皮質だけでなく、本能を司っている旧皮質が麻痺するようになります。本能というのは生きていくのに必要な機能で、それが麻痺すると頭が回らなくなったり、心臓がドキドキして、呼吸が乱れ、足がもつれるという、いわゆる酔っ払い状態になっていきます。
こんな状態になると目を閉じただけで眠ってしまいますが、眠りは浅くて、長めに寝たとしても熟睡できていないということになります。それでは睡眠中に成長ホルモンを分泌させたり、寝ている間に脂肪を分解・燃焼させるコルチゾールの分泌が乱れてダイエットにはマイナスにもなります。睡眠状態をよくするには強い酒ではなくアルコール濃度の低い弱い酒、例えばビールを飲むのがよいのですが、トイレが近い人は寝ている途中で目覚めてしまい、眠りが浅くなることにもなります。そういう人は、ウイスキーやブランデーなどの強い酒を少しだけ飲んで就寝することで、寝つきやすく、熟睡しやすくもなります。
アルコール濃度というのは、お酒に含まれるアルコールの濃度のことで、この濃度(%)が高いほど強い酒で、酔いやすくなります。お酒を飲むほどに血液中のアルコールの量が増えて、濃度が高まっていきます。これは血中アルコール度数と呼ばれ、0.11~0.15%になると脳に悪影響が出るようになります。
寝つきをよくするためには、ほろ酔い程度までの量で止めておくのがよくて、ブランデーやウイスキーだとショットグラス(30ml)で1~2杯、日本酒で1合、ワインでグラス1杯くらいの量になります。これだけの量を飲むと5~10分くらいでリラックス効果が出て、寝つきやすくなります。
アルコールは1gが7kcalのエネルギー量があります。これは100%アルコールの場合で、13%のワインなら7gほどと、少しなら太るほどの量ではありません。また、お酒を飲むと体温が上がって消費されるので、寝る前のお酒だけで太る心配もありません。