162 食べる順番ダイエットの初めはサラダか汁物か

食べる順番ダイエットは、汁物かサラダを先に食べ、次に肉や魚などのたんぱく質が豊富に含まれた食品で主菜(メインディッシュ)を食べ、最後に主食のご飯などの炭水化物を食べることによって、太りにくくするというものです。食べる順番を変えるだけで食べる物は変えないでよいということから、一気に人気になったダイエット法です。メインディッシュは主となる皿という意味で、日本的にいえば主菜ということです。洋食では先にサラダを食べても、肉や魚の付け合わせとして複数の野菜が皿に乗っていることが多くなっています。糖質は消化されてから腸に移るまでに2時間はかかり、食物繊維は長く胃の中にあるので、付け合わせでも食物繊維が多いものを食べるようにします。
おなかの中に、あまり食べたものが納まっていない状態で糖質のご飯を食べると、胃の中でブドウ糖に分解されやすくなり、吸収されて血糖値が上昇するので、ご飯などは最後に食べるというものとなっています。最初に胃の中に入れるのは汁物かサラダということで、好きなものを先に食べてよいということになっていますが、汁物は水分で胃を膨らませてから食べることで食べすぎを抑えるのが目的で、サラダは食物繊維を摂って消化に時間をかけて、最後に食べる糖質による血糖値の急上昇を抑えることが目的となっています。
大切なのは食物繊維による血糖値対策なので、先に胃の中に入れておいたほうが効果は出やすくなります。洋食のマナーからすると汁物が先になるのでしょうが、ダイエットのためには一番初めに食べるのはサラダにして、次にみそ汁やスープなどの汁物を摂り、それから肉や魚などのたんぱく質の多い料理というのが正解となります。
食べる順番ダイエットでは、食物繊維を多く摂るためにサラダを先に食べるので、食物繊維が多いゴボウやニンジン、レンコンなどの根菜類を使うようにします。サラダにつきもののドレッシングやマヨネーズも油を多く使ったものはエネルギーの摂りすぎになるので、使う場合には少しだけにしたいものです。
食べるのに時間をかけるほど食物繊維の効果が出やすくなります。そこでよく噛んで食べるように、食材は大きく切るようにします。野菜は大きく切ると食物繊維の固まりが大きくなって消化に時間がかかるようになるので、さらに先に食べた効果が出やすくなります。