165 空腹時のガムと食後のガムの効果の違い

空腹感をまぎらわせるために、食べ物を噛むのではなく、代わりにガムを噛んでいる人がいます。気はまぎれるかもしれませんが、噛むことで唾液が出て、さらに消化液も出るようになるので、かえって空腹感が進んでしまう心配もあります。ところが、食事の30分前からガムを噛んでいると、食事の量が少なくても満腹感が得やすくなるということで、食前ガムダイエットが広まっています。
これはあくまで食事を減らしても満腹感が得やすいというもので、食事の量が減らせない人には効果が得にくいかもしれません。食事をしたあとにガムを噛むのは唾液の分泌を高めて、虫歯の原因となるミュータンス菌を減らすことから歯の健康によいとされます。それだけでなく、食事をしたあとにガムを噛むと、消化が進んで糖質が早くブドウ糖に分解されて血糖値が上昇することで、脳の満腹中枢が働きやすくなります。
また、噛むことで脳が刺激されて、さらに満腹中枢が早く働くことになります。ガムを噛むとアゴの神経から刺激が脳に伝わって、脳の血流量が増えて運動能力が高まることから、ガムを噛むことは脳のジョギングと呼ばれています。ジョギングによって血流がよくなって運動の能力が高まり、持久力がつくのと同じように、ガムを噛むことによって脳の血流が高まることをジョギングにたとえています。ガムを日常的に噛んでいると脳の血流が確保されて、脳がコントロールする運動能力が高まるとされています。運動しているときにガムを噛むのではなく、ガムを噛んだあとに運動すると筋肉の動きがよくなるので、ダイエットの運動の前にはガムを噛むようにします。
ガムを20分も30分も噛んでいることはありません。食事で噛んでいる時間は普通なら20分くらいです。これよりも短いと満腹を感じにくくなることもあるので、その時間を延ばすように5~10分も噛んでいれば充分です。目安は味がなくなるくらいの長さでよいでしょう。
脳の血液を増やすには、どれくらいの長さ噛めばよいのかということですが、運動をして血流が高まるには5~10分は必要だといいます。ガムを噛んだ場合には、運動よりも時間がかかり、運動をしたり歩いたりしたときと同じ状態を期待するなら20分以上は噛んだほうがよいようです。そのときのガムは、味があっても、ないものでも構いません。