168 太るフルーツグラノーラとやせるフルーツグラノーラ

フルーツグラノーラは、麦や玄米などの穀類を乾燥させたものに、ドライフルーツやナッツ類を混ぜたもので、グラノーラの食べにくさを解消したものとして人気になりました。グラノーラに使われている麦としてはオーツ麦が多く、これは燕麦(えんばく)とも呼ばれています。燕麦は穂が二つに分かれている形が燕(つばめ)に似ていることから名づけられました。水溶性食物繊維の大部分はβグルカンで、血糖値の上昇抑制とともに血糖値が下がりすぎないようにする効果があり、食べてから時間がたっても空腹を感じにくいのが利点となっています。
グラノーラにはシロップや植物油をかけてから焼いて、粉砕したものが使われます。シロップが多いものはエネルギー量が高くなっています。こういったものをやせると思って、安心して食べていると逆の結果にもなりかねません。グラノーラは加熱によってビタミンとミネラルの一部が破壊されているものの、それはドライフルーツやナッツ類が補ってくれます。ドライフルーツの分量が多いほうが甘くて、おいしいものの、ドライフルーツの量が多くなるほどエネルギー量が増えて、食べすぎると太る原因にもなります。
フルーツグラノーラを食事代わりにするのではなく、野菜代わりのイメージで朝食にプラスしている人もいます。ドライフルーツが、あまり多くないもの、シロップがかけられたり混ぜられていないものなら、食物繊維が多いこともあり、これは食べすぎを抑えることになるので、ダイエットにはプラスになります。太りにくいフルーツグラノーラとしては、甘さを加えていないもの、ドライフルーツが少ないものを選ぶようにします。
フルーツグラノーラだけを食べるなら、それほどエネルギー量は多くはなく、食物繊維が多いこともあって、それほどの量を食べなくてもおなかを落ち着かせることができます。ドライフルーツが多すぎなければ、血糖値も大きく上がらず、ちょうどいいおやつになります。グラノーラはオーツ麦の穀類の中身の部分ですが、外皮の部分を使った燕麦商品もあります。食物繊維が豊富に含まれているものの、水溶性食物繊維は不溶性食物繊維の硬い殻の中に含まれているので、そのままでは摂ることができません。そこで殻を砕いて粉にして、水溶性食物繊維を取り出したものもあります。