291 ウォーキングの速度と消費エネルギー量

ウォーキングは歩くことで、片足が地面に触れています。これに対してジョギング、ランニングは両足が地面から同時に離れるもので、ジョギング、ランニングと比べるとウォーキングは速度も遅く、強度も低くなっていますが、走ることに比べると身体的負荷が小さく、長く続けることができます。運動強化を高めて歩くことによって、ジョギングなどと同じような運動効果を得ることができます。
ウォーキングとジョギング(ランニング)を比べると、ジョギングのほうが心拍数の上昇が大きく、筋肉への負荷も強いことから消費エネルギー量も多いように思われがちです。しかし、実際には大股で全力歩きする中強度のウォーキングは速度が遅いにもかかわらず、同じ時間で比較すると消費エネルギー量が大幅に高くなっています。
歩行速度と消費エネルギー量の関係について紹介します。消費エネルギー量は1分間のものとなっています。ぶらぶら歩きは時速3.0kmで2.7kcal、ゆるやかな歩きは時速3.6kmで3.0kcal、普通の歩きは時速4.5kmで3.3kcal、スタスタの速歩は時速5.4kmで4.2kcal、大股の全力歩きは時速7.1kmで7.9kcalとなっています。同じ速度で歩いても、筋肉量や体重によって消費エネルギー量は異なってきます。あくまで平均的な数字としてみてください。
このウォーキングとジョギングを比較すると、ジョギングは時速10.0kmで5.5kcalとなっています。この数字の違いを見ると、会社や学校に遅れそうだと必死になって歩いているときのほうが、走るよりもエネルギー消費が大きくなっていることがわかります。