292 ウォーキング参加者の安全面の注意点

ウォーキングには、さまざまな健康効果が認められますが、健康づくりを主としたウォーキングは運動効果が高い分だけ身体への負荷も大きく、通常のウォーキングを実施するよりも安全性の確保への注意が求められます。ウォーキングの指導者によって指導されるインターバルウォーキングには生活習慣病対策などへの期待感も強く、疾患を抱えた方が多く参加することも想定されます。
そこで初めて参加した人には、できるだけ平坦なコースを選び、激しい動きは避けて、ゆっくりと歩くこと、歩行中の休憩時間を長めに取ることなどを配慮します。ノルディックスタイルのウォーキングを行う場合には、これらの安全策に加えて、指導者は心拍モニター計などを使用しながら指導して、自らの心拍数の上昇を確認することによって、参加者の心拍数の上昇に注意を払うようにします。中強度のウォーキングによって心臓に負荷がかかりすぎることが懸念される生活習慣病の方には心拍モニター計の使用をすすめるようにします。
また、インターバルウォーキングは筋肉強化の効果によって運動器の改善にも有効であることから、股関節と膝関節の疾患がある人も参加する可能性があります。股関節疾患がある人に対応する場合には、歩幅を狭くする、まっすぐに歩くように脚の軸に気をつける、股関節の準備運動を充分に行うといった注意が必要になります。膝関節疾患がある人に対応する場合にも歩幅を狭くすることが必要ですが、それに加えて常に膝角度を注意して膝を真っ直ぐ伸ばさないように配慮する、足底部の動き(ローリング)に注意する、ローリングに注意して調整する、膝をカバーする筋肉を鍛える運動を平行して行う注意が必要です。
ノルディックスタイルのウォーキングを行う場合には、肩関節疾患がある人に対応する必要があり、ポールの長さを短めにする、ポールを少し前に突く、腕の前後の動きを抑えて歩幅を狭くする、肩関節のウォーミングアップする、ポールを支えにした準備運動・整理運動を行うといった注意が必要になります。