オリゴ糖

消化酵素によって分解されず、そのため小腸から吸収もされずに大腸に運ばれる難消化性の糖です。大腸内ではビフィズス菌などの腸内細菌の善玉菌の栄養源となって、善玉菌の増殖を助けます。オリゴはギリシャ語で「少ない」の意味で、最小単位の単糖が2~20個結合したもの。代表的なオリゴ糖にはイソマルオリゴ糖(ハチミツなど)、フラクトオリゴ糖(アスパラガス、ニンニクなど)、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖(母乳や牛の初乳)、キシロオリゴ糖(食物繊維を発酵させた難消化性オリゴ糖)などがあります。オリゴ糖を摂ることで、ビフィズス菌の増殖、便秘や下痢の改善、たんぱく質の消化吸収の促進、ミネラルの吸収の促進、コレステロールの排出、脂質代謝の改善などの作用を得ることができます。腸内細菌の善玉菌を増やす働きがあるものをプレバイオティクスといいますが、その代表的なものがオリゴ糖です。
〔参照〕環状オリゴ糖善玉菌ビフィズス菌プレバイオティクス