更年期障害

女性の閉経前後の44~56歳までを更年期といい、この時期にみられる各種症状のことをいいます。更年期になると卵巣の機能低下によって女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が減少して自律神経の障害が起こります。この体内のホルモンバランスの変化に加えて、女性ホルモンの減少とともに生活環境の変化やストレス、自律神経・中枢神経の失調などによって心身の不調が表れます。症状は、ホットフラッシュ(顔面紅潮、ほてり、のぼせ)、動悸、発汗、冷え、脈拍異常、血圧異常、頭痛、めまい、耳鳴りなど、個人によって、さまざまなトラブルが生じます。更年期障害は更年期の女性の2~3割ほどにみられるといいます。
〔参照〕自律神経ストレスホルモン