体質改善

日本人は今でこそ世界でトップクラスの長寿国となっているものの、日本人の平均寿命が60歳を超えたのは昭和22年のことで、先進国の中では短命の国でした。そこから短期間のうちに世界一の長寿国に上り詰めたわけですが、肉体的には丈夫になっているものの、身体の中の状態は何代にも渡る遺伝によって伝えられることもあって、三大ヒトケミカルの生体内合成量は大きく変化することはなく、エネルギー代謝の能力は低いままとなっています。
日本人はエネルギー産生が低いことから、血液の温度が低く、体温も低くなっています。動物性の飽和脂肪酸は温かな血液中では充分に溶けているのに対して、血液の温度が低めの状態では固まりやすくなっています。血液の温度が低いと腸が温まりにくくなりますが、腸内細菌の善玉菌は腸内が温まることでは増殖しやすく、活動も盛んになることから日本人は善玉菌が増えにくくなっています。
血液の温度が高まり、全身の細胞が温められることはミトコンドリアでのエネルギー産生を高めることにもつながります。体内の生化学反応は酵素の働きによって一定の温度が確保されている条件下で最も高まるようになっています。ミトコンドリア内のTCA回路の働きが最も高まるのは細胞内の温度が36.5〜37.0℃の状態であるため、TCA回路が盛んに働き、エネルギーを多く作り出すことは細胞内の温度を高めて、さらにエネルギー産生を効率的に進めていくことになります。
三大ヒトケミカルによってミトコンドリア内のエネルギー産生が盛んになっていると、活性酸素の発生量が少なくなるという特徴があります。活性酸素はミトコンドリアでのエネルギー産生が盛んに行われ、完全燃焼状態になっていると発生しにくく、不完全燃焼状態では発生量が増えることから、三大ヒトケミカルが充分に補われていることは活性酸素が余計に作られないことになり、活性酸素による細胞の破壊を抑えることもできるようになります。これが三大ヒトケミカルの摂取による老化の抑制につながる理由の一つと考えられています。