体質改善

すべての細胞にミトコンドリアが存在しているのは、真核細胞の進化から説明することができます。真核細胞は核と細胞質が膜で隔てられ、染色体が存在し、ミトコンドリアが存在している細胞で、これに対するのは原核細胞と呼ばれています。原核細胞はアメーバ状の核を持たない細胞細胞で、真核細胞は原核細胞から進化したと考えられています。原核細胞にはミトコンドリアもなかったのですが、酸素と糖を使ってエネルギーを作り出す細菌を原核細胞が取り込むことによって、この細菌がミトコンドリアになったと考えられています。
ミトコンドリアを取り込んだ真核細胞は、内部で作り出されるエネルギー物質によって細胞分裂をすることが可能となり、複雑で高等な生命となっていくことができるようになりました。ミトコンドリアで作り出されるエネルギー物質は、生命維持のエネルギーであると同時に、進化のためのエネルギーとなったというわけです。
ミトコンドリアは糸(ミト)粒子(コンドリア)を意味するギリシャ語で、直径1μm(マイクロメートル)のミトコンドリアが1つの細胞の中に100個から3000個が存在しています。その量は体重の10%ほどとされ、体重が60kgの人では6kgものミトコンドリアを体内に持っていることになります。ミトコンドリアの数が特に多いのは有酸素運動によって主に使われる遅筋、心臓を動かす心筋、肝臓、腎臓などの代謝が活発な細胞となっています。
肝臓は体内の化学工場と呼ばれるほど数多くの働きをしていて、そのために多くのエネルギーが必要となることから肝細胞は全体の体積の約22%をミトコンドリアが占めています。
筋肉のうち遅筋は赤い色をしていることから赤筋と呼ばれていますが、これは酸素を多く取り込んでエネルギーを作り出すためにミトコンドリアとミオグロビン(筋肉中の色素タンパク質)が多いためで、同じ筋肉であってもミトコンドリアが少ない速筋は白い色となっています。その色から速筋は白筋と呼ばれていますが、主に無酸素運動に使われることからミトコンドリアを多く必要としないことが関係しています。
ミトコンドリアが増えても、ミトコンドリア内に三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質が効率的に取り込まれないとミトコンドリア内で燃焼させて充分にエネルギーに変換させることができなくなります。その働きをしているのが三大ヒトケミカルで、三大ヒトケミカルを充分に摂ることによってエネルギー産生を高めていくことができるようになります。