体質改善

三大ヒトケミカルの減少が特徴的に現れるのは基礎代謝量の低下です。基礎代謝量の変化は男性と女性では代謝量にも、その変化にも差はみられるものの、20歳前後をピークとして年齢を重ねるにつれて低下することは共通しています。
基礎代謝は消費エネルギー量のうち60〜70%を占めています。基礎代謝に使われるエネルギーは体温の保持、心臓の規則的鼓動、血液循環、脳や神経の機能など生命維持に不可欠となっています。臓器別にみると最も多くのエネルギーを消費しているのは筋肉で約40%を占めていて、筋肉を増やすと基礎代謝量が高まると言われています。男性のほうが女性よりも基礎代謝が高いのも、筋肉量の違いが関係しています。
老化というと高齢に近づいてから起こってくるという印象が抱かれがちですが、体内での老化は20歳代から始まっています。中年になるまでは環境や体内の変化に対応する能力である恒常性維持能力が高いことから、三大ヒトケミカルの減少などによる変化が始まっても気づきにくいものです。しかし、三大ヒトケミカルの減少による変化は着実に始まっています。
コエンザイムQ10は、すべての細胞内に蓄積されていますが、中でも心臓の筋肉は常に激しく動き続けることから多くのコエンザイムQ10が必要であり、その蓄積量も多くなっています。そのため、心臓組織の中のコエンザイムQ10の濃度を測定することで全身のコエンザイムQ10量の変化を知ることができます。コエンザイムQ10は生後直後から増え始め、20歳前後をピークに減少が始まり、それ以降は減少する一方となります。
コエンザイムQ10の減少の曲線はコラーゲンの減少と同じような変化となっています。コラーゲンは全身のタンパク質のうち30%ほどを占めており、全身の細胞を接着する役目を果たしています。結合細胞を構成する細胞の一つの線維芽細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった皮膚の真皮の成分を作り出しています。皮膚の機能を保つ上で最も重要な細胞であり、線維芽細胞が活性化することで皮膚の健康が保たれています。その線維芽細胞によるコラーゲンの生産量をみると、20歳を過ぎると減少が始まり、20歳を100%とすると40歳には70%ほどに、60歳になると30%ほどにも減少することが確認されています。
三大ヒトケミカルの減少は筋肉量にも大きな影響を与え、筋肉量は20歳代から30歳代をピークに10年ごとに最大10%もの筋肉が減っていくことが知られています。