健康食品&食品の法規制

選択は原材料の確認から
 保健機能食品は、製品としての機能性、安全性、品質が科学的な試験によって確認されていることが条件とされています。保健機能食品以外のサプリメント(健康食品)でも、健康の維持・増進が期待されるものでは、機能性、安全性、品質が確保されているのは当然のことです。
 機能性の基本となるのはサプリメントの素材の種類です。たとえば、糖質の吸収を阻害する作用があるギムネマ酸が含まれるギムネマ・シスベスタはガガイモ科のツル性植物の葉が原材料となっています。原産地のインド南部でも、同じ種類の葉であっても産地によって含まれている成分の量は異なっています。その中でも成分が豊富なのは春先の新芽で、その中でも成分が多い葉先の2cmほどの部分が使われます。この成分は、乾燥法、保存法によっても異なってきます。
 素材の機能性として発表されているデータは、一般には最も成分が多く、機能性が高いとされるものを使って試験がされているので、それと異なる素材が使われた製品では、同じ機能性があるとは限らないわけです。使用するサプリメントの原材料がどのようなものなのか、どのように収穫・加工・保存されたものかといった情報を得ておきたいものです。
 また、サプリメントの機能試験は、商品を実際に利用する人と同じ層(年齢・性別・体質など)で実施すべきです、中には動物試験しか行われていないものもあります。人を対象とした機能試験が行われていても、商品の対象者と異なる人で試験をしている例も少なくありません。対象者と一致した試験であるのかも重要なことです。