バイオブラン(米ぬかアラビノキシラン)

世界50か国以上での販売実績
 バイオブラン(米ぬかアラビノキシラン)は免疫系に働きかける食品素材の研究から開発されました。1996年に製品化され、現在まで50か国以上での販売実績を誇り、その有用性は、国内外の研究機関における数多くの試験データにより科学的に証明され(140を超す学会発表、40を超す学術論文)、現在も様々なデータを蓄積中です。

バイオブランとは(日本人になじみの深い玄米に注目)
 食物繊維は、長年何の役にも立たないものだとされてきました。しかし、近年の研究で多くの生理作用が発表され、人体の恒常性維持や免疫応答に深く関与していると考えられるようになりました。「日本人の食事摂取基準」において目標量が定められており(男性19g/日、女性17g/日)、健康維持には欠かせない物質として認められています。
 大和薬品は、日本人の食生活に古くから深くかかわり、食物繊維を多く含む米ぬかに着目し、バイオブランを開発しました。
 バイオブランは米ぬかに含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルローズB)を主な原料として製造されます。この物質はアラビノースとキシロースを構成糖とする食物繊維で、分子量は比較的小さいのですが、そのままでは免疫賦活などの作用は認められませんでした。そこでシイタケ菌糸の培養から得られた酵素を反応させ、さらに低分子化することにより免疫賦活作用が発現されました(図①参照)。

図①
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免疫のしくみとバイオブラン
 私たちの体には免疫機能が備わっています。免疫とは「自己と非自己を識別して有害な非自己(がん化した細胞、ウイルス感染した細胞、病原体等)を排除する」仕組みです。
 この機能は多くの免疫細胞の働きによって司られています。大まかな機能として、
① 敵を見つけて貪食(食べる、取込む)して処理し、異物侵入の情報を発信する細胞(マクロファージ等)
② 情報を受け取り、敵を攻撃したり、抗体を作る細胞に連絡する細胞(T細胞等)
③ T細胞から連絡を受け、抗体を作って対抗し、情報を記憶する細胞(B細胞)
④ T細胞やB細胞とは関係なく、敵を見つけ次第攻撃する細胞(ナチュラルキラー細胞)
⑤ 免疫反応をコントロールする細胞(T細胞、樹状細胞等)
 があり、これらの細胞が複雑に連携をして、病原菌やウイルス、がん細胞等に対抗しているわけです。
 バイオブランは、米ぬかから得られる食蜜繊維をシイタケ菌糸の酵素で低分子化したものです。通常、食物繊維は消化・吸収はされないのですが、バイオブランは小腸で吸収されて血中に入り、免疫細胞を刺激して活性化させます(図②参照)。このことは動物実験はもちろん人の臨床データでも数多く発表されています。また、バイオブランは免疫力増強物質およびその製造方法の特許が日本、アメリカ、EU諸国、韓国にて取得されています。

図②
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図③                     
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免疫を調整するバイオブラン
 バイオブランは免疫力増強物質として開発された経緯から、抗がん作用、抗がん剤の副作用軽減、延命効果、再発防止、慢性疲労の改善等の論文発表・学会発表が多くなされていますが、これらに加えて近年ではHIV(後天性免疫不全症候群)、肝炎、アトピー、喘息、リウマチ、IBS(過敏性腸症候群)等の改善の報告が数多く公表されています。
 これはバイオブランが免疫機能の強化だけでなく、免疫機能の調整能力を持っていることを示しています。免疫異常においては自己を攻撃してしまったり(自己免疫疾患)、過剰な反応をしてしまったり(アトピー、花粉症等)します。最近ではバイオブランにより、免疫応答のコントロールにかかわる樹状細胞が、体内で濃度が上昇したことが確認されています。バイオブランは免疫力が下がっているときには上昇させ、過剰に反応するときは適度な程度に落ち着かせるという免疫調整物質と言うことができます。

次々と報告される新たな有用性
 バイオブランは免疫調整以外でも、血糖値の低下、肝臓機能の維持、腸疾患の改善、活性酸素除去等でも数多くの発表等がなされており、その幅広い有用性はさまざまな分野で注目されています(図④参照)。
 また1996年の製品化以降、定期的に国内外の医療関係者・研究者を招き、「バイオブラン研究会」を開催し、現在もなおエビデンスを蓄積してします。

図④
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バイオブラン研究会国際大会の模様

                       資料提供:大和薬品株式会社