「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深い栄養素の「たんぱく質」を紹介します。
〔たんぱく質〕
INTERMAPでは、植物性たんぱく質摂取量と血圧の負の関連、また、植物性たんぱく質に多いアミノ酸であるグルタミン酸の摂取量と血圧の負の関連が報告されています。
OmniHeart研究では、食事の炭水化物の一部をたんぱく質で置き換えると、軽度であるものの有意な血圧低下が認められました。
この研究では、特に植物性たんぱく質の増加の程度が大きくなっていました。
未治療で120〜159/80〜99mmHgの者に対象にしたPREMIER研究のサブ解析においても、植物性たんぱく質の摂取量増加が18か月後の高血圧リスクを減らしました。
同様の血圧レベルの者で、40g/日の大豆たんぱく、または40g/日の乳たんぱくの負荷は40g/日の炭水化物負荷(対照群)に比べて、収縮期血圧の軽度の低下を示しました。
大豆たんぱくの血圧低下効果についてはメタ・アナリシスがあり、大豆たんぱくの中央値30g/日で有意な血圧低下を示しました。
乳製品や低脂肪乳製品は、疫学研究のメタ・アナリシスで高血圧リスクを抑えることが示されました。
また、介入試験のメタ・アナリシスでは、約40g/日のたんぱく質摂取は同量の炭水化物摂取と比較して有意な血圧低下を示しました。
DASH食事パターンにおいて野菜や低脂肪乳製品が増加されていることは、以上の知見と整合性があります。
たんぱく質は、他の食事性因子との組み合わせも考えて、バランスよく摂取すべきです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






