投稿者「JMDS」のアーカイブ

モーニングセミナーは倫理を学ぶ絶好の機会です。しかし、その繰り返しで本当に学べているかという「?」は入会したときから、ずっと頭を離れないまま引きずっていました。

その場に参加していれば、講話を聴かせてもらえれば、それで倫理の真意に近づけるようになるわけではないと感じていました。しかし、倫理を意識すること、多くの方々の実践を伺い、自分なりに考えることで、着実に成果が上がっているとの感覚も抱いています。

崇高な倫理の学びの場を、私が続けてきたメディカルダイエットという世俗(?)的なことと比較することは、失礼なことと言われるであろうことは承知していながら、あえて書かせてもらうと、「倫理とダイエットは同じ」という感覚です。

メディカルダイエット講習は資格認定方式で実施していて、東京では300人以上の初級認定をしました。この中から中級、上級とステップアップしていく形です。岡山では始めてから1年ほどなので、まだ初級は20人ほどですが、半分が中級、その半分が上級の認定を受けています。

その講習を続けていて、よく言われるのは「最近、ダイエットの情報がメディアで増えてきましたね」ということです。自分が学んだタイミングで、急に情報量が増えるということがあったら、これは奇跡のようなことです。

実際には、講習で学んでからダイエット情報が多くなったわけではなくて、これまで素通りしていた情報が飛び込んでくるようになっただけのことです。ダイエットに限らず、関心が高まり、情報に対して敏感になってくると、求める情報や知識が飛び込んでくることになります。

だから、「ダイエットは実践も大事だけれど、その裏付けになる正しい情報も重要」と言って受講を進めています。私たちから学んだことよりも、日常の生活の中で学ぶことのほうが圧倒的に多いのです。

このように健康情報についての健康リテラシーが高まることが健康づくりのきっかけであり、倫理のモーニングセミナーも重要なきっかけになると認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

元祖と本家の違いについて初めに考えるきっかけになったのは、子どものときに訪れた温泉街で見た看板です。その温泉街には、父の転勤で幼いときに住んでいたのですが、小学生になって父母、弟と一緒に出向きました。

そのときに、名物の餅菓子の店が道路を挟んで2店舗あって、片方は元祖、もう一方は本家となっていました。疑問に思ったのは、どちらが先に誕生したのか、どちらが有名(売れている)なのかということでした。

温泉宿や土産物店の方に、子どもの疑問をぶつけたのですが、わかったような、わからないような説明をされて、はぐらかされてしまいました。両方の店の商品を扱っているので、言いにくいのはわからないでもないのですが。

元祖は物事の創始者を表す言葉で、今では全国で見られるようになったラーメンの魚介と豚骨のダブルスープの元祖は麺屋武蔵です。東京にいたときに食品分野で一緒に活動していたのが、麺屋武蔵の創業者でした。

本家は一族の中心となる血筋のことで、元は芸事の家元を指していましたが、あらゆる世界に広がっています。本家から離れても関係性を持って独立したところは分家と呼ばれます。同じブランドを用いた別の店は、家族・親族でなくて修業した人が独立した場合は分家となります。

この伝でいうと、麺屋武蔵の各店は、麺屋武蔵と各店舗ごとの名称をつけたダブルブランドとなっています。すべての店長は本家で修業して、元祖の許可を得て独立しているので、麺屋武蔵1号店は本家となります。

どちらが格上だということではなくて、ともに業界や地域などを盛り上げていく立場で、切磋琢磨していくことが重要ということを、麺屋武蔵の元祖が話していました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「メディカル×ダイエット」は医学的に研究されている健康づくりの方法を中心に据えているのですが、食事療法も運動療法も研究は進むだけ進んでいるはずなのに、額面どおりの結果が得られないことがあります。それを実感して途中でやめたり、楽をしようと自分形にアレンジする人も少なくありません。

このことは一般的な“やせる”ことが目的のダイエットでもみられることで、苦労をした割には効果がない、我慢をした割には結果が現れないということで挫折することもあり、これが前よりも太ってしまう“リバウンド”の原因になっています。

「メディカル×ダイエット」の研究から言うなら、リバウンドはダイエット(食事制限と運動)によって下がった体重が元に戻ることではなりません。食事を減らすだけで運動なしで体重が下がったときには体脂肪とともに筋肉も減っていて、元のように食事をして体重が元に戻ったときには体脂肪が増えただけで、筋肉は増えていません。

エネルギー代謝(一般の感覚では脂肪の燃焼)の多くは筋肉が担っているので、筋肉が減ったら代謝が低下するのは当然のことで、前よりも太りやすく、やせにくくなるのがリバウンドです。

代謝を高めて、効果的にダイエットできる身体になるということは、余分な体脂肪として蓄積されるものをエネルギーにすることができたということです。人間の身体は細胞の中で作り出されたエネルギーを使って、細胞の中で身体に必要なもの(たんぱく質、酵素、ホルモン、神経伝達物資、代謝促進成分など)を作って身体を動かしているというメカニズムを考えると、食事と運動は重要な健康コンテンツとなります。

食事を減らすのか、運動を増やすのかではなくて、食事を増やして、運動も増やして多くのエネルギーを作り出すということになるのですが、どちらを重視するかではなく、どちらも重要で、両方を調和させることが、もっと重要になります。

その調和の基本となるのは、身体のメカニズムと、そのときの状態ということであり、毎日の食事と運動の積み重ねのためには自分の変化を知ること、日々の状態を把握して対応することが重要になるとの認識をしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康情報は発信する側の考えが変わらないと、正しく受け取ってもらえないという感覚をもって進めてきました。それを感じさせられたのは、国立病院の栄養のトップであった管理栄養士が退職後に立ち上げた研究所に私(小林正人)が主任研究員として加わり、一般向けのセミナーを開催したときでした。

内容は健康と栄養の話で、一般向けに専門用語は多用せずに、わかりやすさを心がけていたのですが、聴講者から違和感があったという声を聞きました。それは指導するという立場での話し方で、今までの病院の管理栄養士と患者の関係のままと感じさせられるということは、同席していた私も感じました。

これでは多くの健康情報の中から自分に適した方法を選択して、それを実践するという健康リテラシーの向上につながらないとの思いもあって、一般向けに情報発信する方法も模索しましたが、なかなかできなかったことから、これとは別の情報発信組織を作りました。

その組織は「健康科学情報センター」という任意団体でしたが、研究所と役割分担をしたことから臨床栄養学や薬学、運動科学などの専門の先生方の協力を得て、一般向けの情報発信を始めることができました。

健康科学の正しい研究成果があっても、これを正しく伝えて、正しく活かしてもらうためには健康関連メディアの力も必要です。テレビの健康番組や健康雑誌、ネットの健康情報の発信者、そこで文章を作成しているライターに正しい情報を発信してもらうことを考えて、「健康ペンクラブ」を立ち上げました。

その事業活動を統合させて設立したのが特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構で、健康リテラシーの向上という大命題は、ずっと維持しています。健康リテラシーの向上を目指した健康に関わる情報の収集・分析・発信をする「健康情報メール」(毎週1回発信)は設立の2年後から今にいたる13年以上発信しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

“未病”は「みびょう」と読んで、健康と病気の間の状態をいうのが一般的な認識です。健康診断を受けて、検査数値が病気の診断基準に達していれば、これは病気と診断されます。検査数値が診断基準に達していなくても正常値を超えていると境界域や予備群という呼ばれ方をします。

これが未病だと認識されることもあるのですが、未病は検査結果だけで判断されるわけではありません。未病は、自覚症状がなくても検査で異常が発見される場合と、自覚症状があっても検査では異常がみられない場合に分けられています。

この分類は日本未病学会と共通するところがあり、同学会では未病1、未病2としています。同学会は東洋医学の学会と勘違いされることがありますが、西洋医学の医師が東洋医学の発想で診断・治療するというスタンスで、これに賛同した各専門家(中には東洋医学の治療家も)が結集しています。

前半の「自覚症状がなくても検査で異常が発見される場合」は、大抵の生活習慣病が該当します。生活習慣病の肥満だけは外見から判断されることはあっても、高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症)などは見た目ではわかりません。

生活習慣病の多くは血管にダメージを与えて、動脈硬化が起こり、さらに心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳出血、脳梗塞など)に進行すれば、自覚症状では済まず、救急搬送をされる状態にもなります。

後半の「自覚症状があっても検査では異常がみられない場合」は、東洋医学のイメージに近いところがあります。しかし、検査の技術が進んだことで、以前は発見できなかった疾患がわかってきて、新たな発想が求められるようになっています。

“未病”は健康と病気の間という位置づけは変わらないものの、自分の理解と努力によって健康状態に戻ることが可能な状態です。医療を利用したとしても、頼りきりではなく、それに食事や運動といった自分でできる余地がある状態は未病です。

この段階を過ぎて、医療に頼るしかなくなったのが病気で、その前の段階で発見するための健康診断が行われます。そこで検査数値に異常が見られるなど、リスクが指摘されたら、自分の力で予防・改善に取り組むべきで、そこに「治検」の意義があるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

広く健康に関わる記念日について紹介します。

11月11日 厚生労働省が介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者、介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から高齢者や障害者などに対する介護に関して国民への啓発を重点的に実施するための日として「介護の日」と制定。日本生ハム協会が生ハム生産が盛んなイタリアでサン・マルティンの日である11月11日に生ハムを作る習慣があることから「生ハムの日」と制定。キリンビールが一が最も多く並ぶ日を「キリン一番搾りの日」と制定。マルタイ(福岡県福岡市)が棒ラーメンを発売した1959年11月、1パックに2食入りが11に似ていることから「棒ラーメンの日」と制定。日本製麺協同組合連合会が細く長いめんのイメージと、いい(11)の語呂合わせで「めんの日」と制定。やおきん(東京都墨田区)が、うまい棒を4本並べると1111に似ていることから「うまい棒の日」と制定。山崎製パンがスティックパンが1111に似ていることから「スティックパンの日」と制定。岩下食品(栃木県栃木市)が新生姜が1111に似ていることから「岩下の新生姜の日」と制定。全日本漬物協同組合連合会が、たくあん用の大根が並んで干してある形が1111に似ていることと、たくさんの1(わん=あん)があることから「たくあんの日」と制定。かづのきりたんぽ倶楽部(秋田県鹿角市)が、たんぽ串が囲炉裏で焼かれている姿が1111に似ていることから「きりたんぽの日」と制定。串カツ田中(東京都品川区)が串カツが並んでいる形が1111に見えることから「串カツ田中の日」と制定。鮭の日委員会が鮭に十一十一が含まれていることから「鮭の日」と制定。ピップが磁気治療器の普及を目的として11と11がN極(+)とS極(−)にちなんで「磁気の日」と制定。ニッスイがソーセージを4本並べると1111、おさかなソーセージの公式キャラクターのギョニママの誕生日が11月11日であることから「おさかなソーセージの日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)。

11月12日 日本臨床皮膚科医会が皮膚科の専門医療の理解を深めることを目的に、いい(11)皮膚(12)の語呂合わせで「皮膚の日」と制定。高知県農業協同組合が、にらの出荷量が増える11月、いい(1)に(2)らの語呂合わせで「いいにらの日」と制定。日本ゼラチン・コラーゲン工業組合が第1回コラーゲンペプチドシンポジウムが開かれた2009年11月12日にちなんで「コラーゲンペプチドの日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。

11月13日 ゼリア新薬工業が膝関節痛の治療と予防を呼びかけることを目的に、いい(11)ひざ(13)の語呂合わせで「いいひざの日」と制定。丸善(東京都台東区)が11月11日が「チーズの日」、11月15日が「かまぼこの日」との説があることから中間に日を「チーかまの日」と制定。いい子のやきいも阿佐美や(埼玉県戸田市)が、さつまいもの日(10月13日)の1か月後を「いい焼き芋の日」と制定。毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。

11月14日 Dプラス(東京都港区)が医師への感謝の気持ちを込めてハンカチを贈る日として、11が人と人(医師と患者)、14が医師と読めることから「医師に感謝する日」と制定。アンチエイジングネットワーク(東京都千代田区)が良い(いい)11と歳(とし)14の語呂合わせで「アンチエイジングの日」と制定。キユーピーが週間カレンダーで「かきフライの日」(11月21日)の真上にくる11月14日を「タルタルソースの日」と制定。アサヒ飲料が良い(11)歳(14)の語呂合わせで「人生100年時代の日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。

11月15日 カンロが、いい(11)ひと(1)こ(5)えと読む語呂合わせで「のど飴の日」と制定。TAISHI Co.(大阪府大阪市)が、いい(11)イ(1)ベリコ(5)の語呂合わせで「イベリコ豚の日」と制定。

11月16日 ビール酒造組合が、いい(11)ビール(16)の語呂合わせで「いいビール飲みの日」と制定。麦とろ童子(静岡県熱海市)が、いい(11)い(1)も(6に似ている)の語呂合わせで「自然薯の日」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。

11月17日 国際肺癌学会がアメリカで11月第3週がタバコ警告週間となっていることから「肺がん撲滅デー」と制定。1994年の11月17日に茨城県土浦市で全国の蓮根産地による蓮根サミットが開催されたことから「れんこんの日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。

11月18日 フジッコが2006年の11月18日にカスピ海ヨーグルトの頒布活動が100万人に達したことから「カスピ海ヨーグルトの日」と制定。ロッテが、いい(11)と雪見だいふくのパッケージのふたを開けて縦に見たときに18に見えることから「雪見だいふくの日」と制定。

11月19日 将来世代応援知事同盟が、いい(11)育(19)児の語呂合わせで「いい育児の日」と制定。明治が、いい(11)息(19)の語呂合わせで「いい息の日」と制定。毎月19日は「食育の日」(食育推進会議)、「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)。

11月20日 日本かんぶつ協会が干物の干が十と一からなることから11月、乾物の乾には十、日、十が含まれることから「いいかんぶつの日」と制定。ピザ協議会がピッツァ・マルゲリータの由来のイタリアのマルゲリータ王妃の誕生日にちなんで「ピザの日」と制定。マルヤナギ小倉屋(兵庫県神戸市)が、いい(11)はつが(20)の語呂合わせで「発芽大豆の日」と制定。毎月20日は「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)。

ノルディックスタイルのウォーキングというと、北欧発祥のノルディックウォーキングと、日本発祥のポールウォーキングがあります。後者はノルディック・ウォークとも呼ばれています。

2本のポールを使って歩くもので、ノルディックウォーキングはポールを後方について勢いよく前進するスポーツタイプ、ポールウォーキングなどはポールを前方か横(腰の位置)について安定性を重視して歩くものです。

ノルディックスタイルのウォーキングの有効性のデータでは、普通歩行に比べて消費エネルギー量が「20%のプラス」という表現がよく出てきます。ポールの使い方と勢いが違うのだから、消費エネルギー量も違っていて当然ですが、なぜか同じ数字が登場しています。

ノルディックウォーキングが20%アップで、それよりポールウォーキングは少ないというのがノルディックウォーキングをされている方の主張として多くなっています。

しかし、ノルディックウォーキングなら必ずしも消費エネルギー量がポールウォーキングよりも多いわけではなくて、歩く速度が違えば同じくらいか、ポールウォーキングのほうが勝ることもあります。

日本メディカルダイエット支援機構ではエネルギー代謝の研究にはツイン・ウォークを採用しています。これは2本のポールを用いて歩くこととポールなしで歩くことによる2種類の歩き方、ノルディックウォーキングとの違い、ポールなしの歩行でも普通歩行の速度と速歩(早歩き)の違い、普通歩行と速歩を交互に繰り返す方法、生活習慣病の予防と改善のために適した歩き方といった普及をしています。

それぞれの消費エネルギー量の違いについても、研究を進めています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

戦略参謀としての面談をしていると、四苦八苦のことを“死苦八苦”と勘違いして、死ぬような思いをする八つの苦しみがあり、それくらい自分は苦しんでいるという“苦しみ自慢”をする経営者がいます。それだけ頑張ってきたことを話し、もっと頑張って苦しみたいということを目を輝かせて滔々と話してくる人もいます。

四苦八苦のことを「四苦×八苦」と考えて32もの苦しみがあると思い込んでいた人がいて、その人に対して「四苦+八苦」で12の苦しみでしかないと説明するコンサルタントもいました。実際の四苦八苦は32でもなければ12でもありません。「四苦+四苦=八苦」が仏教的な正解です。

四苦八苦の四苦は生・老・病・死の生きている限り避けることができない苦しみのことで、この他に愛別離苦(愛する人と別れなければならない苦しみ)、怨憎会苦(憎しみあうものと会わなければならない苦しみ)、求不得苦(求めて得られない苦しみ)、五蘊盛苦(激しい欲望に燃え盛る肉体を持って生きていくことの苦しみ)の四苦があり、合わせて八苦です。

五蘊盛苦はわかりにくいので、少しだけ追加説明すると、身体のすべての働き(五蘊)が盛んであるが故に苦しみが次から次へと湧き上がってくることを指していて、自分の心や体が思い通りにならない苦しみと言い換えることもできます。

調子よく進んでいると、自信を持ってもっと進めたい、拡大させたいと考え、拡大こそが自分の価値を高めることになるということを、それこそ自信を持って発言する経営者がいます。これは当たり前のことかもしれませんが、そのための苦しんでいることを誰もわかってくれないと嘆き、その苦しみを訴えてくることもあります。

そのような場面では、「それが五蘊盛苦であり、その苦を自覚しないと、さらに求不得苦になる」と伝えています。苦しみは自分が生み出していることに気づかないと、八苦のすべてを味わうことにもなりかねません。

それに続けて、「苦しむことは悪いことではない。苦しみを感じないと生き地獄を生きているうちの極楽に変えられない」という話もしているのですが、それについては次回のテーマとします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

“体質”のイメージは決してよいものではないというのは、西洋医学的な発想が関係しているようです。西洋医学は検査をして、病気を発見して、それを治療するのが大原則で、このままでは病気になる可能性が高い人であっても治療の対象にはなりません。

検査をしても、どれも診断基準に達していないし、病名がつかないものの不調を訴えている人には自分のところでは治療ができない、他の医療機関に行くことをすすめる、中には精神科(心療内科、神経科)の受診がすすめられるということも起こっています。

検査をしても異常がない、医師が診察をしても原因がわからないのは精密検査ができないから、診察の技術や経験がないから、だから「他の医療機関に」ということはあるとしても、他の医療機関でも同じようなことを言われるということを経験したことがある人は少なくありません。

そこで西洋医学ではなく、東洋医学を選択する人も出てきます。検査をしても異常がみられなくても不調があるのだから、これを解決しようという発想が東洋医学にはあります。東洋医学では、表面に現れている症状は見えないところで起こっている調和の乱れがサインとして出ているという考えで、その見えないところの変化を正して不調を解決して、病気にまで進まないようにするという基本的なスタンスがあります、

西洋医学でも原因がわからないけれど痛みを訴えている人には痛みを解消する医薬品(飲み薬や貼り薬)を出すといったことはありますが、原因がわからないままの対症療法では、表面上のトラブルを解決しても根本的な改善は望めないことになります。

西洋医学も検査法が進み、研究が進む中で、身体の機能は各部位が担っているだけでなく、それぞれの部位が関わり合っていることが明らかにされてきました。

体質は、人体の各部位の機能の総和であって、それぞれの部位(臓器、器官、組織など)を個別に見ても判明できないことがあります。その総合的な状態が体質です。

西洋医学は個別の部位を精査して、病気を発見して治療してきましたが、今では身体を一つのまとまりとみなして、病気の原因を探るようになりました。これは体質の変化が病気につながるという東洋医学的な発想に近づいた結果とみることができます。

医学の進歩によって、これまで発見できなかった原因がわかるようになってきたことから西洋医学は東洋医学を駆逐したような見方をされることがあるものの、東洋医学の全体を診る治療の考えは重要であり、これを融合させた統合医学、未病医学も体質の研究の影響を受けているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

名刺をいただくのが大好きです。何も“名刺ジャンケン”をしようというのではないので、有名な会社、地位の高い人の名刺を集めるわけでもなくて、人脈づくりに使おうということでもありません。

倫理法人会の会員になって約10か月になりますが、“倫理”とシールを貼った名刺ホルダーには100枚ほどがありました。毎週のモーニングセミナーには半分ほどしか参加できず、イベントは全不参加なのに、こんなに増えたのは知り合った方に紹介していただいたおかげです。

名刺交換の楽しみの一つは、これまで巡り会えなかった名字の方と出会えることです。名字には地域性があるので、東京から岡山に移住するときにも、それを楽しみにしていたところがあります。

漢字は一緒でも読み方が違うのは、よくあることで、東京で交流していた金谷(かなや)さんと同じ漢字でも金谷(かなたに)さんと金谷(かなだに)さんに出会いました。金谷(かなだに)さんは、私が岡山で監事を務めるNPO法人(特定非営利活動法人)の代表で、金谷さんが進める発達障害児支援に、私の発達栄養が役立てばとの思いもあります。

全国から人が集まってきている東京で巡り合った金谷(かねたに)さん、金谷(かねや)さん、金谷(きんたに)さん、金谷(きんや)さんとは、まだ岡山では出会っていません。

岡山には遠道と書いて「えんどう」と読む名字の方がいるとのことです。このことは東京で出会った塩道(えんどう)さんから聞きました。塩道は島根県の名字とのことで、多くは「しおみち」と読むところ、1家族だけ「えんどう」と読むのだと聞いています。

同じ発音でも漢字が違うのは先の「かなや」も同じで、金谷、金屋、金矢、銀谷の漢字があることも聞いています。

発音だけではわからないので、当たり前のようであっても「どんな字ですか」と聞くようにしています。臨床栄養の世界で仕事をしていたときに出会った「こいずみ」さんは、小泉かと思っていたら名刺には「鯉住」と書かれていました。

こんな趣味(?)の私を喜ばせようと、面白いと感じるような名字の方を紹介してくれる方がいます。そんな方が増えていくことも倫理法人会の交流には期待しているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕