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「第三の居場所」という言葉は、子どもについて使われることがほとんどで、家庭と学校以外の居場所を指しています。子どもが楽しみながら安心して過ごせる場所が期待されるところですが、学童保育クラブや児童館、学習塾などを指すこともあり、そこに行きたい、時間を過ごしたいという気持ちを抱かせるところであるのかは疑問も抱かれます。

子どもが好きなスポーツなら、それは喜んで行く第三の居場所になるのかというと、本人が望んで積極的に行きたいと願っているものであればスポーツは絶好の第三の居場所となります。

ところが、保護者から言われて仕方なく行っている、そのスポーツしかないので他に選択肢がないというのでは、心から望む第三の居場所とはならないはずです。それは成人や高齢者にとっても同じことが言えます。

家庭と会社の行き来だけになっている人や、家から出ることが減っている高齢者には、誰でも楽しめることを目指した生涯スポーツがすすめられることが多くなっています。一緒に身体を動かすことの交流の楽しみはあっても、自分が望むような内容でないと始めることはできても続かないということにもなります。

多くの人にとって第三の居場所となるスポーツは、出来ることなら多くのスポーツの中から選びたいところです。これを主導する自治体や健康づくり団体などは、自分達が推奨するスポーツだけを示すのではなく、他のスポーツも示すべきです。

そして、その中から推奨するスポーツに参加してもらえるようにする工夫と努力をするべきです。それがあってこそ、健康づくりのスポーツは第三の居場所となり、長く続けて、それこそ生涯スポーツとすることができると考えています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「闇バイト」といっても話題の犯罪行為のことではなくて、会社に黙ってしているアルバイトのことを指していますが、かつてはコッソリバイトは闇バイトとも呼ばれていたことがあります。それが今では副業が推奨され、ダブルワークも珍しいことではなくなりました。

単なる転職ではなくて、自分で新たな道を切り開く新たな起業スタイルを求める人も増えてきました。そういった方も経営者として参加している倫理法人会では、これまでの常識とは違った学びをさせてもらう機会を得ています。

犯罪行為とは言えないものの、「闇バイト」として語り伝えられていることに“メロンの網目”があります。メロンは初めから網目があるわけではなくて、皮よりも中身の成長が早いという特性から皮にヒビ割れができます。これを修復するためにコルク層ができるのが網目です。

カサブタのようなものとされることがありますが、網目が多いほど成長が早くて、おいしくなっている証拠ということで、網目が多いものは高く取り引きされます。ここに変わったバイトが誕生します。

ナイフで皮を傷つけることで網目を増やすことができます。メロンであることも同じで、美味しさも一緒で、中身を変えているわけでもありません。網目を増やすバイトは業界にとっては当たり前の仕事かもしれないのですが、なんだか他人を騙しているようで、すぐに辞めたという人と話す機会がありました。

本人は闇バイトのような気持ちになっていたようですが、自分がやりたいことをやるのは副業で、やりたくないことをするのは闇バイトという線引きです。その判断からすると私が手がけてきたゴーストライターとしての184冊の書籍は、闇バイトだったかもしれません。

やっと名前が出た書籍は共著で、他の人の名前が先に出ていました。これも自分が書きたい内容が、どんどんと曲げられていって、最後には共著の方との考え方の違いもあったのに、世に出てしまい、あまり伝えたくないような「闇バイト」的な書籍になってしまいました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

モーニングセミナーの講話を途中から参加して聴くことは勘違いや間違いにもなりかねないので、申し訳ない気持ちがあるのですが、途中から聴かれる講話者の気持ちのほうを慮って、今回のコラムとしました。

これはモーニングセミナーでのことではないのですが、豚と人間の体脂肪の話をしたときのこと。

初めに「豚のように太っている」と言われることがあるくらい、豚は体脂肪が多いと思われがちですが、体脂肪率は15%ほどで、これは人間なら運動選手並みです。これでも食用のために太らせたほうで、野生の豚は10%ほどです。これは人間ならプロのアスリートかモデル並みの体脂肪となります。

この話に続いて、人間は体脂肪が多くなりすぎると生活習慣病のリスクが高まるということを紹介した後に、逆に体脂肪が低下することもリスクがあり、特に高齢者は危険にもなるという話をしました。

体脂肪の健康的な範囲は一般には男性では10〜19%、女性では20〜29%となっていますが、60歳を過ぎると男性は13%以下、女性は22%以下では免疫力の低下など、さまざまなリスクが出てきます。

こういったことを話して、「豚のような体脂肪を目指す」という結論で終わるようにしているのですが、この結論に途中から参加して導入部を聞いていなかった人から、反発の言葉があり、あまりよい思いをしなかった経験があります。

自分としては起承転結がうまくいった話だと思っていたこともあって、そのときから言いたことはコラムを読んでもらうようになりました。

ちなみに私の体脂肪率は1日のうち最も多い時間の測定で15.3%で、ほぼ豚並みです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

体の中の有害物質を排出するための方法として、岩盤浴や半身浴などで積極的に汗をかくことがすすめられます。これはデトックスの方法として多くの人が実践しているかと思います。確かに汗からも排出されるものの、その量はわずかで最も多いのは便を通じてです。その有害ミネラルの排出の割合は、便からは約75%、そして尿からは約20%とされています。

便を通じて排出されるのは有害ミネラルだけでなく、食品と一緒に体内に取り込んだ農薬や食品添加物、化学物質なども含まれます。また、体内で発生した有害物質も便に混ざって排出されていますが、その代表的なものは腸内細菌の悪玉菌が作り出した毒素と呼ばれる有害物質です。

腸内細菌は約1000種類、1000億個も存在しているとされていて、善玉菌、悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌で大きく分けられています。その割合は、腸内環境がよい人の場合では善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7となっています。

善玉菌も悪玉菌も、腸内細菌としてやっていることは同じで、栄養源(エサ)を摂取して、活動をして不要となったものを外に排出しています。その排出物が人間の健康にとってよいことであるものを善玉菌、逆によくないことになるものを悪玉菌と分けているだけです。

日和見菌というのは、腸内環境によって善玉菌の働きをすることもあれば、逆に悪玉菌の働きをすることもあるという、まさに日和見の(有利な方につこうとする)性質があります。特に悪玉菌が増えたときには、悪玉菌の味方をして腸内環境を乱す傾向が強くなっています。

善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌が主なもので、酸性の排出物を出して、腸内の酸性度を高めていきます。善玉菌は酸性の環境で増殖しやすくなるので、善玉菌が増えると、ますます善玉菌が増えやすくなります。それとは逆に、悪玉菌が増えると腸内の酸性度が低下して、悪玉菌が増えやすくなります。

善玉菌が増えることによって腸内の発酵が進み、便の量が増えて、軟らかくなります。色も黄色に近くなって、臭いも弱くなります。これに対して悪玉菌が増えると腸内の腐敗が進み、便の量が減って、硬くなります。そして、色も黒くなり、臭いも強くなります。腸内環境の状態は、トイレで確認することができます。

悪玉菌の種類としては黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、大腸菌などで、腐敗を起こして食中毒を起こす細菌としても知られているものです。悪玉菌が排出するよくないものというのはアンモニアやアミン、硫化水素、インドールなどの有害物質です。

善玉菌を増やすためには、まずは食事の内容が大切になります。善玉菌と悪玉菌では主な栄養源が違っていて、善玉菌は糖質、乳製品(乳糖)、食物繊維を栄養源として取り込んでいます。悪玉菌が主に栄養源とするのは動物性たんぱく質と脂肪です。和食は善玉菌の栄養源になりやすく、肉食や油の使用量が多い洋食は、悪玉菌を増やす原因となっているのです。

善玉菌を増やすには、ビフィズス菌や乳酸菌をサプリメントとして摂る方法があります。善玉菌と同じ役割をするものを摂れば、そのまま腸内細菌の善玉菌になってくれると思うかもしれませんが、これらの外から摂った善玉菌は腸内では1〜2日ほどしか棲息してくれません。

わずか1〜2日で善玉菌の働きをしなくなるといっても、サプリメントとして摂ることは大切です。というのは、外から入れたビフィズス菌や乳酸菌が腸内で活動している間に、腸内環境を酸性化させて、もともと腸内にいた善玉菌を増やすことができるからです。

善玉菌の栄養源の中でも特に有効性が認められているのはオリゴ糖です。オリゴ糖はビフィズス菌が栄養源で、ヨーグルトに添えられている糖はオリゴ糖です。オリゴ糖は胃で分解されず、小腸で吸収されずに大腸まで運ばれていきます。つまり、太ることがない糖分なので、安心して摂ることができるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

全身の細胞は、余計なものがないことで正常に働くようになっています。正常の働きというのは代謝のことで、代謝には細胞内でエネルギーを作り出す異化と、そのエネルギーを使って細胞が必要なものを作り出す同化があります。同化は身体を構成する成分や酵素、ホルモン、神経伝達物質などを作り出すことを指しています。

この異化と同化が正常に行われていれば、皮膚の細胞も正常な新陳代謝が行われるようになるわけですが、この異化と同化の妨げとなっているのが一般に毒素と呼ばれるものです。その毒素の中でも積極的に排出することを心がけてほしいとされるのは有害ミネラルです。

身体の毒素を体外に排出することはデトックスと呼ばれています。

有害ミネラルなどの毒素を体外に排出する方法としては、排便や排尿、発汗といった体外排出機能とともに、全身の細胞での代謝と老廃物排出、肝臓での有害物質の分解、腎臓での濾過の機能も重要となります。これらを含めた解毒作用がデトックス(detox)と呼ばれています(解毒を意味するdetoxificationの短縮)。

デトックスには、解毒、浄化という意味があり、活性酸素の消去を含んで使われることもあります。それぞれの解毒に関わる身体機能を高めることによって、有害物質を排泄することが基本的な考えであり、中でも必須ミネラルの摂取による有害ミネラルの排出が重要視されます。

身体の機能は、消化・吸収・代謝・排出に分類されていますが、そのうちの排出がデトックスであり、排出部位としては皮膚が最も広くなっています。しかし、皮膚から汗として排泄される量は約1%で、便から約75%、尿から約20%が排出されています。毛髪と爪は、それぞれ約1%ずつで、毛髪も爪も有害ミネラルが蓄積されることから、毛髪と爪を検査することで有害ミネラルの蓄積量を推定することができます。

体内汚染の原因とされているのは有害ミネラルで、有害金属とも呼ばれ、身体機能への有用性は認められていません。

その有害ミネラルの種類としては、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、アルミニウムなどがあげられています。有害ミネラルには、それぞれに対応して解毒・排出をするビタミン、ミネラルがあります。そのビタミンはビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ミネラルはセレン、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄です。

有害ミネラルを解毒・排出する作用がある必須ミネラルは、穀類、豆類、種実類、野菜類、果物類、藻類、肉類、魚介類などに多く含まれます。これらの栄養成分を豊富に摂ることによって、解毒・排出の能力を高めることができます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

代謝を高めるためには腸内細菌の善玉菌を増やすことが大切で、腸内細菌の数はほぼ決まっているので、善玉菌が増えると悪玉菌が減って腸内環境が整えられていきます。

悪玉菌は毒素(有害物質)を発生させます。毒素は強い臭いを発生させるので、便の臭いは悪玉菌の量を推測させるものとされています。悪玉菌が発生させた毒素は大腸壁を通過して、血液中に入ります。そして、全身の細胞に運ばれていきますが、細胞に取り込まれた不要なものは細胞の代謝を低下させることになります。

善玉菌と悪玉菌は温度による特性があります。善玉菌は高めの温度で活性化して増殖するのに対して、悪玉菌は低めの温度でも高めの温度でも活性化して増殖します。腸内温度は高めになっていることで善玉菌は活性化して発酵も進みやすくなります。

発酵食品を乳酸菌などによって発酵させるときには、高めの温度が必要になることと同じ状態とみることができます。

血流が低下すると手足が冷えるという人がいます。血液の温度は民族によってほぼ決まっているので、冷えるというのは温かな血液が早く送られてこなくて、皮膚からの熱の放出に血液による熱の補充が間に合っていない状態といえます。

皮膚は外側にあり、腸内は内側にあるのですが、腸は口から胃を通して、最後は肛門につながる1本の管と考えることができます。腸壁には毛細血管が密集していて、血流が低下すると腸内も冷えた状態になります。手足の冷えは、腸内の冷えのバロメーターとなります。

手足の冷えだけでなく、腹部を触れてみて冷えて感じるときには腸内も冷えていて、そのために善玉菌が増えにくい状態となっています。血液の温度に大きな差はないので、血流をよくする運動や日常的な身体活動が大切になってきます。

身体を動かして代謝によって発生するエネルギーのうち半分ほどは熱エネルギーとなっているので、身体活動が腸内環境を整えるために、いかに大切であるかということがわかるかと思います。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

広く健康に関わる記念日について紹介します。

10月11日 カエタステクノロジー(東京都千代田区)が手(10)にいい(11)の語呂合わせで「ハンドケアの日」と制定。シミックCMO(東京都港区)が足の指はトウ(toe)から10と11で足爪にいいと読み、足爪を休めてケアをする日として「爪休みの日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)。

10月12日 日本豆乳協会が豆(10)乳(12)の語呂合わせで「豆乳の日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。

10月13日 日本血栓止血学会が血栓症の言葉を作ったドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウの誕生日の1821年10月13日にちなんで「世界血栓症デー」と制定。全国豆類振興会が陰暦の9月13日は十三夜の名月に丸い豆をそなえる豆名月の風習があったことから新暦の10月13日を「豆の日」と制定。日本加熱食品協会が温かい食べ物がほしくなる10月とピ(1)ザ(3)まんの語呂合わせで「ピザまんの日」と制定。森永乳業がコーヒーの日が10月1日、豆乳の日が10月12日であることから足して「森永乳業・ソイラテの日」と制定。丸中製菓(兵庫県加西市)がドーナツのドー(10)、トランプの13はキング、十三の十と三を組み合わせると王になることから「キングドーナツの日」と制定。毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。

10月14日 焼うどん発祥地の北九州市小倉の小倉焼うどん研究所が2002年10月14日に焼うどんバトルを実施したことにちなんで「焼うどんの日」と制定。ドクター・プラーナビー(神奈川県横浜市)が、いい(1)お(0)塩いい(1)し(4)おの語呂合わせで「塩美容の日」と制定。フルタ製菓(大阪府大阪市)が、いちばん(1)お(0)い(1)しい(4)の語呂合わせで「フルタ生クリームチョコの日」と制定。大東ライフ(東京都中央区)と井寺すっぽん養殖場(熊本県山鹿市)が、いちばん(1)おいしい(014)の語呂合わせで「美味しいすっぽんの日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。

10月15日 きのこの健康効果の普及のために日本特用林産振興会が10月はきのこが最も多く扱われる季節で、その中日の15日を「きのこの日」と制定。すき焼き愛好家のすき焼き連が、すき焼きに関する書籍『すき焼き通』が2008年10月15日に発行されたことから「すき焼き通の日」と制定。九州あご文化推進委員会が、あご(トビウオ)の漁が10月初旬まで続くことと、五十音の初め(1)があ、ご(5)の語呂合わせで「九州あご文化の日」と制定。JA全農ひろしまが広島県民米あきろまんが農林水産省に品種登録された1996年10月15日にちなんで「広島県民米あきろまんの日」と制定。

10月16日 国連食糧農業機関(FAO)が1945年の10月16日に設立されたことを記念して「世界食料デー」と制定。日本臓器移植ネットワークが臓器移植法が制定された1997年10月16日に由来してシンボルカラーに合わせて「グリーンリボンDAY」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。

10月17日 秦野名水ロータリークラブ(神奈川県秦野市)が設立日の1987年10月17日にちなんで「秦野名水の日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。

10月18日 交通や流通などで活躍するプロドライバーに感謝することを目的として物流産業新聞社がド(10)ライバ(18)ーの語呂合わせで「ドライバーの日」と制定。日本ウェーブストレッチ協会がウェーブストレッチリングが発売された2005年
10月18日にちなんで「世界ウェーブストレッチリングの日」と制定。米屋(千葉県成田市)が、ぴーなっつ最中の発売開始の10月と、101が餡を挟んだ最中の形、8が落花生の形に似ていることから「ぴーなっつ最中の日」と制定。

10月19日 日本コカ・コーラが熟(10月9日、19日)の語呂合わせで「熟成烏龍茶の日」と制定。グローウィング(大阪府大阪市)が病院のマークが漢字の十に似ていることから10、ウィッグ(19)の語呂合わせで「医療用ウィッグの日」と制定。パナソニック(ランドリー・クリーナー事業部)が10月19日を1019として、せん(1000)とく(19)=たくと読む語呂合わせで「洗濯を楽しむ日」と制定。小野万(宮城県気仙沼市)が、いかの10本足から10月、熟(19)成された味から「いか塩辛の日」と制定。毎月19日は「食育の日」(食育推進会議)、「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)。

10月20日 日本褥瘡学会が床(10)ずれ(20)の語呂合わせで「床ずれ予防の日」と制定。Tie2・リンパ・血管研究会が毛細血管の長さが10万kmであることから10月、Tie2の2と血液循環を意味する0を合わせて「ゴースト血管対策の日」と制定。毎月20日は「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)。

紫外線を浴びると肌荒れやシミ・クスミが起こりやすくなるのは、紫外線によって皮膚の中に活性酸素が発生して、細胞を傷つけているからです。それと同時に紫外線がメラニン色素を増やすことも関係しています。

活性酸素を消去する抗酸化ビタミンのビタミンA、ビタミンC、ビタミンE(ACE=
エース)については、すでに説明しています。活性酸素は電子のバランスが崩れていて、欠けているマイナス電子を抗酸化ビタミンが補うことで、通常に酸素に戻しています。これが抗酸化作用の仕組みです。

活性酸素にマイナス電子を与える成分は他にもあって、それは抗酸化成分と呼ばれている植物の色素です。

植物は紫外線を浴びることで光合成を行って、たんぱく質を作り出して成長しています。強い紫外線を受けるほど光合成が進んでいくわけですが、紫外線が強いほど、多く浴びるほど植物の中に活性酸素が増えていきます。活性酸素が多くなると細胞が傷つけられて成長することができなくなります。

動物であれば日差しを避けることはできても、植物は紫外線を浴び続けなければいけないことから、活性酸素に打ち勝つための成分を内部に作り出しています。それが色素の役割で、紫外線が強い地域ほど色素が多くなり、植物の色が濃くなっていきます。

この植物が自らを守るために内部に蓄えている色素を、私たちがいただいて、活性酸素を消去しようというわけです。

活性酸素は紫外線だけでなく、過度の運動、化学物質、農薬、食品添加物、飲酒、喫煙、ストレスなどによっても体内で多く発生します。活性酸素の発生を完全に防ぐことはできないので、抗酸化成分の摂取は重要になります。

活性酸素はマイナス電子を奪いやすいところから順番に奪っていく特徴があります。色素は人間の細胞よりもマイナス電子を奪いやすいので、色素が多く含まれた植物を食べることで、細胞の電子が奪われることを防いで、細胞が破壊されることを防いでくれるというわけです。

主な抗酸化成分としては、トマトのリコピン、緑黄色野菜のカロテン、みかんなど柑橘類のクリプトキサンチン、ブドウやブルーベリーのアントシアニン、ゴマのセサミン、大豆のイソフラボン、緑茶のカテキン、コーヒーのクロロゲン酸、カレー(ウコン)のクルクミンなどがあげられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

コラーゲンが多く含まれた食品(ゼラチン、鳥手羽先、鶏皮、軟骨、牛すじ、フカヒレなど)は皮膚のコラーゲンを補うことができるという前回の話に続いて、一つだけ注意しないといけないことを紹介します。それはコラーゲンが多く含まれた食品の中には、脂肪が多く含まれたものがあるということです。

脂肪の摂取というと、太る原因となることが注目されがちですが、肌の健康を保つためにも摂取量を考えておく必要があります。脂肪を多く摂ると血液がドロドロになると言われます。これは粘度が高い脂肪が血液中に増えることで、血流が低下することを指しています。

このことを知ると脂肪(脂質)を多く摂らないようにして、代わりに糖質を多めに摂る人もいます。糖質には脂肪が多くは含まれていないので、血流を悪くすることがないと思われがちです。しかし、糖質も多く摂りすぎると、身体でエネルギー源として使われなかった分は、肝臓で脂肪に合成されます。この脂肪が血液中を巡ることにもなり、また脂肪細胞に蓄積されることにもなります。

糖質制限をするとダイエットができる、というのは、このメカニズムが関係しています。

どれくらいの脂肪の摂取ならよいのかというと、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」(2020年版)によると、理想的な脂質(脂肪)の摂取割合は20〜30%とされています。この割合はエネルギー量の割合であって、分量ではありません。量で比較して、30%までなら食べてよいということではないのです。

脂肪のエネルギー量は1gあたり約9kcalです。同じ重量では糖質とたんぱく質は約4kcalなので、2倍以上のエネルギー量があります。その分を考慮して、脂肪の摂取量は少なめにする必要があります。

もう一つ注意しなければいけないのは、30%という上限についてです。「日本人の食事摂取基準」は5年ごとに発表されていて、以前は脂質の割合は20〜25%とされていました。これは脂肪を多く摂ってよいことになった、脂肪が多く含まれる肉類を多く食べてよくなったということではありません。上限を30%に変えたときに、同時に飽和脂肪酸の摂取を7%以下にすることが示されました。

飽和脂肪酸は肉類に多い脂肪酸で、魚類や植物油の脂肪酸は不飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸は、いわゆる血液ドロドロの油脂、不飽和脂肪酸は血液サラサラの油脂とされています。

コラーゲンを摂るために、脂肪の摂取が多くなりすぎることがないように、普段の食事では脂肪を摂りすぎないように心がけることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血糖値が上昇したときには、長期間の血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cの数値と合わせて、糖尿病(糖尿病が疑われる状態)と糖尿病予備群(糖尿病の可能性を否定できない状態)かの判定をすることになります。

糖尿病であれば治療として医薬品を使うことができます。それに対して糖尿病予備群であると医薬品を使うことができないので、食事と運動で血糖値を下げることがすすめられます。それ以外の方法として、血糖値に作用する機能性表示食品や特定保健用食品を選択する人もいます。

ところが、検査結果によって糖尿病と診断されたときには、いきなり医薬品を使う医師がいて、それを受け入れる患者も多くなっています。しかし、糖尿病で医薬品を使うときには条件があります。それは食事療法も運動療法も効果が出にくくなった場合です。

糖尿病の治療の第一は食事療法で、摂取エネルギー量を調整することで、血糖値の上昇を抑えるようにします。血糖値の血糖は血液中のブドウ糖のことで、ブドウ糖の摂取量を減らせば血糖値が下がると単純に考えられがちです。これは糖質制限と共通することです。

糖尿病では膵臓からのインスリンの分泌量が減っていますが、これは膵臓が働きすぎによって疲弊することによって起こります。ブドウ糖の摂りすぎだけでなく、脂肪の摂りすぎでもインスリンが多く使われるので、全体の摂取エネルギー量を減らそうとするわけです。

食事療法で効果が得られなかったときには、運動療法によって消費エネルギー量を増やすようにします。食事療法と運動療法の両方をやっても効果が得られなかった場合に、初めて医薬品の降血糖剤が使われるのが大原則です。

しかし、両方の療法なしに医薬品を使う医師がいるのは事実で、両方の療法を指示するにしても低エネルギー食のメニュー例を渡すだけ、運動も歩く時間を増やすように言うだけということが多いのも、また事実です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕