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健康リテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手して、理解して活用する能力)を高めるためには、情報の収集と、その情報の中から重要なものを選択する“目”が重要になります。

健康リテラシーが充分でない状態でも、そのことで病気になるわけではないとの考えから疎かにされることもあります。健康リテラシーが充分でないと、どのようなことが起こるのかということを知っておくことも大切になります。

充分でない(不十分)場合には、次のような影響が出ることが指摘されています。

*予防のためのサービスを利用しない(健診・予防接種など)

*予防・治療・医薬品などの知識が少ない

*病気や怪我のサインに気づきにくい(悪化させやすい)

*慢性的な病気の自己管理がしにくい

*保健・医療の専門家(医師、歯科医師、看護師、保健師など)に自分の心配事を伝えにくい

*慢性の病気のために入院しやすく、救急サービスを利用しやすい

*職場で怪我をしやすい

*医療費が高くなる

*重症率、死亡率が高くなる

健康リテラシーが低い状態では、日常的に自分の状態を知ることができない(体重や血圧を測定して体調や身体の変化に関心が持てなくなる)、健康について自分で調べることが少なくなる(書籍やインターネットなどによる健康情報、知人への相談など)、自分で伝えることができにくくなる(医師や看護師、保健師などに症状を伝えて的確なアドバイスを受ける)といったマイナス面が考えられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

沖縄の特産の柑橘類であるシークワーサーに含まれるノビレチンはフラボノイドの一種で、天然色素のポリフェノールです。ノビレチンには血糖値の上昇を抑える作用や内臓脂肪を減らす作用、さらにアレルギー抑制や認知症の予防効果もあることから、長寿食の一つとして人気が高まっています。

フラボノイドには複数の種類がありますが、フラボノイドの水酸基のうち6つがメトキシ基に置き換えられたポリメトキシフラボノイドには抗アレルギー作用、抗がん作用があることが報告されていますが、ノビレチンはポリメトキシフラボノイドの一種です。

ノビレチンはシークワーサーの他にも温州みかん、かぼす、ポンカンなどにも含まれているものの、その量は圧倒的にシークワーサーが多くなっています。

ノビレチンには脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンのアディポネクチンの分泌を促進させる作用があります。アディポネクチンにはインスリン感受性を高めて、インスリンの分泌量を抑えることから糖尿病の予防効果があります。

糖尿病は血糖値が上昇することで膵臓からインスリンが多く分泌され、そのために膵臓が疲弊してインスリンが分泌されにくくなり、血糖値が下がりにくくなることが大きな要因となっています。これを抑える効果が期待されています。

インスリンには血糖(血液中のブドウ糖)を細胞に取り込ませる働きと同時に、肝臓で脂肪を合成させる働きもあります。インスリンが多く分泌されるのは余計に脂肪を合成させることになることから、インスリンの分泌抑制作用は肥満の予防にもつながります。

また、ノビレチンには脂肪細胞に蓄積された中性脂肪の分解を促進する作用もあります。分解された脂肪酸は血液中に放出されて、この脂肪酸が細胞に運ばれてエネルギー化されます。

「ストレスは肌荒れの原因」ということは以前から言われてきたことで、肌荒れを防いだり、改善するためには、まずはストレスをためないこと、ストレスを減らすことが大切だと言われてきました。

しかし、ストレスが強くなってくると、それが身体の状態にも現れてきて、ストレスを軽減させたからといって簡単に不調を改善することができにくくなります。

特にストレスの状態が敏感に現れやすいのは肌で、肌はストレスのセンサー(バロメーター)ともなっています。

ストレスと肌の関係からみていく、身体が普通に耐えられる程度のストレスであったら、少しくらい肌に刺激があるものがあっても影響が出にくく、肌荒れを起こしていたとしても改善は簡単かもしれません。

ところが、ストレスが強くなっている状態では、少しの刺激が強い影響を与えることになって、ストレスを解消しても、なかなか元の状態には戻ってくれなくなります。こうなると、肌に刺激を与えるものは極力避けながら、身体の状態を元に戻していくようにしないと改善されにくくなってしまいます。

ストレスによって肌に影響が出る理由としては、血流の低下、ビタミンB群の不足、ホルモン分泌の乱れ、便通の乱れ、活性酸素の発生など、さまざまなことがあげられます。

ストレスが肌に対して、どんな影響を与えているのかというメカニズムがわかれば、それぞれの状態に合わせた対応がわかるようになり、的確な対策をとることができるようにもなります。

ストレスに負けない健康な肌を保つことができるように、不調の理由を知り、これを改善する方法を身につけるようにしたいものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

メディカルダイエットという看板を抱えて活動をしていながら、肌の健康について語ることは場違いな印象を与えるかもしれません。さらに一歩突っ込んで、肌とストレスの関係の話となると、ダイエットとは関係ないだろうと言われることは承知しています。

やせることが目的の“ダイエット”なら、そのように感じるのももっともなことだと思うところで、ダイエットの結果として肌にトラブルが起こっても、「スリムになって全体的に美しくなるためなら関係ない」という考えを披露する人がいることも理解できないではありません。

しかし、私たちが推進している“メディカルダイエット”は、医学・科学に基づいたもので、健康になるために実践することはあっても、その結果としてトラブルが発生するようなことは見逃すことはできません。

メディカルダイエットの学習や情報によって正しいダイエットを実践できている人は、男女を問わず見た目の美しさ、若々しさも増していきます。それに対して、無理をしたり、身体に合わないことをして、ただ体重が下がった人、体脂肪が減っただけという人は、見た目でも判断できるくらいに体内で、さまざまな困った変化が起こっています。

タイトルの「肌とストレス」は、大切なことを早く知ってほしい、できれば一気に知ってほしいという思いから、1日に2つのコラムを書いていきます。

肌の状態は健康・美容のバロメーターであり、肌にトラブルが現れるということは体内で何か問題が起こっている証拠でもあります。このようなことを自分で目にしないようにするためにも、メディカルダイエットの考えに基づいた肌に関する情報を提供していきます。

これは私たちが伝えたいことを書くというよりも、知りたいという希望に応じて書いているものです。それくらい肌のトラブルに悩んでいる女性(男性も?)多いということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康診断や人間ドックの検査の結果として示される数値は、それぞれの項目によって高いほど疾病のリスクが高いものもあれば、逆に低いほどリスクが高いものもあります。さらに一定の範囲の正常値よりも高くても低くても疾病のリスクが高くなるものもあります。

糖尿病の診断に使われる血糖値は高くなるほうばかりが注目されがちですが、基準値(正常値)よりも低い低血糖では血糖値が50mg/dl以下になると脳などの中枢神経がエネルギー(ブドウ糖)不足の状態になります。

血糖値は、血液中のブドウ糖の値(濃度)のことです。空腹時には70〜110mg/dlほどで、ブドウ糖が含まれた食事をした後に高い値を示します。血糖値が上昇しすぎた状態を高血糖といいます。

判定基準は、空腹時血糖値が110mg/dl以上126mg/dl未満、食後2時間の血糖値が140mg/dl以上200mg/dl未満の状態を指しています。

血糖値は食事を控えるだけで低く抑えられるので、長期間の血糖値の平均値であるヘモグロビンA1c(HbA1c)も検査されます。ヘモグロビンA1cは赤血球の色素であるヘモグロビンと血液中のブドウ糖が結びついたもので、ブドウ糖の量が多い高血糖状態になると発生します。

赤血球は骨髄で作られて血液中に入ってから役割を終えて壊れるまでの活動期間は約120日であることから、ヘモグロビンA1cを測定することで、過去1〜2か月の血糖値の平均を判定することができるのです。

空腹時血糖が126mg/dl以上かつヘモグロビンA1c6.5%以上で糖尿病と判定されます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ミミズを健康食品の素材に使われていると聞くと、あまりよい感じがしないどころか、いくら有効性があると強調されても摂りにくい、拒否したいという人もいます。しかし、ミミズが材料の健康食品はミミズを食べるのではなくて、ミミズの細胞の中にある酵素が使われています。

酵素は動物や植物の細胞の中にある生化学反応を起こすためのタンパク質で、酵素によって生化学反応が早く、強く起こっています。酵素なしには動物も植物も生きていけない重要な成分です。

ミミズにはルンブルキナーゼという酵素が多く、中でも多く含まれているのは食用ミミズの赤ミミズです。ルンブルキナーゼには血栓を溶解させる作用があり、医薬品の成分ともなっています。

血液中で血栓が多くなると、これが毛細血管に詰まって脳梗塞、心筋梗塞の原因となります。これを溶解させることで、これらの疾患を予防するために使われます。

ルンブルキナーゼという名称は医薬品と同じになるので、「lumbrokinase」を別に字に当ててルンブロキナーゼとしたり、赤ミミズの学名のルンブルクスルベルスやルンブルクス末が材料名として使われています。

酵素は、どんな動物のものでも42℃を超えると変化し始め、60℃を超えると固まって、それ以上は変化しなくなります。人間の場合も同じで、体温計が42℃までしか表示がないのは、それ以上になると細胞のタンパク質が変化して生きていけなくなるからです。

42℃以下で加工したものも42℃を超えたものの、見た目は同じ粉末です。有名な化学工場のミミズが原材料の製品もありますが、それは工場内でミミズを育てているだけで、加工は別の工場で行われています。

熱風で乾燥させて粉末にしたものは酵素が破壊されやすいのに対して、温度の変化(高めの温度と低めの温度に変えることによって水分を抜く方法)で粉末にしたものは酵素が破壊されにくくなります。

どちらの加工法であるのかを問い合わせて、隠さずに返答してくれる会社のものを選ぶか、加工について詳しい専門家(アドバイザリースタッフのNR・サプリメントアドバイザー、保健食品指導士、健康食品管理士など)に問い合わせてみることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

医科歯科連携は厚生労働省によって進められている医療の質を向上させる活動の一つで、患者に対して医科と歯科が協働することで総合的な治療を提供することを目指しています。

医科歯科連携による治療は栄養状態の改善、体調の早期回復、術後の合併症の予防、入院日数の削減、さらには医療費の抑制にもつながります。

歯周病菌は口腔内の問題だけでなく、心臓や脳の疾患の原因ともなり、誤嚥性肺炎肺炎や糖尿病、低体重児出産や早産の危険を増大させることが報告されています。

医科歯科連携は歯科が設置されている大規模な医療機関から始まり、徐々に連携機関が増えていますが、地域での医科歯科連携の拡充については今後の課題とされています。

歯科は治療が必要な状態になる前から予防・健診として関わることができる分野で、子どもの歯と口腔の健康の維持(むし歯予防や噛み合わせ調整など)は健全な成長に影響を与える重要な要素となっています。

一生涯の健康の入口となる子どもの健康づくりを、地域で医科歯科連携によって構築していくことの重要性を訴え、医科・歯科と保護者が一緒に子どもの健康のために実践できることを進めていくことが、少子化・超高齢社会を支えるために重要であると強く認識しています。

子どもの歯と口腔の健康、身体の健康は、疾患の予防、早期の回復を目指しているだけでなく、脳や神経の発達にも大きな影響を与えています。

疾患や障害などによって低下した身体の状態を回復・改善させることは、もちろん優先すべきことですが、持って生まれた能力を育み、高めることも重要なことです。

発達にばらつきがある子どもは凸凹(デコボコ)と表現されます。これまでの子どもに対するケアは凹を埋めることが主流となっていましたが、凸を高めることも重要との考えが広まってきました。

この能力を高めるための支援はハビリテーション(habilitation)と呼ばれます。リハビリテーション(rehabilitation)は「元の状態に回復させること」を指しているのに対して、ハビリテーションは「幼少時から持っている機能を活かして発達させること」を指しています。

子どもの健康づくりは日々の実践が重要であり、それを担うのは医師・歯科医師の指導を受けた保護者です。保護者に専門知識のポイントを伝え、疑問や質問に答えるのは医師・歯科医師と、その専門スタッフとなります。

医科・歯科が保護者と連携して、子どもの健康づくりの指導を継続的に行うためには、情報提供の他に、質問などの内容に応じて、各分野の専門家に問い合わせて、的確に返答できる体制も必要となります。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

今年(2023年)9月で、公的な任がすべて解かれることになり、これまで封印してきたこと、控えめにしてきたことを堂々とやれるようになりました。その中でも、求められても実施しにくかったのは健康食品・食品の法律アドバイスです。

法律アドバイスというのは効能効果に当たる表示のことで、「こんなことは言っても書いてもダメ」「これなら大丈夫」ということを販売会社などに対して指導することを指しています。

今から20年以上前のことですが、2002年に厚生労働省から「サプリメント等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」との通知が出されました。現在ではサプリメントの部分が「保健機能食品」に変更になっていますが、この通知の検討委員会の席に私もついていました。

この通知に基づいて、複数の団体が資格認定を実施しましたが、その一つの国立健康・栄養研究所のNR(Nutrition Representative:栄養情報担当者)では法律講習を担当しました。広告や商品パッケージなどの表示について、法律に則った表現と違反例などを医師や栄養士、薬剤師、販売会社などの業界関係者に教えて、他の認定団体でも講習を続けてきました。

機能性表示食品制度が始まった2015年から、消費者庁の委員に任じられて、法律に基づいた表示の確認などを行ってきました。

東京から岡山に移住した2017年からは、機能性表示食品の表示、一般の健康食品が機能性表示食品のような表示をしていないかなどを地方で調べて報告する役割を得ていました。

その任が解かれてからは、契約のために詳しくは言えないのですが、内閣府の情報協力員としての報告をしてきました。

その任期中には、健康食品などの講習の中で表示の規制について教えることしかできなかったところから、やっと堂々と販売事業者や販売員などに対して具体的に表示のアドバイスをしたり、各社の戦略を支援する“タクティシャン”(軍師)として、これまでの経験と知識を活かせるようになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

岡山に移住したのは、今から6年半前の2017年の4月でした。

東京での団体活動や業界指導、メディア対応などに比べれば、どれほど忙しい思いをしても自分にとっては“晴耕雨読”のようなものでした。

晴れの国・岡山での“晴耕”は、畑に出て耕作をしていたわけではなくて、東京では理論が中心だった子どもの支援、中でも発達障害児の支援の実践活動でした。発達障害児支援施設の中でも特別な医療スタッフによる活動をする団体を支援するという“支援する人を支援する”裏方として、次世代の子どもたちの環境となる部分を耕してきました。

“雨読”のほうは、雨の日は読書三昧ということで、“晴耕”で身体を動かしたのに対して、頭を動かすこととなるのでしょうが、私の場合は原稿書き(手書きではなくてパソコンで)、健康関連のコンテンツ作成に明け暮れていました。

決して悠々自適ということではなく、東京にいたときの収入に比べれば、これこそが“月と鼈(すっぽん)”といえる状態でしたが、世間の煩わしさを離れて、心穏やかに暮らすことを目指してきました。

ところが、世の中の変化は想像以上に厳しく、コロナ禍を経験してから豪雨ばかり、線状降水帯の真下にいるような状況で、“晴耕”をしたくても、いつ降り止むか予測がつかなくて“雨読”しかないという人たちを多く見てきました。

そんなときに“晴耕雨読”を続けているわけにはいかない、自分を必要としてくれる人のために腰を上げることを決断しました。その決断したことは“タクティシャン”としての活動です。タクティシャン(tactician)は、戦いの結果を左右する“軍師”を意味しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

身体年齢は身体の健康度や機能から実年齢との差を確認して、現状に即した健康づくりを実施することを目指しています。身体機能は全体的には若くても、それに対して“足を引っ張る”ようなことになる身体の状態があります。それは腸の状態です。

○◯年齢という言葉は、脳年齢や肌年齢、関節年齢などがありますが、腸年齢というのは、あまり聞いたことがないかもしれません。腸の状態は加齢によって機能が低下する傾向があり、これを年齢で推測して示すことができます。

腸内細菌の割合は年齢によって傾向があり、便通や便の状態も年齢による傾向があります。

腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌に大きく分けられます。腸内細菌は栄養源を取り入れて、内部で化学反応を起こして代謝物を排出します。その代謝物が健康に役立つものを善玉菌、逆に害するものを悪玉菌と呼んでいます。

日和見菌というのは、善玉菌でも悪玉菌でもないものの、どちらの腸内細菌が多いのかによって働きが変わってきます。善玉菌が多いときには善玉菌を助け、悪玉菌が多いときには悪玉菌を助けるというように、日和見な結果を生み出します。

若いときには善玉菌の割合が多く、そのために悪玉菌が減って、腸内の発酵が進み、便は軟らかくなり、量が増え、色は黄色くなり、においも弱くなっています。悪玉菌が多くなると腸内の腐敗が進み、便は硬くなり、量は減り、色は黒くなり、におい(臭い)も強くなっていきます。

これは年齢によってだけ起こることではなくて、善玉菌の栄養源になるものが少なく、悪玉菌の栄養源になるものを多く摂ることで、老化と同じ状態になっていきます。善玉菌の主な栄養源は糖質、食物繊維、乳製品(乳糖)で、悪玉菌の主な栄養源は動物性のたんぱく質と脂肪です。

若者が好む食品は悪玉菌を増やすものが多く、食物繊維が不足しているので、食生活が長年齢を高齢化させていくということができます。悪玉菌が増えると一般に毒素と呼ばれる有害物が増えて、これが血液中に取り込まれます。これが肝臓に負担をかけ、肌を老化させ、免疫力を低下させることにもあるので、腸年齢は身体の年齢にも大きな影響を与えることになります。

年齢を重ねると自律神経のバランスが崩れていきます。腸の働きをよくするのは副交感神経の働きですが、年齢を重ねるにつれて副交感神経の働きが低下して、交感神経の働きが強まっていきます。そのために腸の蠕動運動が低下して、栄養の吸収にも排泄にも影響を与えることになるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕