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入浴の後に食事をすることで、体内で合成される脂肪の量を変えることができます。そのために重要になるのは入浴温度です。入浴温度によって自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えが起こります。

高めの温度(42℃以上)では交感神経の働きが高まり、胃液とインスリンの分泌が抑えられるので脂肪合成が抑えられます。高めの温度での入浴の後に食事をすると、胃液が減って脂肪の分解が低下するために吸収量が減ります。また、インスリンの分泌量が減ると、肝臓で合成される脂肪が減ります。

逆に、低めの温度(38℃以下)では副交感神経の働きが高まり、胃液とインスリンの分泌が亢進するので脂肪合成が進んでいきます。このような理由から、エネルギー代謝を高めるためには高めの温度での入浴の後に食事をするのがよいことになります。

夕方以降の時間帯は副交感神経の働きが盛んになり、脂肪合成が進んでいくので、効果が出やすいタイミングは夕食の前の入浴となります。

この働きを促進するために使われるサプリメントはL‐カルニチンです。L‐カルニチンは全身の細胞でエネルギー産生を行っているミトコンドリアに取り込ませるために必要な代謝促進成分です。

L‐カルニチンによって脂肪がミトコンドリアに多く取り込まれると、脂肪の分解が進んで、脂肪酸が多く作られます。そのために必要になるのは水溶性ビタミンのビオチンです。

この脂肪酸を効果的にエネルギー化させるためには、高エネルギー化合物のアセチルCoAに変化させる必要があり、そのときにはビタミンB₂、ナイアシン、パントテン酸が必要になります。

ディスコンは生涯続けられる健康スポーツとしては全国的には知名度が低いかもしれませんが、岡山県では知られた存在です。というのは普及活動に取り組む一般社団法人日本ディスコン協会の本部が岡山市にあるからです。

岡山県内に全国組織の支部や地方協会があるのは珍しいことではないのですが、全国本部が存在しているのは、なかなかないことです。創設者の桧山武雄会長は、岡山市役所から少年自然の家に赴任したことをきっかけに新たなスポーツとしてディスコンを開発しました。

ディスコンは、木の輪切り(コースター)から発想して、ベニヤ板製のディスク(円盤)をポイント(的)に目掛けてコントロールするもので、ディスク・コントロールからディスコンと命名されています。

現在は発泡プラスチック製で、直径12cm、厚さ1cmのものが使われています。

競技はチーム制で、コート内に置かれたポイントに向かってディスクを投げます。

ディスクは片面が赤、片面が青で、ジャンケンで勝ったほうが赤を選択して、先攻としてディスクを3m以上離れたポイント(黄色のディスク)を目指して投げます。

先行から説明すると赤のディスクを投げますが、コースから外れたり、ディスクが裏返って青色になったときにはコート上に赤が存在するまで投げ続けます。

後攻も同様に青のディスクが存在するまで投げ続けます。ポイントまで遠いチームは、相手よりも近くなるまで投げ続けます。

ディスクは1チームが6枚で、これを使い終わった段階で、ポイントから近いチームの1イニングの終了となります。相手のポイントに近いディスクよりも、より近いディスクの枚数がチームのポイントとなります。

イニングを繰り返し、11点を獲得したチームが勝利となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康デザインは歯科健診から始まり、歯科と医科の連携によって健康成果が得られるものと認識しています。歯と口腔の健康状態が保たれていることによって、すべての栄養素が摂取できるようにすることができます。

食べ物を噛むことは、細かく砕いて飲み込みやすくする、消化液としての唾液を多く分泌させると同時に、唾液に含まれる成分による抗菌作用、歯や口腔内を清潔にする効果、顔の筋肉や骨の強化、免疫の向上や認知機能の維持・向上、活性酸素消去など、多くの健康づくりの基本的な動作となります。

また、噛む回数を増やすことによって、満腹中枢が働きやすくなって食べ過ぎを抑えるという抗肥満(ダイエット)効果や味覚の発達、食感の向上など、おいしく食べて、適正な体重を保つという効果も確認されています。

歯と口腔の健康状態を保ち、正常な咀嚼と嚥下ができるようにすることは、胃での消化も助け、小腸からの吸収、大腸の蠕動運動による排泄という、生きていくための身体活動の基本中の基本となります。

しかし、働く世代に実施が義務づけられているのは定期健康診断だけで、これには歯科健診は含まれていません。

歯と口腔の健康状態が優れていることは、全身の健康と関わりが深いだけに、学習能力や作業効率などにも大きな影響を与えています。歯と口腔の健康は、仕事の効率を高めて生産性を向上させるだけでなく、歯と口腔の健康が保たれるような職場環境は働きやすい条件の一つとして、離職率を低く抑えることにも貢献します。

歯と口腔の健康を把握して、それに一般的な健康診断の結果を加えることは、従業員の健康状況を予測して、より働きやすい条件を与えることにもなるだけに、健康経営の基本ともなります。従業員の健康は企業や団体の健康度にもつながります。

歯科健診によって歯の健康を守ることは、全身の健康を守ることにつながります。歯が少ないと咀嚼が困難になるために、食べられるものが限られ、バランスよく栄養を摂取することができなくなっていくのです。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

倫理法人会のモーニングセミナーに初めから参加できないときには、お休みにすることにしました。初めから参加できないときでも、講話だけでも聞くことができればよいのではないかと言われたこともあるのですが、私は閃輝暗点のために早々に運転免許証を返納したので、モーニングセミナーに参加する会員の方のクルマに同乗させてもらっています。

それができないときの移動手段としては公共交通機関の利用となるのですが、会場に6時30分少し前にしか到着できないので、講話は途中から聴くことになります。それでも聴かないよりもよいではないかと言われましたが、それには抵抗があります。

全部を聴けないのが嫌だというのではなくて、導入部分を聴いていないと、とんだ間違いを起こすことを怖いことだと思っているからです。表現法の一つに“逆説的”という手法があって、わざと正しくないと感じさせることを言っておいて、実際には正しいことであることを表します。

正しいことだと聴衆者に感じさせておいて、それをひっくり返すことを言って、なるほどと強く感じさせることができるという、そのギャップが重要になります。最初の部分を聴いていないと、正しいことをそのまま受け入れるだけで、講話者の意図を充分に感じ取れないことになります。

これはまだよいほうで、初めに重要なことを言っておいてから、続いて否定するようなことを言って疑問を感じさせて惹きつける方法があります。これも逆説的な手法の一つで、「嘘から出た実(まこと)」とも言われることがあります。

わざと嘘のような話をして、違和感を抱かせたあとに、初めの本当の話を最後に一瞬だけして終了する方法です。嘘のようなというのは嘘だけではなく、“話を盛る”ことも含まれます。講話の終了時間が迫ったことから、ほんの一瞬だけ話すということもあり、そうなると導入部分を聴いていないと間違いをそのまま覚えてしまうことにもなりまねません。

そのような手法をする方の講話は、入会してから半年ほどなので、まだ2回だけの経験なのですが、その手法を誰がするかわからないだけに、初めから講話を聴けないことに怖さを感じてしまうのです。

「そこまで真剣に講話を聴かなくてもよいのではないか」と言ってくれた会員の方もいるのですが、自分の基軸と決めた単会では、聞き逃しがあってはならないというこだわりがあります。途中参加でも数多く聴いたほうが勉強になるという考えもあるのは承知していながらも、数は少なくとも全部を聴いて、それぞれの方の経験と意図を受け止めたいという気持ちのほうが今は優っています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

日本人は健康リテラシーが高いのか、それとも低いのかということは常に問われてきたことです。我が国は公共メディアやネットによる情報網が充実していて、例えばテレビ番組でもインターネット情報でも健康分野の情報が溢れています。

情報が多く、それをキャッチする機会が多ければ、それで理解する能力が高まるということなら「情報の多さ=健康リテラシーの高さ」とみることもできます。しかし、“もっともらしい話”を真実だと安易に判断して受け入れるようなところがあると、本人は理解しているつもりであっても、実際には自分で判断していないことにもなります。

自分では判断しているつもりでも、実は誰かの意図に沿った答えを、そのまま受け入れているということにもなりかねないのです。テレビ番組でもネット情報でも、そういった仕掛けが多くなっています。

ネットニュースは公平に選ばれたものではなく、発信者(企業、個人)の意図があって、その中で紹介されている記事も誰かの主張を載せているということは多くの人が気づいていることです。気づいていても、疑いを持たずに読んで、主張に賛同することが多いのも事実です。

それを強く感じているのは、テレビの健康番組の企画、インターネットの健康情報の企画と提供を手掛けてきて、表向きと裏の顔(実際の意図)の違いを嫌というほど経験してきたからです。言葉を違えれば、騙される側の注意喚起ではなくて、騙す側の手法と、その結果(誘導された内容)を知るだけ知っているからです。

これはメディアの話だけではなくて、日本人は権威に弱いところがあって、同じ内容であっても権利がある(ありそうに見える)人の発言だと、真実だと思って受け入れるところがあります。

専門的な情報になるほど、医師からの説明を聞きたいというメディア側の考え、視聴者の感覚もあって、実際には何も知らない著名な医師に台本を覚えてもらって(覚えられない場合には目の前に文字を示して読んでもらって)コメントしてもらったことも十指では足りないくらいです。

世の中で最も賢い人たちは入試も国家資格の取得も大変な医師だという思い込みもあって、医師のいうことは素直に受け入れてしまうところがあります。それは医師が、どんな教育を受けて、どれだけの知識を得ているのかを知らないことも関係しています。

健康リテラシーに重要となる栄養と運動の知識が、実は医師は充分ではなくて、確信を持って患者に伝えているわけではないことを知らないと、自分の意志に反して従ってしまうことにもなりかねないのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

腸内細菌の善玉菌と同じような働きをするビフィズス菌や乳酸菌を摂れば、そのまま腸内に定着してくれるわけではありません。腸内で棲息するためには条件があるのですが、その中でも重要になるのは善玉菌の栄養源(エサ)になるものを摂ることです。

腸内細菌は、誕生したときから腸内にいたわけではなく、誕生後に親の身体や周囲の環境の中にいる細菌が取り込まれて定着して、それぞれの人の腸内細菌となります。例えば、親の身体の細菌がすべて取り込まれるわけではなく、出産後の乳児の腸内の環境によって定着する細菌が違ってきます。

乳児の腸内は酸性傾向が強く、そのため酸性の環境で棲息しやすい細菌が多くなり、アルカリ傾向で棲息しやすい細菌は増えにくくなっています。善玉菌に分類される細菌は酸性度が高いほど増えやすく、悪玉菌に分類される細菌は増えにくいのです。それとは逆に悪玉菌に分類される細菌は増えにくいということです。

善玉菌と悪玉菌では主な栄養源が違っています。善玉菌は糖質、乳製品(乳糖)、食物繊維が主な栄養源で、悪玉菌は動物性たんぱく質、脂肪が主な栄養源となっています。この特徴からすると糖質や野菜が多い和食は善玉菌を増やしやすく、肉類や脂肪が多い洋食は悪玉菌を増やしやすいことになります。

腸内細菌は善玉菌も悪玉菌も栄養源をとって、細菌の中で発生した代謝物を外に出しています。その代謝物が酸性傾向であって健康に役立つものは善玉菌、アルカリ傾向であって健康を害するものは悪玉菌と分類されているだけです。

善玉菌が多くなると、腸内は酸性傾向が強くなって、ますます善玉菌が増えやすくなるという好循環となります。逆に悪玉菌が多くなると、腸内は酸性度が下がって、善玉菌が増えにくく、悪玉菌が増えやすくなるという悪循環になっていくということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

いつも水曜日に倫理コラムを書いてきましたが、今日は1日前の火曜日です。水曜日の分を前に出したわけではなくて、もう一つ別に書いています。というのは、自分にとって初めての別の単会への参加で、事情があってモーニングセミナーには途中の時間からの参加なので、時間があれば伝えたかったことを書いておきたいと考えたからです。

それは私の弱点についてです。初めから伝えることではないという意見があることは承知しています。そのようにアドバイスをしてくれた方もいやものの、自分の状態を知っておいてもらって、お付き合いをさせてもらいという気持ちがあります。

弱点の一つは閃輝暗点で、視界にモザイクが現れて、よく見えなくなることが急に起こりあす。モザイクが出ているのは長くて30分ほど、短いときには5分で終わるのですが、現れるところが視界の下側の少し左寄りなので、文字が読みにくくなります。そんな状態で講習をするのは、とても疲れるのですが、できるだけ気づかれないようにしています。

閃輝暗点は、モザイクが出たり星が回って見えたりするような状態の他に、視界の中心が黒くなる状態もあるのですが、そこまでの状態ではないので、生活に支障はありません。ただ、ハンドルを握っていて急にモザイクが現れたときには交通事故の加害者になりかねないので、運転免許証は返納しました。

そのために列車で移動するのが、途中の時間から参加しなければならない理由です。
閃輝暗点の原因は脳で画像処理をする後頭葉の血流が一時的に低下するためで、一過性脳虚血発作になったときに血流が変わったため、というのが長く付き合ってきた複数の医師・研究者の判断です。たった1回、脳血栓が詰まったための症状が10分ほど出ただけなのですが。

もう一つの弱点は、目で見たものと耳で聞いたことの時間の不一致です。これも一過性脳虚血発作の後から始まったことのようで、話をしている人の口の動きが遅れて見えます。腹話術のいっこく堂のような感じで、声が先に届いて、口の動きが後についてきます。

脳の聴覚野は耳の近くにあるので、音声はすぐに届くのに対して、目で見たものは視神経を通って目の反対側の後頭葉まで届いてから画像になるので、時間差があります。その差は0.1秒とされています。

この時間差を脳が調整して、口の動きと同時に声が同時に聞こえているようにしています。このことを知ったのは自分が体験してからですが、その脳の時間調整ができないので、微妙な時間であっても、いっこく堂の腹話術をずっと見続けているような感じです。

「人の顔を見て話を聞く」というのは社会人の常識ではあるものの、それをすると視覚と聴覚のズレによる精神疲労が重なるので、無意識のうちに目線を外しています。それが失礼なことだと感じて、お付き合いをしてもらえないということがないことを願って、こんなことを書かせてもらいました。それほど、お付き合いをしたい皆様との出会いの機会です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害児の能力を伸ばすための支援について、凸凹(でこぼこ)の凸を伸ばすことと、凹を埋めることについて、両方が必要であることを前回(発達障害支援29)で紹介しました。凹を埋めることについては、発達障害児支援の中心的な活動になっていることから、そちらに力を入れる施設運営者が多いのは当然のことです。

多くの発達障害児支援施設が、稼働率が高いわけではなく、期待どおりの収益が得られているわけではないからです。稼働率が高くて、収益率が高ければ、保護者が期待する凸を伸ばすことにも力が入ることが期待されます。そのための凸を伸ばす支援のための土台づくりとして凹を埋めるための支援活動が重要になります。

身体を上手に使ったり、他人とのコミュニケーションを取るには、脳に入ってくる多くの感覚を整理して、まとめる感覚統合がスムーズにいくことが重要になります。感覚統合が充分に成熟していないと、情緒面、対人面、言語面、学習面などに困難さが起こってきます。

この感覚統合によって生じることを改善するためには、子どもが楽しいと感じることを、自らやって、うまくいったと実感できるような方法がとられます。ただ、好きなことをさせるだけではなく、感覚統合に重要な役割をしている脳幹を刺激するように、遊び感覚で実施できる方法が採用されています。

そのための運動による改善が感覚統合療法として実施されています。感覚統合のためには運動とともに神経伝達を正常に保つための栄養支援も行われます。

栄養面での改善支援は、不足している栄養素を補うことでは凹を埋めるための活動となります。また、発達障害による困難さを抱えながら凸に力を注いでいくためには、プラスの栄養成分が必要になります。

日本メディカルダイエット支援機構の発達栄養の研究と講習は、凹を埋めるための栄養学でもあり、凸を伸ばすための栄養学でもあります。

そのベースとなっているのは。栄養と運動の組み合わせによって効果的な身体の生理学的な機能にアプローチするメディカルダイエットです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

人生の分岐点での右か左の選択、つまりYesかNoかの選択は、もう引き返せない、取り消しができないということがほとんどで、後になってから分岐点で別の選択をすればよかったと振り返っても、どうすることもできないという状況が多くなっています。

自分のことを例にすると、新潟から上京して大学に通い始めてから44年間、知人の誘いで岡山に家族(妻、妻の妹、姉妹の両親)と移住することを決めたときのことです。知人が示した仕事が本気でなかった、周りの人が困るような判断をしても平気な人だったと思い起こしてみても仕方がないことです。

東京にいたときだったら分岐点の前に戻ってやり直すこともできたでしょうが、完全に移住して以前の仕事も友人・知人にバトンタッチして離れた身には、もう戻る道は残されていませんでした。分岐点に戻ることも、分岐点の前にも戻ることができないのだから、分岐点に足を踏み入れたときに悩むのでは遅いということになります。

自分の場合は、移住が目的ではありませんでした。家族の誰もが岡山に縁もゆかりもなく、求められた仕事の場が岡山だっただけです。その求められた仕事が誘った知人のコンセプト変更で消えてなくなったので、岡山に居続けるのか、それとも東京に戻るのか、はたまた別のところに移住するのか、それを決断するときの判断材料となったのは、何を目的として移住したのかということでした。

コンセプト変更というのは、知人の親に適した介護施設がないので自分で作るという重要コンセプトが、途中で用途が介護予防施設に変わり、最終的には運動設備のある娯楽施設になったという急展開でした。

コンセプトは目的が変わらなければ、目的を貫くという気持ちが変わらなければ、大きく変更されることはないはずです。それが変更できたということは、周囲に話していたことと実は目的が違っていたということです。

これに気づけなかった自分を責めるのではなく、岡山という経験のない土地で、目的と合致した活動をしていく分岐点を与えてくれた、自分でも想像しなかった“素晴らしい選択”を与えてくれたと後になって思えるように活動をしていくしかないと強く感じています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康食品は一般にサプリメント(supplement)と呼ばれます。これは食事で不足する栄養素を補うダイエタリー・サプリメントを略したもので、健康のために積極的に摂取する成分という意味ではありません。

海外ではコンプリメントという発想の補助食品があります。しかし、コンプリメントという言葉を使うと勘違いされることがあります。それは発達障害などによって引きこもりをしている子どもに対して実施される“褒め言葉”や“丁寧な対応”がコンプリメントと呼ばれていて、その講習が盛んに行われているからです。

岡山では、発達栄養に限らず、発達障害児の生活面での対応にも関わっていることから、よく耳にする言葉であり、その関係者には勘違いにもつながることから、あえて使わないようにしています。

引きこもり対策としてのコンプリメントは「compliment」で、積極的な栄養摂取のほうのコンプリメントは「complement」と書きます。「complement」は相補と訳されていて、「他のものの質を向上させ、強調する方法でプラスの機能を与えて完全なものにする」という意味合いがあります。

似たような意味でシナジー(synergy)がありますが、これは相乗という意味で、掛け算の効果を示しています。それにコンプリメント(complement)は足し算の効果で、栄養補給では掛け算までの効果は期待しにくいところです。

足し算でも的確なものを摂取するためには、個人に適したものを選択して、個人に適した使い方を指導するアドバイザーが必要だと認識しています。運動でいえばパーソナルトレーナーのようなもので、健康食品でいうならコンプリメントのパーソナルアドバイザーとなります。

これも的確なコンプリメントがあってのことですが、幸いなことに私たちはL‐カルニチンというエネルギー代謝に欠かせない成分の研究を20年以上にわたって続けることができました。その研究の国内における第一人者は、日本メディカルダイエット支援機構の王堂哲副理事長です。
(L‐カルニチンについては次回に説明します)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕