投稿者「JMDS」のアーカイブ

日本メディカルダイエット支援機構は、メディカルダイエットと冠した資格認定ができるNPO法人として「メディカルダイエットアドバイザー」の資格認定講習を実施しています。

NPOはNon Profit Organizationの略で、意味としては利益をあげない団体を指しています。日本語では特定非営利活動法人となっています。何が“特定”なのかということですが、私たちの法人の場合は教育と情報発信を指していて、これによって収益を得ることが内閣府から認められました。

それ以外の活動、例えば販売は“メディカルダイエット”の名称で行うと、効能効果を示すことにもなるということで、教育と情報発信に限られてしまいました。

その代わりに許されたのがメディカルダイエットを冠した資格認定でした。

メディカルダイエットアドバイザーは東京では300人以上を認定してきました。岡山では3段階制度に変えたことも関係して、初級11名、中級8名、上級3名という段階です。

メディカルダイエットを冠した認定は、あくまで個人の資質に対して認定ですが、その認定者がいて、メディカルダイエットに基づいた指導を実施している施設(フィットネスクラブやエステなど)の認定を求められることがあります。

施設認定は絶対にやらないということではないのですが、メディカルダイエットに基づいたサービスが提供できる施設内容で、それをメディカルダイエットアドバイザーが実施するということなら検討も可能です。

しかし、その場合には、いつ施設に行ってもメディカルダイエットアドバイザーがいることを条件にするということを話すと、要望が取り下げられることがあります。管理者が資格認定者であることでは、実際のサービスには結びつかないと考えているからです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

口がつく漢字と歯がつく漢字は、食べることに関わるだけでなく、生きていくためにも重要な意味合いがあります。

口と歯の組み合わせは「噛」となり、これは噛むことを表します。歯が健康な状態にあると、口が関わる健康的な生活を過ごしやすくなるということで、呼、吸、喰、喫、嗅、咽、喉、鳴、唄、咥、吐、咳は、歯と口腔の健康状態が影響してくることです。

「かむ」は一般には噛むと表示されて、かみ砕いて咀嚼(そしゃく)することを意味しています。すべての歯を使って、飲み込みやすく、消化しやすい状態にすることを指しています。

これに対して咬むという表記もあります。これはかみつくことで、牙を使って食いちぎることを指しています。咬んでから口に入れて、口の中で噛むという流れで、咀嚼は完成するわけです。

咀嚼の咀は噛む、味わうという意味があり、嚼は噛む、噛み砕くという意味があります。これを合わせた咀嚼は、噛んで飲み込むというだけでなく、食べ物を味わうためにも大切なことであるということを示しています。

こういった口に関わる漢字が意味することが充分に行われていれば、健康づくりが「叶う」ことにもなります。

次は歯がつく漢字ですが、これは口がつく漢字に比べると数が少なく、齲、齧、齬、齶、齦などがあげられます。もう一つ重要な漢字があって、それは「齢」です。年齢の齢で、「よわい」と読みます。

命の長さを表す漢字でもあって、しっかりと噛んで食べることは年齢を重ねていくには重要なことで、ちゃんと食事から栄養を摂ることが健康で過ごすためには欠かせないということを示した大切な漢字だと言うことができます。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康食品は、医薬品のような飲み合わせは起こらないというのが以前の常識でした。それは、健康食品は素材の成分を濃縮、凝縮されたといっても、医薬品と比べると有効性が確認されている成分の量が少なかったからです。

ところが、有効性が高められるようになって、素材の種類、産地、栽培時期、収穫時期、抽出法、分解性が進み、素材の組み合わせによる有効性も確認されるようになって、徐々に医薬品に近づいてきました。

そして、特定保健用食品、機能性表示食品が許可され、健康食品の機能性を表示して販売できるようになってからは、医薬品と一緒に使うことによって、医薬品の副作用と同じようなことが起こるものが出てきました。

この研究は以前からアメリカでは確認され、健康食品と医薬品を安全に、そして有効に使用するための情報源として使われてきました。それは「Natural Medicine Database」といって、行政でも医療機関でも保険会社でも当たり前のように使われています。

日本対応版もあるのですが、それを見ると健康食品の素材と医薬品が一緒に使われることによって起こる相互作用が数多く載っています。1000種類以上の健康食品の素材のうち、4分の1ほどには相互作用があることが示されています。

相互作用というのは安全性ということでは副作用と同じ感覚で捉えてよいのですが、組み合わせて使う有効性ということから、あえて相互作用という言葉が使われています。それは、アメリカでは医薬品と同じ作用がある健康食品がある場合には、それを使うことによって医薬品の量を減らすことができるという考え方をしているからです。

アメリカでは医薬品は価格が高く、医療費は定額制が原則であるので、医薬品を多く使うほど医療機関の収益が減る制度となっているからです。もちろん、組み合わせによる危険を防ぐということが優先されるのですが、すでに使用している健康食品は自分の意思で使い続けてもらって、医薬品を減らすことも考えられているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

あるテレビの音楽番組のハーモニー対抗で、ともによい歌唱をして、どちらに軍配を上げるか困ってしまうようなことになったときに、ゲストコメンテーターの芸能人(といって出身はアナウンサー)が「どんぐりの背比べ」と言ったときにはビックリしました。

ビックリ顔をしていたのは番組のMCも同じで、「ちょっと表現が違うかも」というコメントで返していましたが、そこは「甲乙つけ難い」だろうとツッコミが入るところです。

「甲乙つけ難い」というのは、実力伯仲、拮抗、一歩も譲らない、鍔(つば)迫り合い、互角の勝負、接戦、肩を並べるといった言葉と言い換えがされるので、これで意味合いが伝わります。

甲と乙は、どっちが上なのかというと、甲と乙は契約書に使われる当事者の略称で、立場が上のほうが甲、下のほうが乙となるのが一般的です。戦前の学校の成績表では「甲、乙、丙、丁」とランク分けされていました。

しかし、由来としては古代中国で考えられた十干の順番で、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類の呼び名です。どちらが上ということは本来はないので、それこそ「甲乙つけ難い」というのが正しいという感覚です。

これに対して、「どんぐりの背比べ」は、どちらも優位とは言えない、抜きん出ていないということで、平凡で変わりばえがしないという意味で使われるのが本来の形です。

他にたとえると、似たり寄ったり、五十歩百歩、大差ない、どっこいどっこい、目くそ鼻くそという、あまり言われたくない表現になってしまいます。少なくとも、公の場面で使うのには相応しくない言葉です。

こういった用語の使い分けは、アナウンサーなら当たり前に教えられているはずなので、ビックリ顔で見られるのも当然のことです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

ボディビルは肉体美・筋肉美を競う競技で、日本の発祥は早稲田大学バーベルクラブであるとボディビルの歴史に書かれています。全国団体としては日本ボディビル協会が1955年に設立されましたが、厚生大臣に働きかけたのは当時の早稲田大学バーベルクラブのキャプテンの玉利齊さんでした。
(古い話ですが、作家の三島由紀夫のボディビルの先生としても知られています)

この日本ボディビル協会から発展して日本ボディビル連盟が組織され(1982年)、公益法人改革(2013年)によって公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟と改称されています。

これは世界の統一団体である国際ボディビル・フィットネス連盟に合わせたものですが、改称を機会にして増強された筋肉美だけでなく、フィットネスとしての筋肉美(いわゆる細マッチョ)の普及と大会運営にも力を注いでいます。

そこまでのことを手がけたのは当時の玉利齊会長で、当時は公益財団法人日本健康スポーツ連盟の理事長も務めていました。私(小林正人)は日本健康スポーツ連盟を務め、フットネスクラブの運動指導者である健康運動指導士の更新教育としてサプリメント講習を担当していました。

筋肉を増やすことは筋力を高めるだけでなく、筋肉の機能を高めることも重視されています。一般に筋力と呼ばれるのは筋収縮力、筋持久力で、強い力を長く発揮する能力を指しています。もう一つの筋力は筋代謝力で、筋肉を動かすことによって多くのエネルギーを発生させ、そのエネルギーを使って全身の細胞の働きを高めていく能力を指しています。

ボディビルによって筋肉を増強して、フィットネスによってエネルギーを多く発生させることは、健康づくりの基本となることで、両方の良さを発揮することが健康づくりを支える力となると理解しています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

食塩の過剰摂取が血圧を上昇させるのは、ナトリウムが高血圧に関係する食塩感受性がある人だけで、その割合は日本人の場合は30〜40%ほどとされていることを前回(身体年齢45)で紹介しました。それに続いて、食塩感受性がないと判定された人が、いつまでも同じ状態が保たれるわけではないという研究成果について紹介します。

食塩の摂取が血圧を上昇させるのは、血液中のナトリウムが増えると血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増えることが原因とされています。ナトリウムは水分と結びつきやすく、ナトリウムが多くなるほど水分量が多くなっていきます。

血液中のナトリウムが増えても、腎臓が正常に働いていれば余分なナトリウムは濾過によって排出されます。しかし、ナトリウムは一定量が血液中に必要であることから、一部は再吸収されています。

食塩感受性がある人は、ナトリウムの再吸収が盛んであることが知られています。食塩感受性がない人は、そのままの状態が継続していれば塩分の摂りすぎによる高血圧は心配しなくてもよいことになるわけですが、年齢を重ねると血管の老化が進み、動脈の弾力性が低下するようになります。

血液中のナトリウムが濃い状態になると、血管の細胞の中にもナトリウムが浸透するようになり、ナトリウムが水分を吸着することによって細胞内の水分量が増えていきます。これによって細胞が膨らむと、血管は内側に狭くなり、これが血圧上昇の原因となります。動脈に弾力性がある若いときには対応できても、年齢を重ねると動脈が硬くなり、血管が狭くなった分だけ動脈への圧力が高まり、これが血圧上昇につながります。

このことが年齢を重ねると食塩感受性が高い人と同様の反応を起こすことになってくる理由です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

水分を積極的に摂取することは熱中症予防だけでなく、全身の状態を整えるためにも大切なことです。身体の60%は水分だと言われますが、その水分の多くは細胞の中に含まれています。全身に60兆個以上あるとされる細胞は、水分が一定量に保たれているときに正常な働きをすることができます。

汗をかく時期には、体内の水分が失われていくわけですが、それが皮膚の表面から始まり、血液中の水分が補われ、さらに全身の細胞の水分が使われていきます。1日の水分摂取量は1ℓ(1000ml)以上とされますが、夏場には1.2〜1.5ℓは必要とされます。

ウォーキングなどの運動をするときは、夏場でなくても多めの水分摂取が必要です。多くの水分を摂ることの大切さを伝えるときに、話題として使われるのは夏場と冬場のトイレの回数と排尿量の話です。

冬になるとトイレが近くなる、排尿量が増える理由として、寒さのために膀胱の機能が低下するようなことを説明する人もいますが、人間は恒常性がある常温動物です。周囲の環境に関係なく、身体の機能は保たれています。

全身で使われる水分の流れも、細胞でエネルギーが作られるときに発生する代謝水も変化はありません。それなのに冬場に排尿量が増えるのは、汗として蒸散する水分が減っているからで、蒸散が多い夏場には、尿になるはずだった水分が汗として出ているということです。

汗だくの状態でなくても、気づかないうちに皮膚から出ている汗の不感蒸泄は1日に600mlとされています。この量が夏場は増えていきます。冬場の尿の量が普通の状態であるということがわかれば、夏場に少なくなる尿の量と比較して、その差の分は水分を多く飲むようにすることが大切だということがわかります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

前々回(2023/8/9)の倫理コラムで、いつもとは違う早朝の起床によって一過性の社会的時差ボケが起こり、早朝の血圧を過度に上昇させるという研究発表の一部を紹介しました。

そのついでに、私は心臓弁膜症だから深夜に起床して活動しても血圧が上がらないということを書いたら、複数の方から、「そんな状態でモーニングセミナーに来ていてよいのか」という声をいただきました。

何も心配させようとか、“病気自慢”をしようというつもりはなかったのですが、実際のところを書いておきます。中には「一緒に仕事をして大丈夫か」という声もあったものですから。

心臓弁膜症は、心臓にある弁に異常が起こって、心臓から送り出される血液の量が少なくなる状態をいいます。4つあるうちの、どれかの弁の老化や異常が主な原因ですが、私の場合は検査をしてもらったところ、どちらでもなくて、電気信号の遅れが原因でした。

心臓の拍動は、右心房にある洞結節から発生する電気信号によって起こっています。通常は電気信号は1本の神経を通じて行われるのですが、私の場合はバイパスがあって、信号の一部が遅れて届いています。そのために弁が閉じ切る前に拍動が起こるので、心臓弁膜の閉鎖が遅れることによって血液の一部が逆流して、心臓から送り出される血液の量が普通よりも少なくなっています。

血圧は心臓から送り出された血液によって動脈にかかる圧力なので、私は血液の勢いが弱いために血圧が上がりにくくなっています。電子信号のバイパスの問題なので、手術などで治すわけにはいかないので、“血の巡りが悪い”状態で生活するだけということです。

私の弱点である閃輝暗点は、脳の後頭葉の血流低下によって視界にモザイクが出て見えにくくなるもので、それは心臓弁膜の閉鎖不全が原因であることはわかっています。1回あたりの時間は30分ほどですが、いつ出るかわからないということで運転免許は返納しました。交通事故の加害者にはなりたくなったので。

幸いにして倫理法人会のモーニングセミナーに参加しているときには閃輝暗点は起こっていないのですが、無理をして緊張が高まると起こりやすいので、好きなことを適度に休みながら長く続けるという選択をしています。

そんな選択することができるのも、倫理法人会で知り合った多くの方々の心意気と優しさのおかげだと感じて、日々の倫理実践を心がけています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康づくりに関わるイベントは、定期的に行われるものからスポット的に行われるものまで、さまざまなものがあります。定期的に行われるものは、これまでの実績があるから続いてきたことで、開催時期にも意味があります。

ところが、今のように気候の変動が激しくて、特に夏場は異常気象と呼ばれる状態が、異常というよりも日常的に近づいている状況では、これまでと同じ時期に開催してよいのかの議論は当然のようにあります。

イベントは休日が重なる時期や学校の休み、お盆の期間などに集中しています。それは実施する側にとっても参加する側にとっても都合がよいからですが、夏休み一つをとってみても、暑い時期を避けて学校以外で学ぶという意義からすると、今の夏休みの期間では始まりが遅すぎます。

全国的に実施されているウォーキング大会も、全国各地での定例イベントということで年間スケジュールが組まれています。コロナ禍で中止となった影響もあってスケジュールがズレてきたところもありますが、全国の大会に遠くから参加する人が多いことから、同じ日に大会を重ねて実施することはできません。

また、一つの大会から次の大会の開催地まで日程と距離が離れていないことで、ツアーのように参加する人が多いことから、過去のスケジュールに合わせて毎年の予定が決められています。

この予定は過去の気象状況の経験によって定められていますが、夏場の気温が上昇しているので、これまでの経験が活かされない(役に立たない?)ことにもなります。

ウォーキングは一例ですが、健康をテーマにしたイベントは健康を害するようなことは避けるべきであって、これまでの常識にとらわれない開催時期と開催方法であるべきです。しかし、休みの期間と合わせなければいけない事情もあって、なかなか変えられないというのも実際にあることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「忘」という漢字は、忘れる、覚えていないという意味があり、記憶からなくなっている状態を指しています。文字としての成り立ちは、中国では心臓に花を添えた形象からきているとされていて、亡くなった人を表しています。

心(心臓)が亡くなるということから、心の中から記憶がなくなるという意味で、忘れることを指すようになったといいます。脳の中から記憶がなくなるのではなく、心の中からというのが言い得て妙で、脳の中には記憶として残っているのに、そのことを記憶の中から消し去られているのは悲しいことです。

日常的に会っているにも関わらず、無視されたような状態は、イジメやパワハラのようなもので、その被害者にとってみれば、まるで亡くなったのと同じような感覚にもなります。

現在のデジタル社会は、コミュニケーションソフトの中に蓄積されたリストが1000人を超えていても、“いいね”をつける程度の返事もない人ばかりというのは記憶に残っていない状態と言えるかもしれません。

心の中から記憶がなくなるという意味合いを考えて、そのようなことがないようにしなければならないということで、常に顔を思い出し、交流したことを反芻するということをしています。「無駄な時間」と指摘されることがないわけではないのですが。

「心」が部首として使われている漢字で、よく例に出されるのは「息」です。息は呼吸をする、生きている、憩うという意味合いがあり、中国の語源では心(心臓)と自(鼻)を指しています。自は鼻の象形文字です。

長く息をするのは長息(長生き)になり、心臓を動かすためにも、心を正常に保つためにも息を大切にすることが示されています。心を落ち着かせるためには、ゆっくりと息をして呼吸を整えることが大切になるということを示しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕