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早食いの習慣がある人は、親も早食いだという傾向があります。食事は、しっかりと噛んで、ゆっくりと味わって食べるのがよいと言われても、子どものときから食卓を囲む時間が短くて、少しだけ噛んで飲み込む食べ方をしていると、それが当たり前のようになってしまいます。

何回噛んでから飲み込むのかは、特別に親から教えられることがなくても、3歳児の場合には一口について15回ほどは噛んでいます。もちろん食品の硬さや調理法によっても食べるものの硬さが変わり、噛む回数も変わってくるのは当たり前のことです。

3歳児だと、まだ軟らかいものを食べているはずなのに、15回ほど噛んでから飲み込んでいるということは、そこから徐々に硬いものを食べていくようになったときには、噛む回数が増えていくようになるはずです。

その噛む習慣を続けられるようにするのは、毎日の食事の環境であり、一緒に食事をする人の食事にかける時間と噛む回数が影響を与えます。このことは親がリードしていくだけに、親の食事に対する考え方が影響してきます。

子どもの健康は誕生してからではなく、妊娠中の栄養摂取から始まっているとされていますが、さらに以前の妊娠前からの栄養摂取から始まっています。このことについては厚生労働省が「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」を設けて、重要性を呼びかけています。

しかし、この指針の中には、噛むことについては書かれていません。指針があろうとなかろうと、その存在を知っていようと知らなかろうと関係なく、栄養摂取のためには噛むことが重要であることを伝え、それを身につけられるような食事を親が示すことが、子どもだけでなく、孫の健康にもつながることを、親元にいるときに親が子どもに教えることが大切になってくるということです。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康食品は素材の組み合わせが大切で、機能性がある成分が複数あることで、目的を達成しようとします。例えば、血糖値の上昇を抑えるためには糖質の分解の抑制、分解されたブドウ糖の吸収の阻害、血液中のブドウ糖を細胞に吸収させるために必要なインスリンの分泌の促進など、一連の流れに沿った成分を使います。

これによって複合的な効果を求めるということと同時に、どこに問題があって血糖値が下がりにくいのかがわからなくても複合的な対応なら、どれかが効いてくれるという期待もできるわけです。

健康の維持・増進に役立つ成分はプラスの効果があることを期待したいところですが、素材の相性がよくないと、期待する効果が低下することにもなります。糖も脂肪も塩分も余計に摂取したものは吸収を阻害してくれる難消化性デキストリンは効果が確認されていて、機能性表示食品の成分となっています。

難消化性デキストリンさえ使えば機能性表示食品として認められるということで便利に使われています。強力な粘性成分で、吸着して吸収を妨げることはできるものの、他のものも吸着して吸収が妨げられることについては、どこを見ても書いてありません。

水溶性食物繊維は粘性が強いので、ビタミン、ミネラルの一部を吸着して吸収量が減ることが知られています。難消化性デキストリンはビタミン、ミネラルを吸着するのはもちろんのこと、健康食品の有効成分を吸着して、吸収されなくします。全部ではないとしても、期待する効果のための推奨量が摂取できなくなるのでは、せっかくの健康食品が意味をなさなくなります。

健康食品は使い方によっては、味方にもなれば、敵にもなるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

失われた30年という言葉は、その間に生まれた子どもたちにとっては、とんでもない期間ということになります。実質の給料が30年間も上がらなかったのに、円安も進み、どんどん得る金額の価値が下がっていくのは、まだまだ続きそうな気配です。

30年間のうちに増えたものとしては、平成18年(2006年)から発達障害児の統計が発表されるようになりましたが、当時は4万人だったのが令和2年(2021年)には14万人と急激に増えています。この理由などについては、発達障害支援のコラムで触れています。

給料のほうは上がっていなくても、物価のほうは上がり続けています。その指標の一つとされるのが電車の運賃で、東京・山手線の初乗りが基準とされます。私が地方から上京して大学に通い始めた1974年には初乗り料金は30円でした。これは1969年に上がったままでしたが、1976年に60円に2倍に値上げされ、上昇率はなんと100%でした。今ではあり得ない上昇率でしたが、給料も上がっていたので暴動は起こりませんでした。

その後も値上げは続き、1978年には80円(33%上昇)、1979年に100円(25%上昇)、1981年に110円(10%上昇)、1982年に120円(7%上昇)、1989年に130円(8%上昇)と上昇率は下がったものの、気づいたら4倍以上になっていました。

30年間、実質の給料が上がっていないのに、ここまで上がったので、しばらくは値上げしたくても我慢をしていたのですが、2014年に140円(7%上昇)、2023年に150円(7%上昇)となり、10円ずつ上げるのがやっとという状況になりました。

料金が上がったら、その分、購入者が減るのは経済の根本的なところですが、運賃が上がったからといって利用しないわけにはいかないのが交通費です。これをバロメーターにしてみると、厳しい世の中は、まだまだ続くことのは当然のように予想されることです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

健康づくりの運動というと、最も手軽にできるウォーキングからスポーツ競技までさまざまありますが、その中でも健康デザインのパーツとしてすすめられるのは、生涯スポーツと呼ばれる年齢にも体力差などの条件があっても続けられるスポーツです。

健康スポーツを紹介してほしいという問い合わせが“健康スポーツ”が法人名につけられている公益財団法人日本健康スポーツ連盟にくることもあるのですが、同連盟は健康スポーツの取りまとめ団体ではありません。

多くの健康づくりのスポーツが加盟しているのは公益財団法人日本レクリエーション協会で、全国に都道府県の境界があります。日本レクリエーション協会に加盟している種目別団体がありますが、すべての都道府県に種目別団体があるわけではありません。

岡山県レクリエーション協会に加盟する地域協会は13あり(例:岡山市レクリエーション協会)、種目別団体で県内の主要なところ(といっても数が多いのですが)を紹介すると、以下のようになります。

◎岡山県内の種目別団体(*は岡山市に本部がある団体)
日本フォークダンス連盟岡山県支部/岡山県サイクリング協会*/岡山県ウオーキング協会*/日本武術太極拳連携*/岡山県ティーボール連盟/岡山県スポーツチャンバラ協会*/一般社団法人日本ディスコン協会*/岡山県キャンプ協会/岡山県ペタンク協会/岡山県バウンドテニス協会/岡山県ターゲットバードゴルフ協会*/岡山県ポールルームダンス連盟*/岡山県ブーメラン協会*/岡山県フライングディスク協会/岡山県キンボールスポーツ連盟/岡山県オリエンテーリング協会/日本ジャンプロープ連合岡山県支部/岡山県綱引連盟*/岡山県カローリング協会/岡山県エスキーテニス連盟*/岡山県スポーツウエルネス吹矢協会*/岡山県ドッジボール協会

それぞれの健康スポーツについては、これとは別のコラム(健康スポーツ)で徐々に紹介していくことにしています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

高血圧対策の栄養指導といえば食塩の摂取を減らすことがよくあげられます。塩分摂取を減らす“かるしお”をテーマに健康プロジェクトを進めているのは国立循環器病医療センターで、かるしおマークも普及しています。

食塩の摂取が血圧を上昇させるのは、ナトリウムが増えると血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増えるからですが、ナトリウムが高血圧に関係する食塩感受性高血圧の割合は日本人の場合は30〜40%ほどとされています。

食塩感受性がない人は食塩を多く摂っても血圧に影響がなく、逆にいうと高血圧であっても食塩を減らしても血圧が下がらないということになります。血圧が高まる理由は、塩分以外に10種類あるとされているのです。

高血圧になったからといって、すぐに健康状態に影響が出てくるわけではなく、動脈に強い圧力がかかり続けることによって動脈が徐々に傷んでいくようになります。これが進むと動脈硬化になり、その先には心疾患(心筋梗塞、心不全など)、脳血管疾患(脳梗塞、脳内出血など)という生命に影響を与える疾患が待っています。

動脈硬化の要因としては、高血圧のほかに高LDLコレステロール、高中性脂肪、糖尿病もあげられています。どれも血管を老化させる原因であるので、食事療法では同じ栄養素の摂取がすすめられます。それはたんぱく質です。

たんぱく質は血管の材料で、血管の細胞の新陳代謝を進めて、老化を抑えるためには良質なたんぱく質を摂る必要があります。たんぱく質は20種類のアミノ酸で構成されていて、そのすべてがバランスよく含まれているものが良質なたんぱく質と呼ばれます。

これに該当するのは肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品です。高齢になると、これらの食品の摂取量が減る傾向にありますが、疾患がなくても加齢によって徐々に血管の老化は進んでいきます。血流が低下するために、全身に多くの血液を送るように血圧も高まっていきます。

血管の健康を考えたら、良質なたんぱく質を多めに摂るようにするのが重要になってくるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省は健康寿命を延ばすための施策として、「スマート・ライフ・プロジェクト」を掲げて、多くの企業や団体に参加を呼びかけています。ウォーキングは手軽に、多くの参加者が得られる健康づくりとして、実践に活用されています。

これをウォーキングに関わる団体や研究機関などは、スマートウォーキングとの名称で推進しています。長い名称は馴染みにくいということで、スマートウォークと縮めたり、中には“スマ歩”という名称で進めているところもあります。

1日の歩数を増やすために、歩数を記録するには以前は歩数計(万歩計)を装着して歩くのが一般的でしたが、スマートフォンのアプリ(アプリケーションソフト)として標準装備されるようになってから、歩数計を使う人は大きく減りました。

歩数計は一般名称で、万歩計は山佐時計計器の登録商標ですが、専門の歩数計でも精度に差があり、歩数計でも複数のものを装着して生活をすると1日に1000歩以上の差が出ることもあります。スマートフォンのアプリとは、もっと差が出ることがあります。

地図を見ながら歩く、音楽を聴きながら歩く、天気を気にして安全に歩く、歩いたコースを記録する、ポイント化するということにも、スマートフォンのアプリは便利に使えます。また、スマートフォンのアプリには健康チェックのデータを入れて、これを参考にしながら、どれだけ歩けばよいのかを示してくれる機能もあるので、確かに便利に活用しながらスマートウォーキングを実現するのに役立ちます。

スマート(smart)は賢い、洗練されたという意味があって、賢く歩きましょうということで、スリムになることを指しているわけではないのですが、効果的な方法で歩けば体脂肪を減らすことができるのは確かなことです。

ただ時間をかけて歩けばよいということではないものの、自分の状態に合った方法で賢く歩くということで、“スマ歩”というのは、スマートフォンを使うにしろ使わないにしろ言い得て妙な言葉といえます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病は古くは“贅沢病”と呼ばれたものです。食べすぎ、飲みすぎによって糖質を摂りすぎた人は血糖値が高まるという認識があり、贅沢な食事をしている人も少なく、終戦直後は糖尿病の人を探すのは大変なくらいでした。

終戦から10年後の1955年(昭和30年)には糖尿病患者は20万人と推計されていますが、それが今では糖尿病患者は1000万人と50倍にもなっています。糖尿病の予備群とされる高血糖状態の人も1000万人もいて、合わせると成人人口(1億人)の5人が糖尿病か予備群という状態になっているのです。

糖尿病の患者数を都道府県別にみると、岡山県は13位ですが、65歳以上に限ってのランキングでは23位と少なくなっています。人口が集中している地域で多く、高齢化が進んでいる地域では多くなるのは当たり前のことです。

そのランキングは、埼玉県、佐賀県、三重県、鹿児島県、静岡県、岐阜県、福岡県、長崎県、宮城県、香川県、岩手県、愛知県、大分県、山形県、兵庫県、北海道、徳島県、愛媛県、熊本県、和歌山県、広島県、山梨県、群馬県、それに次いで岡山県です。

糖尿病による死亡率の都道府県ランキング(人口10万人あたり)では、岡山県は13位(11.2)です。全国平均は11.4で、14位の広島県は11.5なので、平均よりもわずかに多いという状態です。

これは2019年の調査データで、3年ごとに発表されています。前の2016年の調査データでは岡山県は16位で10.5でしたが、全国平均は10.8だったので、こちらでも平均よりもわずかに多いということに変わりはありません。

そういった状態にも関わらず、岡山県の女性の平均寿命は全国1位で、男性は10位となっています。しかし、平均寿命と健康寿命の差は全国平均とほとんど変わらず、岡山県民は長生きになってはいるものの、健康長寿と言えるのかというと疑問があります。

糖尿病を減らすことによって、健康寿命を延伸させることができる可能性が高いのが岡山県ということになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「細やか」と書いて、「ささやか」と読むのか「こまやか」と読むのかによって、意味合いが大きく違ってきます。「ささやか」は、規模が小さいこと、粗末なこと、ほんの小さな、といった意味があり、「ほんの小さな出来事に〜」というチューリップのサボテンの花の歌詞がよく言い表しています。

「ささやかな生活」というのも例文として、よく使われていて、これはミニマリストが目指している無理も無駄もない生活ということと合致しているようです。

「こまやか」は、心がこもっている、思いやりの気持ちが隅々まで行き届いている、という意味があります。「細やかな心づかい」という使われ方をしています。

他にも「ほそやか」という読み方もあって、これは細い、スリムといった意味です。生活のスリム化は、ささやかな生活かもしれませんが、実は自分をしっかりと見つめた「こまやか」な気持ちを言い表すということでは、同じ意味合いです。

もともと同じ「細やか」なので、共通していることがあるのは、当たり前のことかもしれません。

このように読み方と意味がわかっていて、ちゃんと使い分けられていれば何ごとも起こらないのですが、中には間違って覚えてしまい、それを自分の気持ちを伝えるために使っている人もいて、トラブルの原因にもなっています。

言葉として「こまやか」と言うべきところを「ささやか」と言われてしまうと、つまり「細やか(ささやか)な気持ちで取り組め」と言われると、「そんなに力を入れて取り組まなくてよいのか」と思う人がいます。

言葉の裏側にある意味合いや比喩が通じにくい人が増えていることは、発達障害がある子どもや成人の支援活動に取り組んでいると、強く感じることです。正しい読み方をして、正しく伝えることの大切さを話すときに「細やか」を引き合いに出しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

脂肪代謝成分のL‐カルニチンは肝臓で合成されて、細胞のエネルギー代謝を高めるために使われています。細胞のエネルギー産生器官のミトコンドリアの膜は脂肪酸が単体では通過できなくて、L‐カルニチンと結びつくことによって初めて通過できます。

L‐カルニチンの体内合成は20歳前半をピークにして、加齢によって徐々に低下していきます。このことが年齢を重ねると代謝が低下して、太りやすくなり、疲れやすくなることに関係しています。

L‐カルニチンは以前は医薬品(カルニチン欠乏症治療薬)の成分でしたが、今では食品の成分としても摂取することが許可されています。そのおかげで、脂肪のエネルギー代謝を進めることができるようになりました。

国内のL‐カルニチンのシェアの8割を占めているのは、スイスの製薬会社ロンザの日本企業のロンザ株式会社です。そのL‐カルニチンは中国で製造されています。中国製造というと品質や安全性が心配されることがあるのですが、元が医薬品の成分であったので製薬レベルの自社工場で製造されています。

ロンザのL‐カルニチンは以前は別の国の自社工場で微生物発酵法によって作られていましたが、これを凌ぐ化学合成法(野依法:ノーベル化学賞受賞者の野依良治氏の開発した反応法)が開発され、2011年から中国の工場で高純度のL-カルニチンを製造されています。ロンザのL‐カルニチンが品質が高く、有効性も高いと評価されるのは、中国で製造されるようになったからです。

ちなみに、日本で発売されているビタミンCをはじめとしたビタミン類の多くは中国の製薬レベルの工場で製造されています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

先祖の霊を迎える目印として玄関先や庭などで焚かれる迎え火と、お見送りの送り火はお盆の風習として続けられていますが、自分にとっては苦手な行事の一つです。

お寺の孫として生まれて、幼いときには母の実家の寺で親元を離れて暮らしていて、寺には機会があるたびに行っていました。東京で社会人になってからも、お葬式に行くと葬儀屋と間違われるくらいに作法を知っていたこともあり、仏教の習慣については多くの人に聞かれることがありました。

同じ仏教であっても宗派によって作法は異なるものの、基本的なところは一緒で、それこそ葬儀屋の新入社員の基礎講座くらいの知識はあります。これは仏教関係の書籍が図書館に山のようにある大学で学んでいるときに、時間潰し(?)として図書館に通っていたときに覚えました。

大学生のときに出身地(新潟県柏崎市)の選出の国会議員の関係、校外で学ばせてもらっていた文学者の先生の関係で、大学2年生のときから東京で異なる宗派のお葬式の手伝いをさせてもらっていて、宗派による違いについても実践を通じて学ばせてもらっていました。

仏教関係者や葬儀屋を目指していたわけでもないのに、積極的に学ぼうとしていたのは母の実家の宗派が浄土真宗だったからです。浄土真宗だけが他の宗派と大きく違っていることがあって、その違いから戸惑うことがあったからです。

浄土真宗には迎え火も送り火もありません。精霊棚(盆棚)などの用意もしません。浄土真宗には地獄がなくて、亡くなった先祖は全員が極楽浄土に行きます。親鸞聖人の教えをもって、この世で命を全うした先祖が、お盆のときだけ、この世に戻り、子孫の供養を受けるようなことはないからです。

岡山に一緒に移住した妻の家族は別の宗派なので迎え火と送り火をして、精霊棚や仏飯の儀式もします。それぞれの宗派の作法については知識としてはあるのですが、ピンときていない儀式に付き合うことには、この年齢(歳ではなくレベル68と表現している)になっても違和感があるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕