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口腔機能の低下によるオーラルフレイルは、消化・吸収に影響を与えるだけでなく、身体のフレイル(虚弱)にもつながりやすいことが指摘されています。

オーラルフレイルの考えが広まってきてから、オーラルフレイルの状態の人と口腔機能の健康状態が保たれている人との差について多くの調査が行われています。オーラルフレイルの状態にある人は2年以内に身体的なフレイル(虚弱)を発症する確率が2.4倍、サルコペニアは2.1倍、要介護認定は2.4倍、そして4年以内に死亡するリスクは約2倍との報告もあります。

高齢者になっても自分の歯を多く残すことによって健康で長生きすることを目指した「802運動」は、自分の歯で噛んで食べることによって栄養の吸収を高めるだけでなく、外出して食事をするなど行動的に生活をすることによって健康寿命を延伸させることも意図しています。

健康寿命の延伸のためには、身体の機能の維持とともに認知機能の維持も重要であり、厚生労働省と日本歯科医師会が平成元年(1989年)から展開している「8020運動」は、80歳で20本以上の歯を残すことによる健康づくりを目指しているだけではありません。

32本の歯のうち、できるだけ多くの歯を残すことによって、なんでも食べられるようにすることによる健康効果が第一の目標ですが、好きなものを食べることができる状態は、出歩いて食事をする機会が増え、食事の機会は多くの人との交流にもつながります。

このことが脳の機能を高め、精神衛生の向上にも寄与します。こういった歯と健康の関連性を強く認識して、東京大学高齢社会総合研究機構をはじめとした多くの関係者の協力によって、健康長寿を実現するために掲げられたのがオーラルフレイルです。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ノルディックウォーキングというと、2本のポールを使って歩くことを指していて、発祥の地は北欧のフィンランドです。クロスカントリースキーの夏場のトレーニングとして始まったことから、ポールの力を使って勢いよく前進するという歩き方をします。スポーツ感覚のウォーキング(アクティブウォーキング)とされています。

日本には複数の推進・普及団体がありますが、フィンランドやドイツなどに本部がある団体の流れを汲んでいます。ポールは斜め後ろについて、後方にポールを大きく投げ出すように歩くことからアスファルトバッドは斜め(おおよそ45度)となっています。そして、ポールから手が離れても戻ってくるようにポールのグリップとグローブがストラップでつながれています。

これに対して日本で誕生したのが一般にポールウォーキングと呼ばれるもので、これがポールを前について安定性を重視して歩くものです。ポールは握って使うようになっていて、腕でも全身を支えることになることから足の負担が減り、膝にも負荷がかかりにくく、高齢者にも向いている歩行法(ディフェンシブウォーキング)とされています。

こちらも複数の団体があるのですが、日本ウオーキング協会との連携によって推進されている全日本ノルディック・ウォーク連盟は21都道府県に地域協会があります(例:岡山県ノルディック・ウォーク連盟)。同連盟の創設者は日本ウオーキング協会の元会長です。

他に日本ポールウォーキング協会などがあり、ノルディック・ウォークという名称がノルディックウォーキングを想像させることもあって、始めようとしている人を混乱させることもあります。

全日本ノルディック・ウォーク連盟は、地域協会がない府県でも活動ができるように近隣の地域協会が指導する体制を採っています。ノルディックウォーキングの団体は、ポールは同じであっても使い方、歩き方が異なるという“流派”のようなところがあるのですが、全日本ノルディック・ウォーク連盟はポールウォーキングの歩き方を基本としながらも、ノルディックウォーキングのポールと歩き方をする人も受け入れています。

ポールウォーキングでは物足りない人がノルディックウォーキングを行い、両方を楽しむこともすすめています。また、加齢や体力の変化につれてポールウォーキングに戻ってくることもあります。

そのような背景もあって、健康スポーツの入口(導入編)としてノルディック・ウォークと連携したウォーキングをすすめています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

咀嚼は、すべての歯を使って、しっかりと噛んで、飲み込みやすい状態にすることを指しています。前歯(門歯)で粗く噛んで、奥歯(臼歯)で充分にすり潰すことが大切です。犬歯は牙のような形状の歯で、これは肉や魚を噛みちぎる役目となっています。

噛むことによって顔の筋肉が刺激され、噛んだときの唾液やホルモンなどが多く分泌されるようになるのですが、その噛む刺激を強く感じて、噛むことが苦痛になることもあります。これは歯科治療が必要になっている場合だけではありません。

普通に噛むことだけでも、非常に強い刺激に感じて、噛むことに抵抗感があり、さらには硬い食品を食べることができないということも起こります。これは発達障害の特性の一つの感覚過敏が原因で、触覚の感覚過敏が大きく影響する子どもも少なくありません。

噛むことの重要性を伝える教育や指導の中で、噛む回数を多くするというよりも、多く噛まないと飲み込みやすい状態にならない食物繊維が多い食品を食べるように言われます。食物繊維は腸壁を刺激して腸の蠕動運動を促すとともに、大腸では腸内細菌の善玉菌の栄養源となって分解されるので、善玉菌を増やして便通をよくすることにも役立ちます。

発達障害は自律神経の副交感神経の働きが弱いという特性があります。唾液や胃液の消化液の分泌も小腸からの吸収も便通も副交感神経が促進しています。その働きが弱いだけに、本来なら食物繊維が多い根菜類などを食べてほしいところですが、触覚過敏によって噛むことが困難になると調理の工夫が必要です。

それは食物繊維が多いものは細かくカットする、煮て軟らかにするといったことですが、噛むことが強い刺激にならないように食事の後にガムを噛むといったことが必要になることもあります。

こういったことまで考えて、触覚過敏がある子どもには対処してほしいのです。

健康づくりは、それぞれ個人の状態に合わせた方法で実施するのがよいことは言うまでもないことで、これは“個別対応”と呼ばれています。個別対応というと、病院の栄養管理(一般的には病院給食)でよく使われていて、個人の疾患に合わせた食事療法として禁止もしくは減らす食品、増やす食品が決められ、これを献立にして料理がつくられます。

見た目は同じであっても、使われている食材や調味料が違い、切り方や加熱時間なども異なっているということですが、これを個人対応と言われても納得できないという人が多いはずです。

苦手な食材を使っていては食べにくいのは当たり前ですが、今日な肉の料理なのに1人だけ魚にするということは特殊な疾患の患者にだけ行われることで、通常は食材や調理法まで個人対応することはできません。これが大量調理の問題で、仕方がないことです。

同じ料理で同じように栄養摂取ができるというのが原則で、それに疾病による制限を加えて調整すれば対応できるというのは、全員が同じ身体の機能であるという原則があるからです。同じ食品を食べたのに、ある人は消化されて、ある人は消化されないというようなことはありません。

しかし、これは成人を対象とした話で、年齢を重ねてくると身体の機能が低下して、消化液の分泌量の違いによって肉が食べにくい人も出てきます。高齢者は自律神経の副交感神経の働きが低下して、そのために消化液の分泌、小腸からの吸収、腸管の蠕動運動が、どれも低下してします。

そのために、これだけの量なら消化できる、必要な栄養素を吸収できるとの基本的な計算だけでは、実際に吸収される量が違ってきます。そこも配慮して、健康づくりのデザインの一つのパーツである栄養摂取は考えないといけないのです。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

コロナ禍が就学児の学力などに影響を与えたことに関する研究は、厚生労働省や文部科学省から民間の研究機関にいたるまで数多く実施されてきましたが、乳幼児の発達に関する調査は、ほとんど行われていません。

そこで京都大学、筑波大学、慶應義塾大学、東京財団が共同研究として首都圏の自治体の全認可保育所に通う乳幼児の調査を行いました。これは1歳または3歳の乳幼児887名を対象としてコロナ禍前に実施された調査と、追跡期間中のコロナ禍を経験した群、そうでない群で3歳または5歳の発達を比較しています。

KIDS乳幼児発達スケールを用いて分析した結果、コロナ禍を経験した群は、そうでない群とでは5歳時点では平均して4.39か月分の発達の遅れが確認できたと発表されています。その一方で、3歳時点では明確な発達の遅れはみられず、むしろ発達が進んでいる領域もありました。

その領域は、運動、手指の操作、抽象的な概念理解、対子ども社会性、対成人社会性です。また、コロナ禍で3歳、5歳ともに発達の個人差・施設差が拡大していることも明らかにされています。

質の高いケアを提供する保育園に通っていた子どもは、コロナ禍においても3歳時点での発達がよい傾向がありました。これはコロナ禍で在宅勤務が増えたことが関係していると考えられています。

また、保護者が精神的な不調を抱える家庭の子どもは、コロナ禍で5歳時点での発達の遅れが顕著となっていました。

これは一般の子どもの場合で、発達障害児が調査対象ではないものの、発達障害児は質が高いケアが受けられることが少なく、保護者に精神的な負担がかかっていることが多いことから、より強い影響があったことが推測できます。

コロナ禍では子どもにメンタルヘルスの問題が増え、睡眠の質が下がり、運動不足や体重が増加する子どもが増えたことが明らかにされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

活性酸素を消去する抗酸化成分は、色鮮やかな食品に多く含まれています。抗酸化成分の多くは色素で、紫外線を多く浴びる植物は紫外線によって発生する活性酸素によって細胞が破壊されないように抗酸化成分を作り出しています。

活性酸素によって細胞が破壊されることで特に影響が出るのは血管で、活性酸素が多く発生するほど血管が傷つきやすくなります。また、活性酸素は悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL(低比重リポ蛋白)を酸化させ、このことが動脈硬化につながることから、血管の健康状態を保って、全身の健康に結びつけるためにも抗酸化成分が注目されています。

数多くある抗酸化成分の中でも手軽に摂取できて、しかも抗酸化作用が高いのは緑茶に含まれるカテキンです。抗酸化成分は色が濃い色素というのが原則ですが、カテキンは透明に近い黄色です。これは人間の目には見えにくい可視光線だからです。

ところが、緑茶の濃い緑色がカテキンだと勘違いされることがあります。緑茶の緑色はクロロフィル(葉緑素)の色で、これは抗酸化成分ではありません。それなのに緑色が出るからと、お湯を淹れてから時間が経った茶葉でお茶を飲んでいる人が少なくありません。

抗酸化成分は酸化しやすい特徴があります。体内に入って、活性酸素によって酸化することで、身体の細胞が酸化するのを防いでいるのです。カテキンは高い抗酸化作用があるということは、酸化しやすいということです。

お湯を淹れた後には酸化が急速に進むので、すぐに飲んだときには抗酸化作用を発揮するものの、時間が経過して酸化した茶葉のお茶を飲んだら、酸化したものを体内に入れているので、期待する抗酸化作用とは逆のことが起こってしまいます。

だから、カテキンの抗酸化作用を活用するなら、淹れてすぐのお茶を飲むか、サプリメントとして摂ることがすすめられます。ペットボトル入りの緑茶飲料も透明か薄い色の容器では紫外線によって酸化が進みます。

酸化を抑えるためにビタミンCが添加された緑茶飲料もありますが、その多くは製造後の流通段階での酸化を抑えるために使われているので、目の前に届いたときにはカテキンの抗酸化作用は低下していると考えたほうがよいのです。

歩くことは健康維持の基本的な行動で、自由に歩くことができるだけの筋力と持久力を維持するためには歩くことが必要になります。「歩かなければ歩けなくなり、走らなければ走れなくなる」と健康づくりの機会に言われることがありますが、自分の足で歩き、自由に行動することによって、身体機能だけでなく、脳の認知機能の維持にもつながります。

歩くことというと、長く歩くことが健康のバロメーターとされてきた時代があります。長く歩くというのは距離と時間を指していて、長距離を歩けるほど健康、長い時間のウォーキングができるほど健康とイメージされています。

歩けるということが健康なので、歩き方は関係ないという専門家も中にはいるのですが、同じ距離を歩いたとしても、どれだけの時間で歩くことができるのかは大切なことです。歩数計の記録だけを見て、健康度を推測するだけではいけないのです。

歩き方というと歩行姿勢や身体の動かし方(足の運び、腕の振り方など)を指すこともありますが、ここで示したいのは歩行速度です。歩行速度はエネルギー消費の指標でもあった、時速7kmほどのスタスタ歩きは効率よく長く続けられる運動にもなります。

走らないまでも必死になって歩いている速度は、一般にはジョギングよりもエネルギー消費が高くなります。そこまでの速歩を目指すことはなくて、なんとか会話をしながら続けられる速歩、つまりスタスタ歩きが目標となります。

体力の衰えは筋力の低下と比例していて、筋力が低下してくると普通歩行はできても速歩は苦しくなってきます。歩いているだけなのに、速度が上がるときつく感じるようになるのは筋肉が減ってきたか、筋力(主には筋持久力)が低下してきた証拠とされます。

筋力を保って速歩が続けられるようにするには、速歩をすることが必要です。といっても、年齢を重ねてくると、ずっと速歩をするのは筋肉にも心肺にも負荷がかかり過ぎるようになるので、3分間だけ速歩をして、次の3分間は普通歩行、次に速歩というように交互に歩行速度を変える歩き方がすすめられます。

これはインターバル速歩やインターバルウォーキングと呼ばれる歩き方で、高齢者の場合には速度を変える歩き方で筋肉が増えていくことも報告されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康によい働きをする素材を組み合わせて使えば、高い効果が得られるというのは多くの人が期待することです。健康食品の多くは、目的があって、それに合わせて複数の素材を組みわせて、目的に近づけることを目指しています。

血糖値の急上昇を抑えることを目的にするなら、身体で起こっている働きを知って、それに合わせた機能がある成分が含まれている素材を選択しています。糖質は胃で消化されてブドウ糖に分解されて、小腸からブドウ糖が吸収されて血液中に入ることによって血糖値が上昇します。

血糖というのは血液中のブドウ糖のことで、その量を示すのが血糖値です。血糖値が上昇すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて、細胞にブドウ糖が取り込まれます。血糖値が高いということは、体内に取り込まれるブドウ糖が多いか、細胞に効率的に取り込まれていないか、ということになります。

この流れに対応するために、分解の抑制、吸収の抑制、インスリンの分泌促進といった成分が含まれる素材が使われます。

こういった意味での複合のつもりでも、使用した素材の特性によってはマイナスになるものもあります。その代表的なものは難消化性デキストリンで、ブドウ糖を吸着して吸収を妨げる作用はあるのですが、吸着性がよすぎて、脂肪も包み込み、さらに他の健康食品の素材も吸着します。

これでは素材のプラス効果を願っていたのに、それがかなえられないことにもなります。ブドウ糖の吸収抑制に以前から使われていたのはギムネマ・シルベスタですが、流行りのもの、効果が高いものを使おうとするのは世の流れで、そのことによって、せっかくの有効性が妨げられることにもなるのが、健康食品の面倒なところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康づくりの基本は食べることであり、朝食こそが重要ということはメディカルダイエットの研究でも講習でも特に力を入れて訴えていることです。朝食の摂取の状況については、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」が重要な調査データとされてきましたが、コロナ禍の影響で2年間も調査が行われず、次の発表は早くても令和5年末になると見られています。

本来であれば、コロナ禍が栄養摂取に与えた影響について最も知りたいことですが、それを埋めるように民間で複数の調査が行われています。その中で注目されるのは、日本ケロッグが各地のこども食堂運営者(226人)に聞いた「こどもの朝食に関する実態」の調査(2023年3月24日から4月7日)です。

同社は「ケロッグ毎日朝ごはんプロジェクト」を展開していて、そのための基礎調査として実施されました。

その結果、こども食堂運営者の54.0%が朝食を毎日食べていない子どもを認識していました。その理由(複数回答)としてあげられていたのは、「親が作らない」(74.6%)、「経済的に余裕がない」(34.4%)、「家に食べるものがない」(31.1%)、「親からお金だけ渡されて自分で買うように言われている」(17.2%)でした。

このほかにも「幼少期から朝食を食べる習慣がない」、「朝起きた時には親が仕事に出かけていて起きて学校にいくのが精一杯」など、経済的な理由だけでなく、さまざまな理由があることが見えてきました。

朝食を食べていない子どもを認識しているこども食堂運営者に、特徴や傾向を聞いていますが、「朝食の大切さを理解していない」(61.5%)、「学校に行きたがらない/不登校気味である」(36.9%)、「口数が少ない/表情が暗い」(30.3%)、「体調を崩しやすい」(26.2%)、「食欲がなく食事の量も少ない」(21.3%)でした。

このほかにも「落ち着きがなく、学力や理解力が低い傾向にある」、「授業に集中するのが難しい」、「怒りっぽい」、「元気がない」、「疲れやすい」など、子どもたちに多く見られることがあげられていて、朝食との関わりが強く考えられています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

フレイルは高齢者の身体機能の低下を指す用語で、日本語では虚弱とも訳されています。運動不足から筋力が低下し、活動量が減るために食事量が減り、たんぱく質の摂取量が減ります。そのために筋肉量が減りやすくなるといった悪循環にもつながります。

食事量が減る原因は活動量の減少だけでなく、口腔機能の低下などの歯科分野の影響も考えられます。口腔機能の低下によるフレイルは、特別にオーラルフレイルと呼ばれています。これは口(オーラル)のフレイル(虚弱)という意味の造語です。

オーラルフレイルは大規模健康調査(縦断追跡コホート研究)などによる厚生労働科学研究によって示されたものです。オーラルフレイルは健康と機能障害の中間と位置づけられ、可逆的であることが大きな特徴してあげられています。

口腔機能の低下に早めに気づいて、適切な対応をすることで、健康状態に戻すことができます。オーラルフレイルの始まりとしては、滑舌低下、食べこぼし、わずかに咽(む)せる、噛めない食品が増える、唾液の減少、口の乾燥などの小さな変化であり、見逃しやすいことが多くなっています。それだけにオーラルフレイルの特徴を知り、早期に気づくことによって、口腔機能の健康状態を保ち、健康の維持・増進にもつなげることができます。

歯科治療が必要な状態を放置したことによって歯が欠ける、抜けるということがあると、それまで噛むことができたものが噛めなくなることがあります。そのため、食べやすくて軟らかいものを選択するようになり、軟らかいものを食べる習慣となります。

そのために噛むために必要な筋肉を使わなくなっていき、噛む機能が低下していくようになります。噛む機能の低下によって、さらに軟らかい食べ物を食べるようになって、さらに機能が低下していくという“負の連鎖”を引き起こします。

そのような状態はオーラルフレイルだけでなく、身体全体のフレイル、心身の健康状態にもつながるだけに、オーラルフレイルのサインに早く気づくことが大切になります。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕