投稿者「JMDS」のアーカイブ

東京の原宿に住んでいたときのこと、竹下通りは住んでいたところと原宿駅を結ぶルートだったので、毎日歩いていました。私は新潟県からの上京組だったので、修学旅行生の会話を聞くのを楽しみにしていたところがあります。

制服姿の女子高生2人が「○○ちゃんを見損なった」と話していたので、一緒に原宿まで来たのに友人と仲違いをしたのかと思っていたら、「あっ、いた」と友人を指差しました。

そのときに気づいたのは、“見失った”ことを“見損なった”と間違った言葉づかいをしているということでした。

こんな間違い言葉を耳にする機会は、そうはなかったものの、同じような間違いは日常の会話でもテレビでもよく耳にします。それは“見にくい”と“見づらい”です。見にくいは、全部を漢字にすると見難いとなりますが、醜いという、見た目が不快、美しくない、不愉快や不道徳と感じさせることを指す用語です。

うまく見ることができないということなら、できることなら見づらい(見辛い)と表現して、間違っても視聴者や周りの人に“醜い”という意味に取られないようにしてほしいところですが、テレビ報道でさえ“見にくい”のオンパレードです。

これはアナウンサーなりMC(master of ceremony:司会者)のせいばかりではなく、台本や原稿をチェックする担当者の責任が大きいことです。原稿の段階で、しっかりと確認しておけば視聴者の勘違いは防げるはずです。

NHKでは『NHK新用字用語辞典』が使われていて、読み間違いがないようにするトレーニングに使われています。だから、「NHKのアナウンサーのように」と表現されるように、間違いのないことが売り物だったはずですが、何度もテレビを通じて見聞きしています。

これは、私がNHKを見る頻度が高いので気づいた、ということではないはずです。1日中、見ているわけでもないのに案外と多く見聞きするというのは、相当に乱れた使い方がスルーされているのだと感じています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

個人の状態に合致した健康づくりは、健康状態を確認する健診から始まります。健診は医師が中心になって、医師の指示のもとに実施されることから医師には強い期待が寄せられます。また、運動についても、気になる状態がある人は医師に相談をすることがあります。

厚生労働大臣認定運動型健康増進施設でも、血圧や血糖値などが高い方が訪れたときには、運動の程度について相談をして実施することが安心材料となっています。
医師のアドバイスのもとに健診を実施した結果を受けて、治療を行うことになったとすると、その健診を担当した医師が、そのまま治療も実施するとは限りません。
一つには健診を担当する医師が、治療を受ける医療機関に所属していないことがあります。

もう一つは医療が細分化していることから、健診によって発見された状態によって受診する医療機関が異なることがあるからです。健診を受けた企業・団体に対して個人の状態に合わせた医療機関を紹介することも健康デザインの役割の一つとなります。

治療を受けた後には、状態に合わせた生活改善も重要で、個人に適した食事と運動から始めるところですが、医師が適切な指導をできない場合もあります。これについての理由は、前回(健康デザイン16回)解説しています。

的確な健康デザインに基づいた健康づくりを実施するためには、医師の食事と運動に関する知識を高めることも重要となります。そのことを目指した医学系学会があり、その会員であれば的確な情報を入手することも可能です。

しかし、地域の医療機関の医師が学会から情報が得られる立場ではないこともあります。また、学会の会員であっても、個人対応できるだけの情報が得られていないこともあります。

このことは私(小林正人)が東京で多くの医学系学会と、これに参加する医療機関、医師と交流する中で、強く感じてきたことです。

健康づくりに取り組む団体に医学情報を提供して、医学的な意識での健康づくりに励み、それぞれの団体の情報を医師に提供できるような環境づくりも重要となります。これを目指して、できるところからのアプローチにはなるものの、医師や医療機関を会員化して、栄養と運動に関する情報を提供することも健康デザインの役割となります。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

政党の研究活動の一環としてヨーロッパに行った議員団が、SNSにアップした画像が、まるで遊びに行ったようだと批判されて、その画像を国会議員が削除しても批判の嵐が止まないシーンを見て、「外遊は外で遊ぶことじゃない」というコメンテーターの発言を耳にして気になることがありました。

やったことの是非とか自業自得といったことではなくて、「遊」という文字の意味を、もっと伝えてほしかったという気持ちです。

「外遊」は「がいゆう」であって、「そとあそび」ではありません。外遊は、見識を広げるために外国に訪問することで、政治家の場合には外交目的で海外に行くことを指しています。見識を広げることができたなら、遊びであっても立派な“外遊”となります。

これが外遊と書いて「そとあそび」であったら、一つのところにいるのではなくて外に出て遊ぶことになります。周りの目を気にしないで遊ぶことが「外遊」と書いて「そとあそび」となるわけで、「“外遊”で何が悪い!」と言っても構わないことになります。

そもそも“遊”という漢字には、遊ぶという意味の他に、「他の地域に出かけること」があって、これは遊説の“遊”の意味となります。「一か所に縛られずに自由に動くこと」も“遊”の意味で、メディアの記者などに使われるのは遊軍です。

これは遊んでいるわけではなくて、自由に動くことによって、よい取材をする人のことで、一見すると遊んでいるようでも実は重要な仕事をしている人ということです。

外遊を遊んでいることではないかと言われたときに、画像を削除したり、言い訳をするのではなくて、「立派に外遊してきた」と言って、その成果を堂々と発表すればよいのです。そんな立派な外遊の成果があれば、ということではあるのですが。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

コレステロールは、悪玉コレステロールという言葉があることもあって、健康の維持によくないものとイメージされることがあります。しかし、コレステロールは全身の細胞膜の材料であり、ホルモンの原料、胆汁酸の原料でもあることから生命維持に欠かせないものです。そのため、肝臓で合成されています。

コレステロールは油脂成分であるため、水成分が多い血液とは相性が悪いために、タンパク質に包まれた浸水性のリポタンパクの形となって血液中を流れています。

肝臓からコレステロールを血液中に運び出すのがLDL(低比重リポタンパク)で、血液中のLDLが多くなりすぎると動脈硬化のリスクが高まることから悪玉コレステロールと呼ばれています。

血液中のLDLコレステロール値が高い人は、運動をすることをすすめられます。中性脂肪は運動によって減少しやすい脂肪であるために運動をする意味も理解しやすいのですが、コレステロールは運動によって代謝するタイプの脂肪ではないために、その意味がわからないと運動を続ける気持ちが高まらないかもしれません。

LDLコレステロールは運動をして直接的に減るものではありませんが、善玉コレステロールとも呼ばれるHDL(高比重リポタンパク)とLDLはバランスを取っていて、HDLを増やすことによって、LDLを減らすことができます。

運動によってHDLが増える理由ですが、HDLは肝臓の血流がよくなり、末梢の血管の血流がよくなることで合成が進んでいきます。ウォーキングは全身の血流を盛んにする働きがあり、肝臓の血流も盛んにすることができるからです。

HDLを減らす要因として運動不足や喫煙、糖尿病などがあげられていますが、これらは末梢の血流を低下させるものばかりです。末梢の血流が悪いとHDLが合成されにくくなるので、全身の血流をよくする有酸素運動のウォーキングは効果的です。

LDLが増えるとHDLが増えるというバランス調整は、中性脂肪値が正常であることが条件となっているため、血液中の中性脂肪が多い人は、ウォーキングによって中性脂肪をエネルギー源として使って代謝させることで、HDLを増やすことができるようになります。

有酸素運動とコレステロール値の関係については、さまざまな研究が行われ、HDLを増やすためには、1週間に900kcal以上のエネルギーを消費する運動をすることが効果的です。また。30分間以下の運動では効果はみられないものの、それ以降は10分間増えるごとにHDLコレステロール値は約1.4mg/dlずつ増えるとの発表もあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

スポーツというと競技スポーツが第一に思い浮かべられます。競技スポーツは勝敗が優先される側面があるものの、健康づくりや参加することによる社会性の向上など、さまざまな地点が掲げられています。

国のスポーツ基本法の前文には、スポーツは世界共通の人類の文化であると記されていて、心身の健全な発達、健康および体力の維持増進、精神的な充足感の獲得、自律神経その他の精神の涵養等のために個人または集団で行われる運動競技その他の身体活動であり、障害にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む家で不可欠なもの、とされています。

そういったことから、スポーツには競技スポーツに加えて、健康体操やダンス、ウォーキング、ハイキング、サイクリング、野外活動やスポーツ・レクリエーションも含まれています。

スポーツ基本法でも、地域スポーツ推進計画でも、青少年の体力向上と人格形成への影響が大きく取り扱われているところがありますが、地域の一体感や活力醸成、健康で活力に満ちた長寿社会の実現、さらには人々の誇りと喜び、夢と感動を与える力、地域経済の活性化など、さまざまな機能が掲げられています。

地域スポーツ推進計画で何があげられているのかを、第2次岡山県スポーツ振興計画(2023〜2027年)を例に基本計画施策を見ていくと、以下の4項目があげられています。

1 多様な主体におけるライフステージに応じた運動・スポーツ活動の機会創出
2 アスリートの育成と持続可能な指導・支援システムの構築
3 スポーツを通じたともに生き豊かさが実感できる地域の創造
4 スポーツ環境の整備

子どもから成人を中心に据えた推進となっているのは、どの地域においても同じ傾向がありますが、「ライフステージに応じた運動・スポーツ活動」「スポーツを通じたともに生き豊かさが実感できる地域」ということでは、年齢にも身体の状態にも関係なく生涯を通じて実施できる生涯スポーツ、健康スポーツも重要であることは明らかです。

そこを中心に考える活動が今後の健康社会づくりに強く求められていると認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

競技スポーツに対して、競わないことを掲げているスポーツがあります。それは市民スポーツと呼ばれていることから市民参加型のスポーツと理解されることもあるのですが、発祥の地のドイツでは「Volks sport」と呼ばれています。

Volksは市民の意味で、ドイツのフォルクスワーゲン(Volkswagen)は市民車・大衆車を意味しています。

市民スポーツは参加する人の健康と体力の保持・増進を図り、参加する人の友情を深め合うことを目的としていて、国際市民スポーツ連盟では運動種目としてウォーキング、サイクリング、スイミング/アクア・ウォーキング、スキーイング/スノーシューイング、スケーティング、インラインスケーティング、ローイング/カヌーイング/カヤッキングの7種目が定められています。

国際市民スポーツ連盟に加盟する条件としては、以下のことが定められています。

1 誰でも参加できること:競争をしたり、時間を制限したりしないこと
2 空気が新鮮な野外での活動であること
3 自然や環境の保護という目的を尊重すること
4 子どもや家族の参加を促進すること
5 国際的な友情を育むこと
6 参加した人を国際規定に従って表彰すること

国際市民スポーツ連盟には日本も加盟していて、日本市民スポーツ連盟が組織されています。日本市民スポーツ連盟では、現在はウォーキングに限った活動をしていて、日本ウオーキング協会が運営する全国のウオーキング大会のコース認定と表彰を行っています。

日本ウオーキング協会は地球1週分の4万kmをウオーキング大会に参加することで目指しています(10km〜50km)。記録されるのは大会に参加した記録の完歩だけで、時間は記録されません。
(ウォーキングは一般名称、ウオーキングは日本ウオーキングの固有名称)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

脳は全身のコントロールをしている重要な器官であることから、エネルギー切れを起こさないようにはなっています。しかし、充分な働きをするためには一定のエネルギー源が必要で、それを下回ると機能が低下することになります。

機能が低下するといっても、生命維持に必要な機能が低下するのは最後のほうで、初めに機能が低下するのは記憶や集中力といった部分です。そのため、エネルギー源が不足するようなことがあると頭が回らなくなる、集中して取り組むことができないということが起こります。

エネルギー源というと糖質、脂質、たんぱく質ですが、脳細胞に近い血管には血液脳関門というバリア機能があって、必要なものしか通さない機能があります。エネルギー源のうち血液脳関門を通過できるのは糖質のブドウ糖だけです。そのため、ブドウ糖は唯一のエネルギー源と呼ばれています。

ブドウ糖は糖質を構成する成分で、ブドウ糖が10個以上結びついたものがデンプン(澱粉)です。デンプンが分解されると麦芽糖(ブドウ糖2個が結合)になり、麦芽糖が分解されてブドウ糖になります。

脳細胞の中に入ったブドウ糖は、優先的にエネルギー化されるので、保持時間が決まっています。充分に脳細胞が働くだけのブドウ糖が保持される時間は15時間ほどです。だから、夕食を19時に食べて、翌日の朝食が7時だとすると、その間の空腹期間は12時間なのでエネルギー切れをすることはありません。

ところが、朝食を抜くことになると10時にはブドウ糖が足りない状態になって、12時の昼食までの2時間はエネルギー切れ状態の中で仕事なり、学習なりをしなければならなくなります。

問題は、これだけではなくて、全身をコントロールする脳が充分に機能を発揮できない時間が1日に2時間あって、それが長く続くようなことになると健康面で影響が出るのは当たり前のことです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

厚生労働省の「健康日本21」では、歯・口腔の健康について目標を定めて健康づくりを推進しています。その現状と目標から歯の喪失の防止について成人期の歯周病予防を紹介します。

◎成人期の歯周病予防
歯周病は40歳以降に歯を失っていく大きな原因となっていて、歯科疾患実態調査(平成5年)によると35〜44歳の27%が歯周炎に罹患しています。同年齢で歯肉炎も含めると、81.2%に症状が認められていて、これ以降、加齢的に歯周病が増悪し、それとともに喪失歯数も増加しています。

このため、進行した歯周炎に罹患している者(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合を減少させることを目的に、この時期に歯周病の予防、進行防止を徹底することが歯の喪失防止に重要となります。

歯周病のリスク要因としては、疫学研究によって喫煙、歯間部清掃用器具使用の有無、過度の飲酒、定期歯科検診・受療の有無、食習慣、歯磨き回数などが示されています。

1)歯間部清掃用器具の使用
通常使用する歯ブラシでは歯と歯の間の部分の歯垢(デンタル・プラーク)を完全に落とすことができないため、この部分から歯肉の炎症が生じるケースが多くなっています。このため、歯間部清掃用器具(デンタル・フロス、歯間ブラシなど)を使用する必要があります。

2)喫煙
近年、喫煙が歯周病と歯の喪失のリスクファクターとして重要な位置を占めているとの報告があり、歯科保健の分野からも喫煙の健康影響についての十分な知識の普及を進める必要があります。

また、歯周病に罹患している者、特に進行した歯周病に罹患している者については、必要に応じて禁煙支援、指導を行っていくことが重要となります。

3)その他
歯周病の発生・進行を防止するためには、定期的な検診、歯石除去、歯面清掃が効果的であることが多くの介入研究などによって示されていて、かかりつけ歯科医などのもとで、こうした歯周病管理を受けている者を増加していく必要があります。

また、歯周病を初期のうちに自己管理して、手遅れになるのを防ぐためにも、例えば週1回以上、鏡で自分の歯茎の状態を観察するなどの習慣を定着していくことは効果があるものと思われます。

実際に、生徒を対象とした研究ではあるものの、歯肉の状態を自己観察して記録するように介入することにより、歯肉の状況の改善に効果があったとの報告がなされています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

筋肉運動をすると、そのあとに筋肉が増えるという印象があるかと思いますが、筋肉が増えるタイミングは運動後だけでなく、睡眠中にも起こっています。この睡眠中というのは、運動したときから長い時間が経過した夜間の睡眠のことを指しているのですが、運動をした後の睡眠でも効果があります。

激しい運動をしたあとに食事をして、その後に寝るというのは相撲の力士に取り入れられている筋肉強化法です、“食べてから寝ると太る”というのは一般の話であって、筋肉強化をするためには、筋肉の材料になるたんぱく質が多く含まれる食品(肉、魚、卵、乳製品、大豆・大豆製品)を食べて、それから寝ることがすすめられます。

このことは筋肉量が成績に大きく影響する他のスポーツにも取り入られていることですが、体内で何が起こっているのかというと、寝ているときに成長ホルモンが多く分泌されます。この成長ホルモンが筋肉を増やしていきます。

成長期の子どもは1日中、成長ホルモンが多く分泌されているのに対して、成人以降は運動後と睡眠中に多く分泌されるだけです。高齢になると運動をしても成長ホルモンの分泌量が増えにくいことから、特に睡眠が重要となるものの、高齢者では自律神経の副交感神経の働きが低下することから、良質の睡眠が得られにくくなります。

だからこそ、効果的な睡眠によって、筋肉運動による筋肉強化を進めるようにしたいのです。成長ホルモンは睡眠中に均等に分泌されているわけではなくて、深い眠りになっているときに多く分泌されます。

睡眠は90分周期で深い、浅いを繰り返す波のような動きがあり、初めの90分は深く、だんだんと浅い眠りとなっていきます。初めの深い眠りが大切で、そのためには副交感神経の働きを少しでも高められるように、リラックス状態で就寝するために興奮するようなことを避ける、リラックス作用がある飲み物を飲む、胃腸に負担がかからないように食事は就寝の3時間前までに済ませる、室温と湿度を快適な状態に保つ、周囲の音が気にならない環境で寝る、そして身体が温まった状態から徐々に体温が下がっていくときに入眠しやすくなるので入浴は就寝前にするか寝る前に身体を温める工夫をする、といったことがすすめられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害がある子どもは、言葉で伝えられたことの意味を文字面(もじづら)そのままで捉えてしまうところがあります。言葉の裏に本音が秘められていたり、比喩として言われても、それに気づくことなく、行動することがあります。

特に自閉症スペクトラム障害で多く見られることですが、やってほしいことを言い続けてもやってくれないことに業を煮やして、「もうやらなくていい」と言ったとします。これは間違いなく「やってほしい」という気持ちであるのに、そのままの意味で受け取る子どもは、「やらなくていい」と感じて、「やらなくていいと言われたことをやったら叱られる」というように真正面から捉えてしまうことがあります。

絵の好きな子どもに、「上手に描けたら見せてね」と言うと、自分で納得できるまで絶対に見せないというのが特徴で、納得していない絵を見ようとすると激しく抵抗されることがあります。

そのことを理解して、本音で伝えるべきであるのに、本音を言わない文化性、回りくどい言い方をする地域は、住みにくい環境となってしまいます。発達障害があるとコミュニケーションが苦手で、それを克服するには、できるところから取り組まなければならないのに、本音を出さない地域、その例としてよくあげられるのは京都ですが、暮らしにくい環境となりかねません。

「元気なお子さんですね」は騒がしい、「ピアノがお上手ですね」は音がうるさい、「絵を描くのが好きなのですね」はうまくならない、といった意味を伝えるために使っている地域は生きにくい地域性そのものとなります。

では、本音をぶつける地域はどうなのかというと、京都と比較されることが多い大阪は、相手がどう感じるかということよりも、自分の気持ちで話すことが多く、それが発達障害児にも発達障害者にもプレッシャーになっていることは、なかなか理解されないところがあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕