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フレイルとプレフレイルが地域的に急増する懸念が抱かれる中、日本生活習慣病予防協会が、医師330名に対してアンケートを実施しています。

メタボ(メタボリックシンドローム:内臓脂肪症候群)が40代に多いことは以前から指摘されていたことですが、その割合(複数回答)が38.5%と多くなっていたことを除くと、フレイル(虚弱)予備群のプレフレイルに関連する症状と状態が増えていて、さらに比較的若い世代にも多く見られるようになっています。

どのような症状と状態かというと、筋力・筋肉量の低下、運動頻度の低下、活力の低下、睡眠不足、人付き合いの減少、うつ症状などで、これらはコロナ禍によって不安視された健康度の低下の要因そのものです。

フレイルが増加していると実感している医師(日本生活習慣病予防協会調査:330名対象)は81.8%(かなり増えている11.8%、増えている31.8%、やや増えている38.2%)にもなっています。

フレイルに該当する症状の患者が増加していると思っているのは、年齢層別にみると(複数回答)男女ともに大きな差はなく、70歳以上では男性は69.3%、女性は68.1%、60代では男性は57.4%、女性は54.8%、50代では男性は36.7%、女性は36.3%、40代では男性は21.1%、女性は17.4%となっています。

60〜70歳以上と比べると、その前の年代は少ないといっても、40代でもフレイルが増えてきているということは、若い世代でもコロナ禍の影響によって、状況が悪化していることがみえてきます。

これから40代が50代、60代となったときには、フレイルによる介護対象者が急増することが考えられます。そして、今後を見据えて、今から対策を始めなければ危機的な状況になりかねないと言える状態になっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ステップ運動は左右の足の動きが1歩ずつで1つとカウントするのが基本となっています。これは両足が運動によって刺激されることを目指しているからで、踏み台を使っての上り下りも、ステッパー(踏み込み式の運動装置)で交互に踏み込むのも左右の脚の動きで1と数えます。

一般には足の動きと表現されていますが、正確な言葉の使い分けでは足は足首から下を指していて、脚は骨盤から下の部分(一般的な足というイメージ)を指しています。

これに対して、ウォーキングでは歩数計(万歩計は山佐時計計器の商標)は片足を前に出すたびに1歩がカウントされます。もともとが万歩運動という1日に1万歩を歩こうという健康づくりキャンペーンの支援装置として開発されたので、これは当たり前のことです。

ステッパーでは踏み込み回数のメモリーがついているものがあり、これは左右の踏み込みで1とカウントされるのが基本ではあるものの、歩数計と同じように片脚が動くたびにカウントされるものもあります。

歩数計を装着してステップ運動をすると、歩数と同じ回数が表示されることもあれば、歩数の半分が表示されることもあるわけです。

そのために100回のステップ運動を指示された人が、実は左右で2回と数えて、指示の半分しか実施していないということにもなります。この数え方について、ステップ運動を指示するときに説明してくれていれば、そんなことは起こらないのですが。
踏み台を使ってのステップ運動は、台に向かって右足から始めると、右足が上がった後に左足が上がるので、脚の負荷は右のほうが強くなります。台から降りるときには右足、左足の順になると、やはり右の負荷が強くなります。

そこで同じ足の上り下りは一定の回数を決めて、左右の負荷が同じようになるようにします。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

厚生労働省の「健康日本21」では、歯・口腔の健康について目標を定めて健康づくりを推進しています。その現状と目標から歯の喪失の防止についてのリスク低減目標を紹介します。

1)敵的な歯石除去、歯面清掃
定期的に歯石除去や歯面清掃などの予防処置、指導を受けることが歯の喪失の防止に重要であることが示されました。5年間の観察で、定期的に歯石除去などを受けた群の1人平均喪失歯数は0.37歯であったのに対して、受けなかった軍の喪失歯数が1.39歯であったとされています。

これらの予防処置は、主に歯科診療所において実施されていますが、歯石除去、歯面清掃に併せて、歯口清掃や喫煙、食生活などに関する保健指導を実施することが、さらに効果的となります。

2)定期的な歯科検診と早期治療
歯科疾患は自覚症状を伴わずに発生することが多く、疾患がある程度進行した時点で症状が生じます。そのため、定期的に歯科検診を受診して、早めに歯科治療を受ける習慣を維持することが歯の喪失を抑制することが明らかにされています。

定期的な診査の間隔については、定期的な歯石除去、歯面清掃も同様ですが、年齢、性別のほか歯の現在歯数、う蝕、歯周疾患の状況などの個人のリスクに応じて、個別に適切な感覚で実施されることが重要となります。

3)その他
高齢者では、歯の喪失や歯周病の進行に伴い、口腔内状況が複雑となり、確実な歯口清掃を行うことが困難となってくるので、個人の口腔内状況にあった歯口清掃が実施できるように、きめ細かな指導・支援を行っていく必要があります。

また、今後、歯肉の退縮によって露出した歯根面に生じるう蝕(根面う蝕)のリスクが増加していくものと予測され、根面う蝕の実態などに関する調査・研究を踏まえながら対策を講じていく必要があります。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

3年間にわたるコロナ禍は、国民の健康度に大きな影響を与えました。新型コロナウイルス感染症によって亡くなる人が増えて、終戦後から延び続けてきた平均寿命が初めて短くなるという歴史的な出来事がありました。

国民の健康度については、終戦直後の昭和22年から毎年発表されている厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(以前は国民栄養調査)によって確認して、数年先の健康状態を予測するための基礎データにもなっています。

それならばコロナ禍の最中の「国民健康・栄養調査」の結果を見ればよいと考えるところですが、この調査がコロナ禍の影響で2020年から実施されていません。早くても今年(2023年)の年末になりそうですが、そのために何が影響したのか、何を改善すれば国民的に健康度を高めていくことができるのかの推測が難しくなっています。

平均寿命は、その年に生まれた子ども(0歳の赤ちゃん)が今の社会状況、経済状況が続いたとした場合に、どこまで生きることができるのかという推定年齢です。これに健康面に影響を与えることとしては自然環境、内臓脂肪量(身長、体重、腹囲から推定)、運動量、栄養摂取、喫煙の有無などがあげられています。

コロナ禍で外出が制限され、食生活が変化して、医療機関を利用する人も減るといったことが健康度を低下させる要因になりました。活動量の低下と栄養不足は高齢者のフレイル(虚弱)にも大きな影響を与えます。

フレイルは「筋肉量の減少→身体活動の低下→運動頻度の低下→食欲の低下→たんぱく質の不足による筋肉量の減少」という悪循環を起こしています。

コロナ禍によって不安視された健康度の低下としては、筋力・筋肉量の低下、運動頻度の低下、活力の低下、睡眠不足、人付き合いの減少、うつ症状などで、ほぼ共通していることがわかります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「猫に」とくれば、それに続くのは小判、鰹節、またたびというのが普通の感覚ですが、ここでは「こんばんは」と続けて、「猫にこんばんは」としています。

「猫に小判」は、どんなに価値がある小判であっても、その価値がわからない猫にとっては何の意味もないことから、立派なものでも価値がわからない者にとっては何も値打ちがないということを意味しています。

価値があるものは何も金銭で換算できるものではありません。時間は、元々は金にかえられないものとされていたものの、“時は金なり”という諺(ことわざ)があるように、換算の対象になっています。

ミニマリストを実践するためには、多くの方々の考えや行動が役立つことから、日本ミニマリスト協会に加入して学ばせてもらっていますが、本来なら余計なものを買わない、排除するということで、無駄なことに時間を費やすことがないのが一番という考えで、金銭に換算できない貴重な時間を作り、それを地域や社会のために使っていこうという決意をしています。

貴重な経験や言葉をいただく場として、いくつかの会合にも参加しています。複数の会合では、周囲を感動させ、前に踏み出そうとする人を応援する話も聞かせてもらっています。大多数の方には役立つ話であっても、自分にとっては響きにくい、中には響かなかったということもあります。

それは話している方に原因があるのではなくて、聞いている私が“猫”だからです。どんなに価値があることであっても、それに気づかず、そのことが理解できないと猫に何を話しかけても仕方がありません。

そういった戒めも込めて、「猫にこんばんは」というテーマで話をさせてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

事業の効率化を図ることを目的とした団体などでの講話や、企業内で経営者が社員に努力をすべきとして話すことに「1.01の法則と0.99の法則」があります。これまでにも、この法則を口にする人に何度も会ってきました。その話で元が、楽天グループの三木谷浩史著の『成功のコンセプト』だと聞くと、さらに納得してしまう人もいます。

この法則は、毎日同じことを繰り返していると1.00だが、わずか1%の努力をして1.01とすると、これを1年間(365日)繰り返すことで37.8(37.7834343)にもなる、つまり37.8倍の結果になるということを示しています。
それに対して、1%の努力を怠ると0.99になり、これを1年間繰り返すと0.025(0.0255179645)となるので、頑張ろうと結論づけられることが多いようです。

企業にとっては、わずかな差でも大きな結果の違いになる、ということを言いたいのでしょうが、なぜ1.01を掛け算にするのか、プラスになった努力の結果は足し算ではないか、との考えが巡ります。

ウォーキングの歩数に例えると、1日に10000(1万)歩を歩いていた人が、1%をプラスすると100歩なので、努力というよりも誤差の範囲です。1.01×1.01=1.0201で、これを毎日1%ずつ増やしていくと(掛け算をしていくと)3780歩になります。

「なんと10000歩しか歩けなかった人が13780歩も歩けた」と言われても、その程度にしかならないのかという感想です。そんなにしかならないのか、という考えが出ている一方で、これは個人レベルの話で、住民が1%を増やしたら凄い結果になるのではないか、と聞かれることもあります。

1歩の経済価値という医療費の削減の計算があって、それは0.061円とされています。100歩を増やすと1日あたり6.1円です。1年間では2226.5円で、これでも大した額ではありません。ところが、1万人が実施すると2226万5000円となります。

この金額を健康イベントとしてのウォーキングの開催に使ったとすると、1万人が1万歩を余計に歩いた場合には、その日だけで610万円分が削減できる計算となります。このイベントを毎月実施すると7320万円と、大きな成果が出るという話をしています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

広く健康に関わる記念日について紹介します。

7月21日 デリカスイトと烏骨鶏本舗(ともに岐阜県大垣市)が1942年7月21日に烏骨鶏が天然記念物に指定されたことにちなんで「烏骨鶏の日」と制定。毎月21日は「木挽BLUEの日」(雲海酒造)。

7月22日 ベル食品(北海道札幌市)がスープカレーを夏に汗をかきながら食べてほしいと夏(2)ふーふー(22)の語呂合わせで「夏ふーふースープカレーの日」と制定。全国木製はきもの業組合連合会が下駄の寸法が七寸七分など7がよく使われ、下駄の歯の跡が二になることから「げたの日」と制定。大暑は「天ぷらの日」(制定者は不明)。毎月22日は「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「ラブラブサンドの日」(日糧製パン)。

7月23日 HARUNA(東京都中央区)がナッツ類の植物性ミルクの普及を目的にナッ(7)ツ(2)ミ(3)ルクの語呂合わせで「ナッツミルクの日」と制定。日本カシス協会が大暑になることが多い日に合わせて「カシスの日」と制定。大暑の日に天ぷらを食べて元気になってもらいたいと大暑になることが多い日に合わせて関係業界が「天ぷらの日」と制定。明治が5月第2日曜日の母の日と6月第3日曜日の父の日に続く7月第4日曜日を「兄弟姉妹の絆の日」と制定。毎月23日は「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)。

7月24日 日本OTC医薬品協会がセルフメディケーションは1週間の7日間、24時間取り組むものとして「セルフメディケーションの日」と制定。日本スポーツアロマトレーナー協会が東京オリンピック開幕日に合わせて「スポーツアロマの日」と制定。毎月24日は「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京鰹節類卸協同組合)。

7月25日 グラクソ・スミスクラインがシュミテクトの普及を目的に夏(72)氷(5)と読む「夏氷の日」に合わせて「知覚過敏の日」と制定。日本うま味調味料協会が昆布だしのうま味のもとがグルタミン酸であることを突き止めて特許を取得した1908年7月25日にちなんで「うま味調味料の日」と制定。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)。

7月26日 一正蒲鉾が7月26日を0726として、う(0)な(7)次(2)郎(6)の語呂合わせで「うな次郎の日」と制定。毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)、「風呂の日」(東京ガス)。

7月27日 スイカ愛好者が縞模様を綱に見立てて夏(7)の綱(27)の語呂合わせで「スイカの日」と制定。ディーエイチシーが、しっかりと(7)ニキビ(2)をなくそう(7)の語呂合わせで「ニキビケアの日」と制定。毎月27日は「ツナの日」。

7月28日 ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)が、な(7)に(2)や(8)ろうの語呂合わせで「なにやろう?自由研究の日」と制定。毎月28日は「にわとりの日」(日本養鶏協会)。

7月29日 新進(東京都千代田区)が七(7)福(29)の語呂合わせで「福神漬の日」と制定。幸煎餅(群馬県前橋市)が七福神せんべいの普及のために七(7)福(29)の語呂合わせで「七福神の日」と制定。七福醸造(愛知県安城市)が白だしの普及のためにヒチ(7)フク(29)の語呂合わせで「白だしの日」と制定。毎月29日は「ふくの日」(日本アクセス)、「Piknikの日」(森永乳業)、「クレープの日」(モンテール)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)。

7月30日 土用の期間の十二支が丑の日は「土用丑の日」。モウイジャパン(東京都中央区)が生(7)サーモン(30)の語呂合わせで「生サーモンの日」と制定。東農園(和歌山県みなべ町)が梅干しが古くから難が去ると言われたことからナン(7)ガサル(30)の語呂合わせで「梅干の日」と制定。毎月30日は「サワーの日」(宝酒造)、「EPAの日」(日本水産)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)。

7月31日 日本ビーチ文化振興協会が波(73)がいい(1)の語呂合わせで「ビーチの日」と制定。毎月31日は「菜の日」(ファイブ・ア・デイ協会)。

「三つ子の魂百まで」は、幼いころの性格や性質は年を取っても変わらない、という意味の諺(ことわざ)です。岡山市南倫理法人会のモーニングセミナーの講話の中で、いろいろとヒントになる言葉をいただきながら、この諺を何度か思い浮かべることがありました。

自分が3歳だったときのことを思い出してみて、自分の性格や性質は確かに3歳から作られていって、それが今も引きずっていると感じています。自分の場合は、3歳になったばかりのときに親元を離れて、母親の実家の寺で小学校に行く手前まで暮らしていました。

そのときに身についたことが性格と性質に関与しているのは間違いのないことで、今でも住職の祖父から言われたことが行動に影響しています。それは「仏様へのお供えの下がりもので暮らしている」という言葉で、欲望を出すことなく、いただいたものを大切に生きていくという考えにつながっています。

3歳のときの性格と行動が100歳まで続くとしたら、あと何年引きずるのだろうか、「三つ子の魂」を大切にしたら100歳まで生きられるのか、と余計なことを考えたりもするのですが、岡山で始めた発達障害児の支援活動でも「三つ子の魂」は重要なキーワードになっています。

発達障害があることに気づくのは3歳児健診の機会が多く、身体的な発育状態とともに心理的な発育状態の健康診査も行われます。発達障害は生まれつきの特性で、ある程度の改善は可能であっても、その特性は生涯にわたって続きます。

3歳のときの性格と行動は生涯の特性であり、それに合わせた支援は子どものときから始まって、本来は生涯を通じて行われなければならないはずです。ところが、そうはなっていないのが現状で、発達障害でも定型発達(発達障害でないことは、こう表現されています)と変わらないように「百まで」過ごせる社会に少しでも近づけていくには多くの理解者と支援者が必要です。

「魂」という言葉は、発達支援をしていると、生まれながらにして持った性格という意味よりは、“生まれながらの才能”と表現するのが正しいと感じます。特性を社会に合わせて変えさせることよりも、才能を花開かせることが重要ということも理解してほしいのです。

優しい人たちに初めに理解してほしくて、それを倫理法人会の会員に期待してしまう自分が、ここにいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康づくりの基本中の基本は、すべての栄養素が摂取できるように、食べ物を口の中に入れ、よく噛んで、飲み込むまでの過程となります。栄養摂取ではスタートラインに当たるのが歯科の分野です。

食べ物を噛むことは、細かく砕いて飲み込みやすくする、消化液としての唾液を多く分泌させると同時に、唾液に含まれる成分による抗菌作用、歯や口腔内を清潔にする効果、顔の筋肉や骨の強化、免疫の向上や認知機能の維持・向上、活性酸素消去など、多くの健康づくりの基本的な動作となります。

また、噛む回数を増やすことによって、満腹中枢が働きやすくなって食べ過ぎを抑えるという抗肥満(ダイエット)効果や味覚の発達、食感の向上など、美味しく食べて、適正な体重を保つという効果も確認されています。

歯と口腔の健康状態を保ち、正常な咀嚼と嚥下ができるようにすることは、胃での消化も助け、小腸からの吸収、大腸の蠕動運動による排泄という、生きていくための基本的な身体活動の基本中の基本となります。

健康づくりのための歯科健診は子どものときには実施が必須となっていますが、働く世代になると実施が義務づけられているのは定期健康診断だけで、これには歯科健診は含まれていません。歯科健診は危険性の高い職種では義務づけられているものの、それ以外はオプションとなっているのがほとんどです。

歯と口腔の健康状態が優れていることは、全身の健康と関わりが深いだけに、学習能力や作業効率などにも大きな影響を与えています。歯と口腔の健康は、仕事の効率を高めて生産性を向上させるだけでなく、歯と口腔の健康が保たれるような職場環境は働きやすい条件の一つとして、離職率を低く抑えることにも貢献します。

歯と口腔の健康を把握して、それに一般的な健康診断の結果を加えることは、従業員の健康状況を予測して、より働きやすい条件を与えることにもなるだけに、健康経営の基本ともなります。従業員の健康は企業や団体の健康度にもつながります。

健康デザインを実施するときには、歯科健診を採用して、これを健康づくりの基本の一つとすることを、健康経営を目指す企業・団体に提案していくべきことだと強く認識しています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害児の保護者の支援では、発達障害の原因の一つが遺伝であることは、あまり言わないようにする雰囲気があります。発達障害は特性であって、発現したのは誰のせいでもないという言われ方がされていて、保護者の頑張りに水を差すようなことがないように、支援する人も、講習などで伝える人も避けているところがあります。

私たちは改善の支援に取り組み、それを栄養面でアプローチすることを目指して講習をしているので、実態を明らかにして、対策を考えることを重視しています。その観点で、遺伝の可能性についても伝えるようにしています。あくまで支援する人たちに対してのことですが。

発達障害の自閉症スペクトラム障害の研究では、双生児の発現率の調査が世界的に行われています。一卵性双生児では約70%、二卵性双生児では約30%の発現率とされます。これは双生児の一方が自閉症スペクトラム障害であった場合に、もう一方が自閉症スペクトラム障害である確率を示しています。

これに対して定型発達(発達障害でない)の兄弟姉妹では20%以上の確率で自閉症スペクトラム障害が発現するということです。二卵性双生児と比較すると、それほど大きな差ではないように見えます。しかし、定型発達であっても20%以上の発現率ということは、かなりの高確率とも言えます。

障害がある子どもの兄弟姉妹は“きょうだい児”と呼ばれることがありますが、発達障害のある子どもでも“きょうだい児”が増えている傾向があります。それは発達障害の診断が進んできて発見の確率が高まってきたこともありますが、発達障害が全児童の10%にもなっているという事実を踏まえると遺伝についても考えておく必要があります。

発達障害の遺伝については親子の発現の確率についても知っておく必要があります。これについては次回に紹介します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕