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筋肉を増やすための運動は無酸素運動、体脂肪を減らすための運動は有酸素運動というのは一般的に説明されていることで、体脂肪が多い人は有酸素運動から始めようとします。代表的な有酸素運動はウォーキングなので、まずは歩く時間を長くしよう、歩く距離を長くしようというのが普通の感覚です。

脂肪酸をエネルギー化するためには、細胞のミトコンドリアの中で酸素を使ったエネルギー代謝を盛んにすることが必要ですが、身体を動かして酸素を多く取り込んでも、思ったほど体脂肪が減らないという人も少なくありません。

その理由としては、運動量が足りないということはあるとしても、エネルギー代謝に必要な水溶性ビタミンが不足していることと、脂肪酸をミトコンドリアに取り込むために必要な代謝促進成分の不足が考えられます。

脂肪が脂肪酸に分解されるとき、脂肪酸からエネルギー代謝のための高エネルギー化合物のアセチルCoAに変化するときにも複数の水溶性ビタミンが必要となります。アセチルCoAは、ミトコンドリアの代謝サイクルのTCA回路で生化学反応を起こすスタートの成分です。

代謝促進成分で脂肪のエネルギー代謝に必要なのはL‐カルニチンで、これは体内で合成されるものの年齢につれて減少していきます。L‐カルニチンがないと脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれないので、L‐カルニチンをサプリメントとして補うことが一つの方法です。

水溶性ビタミンは食品から摂るべきですが、バランスよく食事ができないというときには、水溶性のビタミンB群が複合的に配合されているサプリメントの使用もすすめられます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

機能性表示食品は、従来の健康食品の形状(錠剤、カプセルなど)だけでなく、通常の食品や飲料でも、裏付けとなる研究成果・論文を提出することで、機能性の表示が認められています。血圧を下げる機能があるバナナも、血糖値を下げる機能があるお茶も、機能性表示食品の中に分類されています。

機能性表示食品の飲料の中には、ノンアルコールビールも含まれていて、血糖値や中性脂肪値の上昇を緩やかにする難消化性デキストリンが含まれるものもあります。飲食をするときに、これを飲むことで血糖値などをあまり気にせずに食事することができるといった期待があって販売数も増え、商品数も増えています。

血糖値や中性脂肪値が高めの人は、できることならノンアルコールではなくて、アルコールが含まれたビールやビール系飲料(発泡酒や新ジャンル・第三のビール)を飲みながら食事をしたいという思いがあるはずです。

機能性表示食品にはビール、ビール系飲料だけでなく、アルコール飲料は含まれていません。というのは、一つにはアルコールには血糖値を上昇させたり、肝臓で脂肪合成を進める作用があるために、アルコールを摂取したら機能性表示食品としての機能性が弱められてしまうからです。

もう一つの理由は、摂取しすぎの弊害が考えられていることです。機能性がある食品は、その機能を求めるあまりに多く摂取してしまうところがあります。機能性表示食品の機能性の部分は、過剰症にならないように摂取量が定められています。通常の範囲の摂取であれば過剰症は起こらないはずですが、アルコール飲料の場合には飲みすぎる人がいます。

そのために過剰症が起こることが心配されています。また、機能性を求めるあまりにアルコールの過剰摂取にもつながりかねないということで、ノンアルコールの飲料だけしか機能性表示食品とはしないようにされているのです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

ツイン(twin)は対(つい)を意味する言葉です。ツイン(twin)・ウォーク(walk)は「2人で歩く」「2本のポールを使って歩く」と意味も含めたネーミングではあるのですが、歩く(walk)ことには一般にイメージされる効果だけではなく、別の効果もあることを示しています。

その複数の効果を得るために、同じ歩くにしても姿勢を変える、速度を変える、ポールを使うなど歩き方を変えるといったことを採用しています。

複数の方法によって複数の効果が得られるとしても、初めから数多く出しすぎると理解するのも実践するのも難しくなることを考慮して、2つの方法による2つの効果ということから「ツイン・ウォーク」という言葉を共通認識のために使いました。

その2つの方法というのは、普通歩行と速歩、有酸素歩行と無酸素領域歩行、身体機能向上歩行と認知機能向上歩行、ウォーキングとポールウォーキング、ポールウォーキングとポールストレッチで、この5種類から始めますが、もっと他の2つの方法があります。

〔ツイン・ウォーク〕
*通常歩行と速歩による健康効果向上

*ウォーキングとポールウォーキングの活用

*ポールウォーキングとノルディックウォーキングの使い分け

*有酸素運動と無酸素運動のためのウォーキング

*EPOC効果で代謝を高める2つの歩き方

*2本のポールを使ったストレッチと筋トレ

*疾病リスク別の効果的な歩き方
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

基礎代謝は生命を維持するために使われるエネルギー量のことで、1日に使われるエネルギー量のうち70%ほどを占めています。身体を動かすための活動代謝が20%ほど、残りの10%ほどは食後に体温が上昇する食事誘発性熱産生となっています。

基礎代謝が70%というのは成人の場合で、子どもはより多くのエネルギーが必要で、これが成長のために使われています。高齢者の場合には筋肉量の低下と、脂肪酸をエネルギー化させるために必要な代謝促進成分が低下することから、基礎代謝量が低下していきます。

基礎代謝量の変化を30歳と比較すると、65歳では平均して85%に低下しています。15%というと、かなり大きな低下です。

1日の食事摂取量が30歳の男性で2400kcalだったとすると、そのうちの70%が基礎代謝だったとして1680kcalとなり、その15%なので252kcalも少なくなります。これは、ご飯なら大盛りで1杯分、肉や魚は2切れに相当する量になります。

体内でエネルギーを作り出すためには、酸素を全身の細胞に取り込むことが必要で、その酸素を確保するためには呼吸が重要です。高齢になると呼吸量が減り、最大呼吸量は30歳と比較して65歳では50%にもなります。

そのために、通常の生活ではエネルギー産生量が減って、これが高齢による身体活動の低下、全身の細胞の新陳代謝の低下につながります。高齢者の酸素摂取量が減るのは、活動量が減るだけではないのです。

年齢を重ねた人には、比較的簡単に実施できる有酸素運動としてのウォーキング、体操による深呼吸がすすめられるのは、酸素を取り込む量が減るのを補うように、酸素を取り込む呼吸の回数を増やすことが求められているからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

若かりし頃、時代劇の2時間スペシャルが始まり、大手広告代理店のテレビ局出身の方の紹介で、撮影現場に立ち合ったことがあります。主な仕事はスケジュール管理で、出演する方の時間と予定を把握して、出演者に合わせて撮影シーンを調整するという地味な仕事でした。

その仕事は、ずっと座っているのが役割で、撮影現場から少しでも離れる人がいる場合には、私に声をかけるというルールがありました。そのため、私が指定された席を離れることができるのはトイレに行くときだけで、食事も指定席と限られていました。

ずっと座っているだけなので、出演者やスタッフから話を聞くだけ聞くことができました。私の父親が時代劇番組のファンだったこともあり、普通なら聞き流すようなことも関心をもって聞くことができました。

井戸の周りのシーンでは、江戸の市中ということで、本来なら四角の井戸ではないのに、セットを変えることはできないので、そのまま撮影するしかないという話を聞きました。江戸の市中は上水を引き込んでいるので、水道(水の流れ)は浅いところにあって、汲み取りの桶と釣瓶(つるべ)ではなかったのですが、セットにあるのは桶と釣瓶なので、それが使われます。

実際に取水に使われていたのは柄杓(ひしゃく)で、井戸も底のない桶が埋められていました。江戸の町場でも時代劇によく出てくる日本橋界隈は埋立地で、そこを流れる水道は浅くて、神田川の上水を水道橋(駅の水道橋ではなくて実際に水道が通っていた橋)を通じて取り入れていたものなので、柄杓があれば簡単に取水できました。

桶で汲み取るというシーンだけでなくて、浅い井戸なので井戸に落ちて死ぬというようなシーンも実際にはないことです。井戸は時代劇には付き物なので、目にすることが多くて、気になる機会も多いのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

家族が自分に対してやってくれることを当たり前のことだと思うのではなくて、感謝している、妻が喜ぶことを最優先にしている、といったことを実践しているとの話を、倫理法人会の講話で何回か聞きました。

表現は違っていても、参加者に言いたいこと、伝えたいことは共通していて、身近な人を気づかうことの大切さ、気づかうためには家族のことを注視すること、そして充分すぎるくらいに理解しないとできないということです。

社員に対しても、取引先や地域の方々にも同じように接することで、よりよい関係を築くことができた、という実践の話も聞かせてもらいました。

これと同じことをやっても芸がないので、「ありがとう」と言われるだけでなく、それに対してさりげなく「どういたしまして」と言うことができるように心がけています。

初めてやったときには「ありがとう」と言われたことも、繰り返してやっていると言われる回数が減り、言われなくなることもあります。それは、これまでの“やってもらって当たり前”という態度の裏返し、しっぺ返しではなくて、喜ばれることを続けていると、それに慣れてきて、普通の行為では喜ばれることがなくなることがあります。

もっと喜ばせてくれることを期待されているということもあります。もっと喜ばせるためには、もっともっと注視・観察して、今どんなことを求めているのか、それを理解して、先回りして行動することが必要になります。

「ありがとう」に対して、「どういたしまして」と切り返すのは、上から目線ではなく、いつも対等の立場にいるからできることです。それを意識することなく、まるで口癖のようにサラッと言える関係でいられることを目指して、心を磨くように努めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

同じように有効性、機能性を表示したのに、厳しく対処される健康食品がある一方で、それほど厳しく対処されない健康食品もあるというのは事実です。そのようなことが起こっている理由として、健康食品業界では取り締まりをする機関や地域による違い、担当者による違い、会社の過去の実績や信用度の違いなどが指摘されることがあります。

しかし、それだけでなく、商品の有効性の違いが問われて、処分に違いが出てくる場合も少なくありません。健康食品は医薬品的な効能効果を表示したり、述べて販売することは法律によって禁じられています。禁じられているからといって何も伝えられないのでは販売ができないという考えもあって、ある程度のことは表現しようとする販売事業者がいます。

その表現が法律違反に問われるのかは、規制当局が事前に調査を行い、表示の内容が検討されますが、実際に有効性があるものを表現をゆるめて表示している場合と、有効性が確認されていないのに表示をしているのとでは、取り締まりの厳しさと、取り締まりの順番が違ってきます。

裏付けがあるもので、それを伝えたいあまりに表現が強くなった場合は、表現をしてよい範囲を伝えて改善させるということになります。改善した内容を示して、それ以上は処分されることがないという例が多くなっています。

ところが、有効性の裏付けがないのに表現が強くなり、それを販売しようとしたことは悪質と見做されることもあります。販売会社としては、製造会社の示した資料を信じて販売していたのに、裏付けがなかったということになると、自分は騙されたと考えるところでしょう。しかし、販売会社は製造会社に商品の内容を確認するのは当たり前という考えがあるので、知らなかった、騙されたというのは通用しません。

どこまでの有効性があるのか、どのような試験によって確認されているのかを確かめてから、広告表現を考えるのは当たり前のことです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

身体年齢を若く保つためには筋肉の量が大切になります。筋力を保ち、元気に暮らすために主に注目されているのは骨格筋です。骨格筋の70%ほどは下半身(ヘソから下)にあり、骨格筋が減っていくと歩行速度が低下していきます。

75〜84歳のデータでは、10年生存率は歩行速度が速い人では男性は50%、女性は92%となっています。遅い人では男性は15%、女性は32%となっていて、早く歩ける筋肉が保持されていることの重要さを示しています。

骨格筋のほかに心臓を動かすための心筋、血液を送るために血管を動かす平滑筋があげられます。骨格筋が衰えて活動量が減ると心筋、平滑筋も衰えていくようになって、全身に影響が出るようになります。自由に歩くことができる筋肉は、健康寿命を延伸させるために重要な役割をしているのです。

高齢者の筋肉量と健康度を示す言葉にフレイルがあります。フレイルは虚弱を意味するFrailtyの日本語訳で、健康状態と要介護状態の中間に位置して、身体的機能と認知機能の低下が見られる状態を指しています。

加齢によって筋肉の量が減ると、活動が低下して、食欲が低下するようになります。食事量が減ると栄養素の摂取が減りますが、特に減少しやすいのはたんぱく質です。たんぱく質は筋肉を構成する重要な成分であるので、これが不足することは筋肉を減らす大きな原因となるということで悪循環を引き起こすことになります。

筋肉量が減少する大きな原因は運動不足で、筋肉量が減ると活動量が減り、これだけでも筋肉量が減る原因になります。運動をすることによって、成長ホルモンが分泌されて、成長ホルモンに作用によって筋肉が増えていきます。

フレイルの予防、改善のためには、無理のないところから運動をする機会を設けることが重要になってくるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

免疫は外敵と戦う能力を指していますが、免疫は年齢を重ねていくと低下していきます。免疫のピークは20歳代とされていて、40歳では70%、50歳では50%に低下して、70歳では10%に低下するとの報告があります。これは平均的なことであって、もちろん個人差はあります。

高齢者の場合には、日本老年学会と日本老年医学会が従来に比べて10〜20歳分も心身ともに若くなっていることから、65〜74歳は高齢者ではなく、准高齢者とするように提言しています。それくらい若返っているので、免疫の低下も少なくなっていることが考えられています。

体温は免疫に大きな影響を与えます。体温が1℃低下すると免疫は30%下がるとされています。個人差はあるものの、わずか1℃の差で20歳分の年齢が進んだのと同じような状態になるかもしれないということです。

では、逆に体温が1℃上昇すると30%上昇するのかというと、その程度ではなく、研究報告では5〜6倍にもなるとされています。それだけ体温は重要ということですが、体温を高めるためにはエネルギーが必要になります。

食品のエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)は、全身の細胞にあるミトコンドリアでエネルギー化されますが、作り出されたエネルギーの半分ほどは体温の維持に使われます。その根拠とされているのは、基礎代謝は消費エネルギーの70%を占めていて、基礎代謝のうち70%は体温の上昇に使われているからです。

70%×70%=49%で、約半分と考えられているわけです。
体温を上昇させるにはエネルギー源を摂取して、身体を動かして酸素を多く取り込み、酸素によって進んでいくエネルギー代謝を高めることがすすめられます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

生活習慣病の高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)の予防や改善について医師からされるときには、「もっと歩きなさい」と言われることが多くなっています。

歩くことによる健康効果、生活習慣病の改善効果は長年の研究から、ほぼ解明されています。歩くように指示されたら、その方法を医師から聞くことを期待するところですが、実際には指導されることは極めて珍しいことだと言えます。

それは医師が運動指導をしても保険点数がつかない医療制度になっているからで、運動の専門家である理学療法士や健康運動指導士に回されることがほとんどです。しかし、これらの専門家がウォーキングの専門知識があるとは限りません。

これは医療機関に専門家が所属している場合で、それ以外は専門家がいる施設や団体を紹介されるか、自分で探すように言われます。その一つに、ウォーキングのイベントがあります。ウォーキングのイベントでは健康効果がある歩きを指導されると思ってのことです。

日本ウオーキング協会は健康ウオーキング指導士を養成していて、日本ウオーキング協会が主管する、ほとんどのウオーキング大会には健康ウオーキング指導士も参加しています。

(ウォーキングは一般名称で、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名詞)

しかし、健康ウオーキング指導士は、生活習慣病の予防や改善を期待する参加者が期待する血圧や血糖値などを下げる歩き方を学んでいるわけではありません。健康ウオーキング指導士の講習テキストには生活習慣病の項目もあるものの、血圧が高い人、血糖値が高い人などが参加したときに安全にウオーキング大会を運営する方法が述べられているだけです。

それでも健康効果がある歩き方を聞いたときに答えてくれるのは、各人が情報を収集して血圧を下げる歩き方などを話しているだけで、研究に裏付けられたアドバイスをしているわけではないということです。

こういったこともあって、ツイン・ウォークの実施に当たっては、的確な指導ができるように専門家が対応することができるようにする、専門知識を身につけることができる教育を受けた指導者が参加するという体制づくりをすすめています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕