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実年齢と比較して、自分の現状が年齢にすると何歳に該当するのかを測定する方法はいくつかあります。有名なものとして体内年齢がありますが、これは筋肉量によって代謝を測定するもので、体組成計に乗るだけでわかります。ただし、筋肉の代謝が指標なので、筋肉の割合が高ければ、筋肉量が少なくても若い年齢が表示されます。

血管年齢という指標も有名で、血管の老化は寿命に関係してくるので、実年齢との差を判定することはできます。ただ、血管年齢がわかっても、これを自分で改善する方法はないに等しいので、知ったからどうなるのかと言われることもあります。

このほかに身長、体重、腹囲の測定によるメタボ度合いによって推測する方法や、生活習慣病の検査数値によって推測する方法があるのですが、どれも「あなたの年齢は」といって示されてもピンとこないという人が多くて、導入しにくいところがありました。

実感を持って、自分の身体の年齢を感じることができて、改善に取り組もうと前向きの姿勢になってもらうことができる測定法として「身体年齢」を採用することにしました。

これは性別、年齢、身長、体重、腹囲というほとんどの人がわかっている数値に加えて、握力と閉眼片足立ち時間を測定するだけで身体の衰えが判定できるという優れた測定法です。そして、腹囲、握力、閉眼片足立ちという自分で改善できることで、実年齢に近づけていくことができる、もしくは実年齢よりも若返ることができるという点もメリットと言えます。

実年齢と身体年齢の差を知っても、その改善のために実践しなければ価値はありません。差を埋めるために、もっと若さを保つために、食事、運動、休養などのエンビデンスがあるパーツの中から、それぞれの人に合った継続できる方法をセットにして提案する「健康デザイン」は、私たちの新たな活動としてスタートさせました。

社員や職員の健康管理、顧客や会員の健康管理、健康維持による売上継続・向上、スポーツジムやデイサービスなどの利用者の健康管理、健康教室やセミナーの集客、イベントの集客とサービスなど、さまざまな使い方ができます。それぞれの要望に合わせた「健康デザイン」の講習やコンテンツも準備しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康づくりのために歩くことは重要で、その健康効果も経済的なメリットも研究されています。1日の歩数を増やすことの成果として発表されているデータも多いのですが、そのまま信じてよいのかという議論もあります。

歩数計を渡して、歩数と歩く距離、時間を計測して、その結果を健康度や医療費の削減の度合いと当てはめるというのが普通の方法ですが、歩数計をつけるだけでも歩数は増える傾向があります。健康のために頑張って歩こうとして歩数計をつけるのではなくて、歩数計を渡されたからつけただけという人でも、それ以前に比べると歩数が増えるからです。

記録されると、ちょうど区切りがよいところまで歩数を増やそう、自分で定めた目標に達するように歩こうというのは、特に指示や強制をされなくても起こる一般的な行動です。このことを考慮しないで、歩数計を渡して、以前よりも歩くように呼びかけた結果として健康度の上昇、医療費の削減に結びつけてはいけないのです。

新たな医薬品を開発するときには、プラセボが使われます。これは有効成分が含まれた本薬と、見た目は一緒でも有効成分が含まれていない偽薬を試験対象者に渡して、飲む本人も渡す医師も中身がわからないようにする試験方法です。偽薬でも有効性(血圧や血糖値などの低下)が現れる人もいます。効きそうだという気のせいでも、効果が現れることがあることから、偽薬の効果の分を本薬の効果から差し引いたものが、その医薬品の有効性となるという考えです。

このプラセボは健康づくりのウォーキングでも言えることで、歩数計をつけただけで高まる効果の分を差し引いて、実際の効果を考え、次の対策につなげていくようにします。そうでないと一定の住民が参加して、一定の歩数を歩くことに成功しても、それが継続的な健康効果につながりにくいのは、これまでの歩くことで医療費の削減を目指した自治体で見られたことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病は血糖値が急上昇して、なかなか血糖値が元の状態に戻らないことが特徴です。血糖は血液中のブドウ糖のことで、血糖値が上昇すると、これに反応して膵臓から血糖値を降下させる唯一のホルモンのインスリンが分泌します。インスリンには細胞にブドウ糖を取り込んでエネルギー化させる作用があるので、インスリンが多く分泌されることによって血糖値が下がっていきます。

インスリンが多く分泌されなくなると血糖値が下がりにくくなり、その状態が長く続くと糖尿病と診断されます。糖尿病は血糖値と、血糖値が高い状態が続いたことによって上昇するヘモグロビンA1cの数値が診断に用いられています。

糖尿病に使われる血糖降下剤は糖質からブドウ糖への分解の抑制から始まりますが。糖尿病と診断されたら、すぐに血糖降下剤が処方されるわけではありません。食事療法による摂取エネルギー量の抑制、運動療法によるエネルギー消費を実施した上で、必要な医薬品の量が決められます。

細胞にブドウ糖を取り込むときには、インスリンに反応してブドウ糖を通過させやすくする酵素が働いていますが、この酵素の働きを高めるためには細胞内のエネルギーが必要になります。

細胞に取り込まれたブドウ糖がエネルギー源となってエネルギーが発生するわけですが、そのためには酵素を働かせるエネルギーが必要ということで、エネルギーが細胞内で多く作られることは、血糖値を安定させるための好循環につながります。

ブドウ糖をエネルギー化するのは細胞のミトコンドリアで、その中にある代謝システムのTCA回路では高エネルギー化合物のアセチルCoAに変化する必要があります。そのためには複数の水溶性ビタミンが必要になります。水溶性ビタミンが不足した状態では、ブドウ糖のエネルギー代謝が進みにくいということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

(6)届出表示または届出資料の一部を引用した表示
機能性表示食品について、広告その他の表示において、届出表示の一部を切り出して強調することで、届出された機能性の範囲を逸脱した表示を行う場合、本来期待される効果の範囲を逸脱した課題な効果が得られるかのような誤認を与えるとともに、このような課題な効果についても、機能性表示食品として届出されているかのような誤認を与える蓋然性があり、景品表示法上の問題となるおそれがあります。

特に、容器包装において、そのような表示を行う場合、たとえ届出表示の全文が容器包装上に記載されていたとしても、表示の顧客誘引性が極めて高いことに鑑みれば、課題な効果が得られるかのように誤認を与える蓋然性があることに充分に留意する必要があります。

また、届出資料に用いた論文を広告その他の表示において引用する際に、届出表示その根拠となる論文から逸脱した内容を表示した場合、景品表示法上の問題となるおそれがあります。

(7)その他留意すべき事項
機能性表示食品の広告その他の表示において、効果を暗示させる文言、図柄は、一般消費者の商品選択に強く影響を与える要素の一つです。このため、こうした表示についても一般消費者が、どのように認識するかについて、あらかじめ充分に考慮の上、届出された機能性の範囲を逸脱した表示をすることのないよう留意する必要があります。

また、機能性表示食品の広告その他の表示においても他の一般的な商品または役務の広告その他の表示と同様に、例えば「売上No.1」などといった商品の優良性を示す表示が行われることがありますが、その根拠が極端に短い期間のものであったり、対象者が限られていたり、機能性表示食品として届出する以前の食品の売上実績を合算したりする場合は、それらが明瞭に記載されていない場合、一般消費者に実際よりも著しく優良なものと誤認させる蓋然性があり、景品表示法上の問題となるおそれがあります。

グレーゾーンの3パターンについては前回も紹介しましたが、対応を考える上で、主な状態の3パターンを再確認しておきます。

①調子が良いときも悪いときも診断域外にいるが、診断域との境界に限りなく近い状態の人

②調子の悪いときのみ診断域に入る状態となる人

③ほぼいつも診断域内の状態で、発達障害がある人と同じくらいの支援を必要とする人

これはあくまで主な状態であって、発達障害の現れ方が千差万別であるのと同じように、グレーゾーンも確実に区別できないところがあります。

発達障害は数値的な基準がないために見極めにくく、学業成績がよいためにグレーゾーンと気づかれず、大人になってから発覚することがみられます。発達障害の特性に気づかず、適切な支援が受けられないことから、周囲に理解されないまま成長して失敗体験を積み重ねることにもなります。

そのために新たな障害が生じることは二次障害と呼ばれています。二次障害としては、いじめ、不登校やひきこもり、うつ病などの精神疾患、家庭内暴力、アルコールなどの依存症などがあげられます。

二次障害は適切な対処が行われないと状況が悪化して、長期化する傾向があります。グレーゾーンでは二次障害の防止が重要なポイントとなってきます。

二次障害を防止するためには、子どものもつ発達上の特性を家族などが認識して理解している必要があります。

二次障害が生じたとしても早期に発見、対処することによって、悪化や長期化を防ぐ可能性を高めることができることから、発達障害の理解を進め、社会的な支援を充実させることが非常に大切になってくるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

片足立ちは身体平衡機能の指標とされています。片足立ちには開眼(目を開けての)片足立ちと閉眼(目を閉じての)片足立ちがあります。これまでは閉眼片足立ちの時間が身体平衡機能の指標とされてきました。

閉眼片足立ちは筋力とバランス能力が表れやすく、その時間は年齢を重ねると大きく低下していきます。閉眼片足立ちの時間の低下度合いは20歳代をピークとすると60歳では30%、70歳では20%以下にもなっています。

全身の筋肉量のうち約70%は下半身(ヘソから下)にあり、全体の筋肉が減少して筋力が低下してくると、片足立ちで全身を支える能力が低下してくることが推定できます。

閉眼片足立ちの時間が短いほど糖尿病の発症リスクは高くなるといった研究成果もあり、筋力の低下は生活習慣病にも関わることが明らかにされています。

筋肉の低下とバランス能力の低下は転倒リスクを高めることにもなります。高齢者の事故で最も多いのは転倒によるものです。年齢別に見ると、50歳から転倒が増え、そのピークは55〜65歳となっています。

それ以降は活動量が減るために、転倒の危険があることをする機会が減っていきます。ただし、高齢者は家庭でも転倒することが多くなり、小さな段差でも転倒する可能性が高くなります。

高齢者の場合には、閉眼片足立ちによって転倒するリスクが高いことから、身体年齢の測定では開眼片足立ちで測定することがすすめられます。開眼片足立ちの場合には、閉眼閉眼片足立ちよりも時間が延びますが、それの割合が約4倍(4.17倍)になることが確認されています。

そこで開眼片足立ちでの測定では、計測された時間の4分の1を閉眼片足立ちの数値として採用することとしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

メディカルダイエットという名称を伝えたときに、「医療をスリム化させるという意味ですか」と聞かれたことがあります。これは“ダイエット”という用語を、やせる、スリムになるという意味だと思い込んでいるからのことで、そうだとしたら確かに“医療のスリム化”とイメージする人がいても不思議ではありません。

医療をスリム化させるのでなければ“やせるための医学”と考える人もいて、そういった意味だと思い込んで話をしてくることも多いのですが、それでも話が噛み合わないことも起こります。

というのは、私たちは痩身のためのダイエットだけでなく、太る(体脂肪を増やす)ための方法も、筋肉を増やして体重を増やすための方法もダイエットとしているからです。そのことがわかったときにダイエットの意味がわからなくなって、混乱されることがあります。

ダイエット(Diet)はアメリカでは一般には食事療法を指しています。身体に合った正しい食生活をすることをダイエットと呼んでいますが、これは正しい方針に沿って正しい行動をするというダイエットの元々の意味から来ています。

そこから進展して、自分に適した運動をすること、つまり運動療法もダイエットとなりました。

食事をすること、運動をすることは、やせる、太るといったことだけでなく、健康になるために実施することです。それだけでなく、あらゆることが健康に結びつけばダイエットと言い表すことができます。

もちろん、太っている人が健康のために体脂肪を減らすことはダイエットそのもので、現状では、それを目指すべき人のほうが圧倒的に多くなっているのも事実です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

有効性が確認されている健康食品の素材があり、それが充分に含まれていても効果に差があることがあります。これを個人差や体質の違いといって説明するのは簡単なことですが、それだけでは済まないことがあります。

そのような違いが現れるのは、他に摂取している成分の違いが大きく影響しています。ここではL‐カルニチンの有効性を高めるために必要な水溶性ビタミンについて紹介します。

L‐カルニチンは脂肪酸を細胞のミトコンドリア(エネルギー産生器官)に取り込むときに必要な成分で、L‐カルニチンを摂ることで脂肪の代謝が高まることは研究によって確認されています。それにも関わらず、脂肪のエネルギー代謝に違いが出るのは、脂肪酸がアセチルCoAに変化してエネルギー化させるために必要な水溶性ビタミンの不足が考えられます。

ミトコンドリアにはエネルギー産生のTCA回路というエンジンにたとえられる器官があり、TCA回路にはアセチルCoAが高エネルギー化合物として取り込まれていきます。

脂肪酸がアセチルCoAに変化するときにはビタミンB₂、ナイアシン、パントテン酸が必要です。このうちの1種類があれば良いということではなくて、セットで必要になります。1種類が欠けただけで変化が大きく低下することになります。

TCA回路で効果的にエネルギー産生するためには4種類のビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)がセットで必要になります。やはり1種類が欠けるとエネルギー代謝が大きく低下することになります。

この4種類は水溶性の性質があり、体内に長く保持することはありません。それでもビタミンB₁とビタミンB₂は24時間ほど保持されるものの、ビタミンB₆とビタミンB₁₂は12時間ほどしか保持されません。そのため、朝食と夕食で摂取する必要があります。

食事で不足する場合には、サプリメントでの摂取がすすめられますが、朝食と夕食の後が摂取タイミングとなります。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

握力は加齢を推定する数値として活用されています。握力は物を握りしめる力のことで、前腕屈筋群と手筋という一部の筋肉の力を指しています。しかし、全身の筋肉量の関連研究から、大腿四頭筋力、背筋力と握力との相関性が報告されています。大腿四頭筋は大腿骨につながる太腿の筋肉、背筋は背中の筋肉で、身体を支える重要な筋肉となっています。

また、握力は持久力、生活活動に必要な体力測定の項目とも相関性が認められています。握力の低下は全身の筋力の低下、筋肉量の低下を示す指標となっていて、加齢による減少の割合も明らかにされています。

握力は20歳を100%とすると60歳では85%、70歳では75%に低下していきます。加齢につれて低下するものの、他の体力要素に比べると最も低下しにくい指標となっています。垂直跳びは60歳では60%、閉眼片足立ちは30%にも低下しています。

握力のピークは男性では30〜34歳で47kgほどですが、60歳では42kgほどになります。女性のピークは35〜39歳で29kgほどですが、60歳では26kgほどに低下します。

握力と認知機能の関連性も研究が進められていて、握力が5kg低下するごとに認知症発症リスクが男性では1.16倍、女性では1.14倍に高まります。アルツハイマー病のリスクは男性が1.11倍、女性が1.13倍、血管性認知症のリスクは男性が1.23倍、女性が1.20倍との報告もあります。

握力は指で握る力、前腕の引く力を鍛えることで高めていくことができます。手と腕の筋肉を強化するには、全身の活動も大切になります。日常的な活動量を増やすと同時に、握ることを習慣化することによって、全身の筋肉を強化して、筋肉による代謝を高めていくことができます。

筋肉は1日に消費されるエネルギー量の20%以上を占めているので、生活習慣病に結びつきやすい血液中のブドウ糖、中性脂肪などをエネルギー化させて、リスクを低下させることにもつながっていくということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

電話番号や住所などを対面や電話で伝えるときに、数字の“0”をゼロと言うのは普通のことになっています。0がゼロなら、その他の数字も英語の音で伝えるのが本来の姿です。

ところが、携帯電話番号の0を“ゼロ”と言い、他の数字は例えば1は“いち”と言うのは普通にみられることです。

ある窓口で携帯電話番号を聞かれて、「ゼロから続けて言ってください」と言われたので、「ゼロ・セブン・ゼロ」と答えたら変な顔をされました。「ゼロ・なな・ゼロ」と答えると思っていたところに、「ゼロ・セブン・ゼロ」と言われたので戸惑ったようです。

そのあとは、全部英語の音ではなくて、070を「れい・なな・れい……」と言い直しました。これにも戸惑いを感じたのか、それとも揶揄(からか)っていると思われたのか、最後まで番号を言い終えるまで、ずっと変な顔は続きました。

英語の音なら3(スリー)、2(ツー)、1(ワン)の次は0(ゼロ)で、0(ゼロ)を使うなら3はスリーと読んでほしいとことです。日本語の音なら三(さん)、二(に)、一(いち)の次は〇(れい)です。

〇と書かれていたら“れい”ではなくて、“まる”と読む人もいます。これは漢字なら丸で、他の漢字で表現すると零(れい)となりますが、070は「まる・なな・まる」と読まれてしまいます。

そういう表現をする人もいるので、窓口の担当者は「まる・なな・まる」は070のことだと、すぐに理解できても、「れい・なな・れい」は理解してくれないか、理解に時間がかかってしまいます。中には、日本人ではないのかと思うような反応を示す人もいるのですが、私は海外生まれでも海外の血が混ざっているわけでもありません。

正しい日本語で対応しているつもりなのに、誤った使い方であるように言われるのは不本意です。何もひねくれているわけではないのですが、なかなかわかってもらえないこともあるのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)