投稿者「JMDS」のアーカイブ

健康づくりのための伝統というと、食文化を継承している日本食、その調理をする料理人というのが一般的なイメージかもしれません。この伝統的な食は、もちろん健康を維持、増進させる安心、安全な食品であり、調味料なども厳選されたものを期待するところです。

それを作る料理人も、その店で働く人たちも、健康のための食であるなら、自身も健康であってほしいと願っています。その食品を作る人も、産地から料理店に運ぶ過程に関わる人も健康であってこそ、初めて健康づくりの食は完成するものと考えています。

それだけ食品には強い関心を持ち、食品を育てる農地、栽培法にも健康を意識して取り組んでほしいところですが、生産性重視、価格重視のために、必ずしも健康な状態の食品にはなっていないものがあるという実態があります。

安心して食べることは、おいしさと並んで、食品に含まれている栄養素を効果的に吸収するためには必要なことです。心理的な要素によって吸収率も変わり、体内での代謝も変わってきます。

ストレスを感じる状態、好まない食事環境、おいしさを感じにくい彩りでは、消化液が少なくなり、栄養素の吸収率が低下することも研究によって明らかにされています。

食器も重要で、食器によって、おいしさの感じ方も違い、身につく食べ物にする力が食器にはあります。その食器を製作する方にも健康であって、健康に役立つ食器を作り出してほしいと願っています。食器も伝統を維持して、食に貢献しています。

心を落ち着かせて食べることは、優れた食品を身にすることにも大切です。しっかりとした伝統を継承するための制度として、日本には家元制度があり、伝統の基本は守りつつも、時代に合わせて変化をさせてきたことがあります。その伝統の維持にも健康の維持は必要だと考えます。

お茶の世界と道具(茶器)の世界は、持ちつ持たれつで、ともに発展するように支え合うのが家元制度の伝統として今も伝わっています。それと同じように、食に関わる世界も関わるすべての人が支えあい、国民の健康レベルを高めるために、自らの健康レベルを高めるように励んでほしいのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

99%という言葉を使うときには、あと1%、たった1つをプラスするだけで100に達するという意味で使われることが多くなっています。これは100が100%、100点というわかりやすい目標を示すために使われるからですが、99%ではいけないのか、99%でも充分な支援になるのではないか、ということを考えるために、わざと使うことがあります。

99%では意味がないということを伝えようとする人が使う例に、99℃はお湯ではないということがあげられます。99℃でも充分に熱くて、100℃の沸騰したお湯でなければいけないとされているもの(カップラーメンでも)は99℃では食べられないということはありません。

しかし、化学的には100℃に達して沸騰したものがお湯であって、99℃までは温水です。英語ではお湯はboiled waterで、温水はhot waterです。頑張った結果、沸騰状態になることを目指しているなら100℃でないと意味はないということです。

ところが、発想を変えると、100℃でないと沸騰しないというのは平地の1気圧の状態でのことで、大気圧が低くなる高地では沸点が低くなります、富士山頂では90℃ほどで沸騰します。そのために100℃を沸騰温度として想定したものは煮えないということにもなります。

それであっても沸騰させて飲み物を飲もうとするなら問題はありません。100%でなくても100%と同じような結果となるのが気圧の話ですが、子どもの支援をするときに、100%の結果が出なければ意味がないのか、99%でも、それよりも低くても意味があるようにするには、どうすればよいのかを支援する側は考えるべきではないでしょうか。

水を加熱して沸騰させようにも90℃までしか温度が高まらないときに、100℃と同じ結果を得る方法があります。それは圧力鍋を使うことです。圧力をかけると100℃に達しなくても沸騰して、食品の状態を変えることができます。

これと同じように、これまでの常識ではなく、新たな発想で取り組むこと、新たなものを取り入れることで100%と同じ結果を出すことができる、というのが通常の方法では定型発達(発達障害ではない)でしか合格とならないことでも、合格にする方法です。それを考えるのが支援する側に求められているという話をするときに、99%をテーマとして話をしているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではないのですが、みんなが誤用すれば、それが本当の意味になるというのは用語の世界では当たり前に起こっていることです。テレビ番組で「すごいおいしい」とコメントしても「すごく」とテロップが出るのは、まだ誤用と見られているからですが、「全然おいしい」との発言に「断然おいしい」とテロップが出ないのは、すでに誤用が「みんなで渡れば〜」状態になっているということです。

一生懸命と一所懸命が示されたら、正しいのは一生懸命のほうで、一所懸命は間違いというのが一般の認識です。しかし、語源を紐解いていくと、「一所懸命」は中世の武士が賜った領地を命がけで守り、生活の頼りにすることに由来しています。時代が武士の世から庶民の世に変わると、命がけで取り組むのは与えられた仕事であって、一生を通じて続けるということで「一生懸命」が当たり前に使われるようになりました。

当たり前に使われるまでは「一所懸命」が正しくて、「一生懸命」が誤用とされていた時代もあったのですが、テレビでも新聞や雑誌でも、「一所懸命」と原稿に書いたら、「一生懸命」に直されます。後から登場した言葉が、前からあった言葉を駆逐した例としてあげられるのが、この一生懸命と一所懸命なのです。

では、一所懸命は使われなくなったのかというと、伝統芸の代表ともされる歌舞伎の世界では、襲名披露の口上で「一所懸命に」という言葉が使われています。これをテレビ番組のテロップで「一生懸命」に直して出していた放送局もありましたが、それこそ誤用です。

歌舞伎の世界は、代々伝わる屋号が一所で、その屋号に伝わる名跡を襲名するのも一所懸命であり、命がけで芸の道を突き詰めていく覚悟の口上が「一所懸命」です。

今の世の中は会社に定年まで勤める「一社懸命」の時代ではなくて転職が前提で就職する、しかも就社ではなくて就職の時代であるだけに、ますます一所懸命は死後になりつつあると言えそうです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

健康食品は、医薬品と勘違いされないために、摂取タイミングを表示することは許可されていません。医薬品と勘違いするような表示をすると、本来なら医薬品を使わないといけない状態であるのに健康食品を使って、これが病気を悪化させることにもなりかねないというのが、その理由とされています。

摂取タイミングというのは、いつ摂るかということで、医薬品の使用の際に示される食前、食後、食中という表示が相当します。医薬品の摂取は食事に影響されるので、食事の前後か、食間(食事と食事の間の空腹時)が摂取タイミングとなります。医薬品は吸収されすぎると弊害(血糖値や血圧が急低下するなど)が起こるので、それを抑えるために食べたものによって吸収が低下する食後の摂取がすすめられています。

これに対して健康食品は、水溶性か脂溶性かが重視されます。水溶性の成分であれば、いつでも吸収されるのに対して、脂溶性の成分は胃の中に脂肪があるときでないと分解されず、吸収もされません。脂溶性の成分を空腹時に摂取したら、素通りしてしまうということです。

では、水溶性の成分なら、いつ摂ってもよいのかというと、摂取タイミングが存在するものもあります。その代表的なものはL‐カルニチンです。L‐カルニチンは代謝促進成分で、脂肪酸を細胞のミトコンドリアに通過させるために欠かせないものです。

L‐カルニチンは肉類に含まれている成分でもあって、たんぱく質と相性がよく、たんぱく質は豊富に含まれる肉、魚、卵、牛乳、大豆と一緒に摂ると吸収率が高まります。そこで効果的な摂取タイミングは食事でたんぱく質が多く含まれる食品を食べた後ということになります。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

健康食品と医薬品の相互作用についてと、それをまとめた世界データベースの「ナチュラルメディシン・データベース」(natural medicine database)について前回、紹介しました。これは健康食品と医薬品の飲み合わせによって起こることの情報が世界的に集積されているとともに、健康食品の機能性の評価が行われています。

簡単に説明すると、それぞれの健康食品に使われる素材は、医薬品のように効果があるのか、それとも効果がないものなのか、それを6段階で評価してあります。

効果がないと評価された世界データベースの結果を、効果があるように表示して販売した場合と、実際に効果があるものを販売した場合では、同じ表示内容であっても、これ対する法的な対応が異なってきます。

すべての規制する側の担当者が「ナチュラルメディシン・データベース」の内容を熟知しているわけではないものの、規制する側には、この日本対応版は知られた存在で、日本対応版は日本医師会、日本薬剤師会、日本歯科医師会の総監修を得ている内容なので、他の関連書籍と信頼度が大きく違っています。

健康食品を販売する会社が「ナチュラルメディシン・データベース日本対応版」を購入しているのは、こんなにも勉強をしている真面目な会社ということを示したり、販売している健康食品の素材と医薬品のバッティング情報を得るためだけではありません。

「ナチュラルメディシン・データベース日本対応版」には、アメリカのデータベースよりも掲載されている素材の数が少ないといっても1200種類を超えています。自社の商品に使われているのは、これに比べたらわずかなので、購入する必要もなく、立ち読みレベル、すでに購入している他の会社から聞けばよいというレベルかもしれません。

そういったことではなくて、最も有効に活用しているのはコールセンターです。健康食品を使ったことで体調が崩れたという苦情や問い合わせがあったときに、他に摂っている健康食品の種類や医薬品を聞いています。そして、「ナチュラルメディシン・データベース日本対応版」で素材や医薬品の相互作用を確認して、体調の変化や状態は他社の健康食品、医薬品のせいだと伝えるためのツールともなっています。

こういった使い方があることを教えた「ナチュラルメディシン・データベース日本対応版」の普及メンバーの一人です。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

エネルギーロスというと、食事で摂取したエネルギー源が失われていくことを指していて、前回は三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質が、そのままエネルギーになるわけではないという説明をしました。

糖質から変化したブドウ糖、脂質から変化した脂肪酸、たんぱく質から変化したアミノ酸は、細胞のミトコンドリア(エネルギー産生器官)に取り込まれてから、高エネルギー化合物のアセチルCoAになり、これがTCA回路に入ってエネルギー化されていきます。

ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸に変化するときにも、アセチルCoAに変化するときにも複数の水溶性ビタミンが必要で、これが不足しているとアセチルCoAが不足します。また、TCA回路は4種類のビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)が必要になるので、その不足はエネルギー量の低下に直結します。

細胞の中で発生したエネルギーは、細胞を働かせることにも使われます。その働きによって使われるエネルギー量は違っています。細胞内で発生したエネルギー量のうち、どれくらいが使われるかということですが、これには個人差があって、平均的な割合しか出すことはできません。

その平均的なところで紹介すると、脂質は3%、糖質とたんぱく質は20〜24%とされています。この差は、体内で消費されなかったエネルギー源が肝臓で中性脂肪に合成されることと関係しています。糖質も脂質もたんぱく質も余ったものは肝臓で脂肪酸に合成されて、続いて脂肪酸が3個結びついた中性脂肪となります。中性脂肪は貯蔵タイプの脂肪で、脂肪細胞に蓄積されるのは中性脂肪です。

食品の脂質が脂肪酸に合成されるときには、同じようなものに変化するので、エネルギーが少なくて済む、つまりエネルギーロス率が低くなっています。それに対して糖質とたんぱく質が脂肪酸に合成されるときには異なるものに変化するので、多くのエネルギーが必要になります。

脂肪酸への合成は夕方以降に盛んになるので、夕食で脂肪を多く摂取するとエネルギーロス率の関係から、より体脂肪として蓄積される中性脂肪が増えることになるわけです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

代謝のためにも健康維持にも必要な微量ミネラルは、体内に少ない量しか存在していないだけに、不足すると大きな影響が出ることになります。普段は必要性について語られることが少ないミネラルですが、不足しないように、多く含まれる食品を知っておきたいものです。微量ミネラルは鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトの9種類です。

鉄は、エネルギー代謝の酵素の構成成分となるミネラルで、赤血球の色素成分であるヘモグロビンの成分として酸素の運搬、細胞への酸素の取り込み、老廃物の炭酸ガスとの取り替えの機能があります。また、赤血球の生成とともに鉄欠乏性貧血の予防、免疫細胞の成長などの作用があります。

体内では鉄は4~5gが含まれ、60%以上がヘモグロビンの中に存在して赤血球の酸素搬送に関わっています。残りは肝臓、骨髄、脾臓などに蓄えられています。
肉類に多く含まれるヘム鉄は、野菜などに含まれる非ヘム鉄に比べると体内への吸収率は3倍以上となっています。ビタミンCによって鉄の吸収が高められます。食品では、肉類、レバー、貝類、カボチャ種子などに多く含まれます。

亜鉛は栄養素の代謝や生命活動などに関わる化学反応に携わるミネラルです。200種類以上の酵素の構成成分であり、体内では皮膚、毛髪、肝臓、腎臓、睾丸、舌の味蕾などの新陳代謝が盛んな細胞に多く含まれます。不足すると新陳代謝の低下から皮膚炎、脱毛、爪の異常、味覚異常などが現れやすくなります。

女性の場合には胎児の成長不良が起こりやすくなります。

また、亜鉛は膵臓から分泌されるインスリンの構成成分で、インスリンの分泌量を調整して血糖値を下げる働きがあります。筋肉細胞がインスリンと反応してブドウ糖の取り込みを行う際に必要となります。

食品では、カキ、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵(特に卵黄)、ナッツ類に多く含まれます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

深呼吸は心身ともに健全であるためには重要なことです。新鮮な酸素を体内に取り込んで、酸素を全身の細胞に行き届かせ、細胞から排出された二酸化炭素を外に吐き出すということだけに、生きていくための基本中の基本となります。

興奮状態になっているときには、自律神経の交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを高めるために深呼吸がすすめられます。多くの酸素を取り入れることで、全身の臓器や器官の働きが抑えられている証拠となって、そのために交感神経の働きが自動的に抑えられるようになります。

呼吸をするというと、ラジオ体操では「大きく息を吸って、止めて、吐いて」の繰り返しとなっていますが、ただ息を吸い込もうとしても空気は多くは入ってくれません、それは肺は自ら伸び縮みすることはできなくて、肺の周囲にある筋肉が動くことによって肺は膨らみます。そのことから、深呼吸をするときには上半身の筋肉を動かすことが必要になります。だから、胸を大きく開くように腕を動かすように指導されるのです。

肺に勢いよく空気が入ってくるようにする方法が、もう一つあります。それは先に息を吐くことで、吐き切ると吸い込もうと意識しなくても空気が入り込み、酸素が補給されます。吐き出すべき二酸化炭素が残っているときに、酸素を補給するために空気を吸うのではなく、先に吐いて、空にしてから吸い込んで、効率よく酸素を補給しようということです。

呼吸の“呼”は息を吐き出すことを指しています。呼ぶ行為は息を吐き出して行います。“吸”のほうは文字どおり吸う行為です。息を吐いてから、吸い込むようにすることで、吸うことに余計な労力を使う必要はなくなります。

呼吸を繰り返して、副交感神経の働きが盛んになると、呼吸数が減り、血管の収縮がゆるみ、血圧も下がってきます。全身の細胞はエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料にして、酸素を使ってミトコンドリアの中でエネルギー代謝を進めています。酸素は細胞の中でエネルギーを作り出し、そのエネルギーを使って元気になるためにも必要なので、意識して呼吸をする時間を、できるだけ作るようにするべきです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害児を支援する施設の名称や団体名に“なないろ”“にじいろ”が使われることがあります。なないろは七色のことで、1色ではなく7つの色の対応が必要だという意味を持たせているところが多くなっています。にじいろのほうは虹色で、これも7色と思われがちですが、虹の両端の外側には目では見えない紫外線、赤外線があり、見落としがちなところにも目を配るという意味で使っているところもあります。

実際には7色や9色ではなく、十人十色でもなく、百人百様、もっと多い千差万別の対応をしなければならないのが発達障害児支援の大変なところです。1万もの対応が必要だと言いながらも十人十色の対応で終わっているところもあり、10パターンの中から選び、そのパターンに当てはめようとする例も少なくありません。

指導する側の都合で選んだ対応策を掲げて、それに当てはまらないと「あれもダメ」「これもダメ」と、決めつけたダメ出しをする人もいます。初めから千も万も対応策を用意しておくことは大変であっても、少なくとも百様の中から最も合う方法を導き出していく姿勢は重要です。

一時期、「99の方式」「99の戦略」と名付けた書籍やマニュアルが流行したことがあります。これを100にしないのは、決めつけるのではなくて、99の方法を参考にして最良の1を新たに導き出してほしいという意図があります。

99に限らず、10でも20でも、指導する側が自分の知っているパターンに合わさせようとするのではなく、それぞれの人に対して最良の方法を考えていくことこそが千差万別の対応となります。

そのためには、99を知っておかなければならないわけで、だからこそ発達障害を理解するためには全体像がわかるテキストや講習が必要であり、そのように変化しても大丈夫なようにテキストや講習を補う情報提供、Q&Aの対応をしていくことが重要になるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

エネルギー代謝というと、身体が激しく動いていることを想像させることから、自律神経でいうと交感神経が盛んに働いている状態を思いうかべるかと思います。これは事実であって、興奮系の交感神経の働きが盛んになると、脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪の分解が進んで、血液中に脂肪酸が放出されます。

中性脂肪は脂肪酸が3個、つながった形をしていて、貯蔵型の脂肪となっています。これが分解されるためには、神経伝達物質のアドレナリンが必要で、脂肪細胞にあるアドレナリンの受容体が反応して、脂肪酸に分解されるという流れになっています。

これに対して、抑制系の副交感神経の働きが盛んになっているときには、脂肪の分解は抑えられています。そのために、エネルギー代謝は低下しているわけですが、この副交感神経が優位になっている時間帯はエネルギー代謝のためのエネルギー源を体内に蓄積する重要な機会を作り出しています。

それは胃での消化、小腸での吸収、血液循環という栄養の吸収と活用に必要なことで、これが進むことによって、多くのエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を体内に取り込んでいます。その大事な働きを進めていくのが副交感神経の働きです。

同じだけのエネルギー量のものを食べても、夕食で食べる量を増やしたほうが太りやすいのは夕方以降は副交感神経が盛んになっているからで、副交感神経によって胃液も膵臓からのインスリンも分泌量が多くなります。インスリンには、細胞にブドウ糖を取り込む作用、肝臓で脂肪合成を進める作用があります。

ストレスがかかった状態では、交感神経の働きが盛んになっています。そのために消化、吸収が低下します。また、交感神経の働きが盛んになっているときには、血管が収縮して血圧が高まった状態になるので、このことが血液循環を低下させることになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)