投稿者「JMDS」のアーカイブ

広く健康に関わる記念日について紹介します。

5月11日 全国ご当地スーパー協会が、ご(5)とう(10)ち(1)の語呂合わせで「ご当地スーパーの日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)。

5月12日 看護の日制定を願う会がナイチンゲールの誕生日などから「看護の日」と制定。團助(福井県永平寺町)が、ごま(5)どうふ(12)の語呂合わせで「永平寺胡麻豆腐の日」と制定。エスフーズ(兵庫県西宮市)が、こ(5)て(1)つ(2)の語呂合わせで「こてっちゃんの日」と制定。アセローラの日制定委員会(沖縄県本部町)が初収穫の時期から「アセローラの日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。

5月13日 ジャパンケンネルクラブの前身の全日本警備犬協会が発足記念日を「愛犬の日」と制定。毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。

5月14日 グローバルけん玉ネットワークが現代のけん玉の原型の日月ボールが実用新案登録された1919年5月14日にちなんで「けん玉の日」と制定。ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会実行委員会がオレンジデー(4月14日)の1か月後を「マーマレードの日」と制定。ゼスプリインターナショナルジャパンがゴールデンルーキーの新人に五月病に負けないようにゴールドキウイフルーツを贈る日として「ゴールドデー」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。

5月15日 明治がヨーグルトのブルガリア菌を発表したイリア・メチニコフ博士の誕生日の1845年5月15日にちなんで「ヨーグルトの日」と制定。サーモスが水分補給に最適な温度が5〜15度であることにちなんで「水分補給の日」と制定。日本きのこマイスター協会がきのこを好んで食べるマイコファジスト(食菌主義者)の普及活動のためにMay(5月)イコ(15)の語呂合わせで「マイコファジストの日」と制定。モスフードサービスがテリヤキバーガーの発売日の1973年5月15日にちなんで「テリヤキバーガーの日」と制定。

5月16日 ベネスク(神奈川県厚木市)が抗(5)疲労(16)の語呂合わせで「抗疲労の日」と制定。日本旅のペンクラブが松尾芭蕉が奥の細道の旅に出発した1689年5月16日にちなんで「旅の日」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。

5月17日 日本高血圧学会と日本高血圧協会が世界高血圧デーに準じて「高血圧の日」と制定。永谷園が煎茶の普及に貢献した永谷宗七郎の命日の1778年5月17日にちなんで「お茶漬けの日」と制定。日本ドナー家族クラブが新緑の生命が萌え立つ季節(5月)とドナー(17)にちなんで「生命・きずなの日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。

5月18日 久光製薬が、こ(5)りイヤ(18)の語呂合わせで「こりを癒そうサロンパスの日」と制定。毎月18日は「防犯の日」(セコム)。

5月19日 IBDネットワークとアッヴィ(アメリカ・ノースシカゴ市)がIBD(炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎とクローン病)の理解のためのイベントを開催した日を「IBDを理解する日」と制定。日本アロマ環境協会が子どもの香り体験教育の香育の普及を目的として、こう(5)いく(19)の語呂合わせで「香育の日」と制定。毎月19日は「食育の日」(食育推進会議)、「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)。

5月20日 ヨコオデイリーフーズ(群馬県甘楽町)が生麺風こんにゃく麺が誕生した2013年5月20日にちなんで「こんにゃく麺の日」と制定。毎月20日は「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)。

機能性表示食品の機能性を示すために、「〜と報告されています」と表示されるものがあります。これは商品そのものを使って有効性試験をした結果ではなくて、有効性が確認された同じ成分を同じだけの量を使っていれば同じ効果があるとの前提で認められたものです。

同じ成分が同じ量なら同じ結果という前提で作られているものにジェネリック医薬品があります。新薬(先発医薬品)に対して後発医薬品とも呼ばれています。ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分であっても、同じように効果があるとは限りません。医薬品は有効成分だけでなく、錠剤にするための賦形剤が使われていて、これによって吸収度や吸収速度が違っていて、効果の現れ方にも違いがあるだけです。

健康食品の場合には、賦形剤だけでなく、素材そのものが同じ名称であっても、試験で有効性が求められたものと同じだとは限りません。原材料と、どこの会社の素材なのかが明らかにされなければ、同じ効果だと言うことはできません。

これまでの研究成果があるL‐カルニチンを例にすると、医薬品の成分から食品の成分としても厚生労働省から認められた2002年より、ずっと研究が進められてきました。その研究の中心となっていたのはロンザ社です。スイスに本社がある国際的な医薬品メーカーで、日本法人によって、研究データが厚生労働省に提出されて、食品の成分として使用することが許可されました。

そのロンザ社のL‐カルニチンの国内シェア率は8割ほどです。素材提供によって業界を主導してきて、ここまでのシェア率となっているのは、大手の健康食品販売会社が他社のL‐カルニチンを使っているからです。

L‐カルニチンは独特の味があって、優良なものを多くの量を使うと錠剤の場合には味に難点が出てきます。そこで多くの量を使うときには他社のものを使うことになります。ロンザ社のL‐カルニチンを使う場合には多くの量を使えなくなります。
錠剤に問題があるなら、カプセルにすればよいというのは当たり前の発想ですが、カプセルは価格が高いので、使いにくいというのが業界の普通の判断です。

同じ素材であっても、原材料の違い、加工の違い、摂取法による吸収性の違いもあり、さらに他に加えた素材によって、吸収度が低下することもあります。同じ素材なら同じ効果という発想は、健康食品では通じないという情報を伝えるようにしています。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

岡山県の平均寿命は2022年に女性が88.29歳と全国1位になり、男性も81.90歳と全国10位となり、周囲から見習うべき長寿県と認識されるようになりました。

平均寿命は、その年に生まれた子どもが現在の社会環境、経済環境の中で何歳まで生きることができるかを示したもので、0歳児の平均余命となります。厚生労働省が発表しているのも平均余命のデータです。

現在の年齢で、何歳まで生きることができるのかという各年齢層の平均余命も毎年発表されています。都道府県の平均寿命は5年ごとに発表されています。岡山県の女性は前回は僅差(わずか16時間差)で2位からのトップ、男性は13位からのランクアップです。

岡山県の女性は50年ぶりの1位、男性は40年ぶりのトップ10入りとなっています。岡山県民は急に長生きになったわけではなく、以前から長寿県であり、環境、医療、運動、勤勉などの環境がマッチした結果と考えられています。

平均寿命が延びるのはよいことではあっても、健康で長生きができなければ仕方がありません。寝たきり状態の長生きではなく、健康長寿を目指したいわけです。ところが、健康寿命という“日常生活に制限がない健康状態”の平均年齢を見てみると、平均寿命とは大きな差があることがわかります。

岡山市の平均寿命(2019年)は男性が82.03歳、女性が88.24歳で、岡山県の平均寿命(2022年)の男性が81.90歳、女性が88.29歳と比べても大きな差はありません。そこで岡山県の健康寿命のデータと見比べてみると、岡山県の健康寿命は男性が72.16歳、女性が74.98歳となっています。

2019年の平均寿命と健康寿命の差は男性が9.87歳、女性が13.23歳です。全国の差をみると男性が8.73歳、女性が13.30歳であるので、日常生活に制限がない期間(介護を受けていない期間とほぼ同じ)は男女ともに短いので健康度が高いことになります。

単純にデータだけで結論を出すわけにはいかないものの、健康寿命を延ばすための努力と工夫は、まだまだ必要であることがわかります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

輸入される農産物には、防カビ剤として農薬が使われていることがあります。主に防カビ剤が使われるのは小麦や大豆、柑橘類、いちごなどの果物で、赤道を超えて日本に運ばれてくる食品には温度と湿度のためにカビが生えやすいことから、防カビ処理をしてから輸出されます。

防カビ剤は残留農薬として内部に残りやすいことから、輸入された食品ではなくて、国内で作られた農産物のほうが安心と一般に認識されています。

そのために、国産の食品が使われたものを選ぼうとする人が多いわけですが、国内で作られたものを選んでいるつもりで「国内製造」と表示されているものを選んでいる人も少なからずいます。

国内製造というのは、日本で製造されているということで、食品が日本で作られたものとは限りません。海外で作られた農産物を日本で加工した場合も「国内製造」となります。

となると、国内製造と書かれていたら日本で栽培された農産物なのかわからないということになりそうですが、日本で栽培されていたら、わざわざ「国内製造」と表示する必要はありません。つまり、「国内製造」という表示は、「国産」の農産物から作られたものではないということです。

どうして国産でないものが「国内製造」になるのかというと、小麦を輸入して、これを小麦粉にして、それを材料にして作ったからです。

ワインの場合は、もう少し複雑で、国産ワインは海外から輸入されたワインを混ぜて作ったもので、そうではない国産のブドウから作ったワインだけの場合は「日本ワイン」と表示されています。これは国内のブドウだけで、国内で作ったという意味で、混ぜ物をしていないという自信をもっての表示です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

健康食品は目的とする健康効果が明らかにされていて、その効果を得るために、複数の素材が使われるのが一般的です。

健康面の改善のためには、複数のアプローチが必要になるもので、例えば血糖値の改善であれば、糖質がブドウ糖に分解されるのを阻害、ブドウ糖が小腸から吸収されるのを阻害、細胞がブドウ糖を吸収するのを促進、膵臓からのインスリンの分泌の促進といったように、それぞれの機能がある成分が使われます。

同じアプローチなのに、複数の成分を組み合わせることもあり、例えば抗酸化作用がある成分を48種類も組み合わせた健康食品もあります。抗酸化作用といっても、それぞれの成分が得意とする臓器や器官があるので、全身に作用するように、できるだけ多くの種類を使うという発想です。

健康食品に使われる成分は、一般の印象としては“足し算の効果”が期待されています。成分が増えるたびに効果が積み重なっていくという考えです。これは間違いではないものの、それぞれの効果が発揮されるためには、それなりの分量が必要になってきます。あまりに少ない分量では、いくら効果がある成分であっても結果は期待できないからです。

どれだけの分量が必要かということを考えるときに使われるのが“閾値”です。閾値は生体内で反応を起こすときに最小限の量や強度のことで、この閾値を下回っていると期待する効果は得られなくなります。それこそ無駄な配合ということになります。

多くの種類を混ぜれば、それらの効果がプラスで現れるということではなくて、閾値に達していない分量では、マイナスにはならないとしても、プラス効果もないことになります。期待する効果を得るためには、どれだけの分量を加えなければならないのか、それを知らないことには配合量を決めることはできないということです。

こういったことを考慮しない健康食品は、表示内容と異なるといって指摘される例が増えています。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

健康食品は食品に分類されるので、通常の栄養摂取の範囲での生化学反応と考えられることがあります。通常の食事では不足する栄養素を補うというサプリメントの発想では、その考えは合っています。

しかし、健康食品は栄養不足の解消だけを目的に摂取されているわけではありません。医薬品のような効能効果を求めている人が多く、広告の表示を見ても効能効果を想像させるものが多く、そのようなものが売れているという実態もあります。

健康食品の中でも栄養機能食品に分類され特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品、栄養機能食品は、一定の範囲であっても機能性を表示して販売できるものです。その機能性は「血糖値の上昇を緩やかにする」といったものですが、これを見た人が、血糖値が下がると糖尿病が改善されると(勝手に)理解して、購入する例も少なくありません。

それだけ医薬品的な機能を求めている人が多いということです。そのようになってきたのは、特定保健用食品と機能性表示食品の研究が進む中で、体内で作用する仕組みがわかってきたからで、それぞれの臓器や器官の細胞の機能を高めることによって、健康食品の効き目を高めることができるようになってきました。

細胞が正常な機能を高めるためには、細胞の中で使われるエネルギーが充分に作り出されていることが前提条件となります。いくら機能を高める健康食品の成分を摂ったとしても、エネルギーが足りていないのでは、せっかくの成分も活かされなくなります。

エネルギー代謝を高めるためには、エネルギー源が足りていて、そのエネルギー源をエネルギー化させるために必要な代謝促進物質が必要になります。中でも重要になるのは、エネルギー量が多い脂肪酸を細胞のエネルギー産生器官のミトコンドリアに取り込むために欠かせないL‐カルニチンです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

フレッシュ(fresh)は英語では生の意味で、コーヒーに加えるフレッシュクリームといえば、世界的には生クリームを指しています。コーヒーに生クリームそのものを入れることもあれば、ポーションクリームが使われることもあります。

ポーションクリームは小型の容器に入ったクリームですが、乳製品の生クリームが使われていた時代には冷蔵で流通・保存する必要があったので、扱いが面倒なこともあり、今のように広まることはありませんでした。

なぜ今は広まったのかというと、中身が乳製品ではないものが増えたからです。冷蔵をしなくてもよいポーションクリームの中身は植物性油脂を乳化させたものです。乳化という言葉を聞くと、乳製品が作られるような印象があるかもしれないのですが、見た目が乳製品のようになることを指しています。

乳化(emulsion)は油と水のように本来は混ざり合わないものが均一に混ざり合う状態のことを指していて、乳化剤を使うか攪拌が行われます。だから、生クリームのように見えても、常温保存することができるのです。

海外ではフレッシュクリーム(英語)やクレームフレッシュ(フランス語)が使われていますが、日本のコーヒーフレッシュとはまったく異なるものです。そのため、海外の店舗や外国航路の機内サービスでコーヒーフレッシュと言っても通用しません。

アメリカ行きの飛行機の中で、近くの席にいた人がコーヒーを注がれたあとに「フレッシュプリーズ」と言ったら、コーヒーを下げられてしまいました。どうやら本人はコーヒーフレッシュをほしいと言ったつもりなのでしょうが、fresh pleaseでは新鮮なものに取り替えてくれということになります。

日本では、というよりも関西ではフレッシュだけでコーヒーフレッシュであることは通じます。コーヒーフレッシュの名前を広めたのはメロディアンミニ(メロディアン)やスジャータ(スジャータめいらく)で、旧社名から商品名に寄せた社名となっているほどヒットしました。フレッシュだけでなくて、コーヒーフレッシュも海外では通じないということだけは知っておくべきです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

福は内と並ぶ慣用句といえば、誰に聞いても「鬼は外」と答えが返ってきます(返ってくるはず)。前回は「笑う門には“福は内”」を取り上げたので、それに続いて「渡る世間に“鬼は外”」を取り上げました。

誰もが知っている(はず)の諺(ことわざ)は「渡る世間に鬼はない」です。わざわざカッコをつけて(はず)と書いたのは、中には「鬼はなし」と覚えている人がいるからです。

もう一つの意味合いは、「渡る世間は鬼ばかり」のほうを覚えている人がいるからです。

これはクイズ番組にも使われたネタで、「『渡る世間』に続く言葉は」という質問に対して、“鬼ばかり”と言った回答者が笑われるというシーンでした。

本当に、橋田壽賀子ドラマ(TBS)のタイトルが正しいと思い込んでの回答なのか、それともバラエティ番組の台本的なネタなのか、わからないところですが、本来の意味は「世の中には鬼のような人だけではなく、情に厚い人は必ずいる」、「世の中は殺伐とした無慈悲な人ばかりではなく、そこに住む人も鬼のような無情な者ばかりではなく、情け深い優しい人もいる」といったことを指しています。

そう思いたくても、コロナ禍のように経済面でも人間関係でも厳しい状況が続くと、「渡る世間に鬼はない」と構えているわけにもいかず、鬼のような人は追い出してしまいたい、それこそ節分の豆まきのように、豆をぶつける追儺で疫病神、疫鬼を払いたくなるのは当たり前の感覚です。

そんな時代だからこそ、『渡る世間に鬼は外』と話して、今後の対策を考えるようにしようということを伝えています。金持ちであっても、人脈が多い人でも、災いのほうが多いと思われる人の場合には、鬼と決めつけて近寄らないようにさせることも必要です。そして、鬼は外の次には『笑う門には“福は内”』と、いつも笑っていられるような人との付き合いを始めるようにしたらいいということも伝えているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害者支援法では、発達障害者(18歳未満は発達障害児)は、発達障害があるだけでなく、社会的障壁によって日常生活や社会生活に制限が生じている人を指しています。

社会的障壁は、発達障害がある人が日常生活や社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものを指しています。発達障害がある人が生きにくい状況は、社会的障壁のせいであって、それがなければ困難さを抱えることはないという考え方がされています。

発達障害は障害の一つとして、障害とは何かということを考えてみると、やりたいことができないこと自体が障害であって、障害はその人の責任ではなくて、望むようなことができない状況が障害です。例えば、車椅子生活の人が2階に行きたくても自力で階段に登れず、エレベータもエスカレータもない状態が障害です。

障害者は障害が生み出しているわけであって、発達障害がある人は社会的障壁によって発達障害者(発達障害児)となっています。発達障害は、その特性から生活に困難さを抱えていますが、周囲の理解と協力によって社会的障壁を取り除くことができれば、発達障害があっても発達障害者(発達障害児)にならずに済むことになります。

発達障害がある人を発達障害者(発達障害児)にしているのは、その周囲にいる私たちなのだという認識をもって、それを取り除く工夫と努力をするのは、地域で暮らす住民の務めであると言うことができます。

その務めを果たすためには、まずは発達障害の実態を知り、どんな特性があって、どんな苦労をしているのかを理解することから始まります。そして、理解した上で、それぞれの方が特技や特性をもって、できることから支援をするということが重要になります。

その機会として、私たちは発達障害サポーター(認知症サポーターの発達障害版)を増やしていくことが必要だと認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

子どもの健康には母親の妊娠前からの栄養摂取が重要ということで、通常の食事では不足しがちなミネラルの摂取のために、その特徴を知ることが大切になります。

カリウムは細胞内の酵素反応を調節する働きがあるミネラルで、正常な状態では体内ではカリウムはナトリウムの2倍ほどの量が保たれています。

ナトリウムと作用し合って細胞の浸透圧を維持し、ナトリウムの排出を促進することから血圧を正常な状態に調整する作用があります。また、神経系のシグナル伝達、筋肉の収縮、体液バランスなどの機能に関係しています。不足すると血圧が上昇し、不整脈、神経過敏、筋肉疲労などが起こりやすくなります。

食品では、海藻類のほかピーナッツ、リンゴ、バナナ、ほうれん草などに多く含まれます。

次に紹介するイオウは、必須アミノ酸のメチオニン、システインの成分で、身体の組織を作るために欠かせないミネラルです。健康な皮膚や爪、髪の毛を作る、軟骨・骨・腱を作る、肝臓の分泌を助ける、糖質と脂質の代謝に働く、細菌感染に対する抵抗力を高める、といった作用があります。

食品では、大豆、にんにく、たまねぎ、ねぎ、にら、アスパラガスのほか動物性たんぱく質(鶏卵、鶏肉、牛肉、豚肉、魚、エビ、貝)に多く含まれます。

ナトリウムは塩分の摂りすぎで指摘されるミネラルですが、不足させるわけにはいかないものです。

食塩の多くの割合を占めるミネラルで、体内では半分ほどは炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩酸ナトリウムなどとして細胞外液に存在していて、残りの半分ほどは骨に存在しています。細胞外液の浸透圧の維持、体液pHの調整、筋肉の刺激感受性の維持、胃酸や腸液の分泌の促進などの働きがあります。

塩素は胃液の塩酸の成分となるミネラルで、胃の中のpHバランスの調整、体液をアルカリ性に保つ、細胞外液の浸透圧の維持、膵液の分泌の促進などの働きがあります。不足すると胃酸の分泌量が減少します。

食品では、食塩や食べ物に含まれる塩分(塩化ナトリウム)から補うことができます。

マグネシウムは、多量元素のミネラルで、体内では60~65%は骨に含まれ、残りは肝臓、筋肉、血液などのタンパク質と結合して存在しています。300種類以上の酵素に作用する補酵素であり、筋肉の収縮、神経の興奮抑制、血管拡張による血圧降下などの作用があります。

食品では、ひじきやわかめ、アーモンド、ピーナッツ、大豆などに多く含まれます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕