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L‐カルニチンは脂肪酸のエネルギー代謝を促進させる成分として知られるようになり、ダイエットのための素材と認識されるようになりましたが、脂肪酸を減らすための成分ではありません。

細胞の中で起こったエネルギー代謝の結果として、エネルギー源の脂肪酸が減っていくだけで、重要なことは脂肪酸がエネルギーを作り出す材料となっていて、脂肪酸が使われるほど多くのエネルギーが細胞の中で発生するということです。

この発生したエネルギーが、身体を構成する成分や身体を動かすために必要な成分などを作るために使われています。細胞の中の生化学反応は酵素によって起こされていますが、その酵素の働きを高めるために必要なのがエネルギーです。

エネルギーによって作られるものとしては、アミノ酸を材料にしたタンパク質は筋肉や臓器・器官の元であり、酵素の材料にもなります。ブドウ糖を合成して保存のためのグリコーゲンにして筋肉や肝臓に蓄積するのにも、脂肪酸を合成して中性脂肪を作るのにもエネルギーが使われます。中性脂肪は肝臓で合成されていますが、多く合成された中性脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されていきます。

このほかホルモンや神経伝達物質、代謝促進成分もエネルギーを使って合成されています。エネルギー代謝を起こすのに必要となるL‐カルニチン、コエンザイムQ10、α‐リポ酸は三大代謝促進成分と呼ばれていますが、これらを作り出すのにもエネルギーが必要になります。

代謝促進成分によってエネルギーが作られて、そのエネルギーによって代謝促進成分が作られるということで、エネルギー代謝を高めることは、さらにエネルギー代謝を高めていく好循環を生み出しているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害児が子どもの10%にもなっていて、それが生涯にわたって継続するということが明らかにされているのに、子どもを直接的に支える保護者だけでなく、親戚縁者にも地域の人たちにも発達障害児の困難さが充分に理解されていないことがあります。

発達障害児の支援活動をしていると、兄弟姉妹のうち保護者が相談や支援を受けに訪れたときに、相談対象の子どもだけでなく、その弟や妹も対象者でないかと感じることが多々あります。そのことが心配になって、話をしても、他の子どもは大丈夫だからと言って、聞く耳をもたない保護者がいます。

発達障害は身体障害とは違い、また精神障害とも違って、見てわかる、話をしてみれば必ずわかるということではないので、わかりにくいところがあります。保護者の中には、弟は頭が良くて行動にも問題がないので発達障害でないと思い込んでいる人も少なからずいます。

全体的には10%の確率とされているのに、2人とも発達障害であることを認めたくないという心理があるのも理解しています。保護者は初めて子どもの発達障害と対面して、それなりの勉強もしているので、ある程度の知識はあります。しかし、それは子どもに特性として現れたことに詳しくなっているだけであって、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害のすべてを知っているわけでもないということがあります。

また、3種類のタイプが重なって現れることがあり、中には3種類ともが重なっていることもあります。自分の体験だけで判断するのではなく、そのことを熟知している発達障害児支援施設の専門家に相談してほしいのですが、アドバイスをしようにも聞く耳を持たない保護者がいるのも事実です。

発達障害の代表的な3タイプの個別の改善への対応だけでなく、複合した状態でも対応できる専門家も少なからずいます。状態が複合すると、対策も単独と比べて難しくなっていきます。それだけに遺伝特性もある発達障害の早期発見のために、可能性を否定するようなことだけは避けてほしいのです。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

脂肪が効率よくエネルギー化されるためには、細胞の中でエネルギー産生を行っているミトコンドリアに脂肪酸を多く通過させる必要があります。脂肪酸のエネルギー量は1gあたり約9kcalと、ブドウ糖の約4kcalの2倍以上のエネルギー量があります。多くのエネルギーを細胞の中で作り出すためには、脂肪酸を多く取り込むのがよいわけですが、脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれるためには条件があります。

その条件というのは、L‐カルニチンが充分にあることです。

L‐カルニチンは体内で合成される代謝促進成分で、必須アミノ酸のリシンとメチオニンを材料にして主に肝臓で作られています。その合成のピークは20歳代前半で、その後は年齢を重ねると徐々に合成量が減り、その分だけ代謝が低下します。以前と同じ食事量、同じ運動量であっても体脂肪が増えていくのは、L‐カルニチンが不足したための代謝低下のせいです。

脂肪酸は単独ではミトコンドリアの膜を通過することができなくて、L‐カルニチンと結びつくことによって通過することができます。だから、L‐カルニチンが不足すると脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれにくくなり、取り込まれなかった脂肪酸は血液中に戻り、余分なものとして、肝臓で中性脂肪に合成されて、脂肪細胞の中に取り込まれていくことになります。

L‐カルニチンの材料は必須アミノ酸のリシンとメチオニンなので、これが不足するとL‐カルニチンの合成量が減るわけですが、これらを摂ったからといっても、合成量が減っている段階では、これだけでは不十分です。

L‐カルニチンは以前は医薬品の成分だったのですが、今では食品の成分としてサプリメントでも摂ることができるようになっています。これを活用して、エネルギー代謝を高めることができます。L‐カルニチンはダイエット成分としても知られていますが、それは脂肪酸がL‐カルニチンによってミトコンドリアに取り込まれて、代謝が高まった結果なので、単なるダイエット成分ではないのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

健康食品に比べたら、食品の表示規制はゆるやかだと思われているところがありますが、一般の食品だからといって健康食品で規制されていることを述べても平気だということではありません。

このことは以前から行われていたことですが、機能性表示食品制度から一般の食品についても厳しく見られるようになっています。というのは、機能性食品には健康食品だけでなく、一般の食品(生鮮食品、加工食品、飲料)も含まれていて、機能性表示食品として消費者庁に届け出していない食品が機能性表示食品に許可されている機能性の表示(血糖値の上昇を緩やかにするなど)と同様のことを表示すると法律違反となるからです。

機能性表示食品制度が始まってから、これまで健康食品を対象に実施されていた広告表示やホームページの記載などへの監視指導が食品にも拡大されました。その結果(違反事例)は、消費者庁から発表されていて、規制される表示内容は、ほぼ健康食品と同じになっています。

だから、食品だから効能効果の表示をしてよい、ということではないのです。健康食品のように錠剤やカプセルの形状になっていない飲料や加工食品でも言えることで、これまではジューズは飲料・食品の分類なので効能効果を述べても厳しく取り締まられることはない、という考えのまま普及されてきたところがありますが、それも今では大きな間違いです。

機能性がある飲料などではなくて、たとえ単なるフルーツジュースであっても表示や講習などで医薬品にだけ許可されていることを述べたら罰せられます。

医薬品的な効能効果というのは、医薬品医療機器法に掲げられている医薬品の定義に合致するもので、疾病の診断、治療、予防に使われるものは医薬品だけです。また、身体の構造や機能に影響を与えるものも医薬品だけなので、これを食品が述べたら、医薬品の範疇に踏み込んできたものとみなされて、厳しく罰せられるという法規制なのです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

LDLコレステロール値が高い状態が長く継続すると、動脈硬化が進み、血管が硬くなり、狭くなっていきます。しかし、血管径が約75%狭窄するまでは、そこを流れる血液の量は大きくは変わらず、ほとんど変化もありません。そのため自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてしまう人も少なくありません。

胸の痛みや階段の昇り降りでの激しい息切れ、頭痛、めまいなどの動脈硬化の自覚症状が出たときには、血管は75%以上が詰まった状態にまで進行している状態とみることができます。そして、心臓の冠状動脈で動脈硬化が進行すると狭心症、心筋梗塞などに、脳動脈の硬化では脳梗塞などになります。

動脈硬化の危険因子(リスクファクター)には、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症のほかに、高血圧や糖尿病、肥満、運動不足、喫煙、ストレスなどがあげられます。

これらの疾患や喫煙は動脈の内側の壁を傷つけ、コレステロールの血管壁への侵入がより促進されます。これらの危険因子が当てはまる人は、よりLDLコレステロール値のコントロールが必要であり、これらの危険因子を減らすことが大切となります。

また、加齢(男性は45歳以上、女性は55歳以上)、冠動脈疾患の家族歴も危険因子となっています。これらは自分では避けられない危険因子であり、自分で避けられる危険因子を減らすようにすることが大切になります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

コロナ禍は子どもたちの発達にも大きな影響を与えました。子どもの発達のためにはコミュニケーションは重要ですが、接触してはいけない、外出しての運動もいけない、給食も黙食という状態では、コミュニケーション能力を高めることは難しいことでした。

マスク着用を義務づけられ、マスク着用では運動にも支障があるからといって運動の機会も減らされ、成長に必要な酸素の取り込み量も減ってしまいました。

身体の成長も活動も、それを支えているのは全身の細胞で作り出されているエネルギーです。体内で発生するエネルギーは、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料として、細胞の中のミトコンドリアで酸素を使った生化学反応によって作り出されています。

エネルギー産生には酸素が必要で、酸素が不足していると、それだけエネルギーが作られなくなります。このエネルギーは身体を動かすだけでなく、細胞の中で身体を構成する成分を作り出すことにも、酵素や神経伝達物質、ホルモンなどを作り出すためにも使われます。エネルギーが不足した状態では、細胞レベルから健康になることができなくなります。

発達障害児は、自律神経の交感神経が盛んに働いている状態で、心身の活動のためには多くのエネルギーが必要になります。発達障害の改善のためにも多くのエネルギーが必要になるので、発達障害児が改善を図りながら成長していくためには。とにかく多くのエネルギーが必要で、酸素も多く必要になるのです。

コロナ禍の3年間で低下してしまった能力を高めるのは尋常ではないはずです。特に発達障害がある子どもの場合には、これまでのマイナス面を取り戻して、さらに改善を進めるためには、相当の発達支援が必要になります。

そのために活用してほしいのが、発達栄養学なのです。

正しい日本語の使い方を示す辞書は複数が存在しています。その中でも、編集の修行中に使っていたのは「NHK用字用語辞典」でした。これはNHKがテレビやラジオでアナウンサーが使うもので、読み間違いがないようにするのが目的とされていました。

これをNHKではなくて、出版社が採用していました。その会社は球技の専門誌を発行していて、なぜ使っているのかと編集長に尋ねたときに、「NHKに最も近いところにある会社だから」という、おそらく冗談だと思われる返事をされました。

球技というのはバレーボール、バスケットボール、テニスで、それぞれの競技団体の御用達(ごようたし)のように小学校、中学校、高等学校のクラブ単位で購入しているという特殊な出版物でした。そのことが、NHKの用字と用語という特殊なものを採用している理由となっていたようです。

その仕事を手伝っていたときに、今でも記憶に残っているのが、副編集長が御用達を「よごうたつ」と読んでいたことです。出版物なので、漢字さえ合っていれば、どのように読んでも関係がないという感じでした。

その編集作業で原稿の間違いを修正していたときに、原稿には「ぎこちない」と書かれていたのですが、私が学んだ文学の先生からは「ぎごちない」が正しいと習っていたことから、“こ”を“ご”に修正したら、そのことを間違いだと編集者から指摘されました。

「NHK用字用語辞典」で確認したら、「ぎごちない」が第1の読みで、「ぎこちない」が第2の読みとなっていました。

アナウンサーが頼りにする「NHKことばのハンドブック」でも、同じように書かれています。そのときに使ったのは初版(1992年版)で、かなり前の話だということがわかります。

ところが、第2版(2005年版)では、「ぎこちない」が第1の読みで、「ぎごちない」が第2の読みと逆転していました。言葉は世の習いに従って正しいものが決まるとはいわれるものの、これは大きすぎる変化でした。

ということで、その当時は私の指摘のほうが正しかったのですが、今では私の言葉づかいのほうが間違いとされる時代になっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

代謝を高めるというと、余分に蓄積された体脂肪を減らすような印象が抱かれがちです。代謝が低下すると、脂肪がエネルギー化されにくくなることから、余分なエネルギー源として脂肪細胞に蓄積されていきます。この脂肪細胞に蓄積された脂肪を減らすためには、エネルギー代謝を高めて、多くの脂肪を使うことが必要になります。

脂肪のエネルギー代謝は、細胞のエネルギー産生器官のミトコンドリアに脂肪酸を取り込み、ミトコンドリアでエネルギー源からエネルギー物質を作り出すTCA回路で行われています。

脂肪酸は脂肪の最小単位で、脂肪酸が3個つながったものが中性脂肪で、蓄積タイプの脂肪となっています。脂肪細胞の中の脂肪は中性脂肪で、食品に含まれている脂肪も中性脂肪となっています。

脂肪細胞の中の中性脂肪は、興奮作用があるアドレナリンが分泌されることによって脂肪酸に分解されます。食品に含まれる中性脂肪は胃で消化液によって分解されて、脂肪酸として吸収されます。

脂肪のエネルギー代謝は、細胞に取り込まれた脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれるところから始まります。細胞に入った脂肪酸は自動的にミトコンドリアに入っていくわけではありません。脂肪酸は単体ではミトコンドリアの膜を通過することができなくて、トランスポーターと呼ばれる運搬役が必要になります。そのトランスポーターの役目をしているのはL‐カルニチンです。

そのような重要な役割をしているので、L‐カルニチンは肝臓で合成されています。合成されているものの、そのピークは20歳代前半で、それ以降は合成量が減り、体内の保持量も減っていきます。そのために、年齢を重ねるにつれて代謝が低下していき、同じ食事量、同じ運動量では体脂肪が増えていくことになるのです。

L‐カルニチンは、以前は体内合成が低いために代謝能力が低いカルニチン欠乏症に使われる医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としても許可されています。そのおかげで、サプリメント成分として摂ることができるようになっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

資格認定の講習というと緊張の連続で、休みもなければ、もちろん居眠りもできないという雰囲気があるものですが、DNA講習は自由な雰囲気の中で実施することを心がけています。というのは、学ぶ内容が発達障害児にも対応できる子どもの発達に関わることで、それを食事面、栄養面からアプローチすることなので、心理的な負担をできるだけ減らすことを考えているからです。

子どもたちへの栄養面での支援は、保護者を通じて実施されるもので、その“支援する人を支援する”という意味合いが強いDNA資格認定者は、優しい気持ち、リラックスした態度で接してもらいたいのです。そして、そのことを学ぶ機会も必死な雰囲気で学ぶのではなく、心身ともに優しい気持ちでいられる状態で受け入れてほしいのです。

子どもに限らず、脳の機能を正常に保つためには、脳のエネルギー源となるブドウ糖の摂取は重要です。脳細胞には、血液脳関門の働きによって、通常時はブドウ糖だけしか通過できないので、ブドウ糖が含まれる食品や飲料の摂取は重要です。

脳内に保持されるブドウ糖が減ってしまうと、脳の機能が充分に働くことができなくなり、記憶にも気力にも影響が出てきます。そのことを学ぶときに、自分の脳の栄養状態がよくない状態で、脳の機能が低下した状態であっては、よい結果とならない、そのような状態で学んだことが実践に活かせるはずはない、という考え方をしています。

ブドウ糖は甘いものだけでなく、糖質に多く含まれるので通常の食事でも補給することができます。とはいっても、講習の途中に食事をして、腹一杯の状態では眠気を誘うことになるので(特に難しい話のときには)、できれば飲み物での補給、食べるにしてもお菓子程度のものにして、脳の機能は正常な状態を保っておくことを期待しています。
脳の機能が関係する発達障害の特性と栄養の関係を学ぶのに、脳の働きが悪くなるようなことは避けなければならないのは当然のことと考えています。
〔発達栄養指南:小林正人〕

機能性表示食品の広告などの表示内容が、「機能性表示食品の届出等に関するガイドライン」、「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」、「機能性表示食品に対する食品表示等関連法令に基づく事後的規制(事後チェック)の透明性の確保等に関する指針」に沿って、客観的に実証された根拠を裏付けとして届け出された機能性に範囲内である限り、広告などの表示を規制する各法令上問題となるおそれはありません。

しかし、この内容は届け出された機能性の範囲を逸脱する場合には、各法令上問題となるおそれがあります。広告などの表示にかかわる規制のうち、景品表示法は事業者が自己の供給する商品または役務の品質、規格、内容について、実際のものよりも著しく優良と示して、または事実に相違して他の事業者にかかわるものよりも著しく優良と示す表示を禁止しています。

広告などの表示の内容が、届け出された機能性の範囲を逸脱して兵品表示法に違反する場合には、故意・過失がなかったとしても、景品表示法に基づいて必要な措置が命じられるほか、この表示を行ったことについて相当の注意を怠ったものではないと認められる場合を除き、違反行為防止の実効性を高めるための課徴金の給付が命じられることからすると、事業者は広告などの表示の内容が景品表示法に違反しないように、特に留意する必要があります。

機能性表示食品に関する景品表示法上の考え方については、「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」において、他の健康食品とともに留意すべき点が示されていますが、「機能性表示食品に対する食品表示等関連法令に基づく事後的規制(事後チェック)の透明性の確保等に関する指針」(第2)では、機能性表示食品の広告などの表示のうち、その内容にかかわるものについて、事業者の予見可能性を高めるとともに、事後チェックの透明性を確保する観点から、事業者が留意すべき事項を改めて詳細に示すこととしています。