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安全性に関する医薬品の試験は、製造販売することが許可されただけで終わるわけではありません。最終的な安全確認は市販後調査によって、副作用データが蓄積された結果で実施されます。市販後調査の結果が出るまでは、“仮免許”の状態で使われ続けていることになります。

それだけに、安全性が明らかになった“本免許” までは慎重に使うようにしてほしいところですが、新薬は有効性が高い(高いことが期待される)ため、これまでの医薬品では効きにくかった場合に使われることが多くなっています。そのことが新薬における副作用を強める結果にもなっています。

もう一つの問題は、医薬品の組み合わせです。

医薬品の安全性は、製造販売された段階では、通常の使用例にみられるような複数の医薬品が組み合わされた結果が明らかにされているわけではありません。医薬品は、それぞれの患者によって使用されるものが異なり、試験では想定されなかった組み合わせが行われることもあります。

医薬品は、それぞれの症状に合わせて処方されることから、多くの疾患を抱えている患者の場合には、より多くの医薬品が組み合わせて使われることになります。それを確認するのが市販後調査で、通常は6か月間の調査と情報収集が行われます。この調査はPMS(Post Marketing Surveillance)と呼ばれています。

医薬品製造会社が全国の医療機関に対して行う使用実態調査で、これに従うと6か月間以上の使用経験があれば、販売前の知見では得られなかった新たな作用・副作用に関する情報収集ができて、安全性が確認されていることになります。

しかし、市販後調査は1種類ではないので、さらに調査が必要になります。市販直後に行われるのは市販直後調査で、他のものは特別調査、使用成績調査です。

特別調査は、治験では対象から外される患者層(小児、高齢者、肝機能や腎機能に疾患を抱えた人、医薬品の長期服用者など)に対する使用実態調査です。

使用成績調査は、販売後に3年間をかけて行う医薬品の使用実態調査で、副作用の発現状況や品質・有効性の調査が目的となっています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

DNA講習は資格認定方式によって実施されています。

資格認定講習にもさまざまな形があって、わずか1時間の講習時間、それも講習テキストなしの画像(パワーポイント)を見るだけ、認定試験も10分ほどで済むという、これを資格認定として採用してよいのかと思うようなものも実際には行われています。

なぜ知っているのかというと、私の知人が商品の販売のサポートとして、商品知識を与えることを目的として実施しているからです。

それと比べることもなく、DNA講習は発達障害児の栄養面でのアプローチということで学ぶ内容も多く、座学講習だけでも4時間は必要です。座学講習だけで詳細まで学べなかったことについては通信講習としています。

座学講習と通信講習では、通常は講習テキストの内容も書き方も違っているものですが、DNA講習は全部が通信講習にも使える“読めばわかる”内容としています。

発達障害は研究が大きく進んでいる状態で、これからも変化があり、学んだ内容が次々に更新されていく可能性があります。栄養といっても栄養素の摂取だけでなく、身体の機能研究に基づいた内容の臨床栄養を基礎としたものであるので、これも常に更新が繰り返されていることです。

読めばわかる内容にしたのが、現状を充分に把握してもらいたいからで、基礎的なことが理解できていれば、それが変化したときにも何が変わったのか判別がつきやすいと考えてのことです。

一般の資格認定は、大学で言えば卒業試験に相当するものです。これに対してDNA講習は入学試験に相当するものとイメージしています。講習を修了して、“卒業”してから情報を得て学ぶことのほうが多いとの考えから、資格認定をされてからの情報発信が重要になってきます。

資格認定制度は、このように情報を継続して送り続けられる教育システムで、DNA講習もそれを採用しているのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

健康診断で血液中のLDLコレステロール値が高いことが指摘されても、自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてしまう人も少なくありません。自覚症状は出ていなくても、LDLコレステロール値が高いまま長期間放置しておくと血管が硬くなり、もろくなっていく動脈硬化になりやすく、心疾患(心筋梗塞、狭心症など)や脳血管疾患(脳梗塞など)にもなりかねません。

LDL(低比重リポ蛋白)は、肝臓で合成されたコレステロールを血液を介して全身に運ぶ役割をしています。血液中のLDLが多くなると、それだけ全身に運ばれるコレステロールが増えるので、動脈硬化の危険度が高まることになります。

健康診断でLDLコレステロール値が高いことを医師や栄養士などに指摘され、コレステロールが多く含まれる食品を食べないようにしているものの、なかなか数値が下がらないと感じている人も多くなっています。コレステロールの少ない食事をしても数値が下がらないことがあるのは、血液中のコレステロールに影響を与えているのは脂肪よりも糖質の多い食事だからです。

血液中のコレステロールのうち通常は食事に由来しているのは約20%で、残りの約80%は肝臓で合成されています。肝臓が正常に機能していれば、食事で摂るコレステロール量が多くなった場合には、肝臓で合成されるコレステロール量が減り、血液中のLDL量が増加しすぎないように調整されています。

しかし、食べすぎや過剰な飲酒などでエネルギー量の摂りすぎが続き、肝臓の負担が増すと、肝臓で合成されるコレステロール量が増え、LDLコレステロール値が上昇します。また、肉食や脂肪の摂取量が増え、魚介類を食べる回数が減ったことや、肥満、運動不足も血液中のLDLを増やす原因となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

東京に住んでいたときに大阪への出張を前に、大阪出身の研究仲間からエスカレータの立ち位置の注意をされました。「東京と同じように左側に立っていると後ろから上がってきた人に突き飛ばされる」と。突き飛ばされるようなことはないとしても、今では、あまりに知られている東京は左側に立ち止まって歩く人は右側を使う“左立ち”、大阪は右側に立ち止まって歩く人は左側を使う“右立ち”というのを初めて聞きました。

東京に限らず関東は左立ち、関西は右立ちということで、その違いの理由の前に気になったのは境界線でした。地方出張が増える時期だったので、名古屋は右か左か、それを知りたくなりました。東京には中京出身の方も多いので、すぐに左立ちということがわかりました。大阪府以外の関西圏(京都府、奈良県、滋賀県、兵庫県、和歌山県)の出身者に聞いたところ、右立ちは京都府、奈良県、兵庫県ということがわかりました。

次に気になる(普通は初めに気になる)関西の右立ちの理由ですが、1967年に阪急梅田駅に長いエスカレータが設置されたときに、「お歩きになる方のために左側をおあけください」というアナウンスがされたのが、きっかけだったとされています。世界的には右立ちが多く、大阪万博(1970年)で海外から多くの来客者があるので、国際ルールが定着したというのが定説になっています。

大阪に初めて行ったときに、エスカレータの左右の関係から、歩行をするときにも東京とは逆を歩くのかと思っていたら、歩行は左側通行でした。左側を歩くのだから、当たり前ともいえます。

東京の左側通行は江戸時代からの伝統で、武士が刀を左腰に差すので、左側通行をしないと鞘がぶつかる“鞘当て”が起こります。それを防ぐために左側通行が全国ルールになりました。大阪では商人は大事なものは利き腕側の右手に持つので、他人が通行する左側を避けて右側通行になったとされていますが、真実はわかりません。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

健康食品でも医薬品でも、それを飲むために使うのは水か白湯(さゆ)というのが常識です。食事のあとに飲むのだから、食卓にあるコーヒーでも、お茶でも、牛乳でも、ジュースでもよいだろうという感覚の人が多いかと思いますが、中には相性がよくないものがあります。

医薬品との飲み合わせから先に説明すると、カルシウムやマグネシウムは医薬品成分と結合して吸収されにくくなるので、牛乳で飲むのは禁止されています。フルーツジュースは、その中に含まれる酵素によって吸収が阻害されることがあるので、これも禁止されています。特にいけないとされるのは血圧降下剤とグレープフルーツジュースの組み合わせです。

吸収が早くなってリスクが高まるということですが、血圧や血糖値を下げる医薬品は早く効きすぎると低血圧、低血糖の恐れもあります。脂肪に溶けてから吸収される成分が吸収されすぎることがあるので、牛乳やコーヒー、脂肪の多いジュースも禁止されることがあります。最も医薬品の吸収を早めるのはビールです。

健康食品の場合には、お茶を避けるべきだと言われていますが、これはタンニンが鉄を結合させて吸収を妨げるためです。ジュースの中には粘度が高い水溶性食物繊維が含まれたものがあります。果物のジャムになる部分のペクチンは水溶性食物繊維です。特に多く含まれているのはアロエジュースで、水溶性食物繊維が健康食品の成分を吸着して、吸収されにくくするからです。

カフェインは興奮作用があるので、カフェインが含まれた緑茶、紅茶、コーヒーなどは、精神安定によいとされる健康食品(GABA、セントジョーンズワートなど)の働きを抑えることがあります。逆に興奮系の成分の効き目を高めることもあるため、これらの飲料と健康食品との飲み合わせは避けるべきです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

運動をすると、その分だけ筋肉がつくというのは若いときの話で、年齢を重ねていくと運動をしても筋肉がつきにくくなり、減ってほしい脂肪が蓄積されているというのは、多くの人が感じていることです。

筋肉が最も増えるのは成長期ですが、成長期といっても時期によって筋肉の増え方が違っています。筋肉量を増やすことに大きな影響を与えているのは成長ホルモンです。身長が伸びて、徐々に身体が大きくなっていく成長期前期の成長ホルモンの分泌量を100%とすると、だんだんと男らしい身体、女らしい身体に変化していく成長期後期では200%にも増えています。

これに対して30代では50%、50代では30%にも減っていきます。同じだけ運動をしても年齢を重ねるにつれて筋肉が増えにくくなっていくのは、成長ホルモンの分泌量の低下が大きく影響しているのです。

もう一つ影響しているのは代謝促進成分の減少で、これについては別に紹介していくことにしますが、全身の細胞の中で作られるエネルギーが筋肉を増やすことに関わっています。代謝促進物質は体内で合成されているものの、20歳代前半をピークに徐々に減っていくので、その影響も受けているのです。

筋肉が増えるためには、運動によって筋肉の一部が傷つけられることが必要で、それを修復するために筋肉細胞の周りにサテライト(衛星)細胞が作られて、タンパク質を集めていきます。そのタンパク質が筋肉細胞に取り込まれて筋肉が増えていきます。

筋肉が傷つけられるような運動が必要だということで、それは筋肉に負荷をかける運動ということになります。もう一つはサテライト細胞を増やすために必要な酵素(AMPキナーゼ)があって、これは息切れするような運動によってエネルギー不足になったときに多く発生します。

つまり、有酸素運動ということで、無酸素運動の筋肉トレーニングだけでなく、有酸素運動も筋肉を増やすためには必要になるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

人体の約95%は炭素、水素、酸素、窒素などの元素が結合した有機物で、残りの約5%の元素の無機質がミネラルとなっています。体内に必要な16種類のミネラルは必須ミネラルと呼ばれます。

ミネラルのうち体内に比較的多い7種類(カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウム)は多量(主要)ミネラル、少量しか含まれない9種類(鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルト)は微量ミネラルといいます。厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』(2020年版)では13種類(イオウ、塩素、コバルト以外)のミネラルが示されています。

ミネラルには、骨や歯などの身体の構成成分になるほか、体液に溶けてpH・浸透圧を調整する、酵素の構成成分になる、神経・筋肉の調整をするなどの作用があります。体内の各部位によって、必要となるミネラルは異なっています。

ミネラルは吸収されたあと、肝臓に運ばれ、他の物質と結合するなどして、全身の必要とされる組織に運ばれます。それぞれの組織はミネラルが補われることによって、本来の機能が発揮されます。ミネラルは主には小腸から吸収されますが、亜鉛の一部は胃から、ナトリウムの一部は大腸からも吸収されます。鉄はビタミンCとの組み合わせによって、カルシウムはマグネシウムやビタミンDとの組み合わせによって吸収率が高められます。

ミネラルのうち、マグネシウム、銅、亜鉛、マンガン、セレンは補酵素としても働きます。中でも重要となるのは酵素の働きを補う補酵素としてのマグネシウムと亜鉛で、補酵素がなければ酵素は正常な働きをすることができなくなります。それはエネルギー代謝においても同様で、マグネシウムは約300種類、亜鉛は約200種類の酵素のための補酵素となっています。

ミネラルには血液中や細胞の内外でイオンとなるものがあり、全身のイオンバランスを保つために使われています。

それぞれのミネラルの役割を知ることは、代謝の促進だけでなく、健康の維持・増進にも役立ちます。カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウムの7種類は主要ミネラルと呼ばれます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康食品の表示の規制の講習は、規制する側の行政機関によっても実施されています。大都市部に限られてはいるのですが、行政側が作成した資料に基づいて学ぶので、その信頼度は高く、これを受講することには安心感があります。

しかし、取り締まり側が実施する講習をクリアしたことで、もう絶対に安心というわけにはいきません。よく言われるのが、「取り締まりする側が、本当のことを言うわけがない」ということで、“手口”を明らかにすることは考えにくいということです。

確かに、行政機関による法律講習は、規制の根本となる法規の解説をして、具体的な“べからず集”を紹介しています。なぜ、表示してはいけないのか、その理由を説明して、どこに注意しなければいけないのか、ということを講習で話す場合もあります。

これは法律に基づいた販売を実施するには役立つことであるのは間違いないことですが、何を言ってはいけない、書いてはいけないということを中心に学んでしまうと、規制する通知が改定されたときに対応できなくなるということがあります。

医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に基づいた「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」が表示の講習の基本となっていますが、この内容を学んだだけでは実際の対応はできません。

健康食品を規制する法律は他にも食品表示法、健康増進法、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)、特定商取引法があります。これらの法律に基づいた規制の通知・通達も、①食品として販売に供する物に関して行う健康保持増進効果等に関する虚偽誇大広告等の禁止及び広告等適正化のための監視指導等に関する指針(ガイドライン)、②食品として販売に供する物に関して行う健康保持増進効果等に関する虚偽誇大広告等の禁止及び広告等適正化のための監視指導等に関する指針(ガイドライン)に係る留意事項、③特定商取引に関する法律第6上の2等の運用指針(不実勧誘・誇大広告等の規制に関する指針)、④健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について、⑤機能性表示食品の届出等に関するガイドライン、⑥機能性表示食品に対する食品表示等関連法令に基づく事後的規制(事後チェック)の透明性の確保等に関する指針があげられます。

これらの通知は行政側のものであって、販売事業者に向けたものではないので、文面がわかりにくく、ときには勘違いをして覚えてしまうことにもなります。

そのときには対応ができたとしても、通知・通達は改定が繰り返されています。法律と規制の内容を充分に把握しておかないと変化に対応できないことになるので、面倒であっても通知・通達を使いながら学ぶ機会を設けているのです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

◎コレステロールを増やす食品を控える
高中性脂肪血症は動脈硬化の危険因子の一つですが、ほかに高LDLコレステロール血症、高血圧、糖尿病なども動脈硬化を促進させます。動脈硬化を予防するためには、次のことに注意が必要となります。

肉類などの動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれ、これが肝臓で合成されるコレステロールの材料になります。また、コレステロールの多い肉の脂身、バター、牛乳なども控えます。イカ、エビ、タコ、カニなどにも多くのコレステロールが含まれていますが、これらの食品にはコレステロール低下作用があるアミノ酸のタウリンが含まれているため、コレステロールの増加には、あまり影響がありません。

◎抗酸化成分を含む食品を摂る
LDLは活性酸素によって酸化することで動脈硬化が進みやすくなります。LDLが酸化すると変性LDLになり、これをマクロファージが取り込んだ後に活動が止まると血管に入り込んで、動脈硬化を進めていきます。LDLの酸化を防ぐのが抗酸化成分です。抗酸化成分のβ-カロテンは緑黄色野菜に、リコピンはトマトに、イソフラボンは大豆に、ビタミンCは野菜や果物に、ビタミンEは種や豆、卵、植物油に含まれています。

◎塩分を控える
塩分の摂りすぎは高血圧の要因であり、高血圧は動脈硬化の危険因子になっています。漬物、佃煮、塩魚、チーズなどの塩分の多い食品や加工食品、濃い味付けの料理などに注意します。食物繊維には塩分(ナトリウム)を排出する作用があり、野菜や海藻に多く含まれるミネラルのカリウムは血液中のナトリウムを尿中に排泄させ、血圧を下げる作用があります。

◎運動と禁煙の実施
HDLを積極的に増やす食品はないものの、運動によってHDLを増やすことができます。運動をしてHDLが増えると、LDLが減っていくのが通常の反応です。LDLは全身にコレステロールを運び、HDLは血液中で余分となったコレステロールを運び去る働きがあり、HDLの増加は動脈硬化の予防につながります。喫煙はHDLを減らし、LDLや中性脂肪を増やすので、禁煙することが大切です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血圧が高いと、強い圧力で血液を押し出しているので、臓器や器官、全身の細胞にも血液によって運ばれる栄養素が効果的に押し込まれているのではないか、と思い込まれることがあるのですが、これとは逆のことが起こっています。逆というのは、血液によって運ばれている栄養素が充分に細胞に取り込まれていないということです。

血圧は心臓から送り出された血液が動脈にかけている圧力のことで、これが高まりすぎたのが高血圧です。通常の血圧で、血液は全身を巡るようになっているのですが、その圧力では血液が充分に送られていかない状態になると、心臓から送り出すときの圧力が高まります。

動脈硬化が進んで、血管の弾力性が失われてくると血圧が上昇します。これは血管の変化が原因ではあっても、心臓から送り出されるときの圧力が高まることになります。高血圧が長く続くと心肥大といって心臓の筋肉が厚くなることが起こりやすくなります。そのために心臓のポンプ作用が低下して、充分に血液が送られなくなることも起こります。

この心肥大も、心臓の圧力が高まって、筋肉が鍛えられたのと同じような状態になっていることがわかります。

血流が充分でないために高血圧が起こっているので、全身の細胞に栄養素と酸素を届けるために送られている血液が少ない状態になっています。実際には血液の巡りがよくない状態で、通常であれば心臓から送り出された血液は秒速1mの速度で、わずか30秒間で心臓に戻ってきます。

血流が低下していると、細胞の代謝に必要な酸素とビタミンが減ることになり、エネルギー代謝が低下することになります。代謝のためにはビタミンC以外の、すべての種類の水溶性ビタミンが必要になるので、できるだけ多くの栄養素が摂取できるように、さまざまな食品を食べることがすすめられるのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)