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健康食品の広告表現について、誰に確認するのが最もよいのかといえば取り締まりをする側の担当者に決まっています。表示のコンサルタントの中には、「これまでの活動によるパイプの太さから取り締まり側に確認できる」ということを謳い文句にしているところもあります。

しかし、「この表現はよくない」ということを言ってくれたとしても、「このように直せばよい」ということは言ってはくれません。というのは、その会社が過去にやったことや問い合わせ(苦情や相談)なども考慮して、広告表現の是非が判断されることがあるからです。

これで大丈夫と言ってくれたとしても、それは現状の判断であって、新たな規制の通知が出ると、以前のセーフの判断がアウトになることもあるからです。

コンサルタントの中に厚生労働省や消費者庁に確認してOKの表現を確認してきた、と述べているところもあります。本省(中央官庁)は法律に基づいて実施されるように指導する機関で、個別の文言に口出しするようなところではありません。それは出先機関も同じで、違反するところがあれば取り締まりをするだけで、このように書いてはいけないという例を出すことはあっても、個々の表現の指導はしません。

これは都道府県の薬務担当部署も同じことで、これなら大丈夫とお墨付きを出すことはありません。法律講習を実施している自治体もありますが、実際の取り締まりの基準となること(手口?)を教えるわけがありません。

過去の例を参考にして、どのような表現なら、効能効果の伝え方なら大丈夫かと推定していくしかないということになるわけですが、その推定も最新の規制の通知の内容を知らないことには対応できません。

そもそも通知は本省から実際に取り締まりをする出先機関に対して発行されるものであって、販売事業者に向けて書かれているわけではないので、その意味するところを学んで把握しておかないことには対応ができないということです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

エネルギー代謝というと、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料にして体内でエネルギーを作り出すことを主に思い浮かべるかもしれませんが、これはエネルギー代謝の前半にあたることで、「異化」と呼ばれています。これは細胞の中でエネルギー源を変化させて異なった形のエネルギーにすることを指しています。

エネルギー源の摂りすぎを減らして、運動を増やして、体脂肪の蓄積を減らそうとするだけなら、これだけで終わりでよいかもしれません。しかし、エネルギー代謝は何のために行っているのかということを考えると、エネルギーは消費されるものではなく、活用するものだということがわかります。

エネルギー代謝の後半は「同化」といって、細胞の中で低分子化合物から高分子化合物を合成する反応をさしています。たんぱく質は分解されてアミノ酸になって細胞の中に取り込まれていますが、このアミノ酸から身体に必要なタンパク質を作り出すのが同化です。ブドウ糖から糖質、脂肪酸から脂肪(中性脂肪)を合成するのも同化の結果です。

細胞は、それぞれの役割があり、それらの役割を果たすことができるのは酵素が存在しているからです。酵素は生化学反応を促進させる触媒のようなもので、わずかな量で大きな反応を起こすことができます。酵素はアミノ酸で構成されていて、肝臓で合成されて各細胞に運ばれていきます。

このほかにホルモンを作り出すことにも、そのホルモンを使うためにもエネルギーが必要になります。一つの神経細胞から他の神経細胞へと情報を伝えていく神経伝達物質は、エネルギーを使うことによって押し出され、エネルギーを使うことによって受け取ることができます。

エネルギー代謝を起こすために必要な代謝促進成分は、アミノ酸から作られます。脂肪代謝を進める作用があるL‐カルニチンは必須アミノ酸のリシンとメチオニンから合成されますが、L‐カルニチンによって脂肪酸が細胞のミトコンドリアに取り込まれて、エネルギーが作り出されるようになります。

このエネルギーによって、新たにエネルギーが作り出されるということで、L‐カルニチンによるエネルギー代謝の促進は全身のエネルギー産生に重要な役割を果たしているのです。

ちなみにですが、ここでは「たんぱく質」は食品に含まれている成分、「タンパク質」は体内の成分というように用語の使い分けをしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

中性脂肪値が高くなったときには、中性脂肪が含まれる食品を減らし、脂肪摂取を減らそうというのは普通の発想です。中性脂肪は蓄積型の脂肪で、肉や魚などに含まれているのも、体内の脂肪細胞に中に蓄積されているのも中性脂肪です。

ところが、脂肪が多く含まれる食品を減らしても、なかなか中性脂肪値が下がらないという人は少なくありません。というのは、血液中の中性脂肪は食事で摂取した中性脂肪だけが流れているわけではなくて、肝臓で合成された中性脂肪の影響も受けているからです。

肝臓で中性脂肪に合成されるのはエネルギー源の糖質(ブドウ糖)とたんぱく質(アミノ酸)です。体内で必要なエネルギー源を超えた場合には、肝臓で中性脂肪に変換されます。脂肪はエネルギー効率がよいからで、1gあたりのエネルギー量は糖質とたんぱく質が約4kcalであるのに対して、脂肪は同じ重量で約9kcalと2倍以上のエネルギー量があります。

少ない容積で多くのエネルギー量を蓄積できるので、脂肪に合成をしているのです。多くの量を食べると「太る=体脂肪(脂肪細胞の中の中性脂肪)が増える」のは、こういった仕組みがあるからです。

脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪は、血液中の中性脂肪が減ったときに、脂肪酸に分解されて血液中に放出されます。血液中の脂肪酸は全身の細胞に運ばれて、エネルギー源となります。それ以外の脂肪酸は肝臓に運ばれて中性脂肪に合成されます。この中性脂肪が血液中の中性脂肪にもなっています。

脂肪細胞の中に多くの中性脂肪が蓄積されている人は、脂肪酸への分解も多くなって血液中に放出され、肝臓で合成される中性脂肪も多くなって、中性脂肪値も高くなってしまいます。中性脂肪値を下げるためには、食事による摂取エネルギー量を全体的に減らすことと同時に、やせることが大切だと言われるのは、こういった仕組みがあるからです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

コロナ禍で規制と行動制限の中で育ってきた子どもは、想像以上に大変な思いをしてきています。中でも発達障害がある子どもは、周囲とのコミュニケーションが苦手であることから、マスク着用、接触もできない交流、運動不足、黙食などによって、特に大きな影響を受けていることは想像に難くありません。

発達障害であることは3歳児検診などを機会に発見されることが多く、その後の3年間の就学前の期間は改善のための重要な期間です。その3年間が制限された中での行動ということで、本人も保護者も改善が進まない苛立ちの中で過ごしてきました。

コロナ禍の制限が弱まることになったポストコロナの時代は、これまでに進めることができなかった運動も食事もコミュニケーションも解放に向かっていることが期待されます。しかし、これまでと同じ状況になったということでは、発達障害児の3年間を取り戻すことは難しいかもしれません。

発達障害児は神経伝達物質のセロトニンが不足していることから、自律神経の副交感神経の働きが充分に行われず、交感神経の働きが高まりすぎることから、心身ともに興奮状態になりがちです。

発達障害の自閉症スペクトラム障害も注意欠陥・多動性障害も、そして学習障害も交感神経が働きすぎの状態では改善に手間取ることになります。3年間に改善が進められていれば、セロトニンの分泌も進められたかもしれません。

セロトニンは脳の神経細胞で神経伝達をスムーズに進めていきますが、脳で作られるものは全体の10%ほどで、残りの90%ほどは腸内で作られています。腸内環境を整えてセロトニンの合成を進めるためには、腸内細菌の善玉菌が活発に活動することが大切です。

そのためには腸内の蠕動運動がスムーズに行われていることが必要ですが、蠕動運動を盛んにするのは副交感神経の働きが優位になっているときです。セロトニンの合成が少ないために蠕動運動がスムーズにいかず、そのためにセロトニンが多く作られないという悪循環のような状態になっています。

今からでもセロトニンの合成を進めて、さらに身体の発育を大きく進められるように、必要な栄養素を補給しなければなりません。そのために必要な知識を伝え、発達障害児と保護者を支える立場としてDNA資格認定者の活躍の機会が訪れているのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

血液中の中性脂肪値を改善するためには、食事の見直しが重要になります。食事面での改善についてポイントを紹介します。

◎適正なエネルギーの摂取
肥満の場合には、まずは体重減少が必要です。また、肥満でない場合にも、肥満を予防するための食生活を身につけることが大切になります。そのためには自分の適正なエネルギー量を知り、食べすぎないようにすることです。

1日の適正なエネルギー量は肥満の人は標準体重1kg当たり25~30kcal、肥満でない人は標準体重1kg当たり30~35kcalを目安にします。標準体重は「身長(m)×身長(m)×22」で求められます。

◎アルコールを控える
アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を高め、血液中の中性脂肪を増加させます。また、アルコール飲料はエネルギー量が高いことに加えて、飲酒時のおかずは高エネルギー量のものになりやすいため、摂取エネルギー量が多くなりがちです。飲酒の回数を減らすか、1回に飲む量を減らすようにします。

◎菓子・清涼飲料・果物などは控えめに
果物に含まれている果糖、砂糖に含まれているブドウ糖などの単糖は中性脂肪に合成されやすいため、単糖が含まれる甘い菓子や果物などは摂りすぎには注意が必要です。夕食後に菓子や果物を摂ると中性脂肪値が高まりやすくなります。最も中性脂肪値に影響するのは果糖や砂糖の入った飲料です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

かつては薬害というのは、医薬品の有効性を重視するあまりに、安全性の研究が後回しとなり、市販された後に医薬品による影響が報告される中で、身体的な被害の原因が医薬品の成分であったことがわかったという状況がありました。

医薬品は、本来は複数の試験が行われ、最終的に安全性が確認されたものしか販売されないことになっています。初めは非臨床試験(動物実験)が行われ、医薬品成分の有害性(どんな副作用があるか、遺伝の特性はあるのか)が確認されます。マウス試験では、副作用が現れ、実験動物が死ぬまでの状態を観察します。その後に少しだけ身体が大きなラットを用いて、副作用の詳細が確認されます。

その後にウサギ、犬(主にビーグル犬)、猿といったように、だんだんと大きな動物が使われ、体重が大きな動物で多くの量を投与したあとの副作用が確認されます。

人間を対象とした試験では、第一(I)相試験として、健康な成人のボランティア(通常は若い男性)を対象として、徐々に使用量を増やしていきます。

次に、第一相試験で安全性が確認された範囲内で、軽度の症状がある少数の人を対象にして、安全性、有効性、用法(いつ飲むか)・用量(どれだけ飲むか)を確認するために第二相試験が実施されます。

その結果をもとにして、次には治療現場で多くの患者(数百人から場合によっては数万人)を対象にして、長期間(半年以上)、二重盲検試験が第三相試験として実施されます。二重盲検試験は治験薬と、治験薬と外見が同じで有効成分が含まれていないプラセボ(偽薬)を用いるもので、使用する医師も治験薬かプラセボかわからないようにされています。

プラセボであっても思い込みによって有効性が現れることがあり、治験薬の有効性からプラセボの有効性として現れた状態を差し引いた結果が、その医薬品の有効性とされます。
これらの試験成績がまとめられて、医薬品に製造販売承認申請が行われ、医薬品医療機器総合機構の審査を受けて、承認されると医薬品として製造販売することが許可されます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

健康食品の表示の法規制のコンサルタントの主な対象は販売事業者です。これには販売に関わる製造や広告・広報なども含まれていて、要は販売に広く関わる方々に法律の内容を知ってもらい、それに従った方法で販売してもらうことを第一義としています。

その内容の一部は、健康食品を使っている消費者に対しても伝えられるべきことで、規制に従った正しい販売をしている会社を知り、その商品を知り、自分に合った使い方をするために法律の根幹を伝えています。何も法律違反をしている会社を見抜く方法を教えて、だまされないようにする、といった意地悪な意味で実施しているわけではないのです。

健康食品については販売する側と買って使う側と完全に分けるのではなくて、販売したり紹介したりする立場と、消費者の立場の両方という方々もいます。その多くは代理店の位置づけで活動している人です。

自分で商品を製造して、それを販売しているなら、商品の中身にも販売法にも責任を持って着手することができるものの、代理店の立場だと、いわば与えられた商品を、定められた方法で消費者に伝えていくことになるため、法律の規制についても中途半端(と言っては失礼かもしれませんが)な立場になってしまいます。

本社(事業体)が実施する法律講習に頼るか、もしくは自分で勉強していくことで規制に対応するしかなくなります。紹介販売(MLMなど)では、自分が行ったことだけでなくて、自分が紹介してメンバーになってもらった方が法規制に従って紹介しているのかを確認する必要もあります。

そのためには法律の「べからず集」(禁止事項をまとめたもの)だけでなく、なぜ禁止されるのかの意味を知っておくことは重要です。その認識から、特別に法規制の講習を実施しているのです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

体脂肪(脂肪細胞に蓄積された脂肪)を減らしたい人もいれば、体脂肪を減らすことよりも筋肉をつけることを優先さえたいという人もいます。体脂肪を減らすことは、食事の摂取量を減らせば簡単に達成できます。脂肪を減らしたいからといって食事で摂る脂肪を減らすのではなく、全体の摂取エネルギー量を減らすことによって希望がかなえられるようになります。体脂肪が増える原因は全体のエネルギー摂取量が過剰になっているからです。

糖質でもたんぱく質でも余計に摂れば、それが肝臓で蓄積タイプの中性脂肪に合成されて、脂肪細胞に多くの中性脂肪が蓄積されていくようになります。1gあたりのエネルギー量は脂肪は約9kcalと、糖質とたんぱく質の約4kcalの2倍以上にもなっています。

同じ重量のものを食べたら、脂肪のほうが太りやすいのは当然のことですが、ご飯を多く食べることでも太るし、糖質制限によって糖質が多いご飯やパン、麺類を減らして、たんぱく質が多い肉類などを多く食べるようにしても、全体的な摂取エネルギー量が多ければ、結果として体脂肪が増えることになるのです。

人間の身体は、食事ができないときに備えるために、エネルギー効率がよい脂肪に変化させて、より多く蓄積させるようにできています。つまり、人間は太っていくようになっているのです。

しかし、今は食事ができないという飢餓状態になることは少なく、身体に備わった太る仕組みは生活習慣病の原因になり、本来なら活動のためのエネルギー、身体を健全に保つためのエネルギーに使われるはずだったものが、無駄に体脂肪となってしまうというのが現代人の宿命かもしれません。

多く蓄積された体脂肪を、エネルギー代謝によって健康になるため、元気に活動するためのエネルギーとして活用してほしいというのが、このコラムの大きなテーマとなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ウォーキングによる健康効果を高める方法として、一定の速度を保つこと、できることなら普段の速度よりも少し早く歩くことがすすめられます。長く歩いていて、疲れてくると自然とスピードが落ちていくものですが、それを防ぐためには1人ではなくて、2人で歩くようにすることです。

マラソンの場合には記録を狙うときには、つまり以前よりも速く走るときにはペースメーカーがつけられます。走るわけではないのですが、歩くときにもペースメーカー役を務める人と一緒だとペースを保ったまま歩き続けることができます。

お互いに体力の増強、心肺能力の向上といった目的があれば、一緒に歩いている人よりも1歩でも2歩でも先に行こうとして頑張って歩くということもできます。無理をすることなく、少しだけ先に行こうとすることで、前進のために使う筋肉が鍛えられていきます。臀部から膝裏にかけての筋肉は、いつものペースで歩いていたのでは強化しにくく、歩幅を広げて歩くことで刺激されます。

お互いに速さを競って、先に行こうと無理をすることはないのですが、前に踏み出す勢いのある歩き方が筋力を高めてくれます。

筋力は一般には筋収縮力を指していますが、これは重いものを持ち上げたり、下半身ではスクワットをしたときに鍛えられる能力です。少し筋肉に負荷がかかった状態で運動を続けていると筋持久力がついてきます。これは疲労物質がたまりにくく、効率よく歩くことができる能力です。

もう一つは筋代謝力で、筋肉が動くことで有酸素運動として大きなエネルギーを作り出す能力のことです。この能力がつくことで、糖や脂肪を効率よく使えるようになります。筋代謝力は少しだけ負荷がかかった状態で、長く歩き続けることによって高めることができます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害ではないのに、発達障害に勘違いされることがあります。その一つに発達性協調運動障害があげられます。発達性協調運動障害は「脳性まひや神経や筋肉の病気など、何らかの診断名がついていないにも関わらず、日常生活に支障が出るほどの不器用さがある状態」を指しています。極端な不器用状態で、靴の紐が結べない、平らなところでも転ぶ、階段が上り下りできない、ということが起こります。

発達性協調運動障害がある子ども(5〜11歳)の割合は、6〜10%ほどとされています。自閉症スペクトラム障害と似たところがありますが、発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害)は約10%とされています。発達性協調運動障害も発達障害も10%ほどだとすると、両方を抱えている子どもも多いことになり、発達障害児支援では発達性協調運動障害について知っておくことが重要となります。

発達性協調運動障害の子どもは、体の各部分や筋肉を協調して働かせる活動(協調活動)が苦手であるという特徴があります。転びやすいうえに、転んだときに腕や頭などを上手に動かして危険がないようにするべきですが、どのように身体を動かしてよいのかがわからず、受け身が取れずに顔から床に突っ込むことも起こります。

発達性協調運動障害は、粗大運動の不器用さと手先の不器用さに大きく分けられます。粗大運動の不器用さは、大きな動き、ダイナミックな動きがスムーズに行えないもので、ジャンプができない、スキップができない、縄跳びが跳べないといったことから、うまく走れないという子どどもいます。物を落とす、物にぶつかる、ラジオ体操の動きがぎごちないことから気づくこともあります。

手先の不器用さは一般にみられることで、靴の紐が結べないことのほかに、ハサミや定規などの道具が上手に使えない、字が上手に書けない、折り紙が折れないということもみられます。この苦手さのために、日常生活活動、学業や就労活動、余暇・遊びなどが妨げられます。やる気の問題、練習不足などと誤解されることもあります。

発達性協調運動障害の子どもは、乳児期に寝返りやハイハイ、お座りが遅いことから気にかけられることがあり、少し成長してからは階段を上る、三輪車に乗る、シャツのボタンをかけることなどがうまくできないことが現れます。

できた場合であっても、同年代と比べて動きがぎごちなく、時間がかかることがあります。さらに成長してからは絵を描く、パズルの組み立て、チームでの球技などがスムーズにできず、不正確になることもみられます。その原因として過保護な育児や運動不足があげられることがあるものの、これは親のせいではなく、発達性協調運動障害である場合が多くなっています。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕