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発達障害の原因の一つとして遺伝があげられていることから、発達障害は親のせいと考える人がいるのは事実です。遺伝だけがすべてではなくて、さまざまな要因があり、そこに栄養摂取が関わってくると、誰のせいなのかわからなくなってしまいます。

栄養摂取といっても子どもだけでなく、妊娠前の女性の栄養状態は胎児の発育に影響しています。妊娠を意識したときから栄養や食の安全などを考えていたのでは、すでに遅いという指摘もあります。

誰かのせいであったとしても、発達障害をもって生まれてきたら、その改善のために“何か”をしなければならないのは当然のことで、それを怠っていたとしたら「親のせい」と言われるようなことがあっても仕方がないことです。

発達障害児の親であれば発達障害のことは理解していると思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。また、栄養についても従来の栄養学の考えのままに進めていて、発達障害児に結果が出ないということがあるのも事実です。

知らなかったというのは通じないということですが、発達障害であることに気づかない、気づいても認めないという親がいます。遺伝だけでなく、自分の食生活の結果が発達障害につながったと考えたくないという気持ちがあるのはわからないではありません。

発達障害は行動や行為を注意したからといって直るものではなく、改善のための栄養摂取をしたからといって必ず結果が出るというものでもありません。それこそ発達障害の状態は千差万別で、改善の方法の結果もまた多岐に渡っています。

とはいえ、放っておいてよいわけはなくて、できるところから始めるために、基本的な発達障害と栄養改善の知識だけは身につけて、具体的なところはDNA資格認定者を通じて相談してほしいのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

体脂肪は脂肪細胞の中に蓄積された中性脂肪で、体脂肪が多いということは、一般的な感覚で言えば太っていることになり、メディカルダイエットのエネルギー代謝の立場で言えば多くのエネルギー源を蓄積している状態となります。

この多くのエネルギー源を効果的に使うことで、体内で多くのエネルギーを作り出し、そのエネルギーを使って細胞レベルから健康になることができます。というのは、細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中だけで使われるもので、細胞の力を高めるにはエネルギー源が重要になるからです。

細胞の力というのは、身体の構成成分を作り出す、細胞を働かせる酵素を作り出す、ホルモンを分泌させる、代謝促進成分を作り出すといったことを指しています。

どれくらい体脂肪が蓄積されているのかは、体組成計に乗れば簡単にわかります。以前は体脂肪計といって、体重と体脂肪を測定する装置でしたが、今では筋肉量やエネルギー代謝量なども推測して表示できるようになっています。

いつ体脂肪率を測定するのがよいかというと、太っていて、やせたいと思っている人の場合は体脂肪率が高い時間帯である早朝に測定するのがよいタイミングです。夕方に摂取した食事のうち余分となったものが中性脂肪に合成されて脂肪細胞の中に蓄積されます。夕食から就寝中はエネルギー消費が少ないので、早朝には体脂肪率が高まっているわけです。

しかし、体脂肪が少ない人、高齢者の場合には体脂肪率が低い夕食前か就寝前に測定するようにします。高齢になると体脂肪が少ない状態は、エネルギー源の蓄積が少なく、免疫を低下させることにもなるので、一定の割合よりも少なくなることは避けなければなりません。その限界値とされるのは、60歳以上の男性では14%、女性では23%を下回ってはいけないとされています。

その下回っていない状態を確認するために、体脂肪率が少ない時間帯に測定することをすすめているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

脂質異常症は、以前は高脂血症と呼ばれていましたが、2007年に病名が変更となりました。リポ蛋白の中でも、HDLは多いほうが動脈硬化のリスクが低下するため、高脂血症という名前は状況に合わなくなり、日本動脈硬化学会によって脂質異常症と名づけられました。

それに伴って、検査基準の中から高コレステロール血症がはずされて、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高中性脂肪血症の3つが、脂質異常症の診断基準となりました。

脂質は水には溶けにくく、血液は水成分であるために、親水性のよいタンパク質、リン脂質、コレステロールが結合したリポ蛋白の形で血液中を運ばれています。リポ蛋白は成分比重の違いから、カイロミクロン、超低比重リポ蛋白(VLDL)、低比重リポ蛋白(LDL)、高比重リポ蛋白(HDL)に分けられていて、それぞれ体内での作用が異なっています。

このうち主に中性脂肪を運ぶ役割をしているのがカイロミクロンとVLDLで、コレステロールを運ぶのがLDLとHDLです。LDLが多くなると動脈硬化のリスクが高まることから一般には悪玉コレステロール、HDLが多くなると動脈硬化のリスクが下がることから善玉コレステロールと呼ばれています。

悪玉コレステロールが動脈硬化の要因となっていることを知ると、コレステロールは悪いものと考える人も出てきました。しかし、コレステロールは全身の細胞膜の材料であり、ホルモンの原料になり、脂肪を分解する胆汁酸の材料にもなります。コレステロールなしでは生きていけないため、体内で合成されています。

コレステロールは身体に必要で、決して悪いものではないことは知っておくべきです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康食品は複数の素材を組み合わせて作られるのが普通です。医薬品の場合には1種類の素材しか使われていなくて、複数の効果がほしいときには複数の医薬品が使われます。健康食品の場合には、目的によって素材を組み合わせているわけですが、組み合わせによってプラスの効果が得られる場合もあれば、逆にマイナスになってしまうこともあります。

その例として、よくあげられるのは機能性表示食品に使われる難消化性デキストリンです。これはトウモロコシを材料にした水溶性の食物繊維で、消化も吸収もされずに、胃から腸へとゆっくりと運ばれていくことと、吸着して吸収を阻害する作用があることから血糖値の上昇抑制、中性脂肪値の上昇抑制、血圧の上昇抑制の働きがあります。

どれも生活習慣病が気になる人にとっては嬉しい効果で、それが一つの素材で得ることができます。しかも、すでに機能性表示食品の素材として消費者庁に届け出されていることから、難消化性デキストリンを使用すれば機能性表示食品として販売することも簡単にできるというメリットもあります。

これはよいことではあるものの、難消化性デキストリンは、どこの会社のものでも同じ中身となることから、差別化のために他の素材をプラスしている商品もあります。その素材が、さらにプラスの効果をもたらしてくれればよいのですが、そうはいかないのが難消化性デキストリンの困ったところではあります。

せっかく加えた素材も、難消化性デキストリンの水溶性食物繊維の中に取り込まれて、全部は吸収されなくなります。吸収されるものはあっても、吸収される量が減ってしまうので、期待とは異なる結果となってしまいます。

他のものを吸着して吸収を阻害するのは医薬品も同じで、胃の中に難消化性デキストリンが残っているときに医薬品を飲むと、吸収される量が減って、効き目も弱くなってしまいます。そんなことがあるので、健康食品を摂らないように指導する医師もいるのです。

2時間ほどもあれば難消化性デキストリンは通過するので、医薬品の摂取と時間を離せばよいとされています。しかし、難消化性デキストリンは食事の後に摂取することで効果があり、医薬品は食後に飲むことが多いので、摂取タイミングは難しいところがあります。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

“薬害”という言葉は医学的には実は定義が存在していなくて、一般的には「医薬品の有害性に関する情報を、加害者側が軽視・無視した結果、社会的に引き起こされる人災的な健康被害」との考え方がされています。

軽視・無視というのは故意であろうと過失であろうと関係がないということで、医師の知識不足のために起こることは薬害といえます。知識不足ということは、処方箋を書く医師に薬害の意識がないということを指していて、その薬害の被害を受けるのは医薬品を飲んでいる患者ということになります。

医師は医薬品を処方するのだから、医薬品については詳しいと思いがちですが、医薬品の種類が多すぎて、複数の医薬品が使われることが多くなっています。高齢化が進むにつれて、医薬品への耐性が弱い人が増えてくるうえに、2種類、3種類の医薬品は組み合わせて使われるのは当たり前という状態では、必ずしも全部の種類と内容(有効性、安全性)を熟知して処方しているわけではないということを知っておくべきです。

医薬品の種類によっては、患者だけでなく、家族も影響を受けることになります。例えば、睡眠薬の場合には患者が充分に眠れないことによって、夜中に起きる、頻繁に目覚めるということによって、家族の睡眠が乱れ、生活にも支障が出てきます。そのために患者のケアが不十分になることも当然のようにあることです。

定義がないということは薬害を防ぐための法律もないということで、医薬品医療機器法(医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)においても特に注意喚起はされていません。“安全性の確保等”と法律の正式名に入っているにも関わらず、ということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

生活習慣病の中でも、糖尿病と脂質異常症はエネルギー代謝が大きく影響しています。脂質異常症は高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症を指しています。これらの改善のための食事療法はエネルギーコントロール食と呼ばれていて、エネルギー源となる糖質と脂質の過剰摂取が大きな要因となっています。

血液検査を受けて、中性脂肪の検査数値が高いことが指摘されるような状態になっても、これといった自覚症状はみられません。そのために、食生活を見直すことなく、気づかないうちに悪化させることにもなりかねません。

しかし、中性脂肪値が高いまま長期間放置しておくと、血管の老化が進み、動脈硬化から心疾患、脳血管疾患へと進んでいくことになりかねません。

心疾患という病名は「心」と「疾患」と書くため、心の病気、精神疾患と勘違いされることもあったのですが、心筋梗塞、狭心症などの心臓病のことを指しています。

血液中に存在する脂質には、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸などの種類があります。このうちの中性脂肪は英語名のトリグリセリド(triglyceride)を訳したもので、酸性、中性、アルカリ性という分類の中性とは関係がありません。グリセリドと呼ばれる脂質1個に、脂肪酸が3個結びついた形となっています。

中性脂肪は、エネルギーを体内に貯蔵するための形態であり、血液中を流れる脂肪や体脂肪の内臓脂肪と皮下脂肪もほとんどが中性脂肪となっています。血液中の中性脂肪が過剰に増えた状態を高中性脂肪血症といい、中性脂肪とLDL(低比重リポ蛋白)のどちらか、あるいは両方が過剰に増えた状態、もしくはHDL(高比重リポ蛋白)が低い状態を合わせて脂質異常症と呼んでいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康食品の効能効果を述べるバイブル本は、商品名も出ていない、販売会社の名前も問い合わせ先も出ていないことが原則になります。一時期は書籍の中に問い合わせ先が出ていたことが規制されたときに、書籍の中に記載するのではなくて、栞(しおり)に問い合わせ先を記載して逃れようとした会社もありました。しかし、すぐに発見されて、栞に記載しても書籍の中に記載しているのと同様に広告とみなされて、取り締まられるようになりました。

問い合わせ先も書かれていない、通常の書籍と同じ形で発行しておいて、この書籍を購入して、問い合わせ先の書かれたシールを貼って配布した会社がありました。これも広告とみなされて規制の対象となっています。

これらの規制は健康食品を規制する医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)と、それに基づいた「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」を用いて行われています。

このマニュアルの中には、書籍や冊子も商品とともに見せた場合には広告として取り締まられることが書かれています。広告やチラシ、ホームページなどに書籍と商品を並べて出すのではなくて、広告などでは商品だけ、書籍は別に知られるように見せるというスタイルで効能効果を述べることも行われていますが、これも規制の対象となります。

新聞記事も販売のための広告とみなされます。健康食品の業界紙には商品の名称を出すか出さないかは別にして、特徴的な素材を示して、その効能効果を記事にして出しているところがあります。その記事の書いてもらうのに、お金が必要なところと不要なところがありますが、それとは関係なしに、記事のコピーをチラシなどに示して、商品名や問い合わせ先が書いてあると、これは効能効果を書いて販売しているとみなされます。

販売を意図したチラシにバイブル本の表紙だけを示す例もありますが、商品名と共通するタイトル、サブタイトルが出ている場合も、書籍の紹介ではなく効能効果の広告とみなされて規制されます。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

「おしょくじけん」とキーボードで打ち込んで変換キーを叩くと、最初に出てくるのは、これまでに変換したことがある用語というのが普通です。以前はリストに掲載されている順番に出てきて、上から何番目という感じで確定させていましたが、今ではAIが的確に(勝手に)選択してトップに出てきます。

通常なら“おしょくじけん”と打ち込めば“汚職事件”と変換されるのですが、食事に関する文章を作成していると“お食事券”が先に出てくるようになります。そのために、事件記事を作成しているときに、政治関係で“お食事券”と変換されたまま確定キーを叩いてしまったために、汚職で金銭ではなくて“お食事券”を受け取ったかのような妙な記事になってしまったことがあります。

ここまでなら笑い話、失敗談で終わるところでしょうが、その原稿を掲載する出版社の雑誌編集部が、そのままチェックせずに通過させてしまいました。その校正は原稿を書いた者の仕事ではなくて、編集者の仕事であるわけですが、たまたま編集部の用事があり、同じ特集記事に掲載される他の記事も見てほしいということになって、その指定された記事だけでなく、“ついで”の気持ちで自分の記事も目にすることになって、“お食事券”を発見しました。

偶然が重なったおかげで、間違った記事が出ないで済んだものの、打ち込んだ文字データが、そのまま掲載されるようになった時代には、常に起こりかねないことです。昔のように原稿用紙に書かれた文字を、編集者が手を入れて、それを印刷会社の印字の担当者が文字にして……という時代が懐かしい、よかったと言うつもりはないのですが、これからの時代も、そんな間違いがないことを願って、記録のつもりで書いてみました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

発達栄養は、食事をしてから体内で起こる一連のことを理解して、食べることの重要性と栄養摂取による発達障害の改善にアプローチしていくことを目指しています。食べ物を口の中に入れること、噛むこと、咀嚼して飲み込むことから始まるのですが、一連の流れを自律神経の調整としてアプローチしていることもあって、噛むことについては特別に講習の中には入れてきませんでした。

歯の状態が同じものとして、咀嚼も同じようにできることを前提として、その先の食道を通過してから先のことを中心としてきました。しかし、実際には歯並びの状態、噛む能力の違い、虫歯などの歯の状態は消化、吸収には大きな影響を与えています。

噛むことと咀嚼についての専門家が、これまで私たちの仲間にいなかったことで、一般論としての歯の状態について説明してきただけでした。食べることを健康づくりの基本として考えるには、噛むことから始まる健康については避けて通ることはできません。

岡山から発達栄養講習を始めるにあたって、歯科治療と口腔ケアの専門家を迎えて、DNA資格認定講習を進めていくことにしました。岡山県内での歯科治療の専門家であると同時に、子どものための専門の歯科医院も運営しており、障害がある子どもの歯科治療と食による健康づくりにも造詣が深い方です。

私たちは噛むこと、咀嚼すること、そして飲み込むところまでの歯科医師の専門分野から学び、私たちが研究してきた消化、吸収、蠕動運動、排泄といった従来の発達栄養の範疇とを組み合わせることによって、より身近な発達栄養講習が進められる環境が整ったと感じています。

発達障害児の感覚過敏は、歯科治療は“拷問”に匹敵することにもなりかねないだけに、発達障害の特性を知って、専門分野の仕事に取り組む方を増やしていきたいという思いもあります。
〔発達栄養指南:小林正人〕

2本のポールを使ったウォーキングは北欧発祥のスポーツ感覚で歩く方法と、日本発祥の安全性を保ちつつ運動効果を高めるために歩く方法に大きく分けられます。前者はノルディックウォーキング、後者はポールウォーキングやノルディック・ウォークと分けて呼ばれることがあるのですが、どちらもノルディックスタイルのウォーキングです。

ポールの形状が異なっていて、ノルディックウォーキングはゴムパッド(路面につくパッド)が斜め45度のものを使い、ポールウォーキングやノルディック・ウォークではゴムパッドは丸型か円盤型になっています。前者は前進の勢いを得るためで、後者は安定性を確保するための形状です。

それぞれの普及団体は、オリジナルのポールの使い方、歩き方があって、いわば流派のようなこだわりがあります。普及団体の中には教えたとおりの歩き方をしなければならない、他の歩き方を教えてはいけないというところもあります。ノルディックウォーキングでは、勢いよく前進するときには、ポールを後方に大きく振って手を離すようにしますが、これを絶対としているところがあります。そのようなことをしても大丈夫なようにノルディックウォーキングはポールと手をつなぐストラップが使われています。

手を離すように指導する団体がある一方で、指2本は離さずに添えておくことをすすめている団体もあります。どちらでも自分の身体に合ったほう、歩きやすいほうを選べばよいと思うのですが、中には団体の人と一緒のときには指導どおりにするものの、それ以外では自由にしているという人もいます。

だから流派だと言われることがあるのですが、健康目的でポールウォーキングとして歩く場合には、グリップを握って歩くことから、特にこだわりはありません。右手と右足が一緒に出るというようなことがなければ、ポールをつく位置も前でも横でも少し後方でも自由ということですが、中にはポールは絶対に前につかなければならないという団体もあって、せっかくのポールを使って健康的に歩こうとしている気持ちに水を差すようなことも起こっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕