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「他人に見えないものが見える」といっても怖い話ではありません。

私たちが支援する発達障害児の中には視覚情報処理の異常によって、文字がゆがむ、文字がにじむ、文字が動いて見える、左右が逆転して見える、ということがあり、本人の困難さを周囲の人がわかってくれないということもあります。

しかし、今回のテーマの「他人に見えないものが見える」は、それとは違って、閃輝暗点(せんきあんてん)のことです。これは私に起こっていることで、他の人に説明しても、見えていないものを理解してほしいと望んでも、ほとんど意味がありません。

私の場合は視界の一部にモザイクが出るもので、閃輝暗点のうちの閃輝だけが起こっています。原因は究明されていて、脳の後頭葉の血流が低下することで視覚情報が正常な画像にならないということです。原因はわかっていても、血流を促進させるだけで、改善法・治療法はないに等しいという状況です。

閃輝暗点のモザイクは急に現れます。それも視界の下側に出るので、文字が見づらくなって仕事を中断するしかない、クルマの運転をしているときに起こったら交通事故の加害者になりかねないということで、早期に自動車運転免許証を返納しました。

仕事のほうでは、なぜか好きなことをしているときには起こりにくく、嫌な仕事や嫌と感じさせるような人との会話でも起こります。

自分にとっては、ある意味でとてもよいセンサーになっているので、むしろ治らないほうがよいのかと思うくらいですが、早起きをしてモーニングセミナーに参加することを周囲に心配されました。

しかし、これまで閃輝暗点は出ていないので、これは自分にはよいこと、嫌なこととは感じていない(もしくは対応できる範囲)ということで、「他人に見えないものが見える」ことを楽しんでいるところがあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康食品やサプリメントは、医薬品的な効能効果を表示して販売することは禁じられています。この表示というのは広告やチラシだけでなく、口コミで伝えることも含まれています。この規制は、医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に従ったものです。

これは2014年の法律改正によって名称変更になったもので、以前は薬事法でした(略称ではなくて正式名称)。3文字から急に増えたことから、薬機法もしくは医薬品医療機器法といった略称が使われています。

この医薬品医療機器法に基づいた具体的な禁止事項については、「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」に示されています。無承認無許可医薬品というのは、医薬品に許可されている表示などを健康食品に使った場合に使われる言葉で、承認も許可もされていない医薬品ということで偽薬の扱いになり、医薬品医療機器法に従って厳しく取り締まりが行われます。

医薬品医療機器法(第2条)には、医薬品は以下のように定義されています。

1 日本薬局方に収められている物

2 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であって、機械器具等でないもの

3 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具等でないもの

日本薬局方は医薬品の規格基準書で、このリストに掲載されたものが医薬品となります。

医薬品は疾病の診断、治療、予防に使用されることが目的とされるものとなっていることから、健康食品は疾病の予防に使うことを表示することはできず、それを標榜して販売することも規制されています。予防に使われる医薬品の代表的なものは予防接種のワクチンです。

このように医薬品にしか許されていない予防効果を述べるのは法律違反であり、それを知らずに表示している会社(わかっていて、わざとやっている場合も)は、信用度が低いということになります。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

肝臓では糖質、脂質、たんぱく質を材料にして脂肪酸が合成されています。脂肪酸が3個つながると中性脂肪になり、これが脂肪細胞の中に取り込まれると蓄積タイプの体脂肪となります。

肝臓で脂肪酸が合成されるときには、脂肪酸合成酵素が働きます。脂肪酸合成酵素は肝臓の中に蓄積されているだけでなく、脂肪細胞からも放出されて肝臓に送られます。脂肪細胞による脂肪酸合成酵素を増やしているのは、想像しにくいかもしれませんが、カルシウムです。

カルシウムが影響するというとカルシウムの摂りすぎが原因にように思われがちですが、それとは逆にカルシウムの不足によって血液中のカルシウムが増えていきます。これはカルシウムパラドックスと呼ばれることで、食事によるカルシウムが不足すると全身の細胞で働くカルシウムを確保するために、骨の中のカルシウムが溶け出して血液中に放出されます。

不足した分だけが溶け出てくれればよいのですが、多く溶け出ることが多くなっています。この多くなりすぎたカルシウムは細胞細胞の中にも送られていきます。

カルシウムは脂肪細胞にとっては不要なもので、これを脂肪細胞の中から押し出すためには中性脂肪を多くすることが必要で、そのために脂肪酸合成酵素が多く作られることになります。そして、脂肪細胞の中の中性脂肪が増えて、太っていくことになります。

このメカニズムを知ると、カルシウムを多く摂ることでやせるのではないかと期待する人もいるのですが、不足すると太るということであって、ダイエット効果があるわけではないのです。

カルシウムは日本人にとって一番不足しているミネラルで吸収率も平均すると30%ほどです。最も吸収率が高い乳製品でも40%ほどなので、思ったよりも多くの量を摂る必要があるのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の第2条の定義では、医薬品とは何かということが示されています。医薬品でないものは、医薬品と同様の表示をすることが禁止されています。

前回に続いて、定義の3番目を見ていくと、「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具等でないもの」と書かれています。

人間に使うものではなくて動物用の健康食品だからといって規制を逃れようとした例も過去にはありましたが、「人又は動物」と書かれているので、その言い逃れは通用しません。

疾病だけでなく、身体の構造・機能に影響を及ぼすことが目的とされるものも医薬品だけに限られるということで、身体に影響を与えることについて健康食品は表示することもできないということです。

どのような表現が規制の対象となるのかというと、以前は見逃されていたところがある「血液サラサラ」も「抗酸化作用」も「リラックス効果」も、これに使われる医薬品があることから医薬品的な効能効果に該当します。

この他にも取り締まられた例をあげると、「疲労回復」「体力増強」「食欲増進」「心身代謝を盛んにする」「老化防止」「若返り」「アンチエイジング」「免疫機能の向上」「集中力を高める」などで、随分と厳しくなっています。

このような用語は、消費者庁はロボット型検索システムを使ったキーワード検索によって発見しています。ロボット検索はトップページや2層目のページでは探せても、3層目以降は苦手とされていることから、クリックして進まないと見ることができないページに書かれることがあります。

しかし、キーワード検索で引っかかった用語をもとにしてネット検索する専門家もいて、深い層のページだから隠せるということは今はないのです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

「無理なく無駄なく」は私たちの健康づくりの活動のモットーとして掲げていることです。“健康”という言葉では、それほど無理をして活動する必要はないという人もいるのですが、私たちが研究している“メディカルダイエット”では無理をしてもやせたい、やせるためには無理をしなければならないと考える人と巡り合うことも多くなっています。

メディカルダイエットは、一般に思われているようなダイエットとは違って、ただやせればよいなどということは言っていません。健康づくりのためのメディカルダイエットは、継続しなければ意味がないので、短期決戦のようなことはすすめていません。

ある程度の目標を達成したら、それ以上のことを望むことよりも、今の状態に満足して、それを続けること、つまりダイエット的にはリバウンドしないことが重要になります。

「無理なく無駄なく」を進めるためには、ミニマリズムの考えが参考になります。無駄なものを片付ける、断捨離ということではなくて、“足るを知る”という姿勢が重要で現状以上の余計な欲は持たない、欲そのものを感じないように生きようということで、私たちのモットーと共通するところがあるようです。

ただ、少しだけ違っているところがあるとすると、それは最低限のものがあるから良しとするだけではなくて、“自分の境遇に満足する”という姿勢も持っているからです。これは禅宗で使われる“知足安分”からきたことで、現在の境遇を自分に合ったものだと考えれば、日々心安らかに暮らすことができるということを指しています。

物欲、食欲、名誉欲など、きりのない欲望にとらわれることなく生きるということですが、それは、なかなかに難しいことです。占い的に言うなら、「幸せになれますか?」という質問に対して、「幸せはなるものではなく感じるもの」という返答をしています。これは健康づくりでも大切にしておきたい感覚です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

日本の健康食品は、法規制から、どんな人が、どの成分を、どれだけ摂ればよいか、いつ摂ればよいかを表示することはできません。この知りたいことを知ることができるのは医薬品だけで、消費者保護の一環とされています。

これに対してアメリカで健康食品に該当するのはダイエタリー・サプリメント(Dietary Supplement)は、どのような人が使うものなのかが明らかにされています。アメリカにはDSHEA法(栄養補助食品健康教育法:Dietary Supplement Health and Education Act)があり、目的と異なるものを購入して使うようなことがあったら消費者のためにならないということで、消費者保護の観点で有効や対象の表示が義務づけられています。

日本の表示の制度では、健康食品の商品に表示することだけではなく、広告やホームページなどにも記載・表示することができません。これは医薬品と健康食品を混同して、本来なら医薬品を使用すべき人が、誤って健康食品を病気の改善に使うのを防ぐことを目的としています。そのため、医薬品と間違える原因となる有効性、摂取の用法用量、医薬品と間違われやすい形状は健康食品では許可されていないのです。

健康食品は“食品”と名づけられていることからもわかるように、あくまで食品に分類されます。食品で病気の治療を行う人はいないという前提はあるものの、広告などの表示によって治療効果を匂わせるようなことがあり、それを防ぐために法律によって分類をして、表示できる内容に違いを設けています。

機能性を表示することは、前に紹介した保健機能食品の制度に基づく特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品、栄養機能食品にだけ許可されています。その表示の内容も保健機能食品の種類によって違っていますが、「血糖値を低下させる機能」というレベルで、「糖尿病の改善」といったような医薬品的な効能効果を表示することは許可されていません。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

食品は同じ種類なら同じだけの栄養素が含まれているわけではありません。そのため、同じ量を食べれば、同じだけ栄養摂取ができるとは言えないのです。同じ種類の野菜であっても、種や苗が違えば、生育環境が違えば、そして季節が違えば、同じ内容とはならないのです。

また、発達障害では神経伝達を進めるために多くのエネルギーが必要ですが、同じ種類のエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を摂取して、それをエネルギー化させるために必要なビタミン、ミネラル、代謝促進成分が同じであれば、同じだけのエネルギーが作り出されるわけではありません。

この変化に必要な酵素の違い、エネルギー化させる効率も個人によって違っていて、特に発達障害では機能の凹凸が大きいことから、重要なエネルギーの量も違ってきてしまいます。

さらに考えておかなければならないのは、妊娠中に胎児に与えられる栄養素の量の違いです。脳を成長させるためには、多くの栄養素が必要で、それが不足するようなことになると脳の発達にも影響が出てきます。その栄養素が不足したことが発達障害の原因だと断定して、その摂取がすすめられることがあります。

その説が正しいのか間違っているのかは別の機会に触れることにしますが、妊娠がわかってから必要とされる栄養素を摂取したら、それで大丈夫なのかというと、これには疑問が抱かれています。妊娠する前の女性の栄養状態が胎児を育てていく機能にも影響をするので、妊娠の前、それもできることなら成長期の段階(20歳前)から栄養が不足しないことが重要になります。

厚生労働省は「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」を発表しています。それには妊娠前の栄養状態が、いかに重要であるか書かれています。その栄養摂取が悪かったから、発達障害がある子どもが生まれるわけではないとしても、少なくとも子どもの成長に影響を与えることだけは間違いありません。

だから、DNA資格認定講習では栄養摂取の重要性を伝え、資格認定者に対して母子の栄養に関する情報発信もしていくのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

鮭の英語名はサーモン(Salmon)です。だから、サーモンと書かれていたら、これは英語の呼び方であって同じものと考えられていた時期があります。これは日米の違いというようなことではなくて、日本の市場では鮭とサーモンは別のものとなっています。

鮭は加熱して食べるものとされています。天然物には寄生虫のアニサキスがいるからです。アニサキスは鮭のエサのオキアミに寄生して、これを食べることで鮭に寄生します。養殖物の場合にはエサにアニサキスが寄生することがないので、寄生虫の心配がなくて、生で食べることができます。天然物と養殖物を区別するために、天然物は鮭、養殖物はサーモンと呼ばれました。

ここまで読むと鮭とサーモンは同じもので、エサが違うだけと思われるかもしれませんが、国内で流通しているサーモンの多くは鮭とは違った種類の魚です。

鮭は分類ではサケ目サケ科サケ属のサケです。一般に市販されているサーモンはサケ目サケ科サケ属までは一緒なのですが、正式名称は“トラウトサーモン”(trout salmon)で、一般にはマス(鱒)と呼ばれるものです。寿司屋で出されるサーモンの多くはトラウトサーモンで、これを略してサーモンと呼んでいるだけです。

ちなみに、ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウトの苗字も“trout”と書かれます。

鮭の卵はイクラです。イクラと書かれていたら鮭の卵と思いがちですが、マス(つまりトラウトサーモン)の卵もイクラです。イクラの語源はロシア語の卵で、ロシア語では“ikra”と表記されます。広辞苑などの辞書にはイクラは「サケ・マスの卵を塩漬けした食品」と書かれています。

意味的にはマスの卵もイクラで間違いではないのですが、鮭のイクラは粒が大きく、価格も高いのに対して、マスのイクラは粒が小さく、価格も安くなっています。色もマスのほうが薄いのですが、これはアスタキサンチンを使うことで補正できます。アスタキサンチンは鮭のエサのオキアミの赤い色のもとの色素で、オキアミが食べる藻が材料となっています。

この藻から作ったアスタキサンチンをマスのイクラに使うことで、鮭のイクラと同じ色にすることが可能です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

健康食品の規制は、医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に従ったものです。これは2014年の法律改正によって名称変更になったもので、以前は薬事法でした(略称ではなくて正式名称)。3文字から急に増えたことから、薬機法もしくは医薬品医療機器法と略称が使われています。

具体的な禁止事項については、医薬品医療機器法に基づく「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」に示されています。無承認無許可医薬品というのは、医薬品に許可されている表示などを健康食品に使った場合に使われる言葉で、承認も許可もされていない医薬品ということで偽薬の扱いになり、医薬品医療機器法に従って厳しく取り締まりが行われます。

医薬品医療機器法(第2条)には、医薬品は以下のように定義されています。

1 日本薬局方に収められている物

2 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であって、機械器具等でないもの

3 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具等でないもの

日本薬局方は医薬品の規格基準書で、このリストに掲載されたものが医薬品となります。

医薬品は疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされるものとなっていることから、健康食品は疾病の予防に使うことを表示することはできず、それを標榜して販売することも規制されています。また、疾病だけでなく、身体の構造・機能に影響を及ぼすことが目的とされるものも医薬品だけに限られることから、身体に影響を与えることを健康食品は表示することもできないということです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、「母乳育児もバランスのよい食生活のなかで」と示されています。

授乳中には、エネルギー源、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシン、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、葉酸、ビタミンC、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、モリブデンを妊娠前より多く摂取することが推奨されています。付加量を充分に摂取できるように、バランスよく、しっかり食事を摂ることが大切です。また、充分な水分摂取も母乳分泌には大切です。

一般的に、母乳栄養は子どもにとっても母体にとっても負担の少ない授乳方法です。また、母乳栄養生授乳することは、妊娠中に増加した母体の体重や蓄積した脂肪の減少につながります。

そのため、WHO(世界保健機関)では生後6か月までの完全母乳育児を推奨しています。ただし、さまざまな要因で母乳栄養の実施が困難な場合もあるので、状況に応じて柔軟に対応する必要があります。

授乳婦の栄養素などの平均摂取量は、エネルギー源やたんぱく質をはじめ、多くのビタミンやミネラルでも少ない状況にあります。子どものアレルギー疾患予防のために、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり、過剰に摂取する必要はありません。バランスのよい食事が重要となります。

日本人は海藻を食べるため、他国の人よりも多くのヨウ素を摂取しています。ヨウ素は母乳に移行するため、授乳中は妊娠前よりも多くのヨウ素の摂取が必要になります。しかし、過剰に摂ると、母乳中のヨウ素濃度が極端に高くなり、乳児の甲状腺機能に影響を与える可能性があるので、摂りすぎには注意することが大切です。

一方で、海藻の摂取を意図的に避け続けると、ヨウ素不足につながります。身体によいからといって、特定の食品ばかりを食べ続けたり、逆に身体に悪いからといって避け続けたりすると、必要な栄養素を適切に摂取することが難しくなります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕