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憮然(ぶぜん)というのは意外なことに驚くことを指している言葉ですが、「憮然として立ち去る」というように使われることから、不快感を抱いた様子を指すように思われがちです。意外なことに驚くというのは、何も不快感を抱くだけではなくて、驚きのあまり呆然とするという状況もあります。

驚きのあまり失望するという意味もあって、これは不快感と似たような感覚かもしれませんが、実際の憮然の意味は驚きや失望、落胆のために、ぼんやりする、呆然とするというものです。

文化庁の「国語に関する世論調査」の結果では、「腹を立てている様子」という誤用のほうが70%を超えていて、正しい使い方の「失望してぼんやりとしている様子」のほうは20%にも達していませんでした。

この結果から、「憮然」という言葉を使うときには、周囲の人が、どちらの意味で使っているのかを確認しておかないと、思わぬ結果になることもあります。

健康に関わる話をしていて、これまでの常識と違うことを聞いて、「目から鱗が落ちた」ということで真剣に聞き、真剣に考え直してもらえればよいのですが、不快だから立ち去るという人も少なからずいます。これまでの自分の常識が誤っていたことに耐えられずに、それこそ立ち去る人もいるのですが、そういう不快感を抱く人は少数派のはずです。

少数派であっても、社会的な立場が高くて、評価もされている人の行動は、それが正しいと見られてしまうこともあります。こと健康に関わることは、自分の常識と違うということに腹を立てるのではなく、常識のほうを変えてほしいところですが、そうはいかないという人が、なぜか健康づくりのリーダーをしていることがあり、他の人を迷わせることも起こっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

人間は雑食であるため、必要とされる栄養素は、どれも欠かすことはできません。食べられない食品があるなら、それと同じ栄養素が含まれる別の食品を食べることが基本となります。

そこで食べられないものがあったときに、その中に含まれる主要な栄養素を示して、それが摂れる他の食品のリストの中から食べられるものを選んでもらうという代替食を示す方法としています。

すべての必要なビタミン、ミネラルについて確認をして、代替食が見当たらないときには、通常の食事ではない方法が考慮されますが、保護者から希望されることが多いサプリメントの使用は、まだ先の選択としています。

食事は栄養素を摂るためだけのものではなく、食品を食べるということは味覚、嗅覚、聴覚、視覚、触覚を刺激して、食べる行為が機能の向上(摂食、消化・吸収など)につながっていくものです。文化性をもった食事が脳の機能を高め、一生涯にわたる食事と健康にまつわる、さまざまなことに影響を与えるからです。

発達障害では感覚過敏から食べられない極端な偏食があっても、食品を変えることで少し緩和させて、料理の工夫や食環境の配慮などによって“極端な”偏食から“通常の”偏食、つまり修正可能な状態にしていくことも可能です。偏食の理由は味や食感などでなく、すべての感覚、記憶などが関わっているので、改善についても多方面からアプローチしていくことが必要になります。

こうした工夫でも対応できない偏食があったときには、日常生活に定着しているお菓子や飲み物で栄養の補給を考えていきます。幸いにして私たちは医療用食品から転じたカロリーメイトや、赤ちゃんの栄養補給のための粉ミルクを活用するという、無理なく無駄のない代替法を研究してきた成果があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省が「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方」という通知を2002年に出したのは、健康食品の情報を正しく伝える専門職を増やしたいとの意図がありました。

健康食品は、法規制によって医薬品的な効能効果を表示することができないことから、自分の状態に合った素材が何なのか、どんな素材の組み合わせが効果が高いのか、どれくらいの量を摂ればよいのか、いつ摂ればよいのかはわかりません。

これは医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に基づく「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」に書かれていることで、このような消費者が知りたいことは医薬品にだけ許可されていることです。

健康食品の表示を見ても、「1日○粒を目安に」ということしか書かれていません。
このように消費者が知りたいことを知ることができないので、こういった知識をアドバイザリースタッフから聞いて、自分で学んで、賢く使ってもらいたいという考えがありました。

それから20年を経ても、消費者が賢く選んで、賢く使えるような状況にはなっていません。それはアドバイザリースタッフが学んでいない、知らないということではなくて、店舗や通信販売を通じての販売では、ここまでのアドバイスをして販売する余裕がないことがあります。

また、消費者が知りたいことを、すべて伝えて販売することは、医薬品的な効能効果と用法用量(いつ摂るのか、どれだけ摂るのか)を伝えることになり、これも「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」では禁止される行為となっているからです。

専門家が教えてくれないなら、自分で学ぶしかないということです。健康食品は一般の食品に比べたら価格が高いものなので、適したものを選び、有効に使うのは無駄を省く時代には当たり前の行動といえます。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)と健康増進法による健康食品の虚偽誇大表示についての規制は、「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法の上の留意事項について」に掲載されています。この留意事項の改訂版が消費者庁から公表されたことから(令和4年12月5日)、その改定された部分について、景品表示法上と健康増進法上の表示について解説をしています。

近年のインターネットを用いたアフィリエイト広告に対する項目が目立つようになり、表示をした事業者について改定が行われています。

『広告主がアフィリエイトプログラムを用いることによって、アフィリエイターが、アフィリエイトサイトにおいて、広告主の販売する健康食品について虚偽誇大表示等に当たる内容を掲載することがある。このようなアフィリエイトサイト上の表示について、広告主がその表示内容を具体的に認識していない場合であっても、広告主自らが表示内容を決定することができるにもかかわらず他の者であるアフィリエイターに表示内容の決定を委ねている場合など、表示内容の決定に関与したと評価される場合には、広告主は景品表示法及び健康増進法上の措置を受けるべき事業者に当たる。このため、アフィリエイトプログラムを利用する広告主は、事業者が講ずべき表示等の管理上の措置として、アフリエイター等の作成する表示等を確認することが必要となる場合があることに留意する必要がある。』

これに続く項目は、以前のものが修正されたものですが、これについても改定版を紹介します。

『他方、アフィリエイターやアフィリエイトサービスプロバイダーは、通常、アフィリエイトプログラムの対象となる広告主の商品を自ら供給する者ではないため、景品表示法上の措置を受けるべき事業者には当たらない。しかし、これらの者も表示内容の決定に関与している場合には、何人も虚偽誇大表示をしてはならないと定める健康増進法上の措置を受けるべき者に該当し得る。』

「人の嫌がる仕事」の次には「を進んでやる」という言葉が続きます。「人の嫌がる仕事を進んでやる」というのは、進んで引き受けるということで、自分を高めるための大切な行動だというのは倫理を勉強している方には、今さら言われることもない常識かと思います。

人の嫌がる仕事を引き受けてしまったら、面倒なことを押しつけられるかもしれないと、あえて人の嫌がる仕事を避けようとする人がいるのもわからないでもありません。
この場合の「人」というのは「他人」のことで、他人と書いて「ひと」と読みます。本来なら「他人の嫌がる仕事」とするべきです。余談ですが、「他人事」と書いたら「ひとごと」と読むべきなのに、「たにんごと」と読んでいる人がいて、それでは日本語がわからない困った人だと言われてしまいます。

そんな面倒なことを避けようとする人が多いときにこそ、「他人の嫌がる仕事」は大切な決断だとは思うのですが、この意味をまったく勘違いしている人もいます。その勘違いというのは、嫌がらせです。人(他人)の嫌がる仕事を、他人が嫌がってやりたがらないことではなくて、他人に嫌な思いをさせることだと思い込んでいることがあります。

他人に嫌な思いをさせることをするような人には出会いたくないものですが、自分のことを優先させる人が多い集団(地域やグループなど)では、どうしても、そんな人と会うことが多くなります。

倫理を勉強させてもらってから、純粋に道を極めようとする姿を目にすることが増えるにつれて、そうでない人の姿に気づくようになってしまいました。それが嫌だというのではなくて、触れ合ってから嫌な思いをするのではなくて、その前に気づく機会をもらったことに感謝をしているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

新潟県出雲崎町の母親の実家の寺で生まれた私は、そのあと父親の勤務地の山奥の村で3歳まで暮らした後、再び出雲崎町の寺で3年間、親元を離れて祖父母と暮らすことになりました。弟が生まれて、母親も仕事を手伝う環境にあったために、2人を育てるのは難しかったからです。

出雲崎は遠景に佐渡島が見えるところで、江戸時代には佐渡金山からの積み入れ港でした。出身の著名人といえば、たった一人で、それは良寛和尚です。幼いときには地元の良寛牛乳と漁師町の魚、そして仏様の供物のお下がりで育つことができました。

住職の祖父から、よく言われていたのは「供物のお下がりで生きているので贅沢は言ってはいけない」ということでした。それは今も教訓のように身に染み込んでいます。

良寛和尚は22歳のときに備中玉島の円通寺に歩いて修行に行ったと聞き、地図を見て、随分と遠くまでいったものだと感心したものですが、考えてみれば江戸時代には歩いていくしかなかったので当然のことです。

地図で調べたら700km以上の距離で、1日の半分を歩いたとしても14日はかかります。実際には20日以上だったと思います。岡山県は遠いという記憶だったのですが、東京に住んでいて全道府県を訪れている中で、移住前に15回も足を運んだのは岡山県だけでした。子どものときの遠いという記憶の土地に住むことになるとは思いもしないことでした。

物心がついた時期に親元を離れ、やっとできた近所の友達と離れて、親の転勤先で小学校に入学して、4年生のときには都市部の小学校に転校、5年生のときに田園地域の小学校に転校して中学1年生までいました。その後は新潟県内でも150km以上も移動して中学卒業までいました。

その後は親元を離れて父親の出身地の柏崎市(今は原子力発電所の街)の高校で学び、東京の大学に行き、それから岡山に移住するまで44年間、大都会暮らしをしていました。

高校までの同窓生との付き合いはまったくといってよいほどなくて、大学の友人もサークル仲間と今はLINEグループでつながっているくらいです。

行った先々で修行のように地域に慣れて新たな知人を作っていくのが当たり前の生活でした。岡山では移住後の2年半は狭い地域で限られた人とだけの仕事で、その後は最近まで岡山市の東側だけの活動で、これから新たな人脈を本格的に作り上げていく時期になりました。そのタイミングで、倫理を学び、新たなお付き合いが始まりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

広告が規制される健康食品については、いまだに誤った認識がされているところがあります。健康食品の表示に詳しい専門家のアドバイスを受けていれば、このような間違いは起こらないはずですが、広告の規制は不特定多数に知らせる場合だけに該当するもので、特定の人に対するもの、例えば「製品の購入者に対しては該当しない」と考えている販売事業者も少なからずいます。

健康食品の販売に関する規制の一つの「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」では、医薬品的な効能効果も用法用量(摂取タイミング、摂取量)も表示することは禁止されていますが、それは広告だけに限ったことではありません。チラシやパンフレットなどに書かれていることを示すことなく、口頭で話したことも販売する意図、会員に誘う意図があって行われた場合には、文書で書かれたのと同じように判断されます。

すれに商品を購入している人や会員になった人は、商品のことを知っている限られた人ですが、そうであっても法規制を受ける内容を伝えるのは禁じられた行為です。

購入者や会員といった特定少数に対して配布される文書も、不特定多数に配布される文書や広告なども、同じ基準、同じ厳しさで判断されます。以前は限られた人たちだけに配られたものは規制側に発見されにくいということもありましたが、ネット時代は簡単に拡散されるので隠そうとしても隠せるものではありません。

商品名や会社名が書かれていると規制にかかりやすいからと、商品名が書かれていない効能効果だけの文書が出回ることがあります。それであっても、その成分の組み合わせが特定の商品だけのものであれば、その商品の説明文とみなされて取り締まられることも実際に起こっています。

その場合の対処法はあるのですが、これは多くの目に触れるところに書くべきことではないので、個別に話すというのが普通のやり方になります。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕

やせることに比べれば太るのは簡単だ、と言われます。ダイエットのための生活習慣と逆のことをすればよいのだから、と考える人もいますが、やせるのに必要な身体メカニズムと同様に、太るためにも活用すべき身体メカニズムがあります。

太りたくても太れない人もいます。食事量を増やしても、なかなか太らないこともあります。健康的に太るというと筋肉を増やすことが中心になりますが、そのためにはたんぱく質の摂取と筋肉運動が必要になります。

体脂肪を増やしたくても増えない人には脂肪が多い食品を増やして、脂肪がエネルギー化しにくいように身体活動を減らす、つまりゴロゴロしていればよいと考えられがちですが、それだけでは体脂肪が思ったよりも増えないこともあります。

そんな人にすすめられるのは、健康的ではないかもしれませんが、お酒を飲むことです。脂肪を多く摂取すれば肝臓で中性脂肪が増えるわけですが、肝臓には脂肪酸合成酵素があり、これが盛んに働くことで脂肪酸が多く合成されます。その材料となるのは余分になった糖質、脂質、たんぱく質です。

脂肪酸合成酵素の働きを高めるのはアルコールで、飲酒をすると脂肪酸が多く作られ、脂肪酸が3個つながって中性脂肪になり、これが脂肪細胞の中に蓄積されていきます。

脂肪酸合成酵素が働いても、肝心の脂肪酸に合成される材料の糖質、脂質、たんぱく質がなければいけないので食事とともに飲酒をするのが大切です。脂肪酸合成酵素の働きを高めるのは自律神経の副交感神経なので、副交感神経が盛んに働いている夕方以降なので、夕食のタイミングでの飲酒が有効となります。

アルコールは1gあたり約7kcalのエネルギー量があって、糖質の約4kcal、脂質の約9kcalの中間的なエネルギー量です。しかし、それは100%アルコールの場合なので、度数が25度(%)のアルコール飲料ならエネルギー量は4分の1となります。アルコールのエネルギー量によって太るわけではなくて、アルコールの脂肪合成の働きが大きいということです。

『ノルディックエクササイズ&ノルディックウォーキング』(静岡大学 杉山康司教授)ではノルディックウォーキングの歩き方を4つにカテゴリーに分類しています。

カテゴリー1で使用する専用ポールはスキーのストックに似た形状をしていますが、舗装道路での使用を目的に開発され、先端にはゴム製のゴムパッドが取りつけられています。挿入型のストラップ形状のため、歩行時には手を離すことができない構造で、常にグリップを握っている必要があります。

【カテゴリー1】サポートレベル
〔歩行速度目安〕60m/分以下
ポールを前について構え、片方のポールを少し前に出し、同時に反対の足も前に出します。歩幅は狭くし、上体を軽く前傾させ、ポール(左腕)をやや前方に突いたときに身体を支えます。踏み出した足よりも前方にポールをつき(左腕)、膝を深く曲げないようにしてポール(右腕)を深く前傾させないようにして歩きます。この段階ではグリップを意識して握ることで身体を安定させ、握力も向上させるようにします。

導入段階を経て歩き慣れてきたら、歩幅を少し広くし、上体をまっすぐに起こし、ポール(左腕)をやや前方に突き、身体を支えるようにして歩きます。踏み出した足よりも前方に突く度合いを小さくして(左腕)、少し膝を深く曲げ、ポール(右腕)で身体を少しだけ前方に押し出すようにポールの突き方を意識しながら歩きます。

サポートレベルでのポールテクニックは、足の前にポールを付くため、目線が下がりがちになり、同時に姿勢が猫背気味になってしまうことが多くみられます。運動習慣が獲得できて、体力レベルが上がってきた中で、徐々に目線が上がってくるようにすることも重要なポイントとなります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

食事を中心とした発達支援を手がけていることから、どうしても食事に関する対応マニュアルが気になってしまうのですが、それ以外の子どもの生活への対応マニュアルを見ると、発達障害への視点が欠けていることに目が奪われます。

通常の方法をマニュアル化すると、該当者が多いところが手厚くなり、該当者が少ないものは個別に対応するということでマニュアルから省かれることもあります。

しかし、発達障害児は通常学級で学ぶ子どもでも8.8%が該当するという文部科学省の調査結果があり、それ以外の特別支援学校、特別支援学級で学ぶ子どももいます。8.8%という数字は担任が把握した割合であって、見逃しなどを考えると、以前から言われてきた10%というのは、ほぼ当たっていると考えられます。

それを考えると、発達障害児への対応があって当たり前と思うのですが、期待どおりにはなっていないのが実情です。教室内での学習は集団で、効率よく行うために、教師側のマニュアルが存在しています。教師が話すことは聴覚の異常がなければ、全員が聞き取っていることを前提としています。

声が耳から入っていれば、それで同じように理解するということを考えていても、耳からは声だけでなく、教室内のあらゆる音が入ってきます。通常であれば優先順位をつけて、聞くべきことを脳に届け、そうでないものは解除したり弱めたりという調整が行われています。

ところが、発達障害の聴覚過敏では、耳から入ってきて、脳まで届いた声や音は、その強弱のままに把握されます。そのために、肝心な教師の声が聞こえていない、他の音が邪魔になって声が消されているということも起こります。

そのことを配慮して、生徒が聞き取れているのか、理解しているのかを判断して、教え方を工夫することが必要ですが、必ずしもそうはなっていないのが現状です。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕