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発達障害の支援は、さまざまな方法があり、それぞれ苦労をしているのに、栄養面だけで改善できるのか、と言われることがあります。栄養摂取といっても毎日食べていることではあり、特別な食品を食べるようにさせるわけでもないのに、本当に効果があると思っているのか、とまで言われることがあります。

その答えは「あります」です。

ビタミンやミネラルを摂っても、体調が整えられるだけで、大きな影響はないとの考えが広まっているのは、ビタミンやミネラルの本当の役割が理解できていないからです。身心を正常に働かせるためには、全身の細胞で作り出されるエネルギーが必要です。

エネルギーはエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を摂取して、細胞の中のミトコンドリアで代謝が起こることで自動的に発生するものではありません。エネルギー源がミトコンドリアの中で生化学反応を起こす高エネルギー物質のアセチルCoAに変化するためには、ビタミンC以外の水溶性ビタミン(8種類)が必要です。

また、ミトコンドリアの中のTCA回路で、アセチルCoAから9段階の変化をしてエネルギー物質のATPが作り出されるためには4種類のビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)が必要です。

このうちの一つが欠けただけでもエネルギー代謝が低下します。

代謝が低下するというと、エネルギーの発生量が減ることだけを考えがちですが、代謝は2つに分けられます。1つはエネルギーを作り出す異化で、もう1つはエネルギーを使って細胞に必要なものを作り出す同化です。細胞は、その中で機能が完結しています。細胞の中で作られたエネルギーは、そのエネルギーの中でしか使われないのです。

だから、細胞レベルから元気になろうと考えるなら、必要な栄養素を摂る必要があり、発達障害児の特性、それぞれの子どもと家族の特性を知って支援をするための基本中の基本を伝えるのがDNA資格認定者の役割なのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

GLP−1は、もともと体内にある血糖値を下げる作用があるホルモンです。食事療法、運動療法、さらに通常の血糖降下剤を使っても血糖値が下がらない患者に対してはGLP−1受容体作動薬として使われます。通常の血糖降下剤は、空腹時にも作用して低血糖を起こす恐れがあるのですが、GLP−1は食事によって血糖値が上昇したときだけに効果があるので、安心して使うことができます。

食事を摂って血糖値が上昇すると、小腸にあるL細胞からGLP−1は分泌されます。GLP−1は膵臓のβ細胞の表面にあるGLP−1受容体(鍵穴のような役割をするもの)に結合して、β細胞からインスリンを分泌させます。

インスリンには細胞にブドウ糖を取り込んで血糖値を下げる働きがあるので、細胞に取り込まれたブドウ糖がエネルギー化されて、ダイエット効果が高まります。そのメカニズムをダイエットに活用したくて、医療機関に相談する人がいても、糖尿病でなければ使うことができません。

ところが、安心してダイエットができる医薬品としてとしてGLP−1を求める人がいて、さらに収益源としてダイエット希望者に出している医師も少なからず存在しています。

GLP−1を医師にすすめる薬剤師の中には、収益が上がることを説明した後で、糖尿病でない人に使ったことがわかると問題になるからと、糖尿病であったように細工することをすすめている例もあります。海外では肥満治療薬であって、太っているだけで使うことができて、場合によってはカルテに書き入れる体重を変えることでもよいのですが、それと同じように罪の意識なく使ってしまう医師がいることも事実です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

◎アルコールの制限
糖尿病の場合には、アルコール飲料は原則として禁止されます。その理由は、エネルギー量が1gあたり約7kcalと高く、吸収されやすいので血糖値が上昇しやすいことに加えて、食欲が進むために食べすぎの原因にもなるからです。

血糖値があまり高くない人の場合には、条件つきで1日に160kcalほどの飲酒が許されることもあります。その量はビールではコップ(180cc)で1杯半、日本酒ではコップに3分の2ほどです。飲酒で摂るエネルギーの分は、ご飯を減らすといったように摂取エネルギー量の調整をする必要があります。

飲酒の条件は、「体重が標準体重以下であること」「肝臓病や膵臓病、合併症がないこと」「ビタミン、ミネラルが充分に摂れていること」「決められた飲酒量で止められる意志があること」。これらの条件がすべてかなえられている人にのみ飲酒が許可されます。少ない量では物足らないという場合には、数日分をためておいて飲むという方法もありますが、一度に多飲するのは避けます。飲酒は血糖値を急に上昇させやすいだけに、できれば控えるようにしたいものです。

◎甘いものの制限
菓子類や清涼飲料には、砂糖が多く含まれていて血糖値が上昇しやすいので、控えるようにします。清涼飲料は冷えていると甘さを感じにくいものの、常温で飲むとかなり甘く、砂糖が多く含まれていることがわかります。飲料では、糖質が特に吸収されやすい形となっているので、注意が必要です。

◎規則正しい食生活
一度食事を抜くと、その次の食事は空腹感を満たすために食べる量が多くなり、食べすぎになるため、血糖値も上昇しやすくなります。1日3食を規則正しく取り、できるだけ3食が同じような分量になるようにします。理想の3食のバランスは、朝食3:昼食3:夕食4の割合とされます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

医薬品には先発品とジェネリックがあります。ジェネリック医薬品は、新薬を開発・製造する大手製薬メーカーの医薬品の先発品特許が切れたあとに、同じ有効成分が同じだけ使われた後発品メーカーによって製造された医薬品を指しています。開発費が必要ない分だけ、安く作ることができます。

医療機関でジェネリック医薬品がすすめられるのは、個人の医療費を下げるととともに、医療費を負担する企業などの健康保険組合や自治体の負担を減らすためでもあります。医療費のうち国や自治体が負担しているのは4割ほど、企業や保険組合などが半分ほどです。そのうち医薬品が占める割合は医療費全体の4分の1ほどとなっているので、常に赤字になっている医療費を減らしたいというのは当然の気持ちです。

厚生労働省はジェネリック医薬品について「先発品と同等」という表現をしています。これは同じ有効成分がある原薬ということで、“同じ程度”であるということを意味しています。化学的に同じ成分であって、それが同じ分量だけ使われていれば同じ医薬品という発想ですが、本当に同じなのかという疑問は常につきまといます。

ジェネリック医薬品を製造・販売している製薬会社は、成分について先発薬と同じ有効性であるのかの試験を行っています。その結果として“同等”ではなくて“まったく同じ”という結果が得られていても、医薬品は有効成分だけで作られているわけではありません。

医薬品には添加剤が使われています。1錠の重量から有効成分の重量を差し引いた残りが添加剤です。1gは1000mgなので、医薬品の重さと有効成分の量を比べれば、どれだけ添加剤が多いのかがわかります。添加剤の種類によって吸収性や作用までにかかる時間なども違ってくるので、まったく同じということはないのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

歩くことは健康にはよいといっても、正しい姿勢で歩かないと、歩くほどに身体にダメージを与えることもあります。また、歩くことの健康効果について紹介すると、ただ歩けばよいだろうという考えの人も出てきます。

ウォーキングについては歩数を目標として出し、健康効果を歩数で比較するということもあるので、歩数さえ稼げればよいというので、歩幅を狭くして歩数を多くする“チョコチョコ歩き”をする人も出てきます。チョコチョコ歩きは元気に見えることがあり、体育館などで同じ距離の歩行をすると、歩幅が狭く、歩数が多い人のほうが早く到着して、そのために健康であるように思われることもあります。

歩数を健康目標としてあげるときには、正しい歩き方とされる「脚を大きく踏み出して、かかとから着地して、足先から蹴り出すようにして体重を移動する」という歩き方をしているのを前提としています。

ここで“脚”と書いたのは、足との区別をするために、足というのは足首から下、大きく捉える場合でも膝から下を指しています。これに対して脚は腿(もも)から下を指しています。チョコチョコ歩きでは足を主に動かすことになり、脚の動きとしては小さくなっています。

脚を大きく振り出すように歩くといっても、下半身が安定していない状態では歩きにくく、かえって健康面で難点も出てきてしまいます。そこで活用するのは2本のポールを使って歩くツイン・ウォークで、ポールを突くことで片脚を安定させて、もう一方の脚を大きく振り出すことができます。これを交互に繰り返す歩行技術を身につけるために2本のポールを使っているのです。

そして、いつまでもポールに頼るのではなく、ポールがなくても正しく健康的に歩くことができるようにするためにポールを使うのが私たちの本来の目的です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害に関する講習を続けていると、受講者の中から「最近、発達障害の報道や情報が増えましたね」と言うことが聞かれます。

以前であれば、「それは発達障害の関心が高まることで、それまで目の前を通過する情報に気づかなかっただけ」ということを話して、もっと学ぶことで、もっと自分に飛び込んでくる情報が増えるようになる、といった話をしてきました。
しかし、今は発達障害に関わる情報が実際に増えていて、それだけ見聞きする機会が増えています。

一つは、文部科学省が10年ぶりに発表した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)について」(2022年12月13日発表)で、通常学級(特別支援学校や特別支援学級ではなく)の児童生徒のうち担任が発達障害と判断している子ども(小学生・中学生)が8.8%と発表されました。

以前の6.5%よりも大きく増えたのですが、これは通常学級に通っている子どもで、しかも担任の感覚に頼っているところがあるので、実際には10%に達していると言われてきました。今回の発表で、全体では10%を超えているのは確実と考えられるようになってきました。そういった事実もあって、メディアで発達障害が取り上げられる機会が増えました。

しかし、発達障害がある人と、その家族でないと現実的な問題はわかりにくいところがあり、やはりメディアの影響力は強いものがあります。テレビ朝日のナイトドラマの『リエゾン』は発達障害を扱ったコミックを原作としたもので、それが2023年1月20日から放送が始まりました。ドラマでは発達障害児の困難さと対応に苦慮する方々が浮かび上がり、多くの方々が支援を考えるきっかけともなりました。

そして、2023年4月1日には内閣府に「こども家庭庁」が創設されます。これまでは内閣府と厚生労働省で分かれていた部門が一本化されます。障害児についても子どもが対象ということで厚生省から移管されます。発達障害児への対応は、こども家庭庁の管轄になり、発達障害児と保護者への支援の充実が期待されています。

これらのことによって、受講者から発達障害の情報が増えたとの声が出たら、「そのとおりです」と答えられるようになりました。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

会社に属したことはないものの、公益の団体には属したことがあって、今もNPO法人の理事長なので、付き合いのある団体を例にすると、だいたいの上下関係はわかります。

「会長→副会長→理事長→副理事長→専務理事→常務理事→理事」

監事という監査役の役職もあって、これは上下関係ということでは理事会を見張る立場であっても、組織内の発言力は日常的にはないに等しい役職です。それは複数の団体の監事を引き受けている身だから感じていることです。

会長、副会長は、組織によっては理事であって、名誉職的なところもあって、理事長がトップというのが一般的です。理事長を代表理事と呼ぶ組織もあります。名誉会長となると、これは理事でもないというのが通常です。大きな団体だと、理事の下に部長以下が続いています。

役所の組織は、複雑でも案外とわかりやすくて、霞が関では「大臣→副大臣→大臣政務官→事務次官」と続きます。大臣政務官までは国会議員で、事務次官は国家公務員のトップです。

「外局長官(例えば警察庁長官)→官房長→局長→局次長→課長→課長補佐→室長→企画官・専門官→係長→主任」

企画官や専門官の上に指導官という肩書きがある組織もあります。

防衛庁は独特の肩書きで、事務職は事務次官以下は同様ですが、いわゆる制服組は「統合幕僚長→統合幕僚副長→幕僚長」と続きます。幕僚長は陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長がいます。

これに続くのは将官で、将(陸将、海将、空将)、将補(陸将補、海将補、空将補)です。佐官は1佐(1等陸佐、1等海佐、1等空佐)、2佐(2等陸佐、2等海佐、2等空佐)、3佐(3等陸佐、3等海佐、3等空佐)、尉官は1尉(1等陸尉、1等海尉、1等空尉)、2尉(2等陸尉、2等海尉、2等空尉)、3尉(3等陸尉、3等海尉、3等空尉)、准尉(准陸尉、准海尉、准空尉)、曹士は曹長(陸曹長、海曹長、空曹長)、1曹(1等陸曹、1等海曹、1等空曹)、2曹(2等陸曹、2等海曹、2等空曹)、3曹(3等陸曹、3等海曹、3等空曹)、士長(陸士長、海士長、空士長)、1士(1等陸士、1等海士、1等空士)、2士(2等陸士、2等海士、2等空士)と続きます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

◎ビタミンとミネラルの充分な摂取
ビタミンとミネラルはエネルギー代謝を促進して血糖値を下げる役目をすると同時に、血管の再生を進めるためにも大切なものです。ブドウ糖の代謝に特に必要なのはビタミンB₁で、これは豚肉、うなぎ、魚介類、豆類、そばなどに豊富に含まれています。ビタミン、ミネラルを充分に摂るためには緑黄色野菜をはじめとした多くの食品を摂るようにして、肉類、乳製品、海藻も欠かさないようにします。

◎色の濃い食品の摂取
緑黄色野菜などの色の濃い食品には色素が豊富に含まれていますが、色素は活性酸素を消去する作用がある抗酸化成分となっています。

◎食塩の制限
食塩に含まれるナトリウムは血圧を上昇させて血管を傷めやすいうえに、塩分が強い食事は食欲を高めて食べすぎにつながります。一般の人は1日10g以下の目標に対して、高血圧の人の場合には6g以下に制限されます。

◎食物繊維の充分な摂取
食物繊維は、糖質が胃で消化されるのにかかる時間を長くし、ブドウ糖が小腸から吸収されるのを遅らせる作用があるため、血糖値が上昇しにくくなります。食物繊維が豊富な野菜を1日に350g以上を摂り、水溶性食物繊維であるキノコ、海藻なども充分に摂るようにします。水溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ、満腹感が得やすく、余分に摂った糖質や脂肪の一部を包み込んで吸収を妨げる作用もあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

広く健康に関わる記念日について紹介します。

2月21日 毎月21日は「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)。

2月22日 猫の日制定委員会が猫の鳴き声のニャンニャンニャンから「猫の日」と制定。ロート製薬がセルフメディケーションを伝えるフリーマガジン「太陽笑顔fufufu」の普及のため、ふ(2)ふふ(22)の語呂合わせで「ふふふの日」と制定。猫背改善専門スタジオきゃっとばっく(東京都新宿区)が2が猫背の人を横から見た形に似ていて最も2が並ぶことから「猫背改善の日」と制定。生化学工業(東京都千代田区)が膝の病気と治療法の情報発信のために膝はknee(ニー)であることからニー(2)ニー(2)ニー(2)の語呂合わせで「ひざイキイキの日」と制定。越乃おでん会(新潟県新潟市)が熱々のおでんに息を吹きかけることからふー(2)ふー(2)ふー(2)の語呂合わせで「おでんの日」と制定。毎月22日は「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)。

2月23日 NPO法人男性不妊ドクターズが妊娠は夫婦で取り組むことであるとして二(2)人(2)三(3)脚の語呂合わせで「夫婦で妊活の日」と制定。なとりがチーズ鱈の生産が開始された1982年2月23日にちなんで「チーズ鱈の日」と制定。毎月23日は「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)。

2月24日 毎月24日は「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京削節類卸協同組合)。

2月25日 栃木いちご消費宣伝事業委員会が、いちごの流通が多い1〜3月と、と(10)ちぎのいちご(15)から合計で25になることから1月25日、2月25日、3月25日を「とちぎのいちごの日」と制定。キューサイが膝は英語でニー(knee)から2、楽しいことをニッ(2)コ(5)リと表現することから組み合わせて「ひざ関節の日」と制定。サッポロビールがヱビスビールが初めて販売された1890年2月25日にちなんで「ヱビスの日」と制定。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)。

2月26日 ピックルスコーポレーション(埼玉県所沢市)が、ご飯がススムキムチの需要が高まる時期の普及を目的にススムのスを2に見立ててス(2)ス(2)ム(6)から「ご飯がススムキムチの日」と制定。アメリカ・フロリダ州政府柑橘局が2月からフロリダ産グレープフルーツが旬になり、フロ(26)リダの語呂合わせで「フロリダグレープフルーツの日」と制定。毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)、「風呂の日」(東京ガス)。

2月27日 2月14日のバレンタインデーと3月14日のホワイトデーの間に恋人同士が絆を深める日として絆(きずな)のずなを27に見立てて結婚カウンセラーなどが「冬の恋人の日」と制定。

2月28日 全国ビスケット協会が1855年に軍用パンの製法をオランダ人から学ぶために長崎にいた水戸藩の蘭医が水戸藩に送った1855年2月28日の書簡にビスケットの製法が書かれていたことから「ビスケットの日」と制定。毎月28日は「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)。

発達障害児の支援は、医療の範疇や福祉の範疇、行政の範疇から発達障害児の保護者による日々の支援まで、さまざまな支援があって成り立っています。どれが重要とランクをつけるのではなくて、すべてが必要で、どれが欠けてもうまくはいかないのですが、まだ追いついていない部分があるのは事実です。

発達障害児は発達障害があることを除けば、定型発達(発達障害ではない)と同じはずです。ところが、発達障害児を特別扱いするような社会的な風潮があると、発達障害と他の障害が重なって現れているような扱いをされることにもなります。発達障害は生まれつきの脳機能の特性(発達の凹凸)であって、知的障害がない状態を指しています。知的障害と混同もしくは勘違いしている例も多いのです。

発達障害の改善は、子どもの発育を年齢相応に進めることが大切で、脳機能に必要な運動や生活習慣、栄養などは的確に対処する必要があります。それらのことは専門家の支援のもとに、毎日続けられるべきもので、家庭にいる時間が最も長いだけに、家族ができることこそが最も重要といえます。

発達障害児は発達障害の特性から食べられないものがあり、それを改善することで通常の栄養摂取による成長が期待されます。それが保持されていれば定型発達の子どもと同じように発育できると考える向きもあります。

しかし、発達障害があると脳への負荷が強く、それを改善するための神経伝達物質が不足していることが多く、その影響で自律神経の調整が乱れるようになります。自律神経は消化、吸収、循環、代謝、排泄と食に関わる一連の流れを調整しているだけに、その乱れは身体の栄養状態に大きく影響するという困った循環を引き起こすことになります。

だからこそ、私たちは家族ができるところからの支援ということで、それを支える専門家のDNA資格認定者を養成しているのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕