投稿者「JMDS」のアーカイブ

◎循環血液量が増える
血糖値が高い状態では体内の細胞の浸透圧が高くなり、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓から吸収される水分の量が増えるようになります。その結果、血管の中を循環する血液の量が増えて、血管を圧迫して、血圧が上昇します。

◎インスリン抵抗性がある
糖尿病の人はインスリン抵抗性があります。インスリン抵抗性は、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態のことで、この状態ではブドウ糖が細胞に多く取り込まれず、血液中で多くなったブドウ糖が尿と一緒に排泄されるようになります。

インスリンが効きにくくなると、それを補うためにインスリンが膵臓から大量に分泌されるようになり、高インスリン血症となります。高インスリン血症では、自律神経の交感神経の働きが盛んになり、腎臓でナトリウムが排泄されにくくなるために、血管の細胞の成長が促進されて血管の壁が厚くなっていきます。そのため、血管が拡張しにくくなり、血圧が上昇します。

◎糖尿病性腎症

糖尿病性腎症では、腎臓の細くて弱い細小血管である糸球体がもろくなっていくために、充分に濾過ができなくなり、体内の有害物質が多くなっていきます。糖尿病性腎症になると、腎臓から血圧を上昇させるホルモンが多く分泌されるようになり、血圧が上昇します。

◎肥満
糖尿病患者の約60%が肥満となっています。糖尿病の人は半数が高血圧になるリスクがあるとも言われています。内臓脂肪が多く蓄積されると、脂肪細胞からアンジオテンシノーゲンという血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡのもとの物質が盛んに放出されます。また、アンジオテンシンⅡはインスリンの作用を抑制したり、膵臓を障害してインスリン分泌を低下させる作用があるため、肥満によって糖尿病が発症しやすくなります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

2002年は私にとって大転換期となった記念日イベントのプロデュースを始めた年であり、食品表示の法律講師を始めた年でもあったのですが、もう一つ特筆すべき出来事がありました。それは代謝促進成分のL−カルニチンが医薬品の成分から食品の成分としても使えるように厚生労働省から許可された年です。このことが日本メディカルダイエット支援機構の大きな活動につながっています。

日本メディカルダイエット支援機構はエネルギー代謝を研究の中心に据えています。臨床栄養と運動科学の専門家によって設立され、その方々の研究を取りまとめる形でエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を体内でエネルギー代謝させるための生化学反応を効果的に高める方法を追求してきました。

それが余分な体脂肪を蓄積させない方法であり、運動のパワーを高める方法であり、生活習慣病の予防と改善にもつなげる方法となっています。

L−カルニチンは、細胞の中のエネルギー産生器官のミトコンドリアの膜に脂肪酸を通過させるために必要な成分であることから、必須アミノ酸を材料に体内で合成されています。その合成のピークは20歳代前半で、それ以降は合成量が年々低下して、蓄積量も減り、代謝が低下してきます。年齢を重ねると同じ食事量、同じ活動量でも太っていくのは、L−カルニチンが不足していくためです。

L−カルニチンをサプリメントとして補うことが可能になったのは、ロンザ社(スイスが本社の世界的製薬会社)の研究に成果ですが、同社の日本法人のニュートリション部長であった王堂哲さんはL−カルニチン研究の第一人者であり、日本メディカルダイエット支援機構の副理事長でもあります。
L−カルニチンの研究は20年にも渡り、最高レベルの製品を研究用として作り上げています。その成果を健康づくりに役立ててもらいたいという思いで、L−カルニチンの効果的な活用法も含めてメディカルダイエットの講習を実施しているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

東京にいたときには、団体の広報やテレビ番組(全国キー局)、食品表示の法律講師などで、それなりの収入を得ていました。今から20年前の2002年は私にとって大きな変化があった年で、全国納豆協同組合の納豆PRセンターの立ち上げと広報、納豆の日イベント(7月10日)のプロデュースを始めた年です。

翌年には日本豆腐協会の納豆PRセンターの立ち上げと広報、豆腐の日イベント(10日2日)、さらに翌年には日本豆乳協会の広報と豆乳の日イベント(10月12日)が始まり、何年かは3つを同時に手がけていました。

私のおかげではなくて、たまたまタイミングがよかっただけですが、それぞれ売り場面積が増えて、納豆は年率で10%も売り上げが延びることになりました。

主な広報対象は新聞、雑誌、テレビ番組で、メディア向けのリリースも毎月発信していました。(どれも同じ大豆が材料なので栄養などの話題を提供するのは楽でした)
そのおかげで、テレビ局の健康番組と関わりが深くなり、健康番組そのものや健康コーナーの企画を担当しました。それなりに評判になった番組もプロデュースや監修も務めさせてもらいました。

2002年は厚生労働省から「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」との通知が出されました。その検討委員会に参加していたことから2つの認定団体で法律講師を務めました。その後、大手広告代理店の依頼で健康食品の販売会社の法律講習を行い、個別の法律コンサルタントも200社ほど行いました。

その流れで、消費者庁の機能性表示食品制度づくりの委員会にも加わり、東京から離れる6年前の年度末まで委員を務めていました。

これらで得た収益は、活動維持と生活費を除いて、多くをNPO法人や一般社団法人などの公益活動にかけてきました。東京から引き継いでいるのはNPO法人日本メディカルダイエット支援機構だけですが、岡山では発達障害児支援に関わる4法人を設立して監事となっています。

監事は法律によって法人から収益を得ることができないので、今の主な収益は日本メディカルダイエット支援機構の教育と情報発信くらいのものです。

倫理について学ばせてもらう機会をいただいたのをきっかけに、公益事業を進めていくために、東京で実施してきた収益事業を再開することにしました。稼いでも公益に消えていくとしても、子どものための公益活動が、自分の子どものように残ってくれれば、生まれてきた意味はあったと振り返って終わることができるのではないか、との思いがあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

食事は栄養バランスが摂れていれば、それでよいというわけではありません。メディカルダイエットのエネルギー代謝でいえば、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)があり、それをエネルギー化するためのビタミンとミネラルがあれば、細胞のミトコンドリアの中で作り出されるエネルギーの量が増えていきます。

細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中でしか使われないのですが、細胞の中で行われる生化学反応は、このエネルギーを使って行われています。その意味では、食べるものの中身が重要であって、食べる順番は関係がないことになります。しかし、身体は、そんな単純にはできていません。

食事は食卓に乗せられたものを、ただ食べればよいというわけではなくて、食べる順番があります。日本人の伝統的(歴史的)な食べ方は、主食(ごはん)を口に入れ、ごはんが口の中に残っているうちに、おかずを口に入れて咀嚼します。そのときの味わいは、口に入れた量によって変わってきます。

味が薄いと感じたときには汁物(味噌汁)を口に入れ、濃くなったときには、ごはんを追加します。そのように食べている人によって、それぞれ異なる味わいで食べていることは“口中調味”と呼ばれています。

食べる順番ダイエットでは、初めに野菜を全部食べて、食物繊維を摂ったあとに血糖値を上昇させる主食(糖質)、おかずである主菜(脂質、たんぱく質)を摂ることがすすめられています。

ダイエットにはよいことではあっても、口中調味だけでなく、彩りや味わいの変化を楽しみながら食べるという文化性は否定されたようなものです。食べる順番ダイエットは簡単な方法だといっても、文化性のない食事になるようなことだけは避けるべきです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「ぞっとする」というと、恐ろしさで身の毛がよだつ、恐怖心から身体が震え上がる、寒さで身体が震え上がるという意味があります。「ぞっとする」の否定形は「ぞっとしない」ということになるので、「恐ろしくない」という意味で使われることがあります。

“使われることがある”という表現をしたのは、間違いであるということを暗に示しているのですが、「ぞっとしない話」というのは、怪談話をされても怖くないということではなくて、「面白くない」というのが正しい意味です。

辞書を紐解くと、「ぞっとする」の意味として、もう一つ「美しいものに出会うなどして、強い感動が身内を走り抜けるさま」ということがあげられています。面白いものに出会ったときには、身が震え上がるような感動が起こることがあり、この“震え上がる”という感覚が「ぞっとする」ということになります。

この意味での否定形は、感動しないということになり、それを考えると「面白くない」というのは納得できる感覚ともいえます。健康づくりの活動においては、「ぞっとしない話」は避けたいところで、感動を与えて、またやりたい、何度でもやりたい、習うだけではなくて自分が教える側になりたいという気持ちを起こさせる「ぞっとする話」であってほしいものです。

文化庁の「国語に関する世論調査」の結果をみると、正しい意味で使っているのは23%ほどで、誤用しているほうが56%ほどと多くなっています。だから、「ぞっとしない」という言葉が使われたときには、どちらの意味で使っているのか、しっかりと確認をしておかないと、とんだ間違いを起こすことにもなりかねないということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

子どもはお菓子が大好きです。単に嗜好品としてだけではなくて、エネルギー源の摂取のためでもあり、脳の機能の保持などにも必要であることから、お菓子を食べたがるのは本能的な部分もあります。それは認めるので、菓子売り場で食べたいものを強請(ねだ)る、買ってくれないと愚図(ぐず)るということまでは許容範囲と考えています。

しかし、早くお菓子を食べたいと、まだ会計を済ましていないのに袋を破ったり、破って食べるという子どももいます。それはルール違反であることを教えるのは親の責任と考えられるところですが、発達障害児の場合には、社会的なコニュニケーションが苦手で、自分の行動を抑えにくいという特徴があることから、ただ言うだけ、注意するだけでは解決しないことがあります。

理解するまで、まるで叱るようにして説明したとしても、コントロールできないことがあるという特性を考えると、菓子売り場(だけでなくて子どもが好きな食べ物、場合によっては玩具)では付き添って、行動を見守ってあげることが必要です。

ところが、買い物に集中すると、保護者のほうの注意が足りなくなって、店側にとって困ったことが起こることもあります。そのときに、保護者がルールに即した態度でレジに向かってくれればよいのですが、食べかけの菓子を見せて、特に何も言わずに会計を済ませようとするシーンを見たことがあります。

このことを菓子売り場で働く方に話したら、それは当たり前に起こることで、それに腹を立てたり、注意をしていたらレジ作業が進まないのでスルーしているということを聞きました。そのような態度だから、子どもの勝手にさせている保護者が減らない、などと、こちらが腹を立てるのではなく、発達障害児は10人に1人にもなっていて、保護者の方々も大変であるという状況を長く経験してきた結果であることを、これも理解する必要があると感じています。

そこまでは許容範囲としても、中には子どもが食べたいあまりに袋の外側から舐めるといったこともあり、それを購入するならまだしも、そのまま子どもが陳列棚に戻しても何も言わない、保護者が戻すということもあります。

ここまでくると、子どもの特性というよりも衛生面もあり、他の方に迷惑をかけることになるので、そのようなことだけは家族でしつけるのは当然のことです。しつけは漢字では躾と書くように、身が美しくないような行為は避けるべきであり、自分や子どもが他人の舐めたものを買うようなことになったことを考えてから、行動してほしいのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「クスリはリスク」というのは、“クスリ”を逆に読むと“リスク”となることから、医薬品に頼らない予防医学を提唱する専門家が使い始めたものでした。それは医薬品を使っている医師からも聞かれるようになりました。

患者に適した医薬品を的確に選択して、患者の状態や生活状況、他の健康づくりの行動に合わせて種類や分量を変えている医師にしてみれば、マニュアルどおりに処方するだけの医師は揶揄したいような対象かもしれません。

マニュアルどおりといっても、各製薬会社から公表されている医薬品のトリセツ(取扱説明書)読めば、どんな人に使ってはいけないのか、どれだけの期間にわたって続けてよいのか、ということが作用機序(効き方のメカニズム)とともに知ることができます。そして、個人に合わせた微調整も行えるようになっています。

ところが、前に通っていた病院の処方そのままに医薬品の種類と用法用量(どれだけの量を、いつ飲むのか)を指示したり、前の処方に現状に対応する医薬品をプラスして種類を増やしている医師もいます。そのプラスした医薬品との組み合わせによって、プラスになるどころかマイナスにもなること、つまり副作用のリスクが高まることもあるのです。

医薬品は必要なもので、それによって命が救われることは認めるとしても、誤った使い方をするとリスクのほうが大きい、ということも普通に起こることです。

スタチン剤(コレステロール降下剤)は悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロールを低下させる作用があるものの、LDLコレステロールが増える仕組みとエネルギー物質のATPが作られる仕組みが同じなので、LDLコレステロールを減らすとエネルギー代謝が低下します。エネルギー代謝の研究からすると、発生したエネルギーによって肝臓のLDLコレステロール製造が調整されるのに、それを低下させることと、肝機能障害を起こすリスクが気になります。

さらにスタチン剤には動脈硬化や促進することが指摘されていて、動脈硬化を予防するはずの医薬品で、動脈硬化のリスクを高めてしまうことも懸念されます。もちろん、対象者によって異なってくるので、安全性は患者や患者の家族には気になることですが、多くの医師と交流をしてきて、案外と医薬品の作用機序を知らないまま処方している医師がいることがわかっています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

糖尿病の三大合併症の一つの神経障害は知覚神経だけでなく、自律神経にも起こり、体温の調整の乱れやホルモン分泌に悪影響が出ることにもなります。三大合併症以外の多くの合併症の中で、特に注目されているのは動脈硬化と免疫低下です。

◎動脈硬化
高血糖状態が長く続くと、大きな血管が傷む動脈硬化へと進み、心臓疾患や脳血管疾患の障害の危険性も高まります。糖尿病患者は一般の人に比べて2倍以上も動脈硬化になりやすい傾向があります。
そのため、糖尿病では、血糖値を下げると同時に、抗酸化成分を摂ることも大切とされます。抗酸化成分には、ビタミン類、植物の色素のほか、サプリメント素材のアスタキサンチン、イチョウ葉エキス、ウコン、コエンザイムQ10などがあります。

◎免疫低下
高血糖状態では赤血球の色素であるヘモグロビンとブドウ糖が多く結びついていきますが、このときに活性酸素が多く発生することが確認されています。活性酸素は血管壁を傷つけるとともに、血液中のコレステロールを酸化させて動脈硬化を進めていく要因となります。

糖尿病になると血液中のブドウ糖濃度が高くなり、赤血球がブドウ糖によってベタついたり、赤血球同士がくっついた状態になって血流が悪くなります。そのために血液中の免疫細胞(白血球、リンパ球)の流れも悪くなり、免疫力が低下していくことになります。これも影響して糖尿病患者の10人に1人ほどが感染症で亡くなっています。

日本人の平均寿命は女性が約87歳、男性が約81歳となっていますが、糖尿病患者の平均寿命は男女ともに10~12歳も短くなっています。それだけ糖尿病は血管を傷つけ、全身に影響が出やすい病気だということがわかります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

就職をしないまま高齢者の年齢に突入した自分にとっては、肩書きを示されても偉いのかどうかわからない、どちらが偉いかわからないということは今の今まで続いていました。そんなことをコラムに書いたところ、企業や団体などに所属する方々から、いろいろな情報が届きました。

それをまとめてみると、以下のようになるようです。もちろん、原則とは異なる組織があるのは承知しています。偉い順から下に向かって→で示してみました。会長、社長、副社長、専務取締役、常務取締役は除いてあります。

「本部長→副本部長→事業部長→副事業部長」

次に続く部長との間に「局長」が入っている組織もあります。

「部長→副部長→次長→部長代理→部長補佐」

部長補佐と部長代理の間に調査役が入っていた組織もありました。また、部長補佐を部長付としているところもありました。

続いて、「課長→課長代理→課長補佐→係長→主任→副主任→主事→主査」となります。主事や主査は、いわゆるヒラだとは思うのですが、これを名刺に入れている例もあります。

課長補佐と係長の間に統括課長が入る組織や、係長と主任の間に班長が入る組織もあります。課長といっても、総務課長のように、総務課の課長という人がいるのに対して、課がつかない課長もいて、これは課長と同じ年齢であっても課を代表するわけではない名ばかりの課長(いわゆる窓際)という位置付けのところもありました。

副課長という肩書きは寄せられた情報の中にはなかったのですが、その代わりに副長を使っている組織もありました。副長は副課長なのかと思ったら、会社によっては部長と次長の間の副部長を副長としているところもあって、地位を間違えたら失礼になるのだろうかと余計な気を使わせる組織もありました。

これだけでもややこしいのに、スーパーバイザー、エリアマネージャー、室長という名刺をもらったときには、他の会社では、どの段階なのかわからなくて、扱いに困ったことがあります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

歩くときに次に意識するのは、2本の足と2本の腕の左右交互・前後動のバランスです。バランスを取るために上半身では肘と肩関節が回旋し、これに連動して下半身では足関節、膝関節と腰部とが体重を支えながら逆方向に回旋してスムーズに動いています。

上半身と下半身を連携させているのは腰部であり、腰部の動きが全身のバランスの中心となっています。足を踏み出すときには、先に肘がリードしてリズムを取り、片足が踏み出されるときには反対側の肘が出て、胴体がひねられて膝が前に出て、進行方向に身体を進めています。

上半身と下半身の動きのバランスが取れていると、重心の上下移動が少なくなり、頭の位置が変わらず、スムーズに前進移動できるようになります。上下移動は平均2.5cm、左右移動は平均4.5cmといわれます。

移動中のバランスは、前後の移動では足裏の踵からつま先までの縦の範囲で支え、左右の動きは両足の拇指(親指)と第五指(小指)で横の範囲で支えられています。

足裏では拇指、第五指、踵で描かれる三角形を活用して、重心が移動するときの姿勢を整えています。足裏の三角形を意識して歩けるようになったら、初めに地面に踵を着き、徐々に体重を前に移していって、足裏全体を着地するようにして、拇指と第五指を基点にして蹴り出すようにします。それと同時に反対側の足を前に踏み出します。

拇指と第五指は、足を安定させるだけではなく、しっかりと地面をつかむようにして捕らえると、足裏全体の筋肉を使って足を前に進められます。片方の足裏が安定すれば、反対側の足が振り出せるようになって、しっかりと着地して、安定した三角形から次の一歩を踏み出せるようになります。

直立しているときには左足と右足の角度が同じになっていても、歩いているときには左足と右足の前進方向に対する角度が異なっている人も少なくありません。左右の足の角度が同じになるようにして、左足の歩幅と右足の歩幅が同じになるようにします。

また、歩幅が過度に広くなると踵での着地に頼る歩きとなり、足への負担が強くなり、スポーツ障害の危険性が増す可能性があります。特に、速歩では歩幅が広くなる可能性があるため、意識的にピッチを上げるか骨盤からの体重移動を意識する必要があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕