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メンタルが弱いと病気になりやすいことは以前から指摘されてきました。メンタル(mental)は「精神的な〜」という意味ですが、日本では精神、精神力を指して使われることが増えてきました。メンタルの適切な表現を探す中で、「心の免疫力」という使われ方も登場してきました。

免疫力は人によって強さが異なり、少しくらいの外圧なら平気な人がいる一方で、わずかな変化でも極端な反応が起こる人もいます。免疫力が弱いという表現は過剰な反応をすることを指す例が多いのですが、気づかないところで徐々に影響を与えることが起こっています。それは脳への影響です。

脳は重要な器官であることから、必要なものは取り込み、不要なものは取り込まれないようにするか、わずかな量に抑える仕組みがあります。それは血液脳関門と呼ばれるもので、毛細血管の端に備わっています。脳に必要なものはブドウ糖、ケトン体、一部のアミノ酸、ビタミン、ミネラル、酸素、そして神経伝達物質のセロトニンです。セロトニンは脳神経細胞が次の脳神経細胞に情報を伝えていくために必要な物質です。

自然界においては必要のないものも血液脳関門のバリアを通過して、脳に影響を与えます。アルコール、カフェイン、ニコチン、医薬品のほかに、有害ミネラルの鉛、水銀、アルミニウムは吸収が抑制されるものの、通過します。

血液脳関門の機能は常に一定ではなくて、強いストレスが継続しているときには機能が低下してバリアの効果が低下します。この状態では脳への有害ミネラルの取り込みが増えて、農薬、添加物、薬剤、化学物質なども通過するようになります。脳に余計なものが入るとストレスが高まり、そのために血液脳関門の機能が低下するという悪循環にもなりかねません。

発達障害がある人はストレスが強くかかり、特に子どもの場合には強いストレスが続いている状態です。脳の機能が充分ではない子どもの場合には血液脳関門の機能が低いことから、食品に含まれる化学物質には特別な注意が必要になってくるのです。

厚生労働省が健康長寿の実現などを目指して推進した『健康日本21』では、2010年には糖尿病患者(糖尿病が強く疑われる人)を1000万人に抑えるという数値目標が掲げられていました。2011年に発表された『健康日本21』の最終評価によると、直近の実績値(推計)は約890万人と、目標値を下回ったものの、増加する結果となりました。

また、『健康日本21』では糖尿病合併症の減少(合併症を発症した人の数)についても発表されていて、糖尿病合併症で最も多い糖尿病性腎症によって新規に透析が導入された人の数では目標値として1万1700人を掲げたものの、直近の実績値では1万6414人と大きく増加する結果となりました。

この結果は、糖尿病患者が治療を受けていないことが大きく関係しています。推定されている糖尿病患者のうち、どれくらいの人が治療を受けているかを調べた国民健康・栄養調査(2012年)の結果では、受診しているのは男性の65.9%、女性の64.3%で、徐々に増えているものの、まだ充分とはいえません。この傾向は、今も続いています。

このように糖尿病になっていても通院しての治療を受けていない人が圧倒的に多いのは、糖尿病は初期の段階では自覚症状がない疾患だからです。

糖尿病の治療を受けている人のうち約85%は、健康診断によって糖尿病であることが指摘されています。それだけ糖尿病は気づきにくく、わかったときには病気が進行して初期段階と同じようには治せない状態になっていることがあります。

糖尿病は血液検査によって血糖値を測定すれば診断できる疾患です。そのため、まずは血液検査を受けて、自分の体の状態を知ることから、その対策が始まります。ところが、コロナ禍の影響で健康診断を受ける人が大きく減り、また医療機関に行く人も減っているので、以前よりよくない状況になっているは間違いありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

広く健康に関わる記念日について紹介します。

2月11日 全日本いなり寿司協会が初午に稲荷神社で五穀豊穣を願う祭りがあることにちなんで初午から近い祝日の建国記念の日を「初午いなりの日」と制定。わんこそば全日本大会運営委員会(岩手県花巻市)が開催日に合わせて「わんこそば記念日」と制定。出雲そば商組合(島根県出雲市)と松江そば組合(島根県松江市)による出雲そばの日記念日登録実行委員会が信濃国松本藩の城主の松平直政が出雲国松江藩に国替えを徳川家光から命じられた1638年2月11日にちなんで「出雲そばの日」と制定。森下仁丹が仁丹の発売日の1905年2月11日にちなんで「仁丹の日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)。

2月12日 味の素冷凍食品が中国の旧正月に餃子を食べる習慣があることから「ギョーザの日」と制定。大塚食品が1968年2月12日に日本初のレトルトカレーのボンカレーが販売されたことにちなんで「レトルトカレーの日」と制定、また合わせて「ボンカレーの日」と制定。全国農業協同組合連合会岡山県本部が黄ニラの最盛期で、にっこり(2)いいニラ(12)の語呂合わせで「黄ニラ記念日」と制定。ビオフェルミン製薬が創立記念日の1917年2月12日にちなんで「乳酸菌のくすりの日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。

2月13日 土佐文旦振興対策協議会(高知県土佐市)が、ぶんたん(2)とさ(13)の語呂合わせで「土佐文旦の日」と制定。ふくしま未来農業協同組合が、あんぽ柿の最盛期が冬で、普及に携わったのが13人であったこと、発祥地の福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)の13(いさ)にちなんで12月13日、1月13日、2月13日を「伊達のあんぽ柿の日」と制定。毎月13日は「一汁三菜の日」(一汁三菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)。

2月14日 ティーペック(東京都台東区)が二番目(2)の医師(14)の語呂合わせで「セカンドオピニオンを考える日」と制定。予防接種は秋月藩から始まったキャンペーン推進協議会が1790年2月14日に初めて天然痘の予防接種が行われたことから「予防接種記念日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。

2月15日 国立音楽院が学校に馴染めない子どもが音楽活動から次の一歩を踏み出すきっかけとなることを目的に次に(2)行(1)こう(5)の語呂合わせで「次に行こうの日」と制定。

2月16日 長野県寒天水産加工業協同組合が2005年2月16日に寒天の健康効果がテレビ番組で紹介されたことから「寒天の日」と制定。毎月第3木曜日は「森のたまごの日」(イセ食品)。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。

2月17日 こだま食品(広島県福山市)が千切り大根の生産が2月に最盛期で、千の字が二と1、切りを七に見立てて「千切り大根の日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。

2月18日 嫌煙権確立をめざす人々の会が1978年2月18日に嫌煙運動を始めたことから「嫌煙運動の日」と制定。

2月19日 チョコミントの日を制定しよう!プロジェクトが全米菓子協会のチョコミントの日に合わせて「チョコミントの日」と制定。おいしい信州ふーど・信州まつもと鍋開発プロジェクトチーム(長野県松本市、松本大学、JA松本ハイランド、JA松本市)が温かい鍋がおいしい冬の12月、1月、2月で、食の語呂に合わせて19日を「信州・まつもと鍋の日」と制定。毎月19日は「食育の日」(食育推進会議)、「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「クレープの日」(モンテール)、「シュークリームの日」(モンテール)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)。

2月20日 日本キヌア協会が国連で2013年2月20日に国際キヌア年の開幕式典があったことから「キヌアの日」と制定。患者団体ひまわり会(大阪府大阪市)が尿(2)も(英語でtoo=2)れ(0)の語呂合わせで「尿もれ克服の日」と制定。毎月20日は「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)。

DNA資格認定講習の講習は、認定講師によって実施されます。認定講師は通常はDNA資格認定者が認定講師養成講習を受講して、試験に合格することによって、DNA資格認講習を開催することができます。

通常であれば、DNA資格認定者が認定講師養成講習を受講して、試験に合格することでDNA資格講習を開催することができるわけですが、認定講師の養成を待っていたらDNA資格認定講習が早期に実施されないことにもなります。

DNA資格認定講習は開催地域が限られています。初めは認定機関がある岡山県から始めていますが、最終的には全国での開催要望に応えることを想定していることから、全国対応ができる体制づくりを考えています。しかし、初期段階では、どうしても講習範囲が限られてしまいます。

例えば、岡山市で講習が実施される場合に、交通機関を使えば中国地方からも四国地方からも近畿地方や北九州からも集客できるかもしれません。しかし、資格認定の重要性が認識されるまでは、わざわざ遠くから出向くことができない場合もあります。

そこで、ある程度の集客が見込める地域に出向くことは普通に考えられることです。その地域に講師が出向くのは、個別の講師では難しいこともあります。というのは、講師は講習を専門として、それだけが収入の糧でないことがあるからです。

となると、いつでも、どこにでも出向いて講習ができる講師(専任講師)が必要になります。その役割をするのが、初期段階から参加してくれている認定講師です。そのためにDNA資格認定講習から上がってくるのを待つのではなく、初めから専任講師になってもらえるレベルの認定講師を養成する講習から始めているのです。

こういった講習体制は、多くの人が必要とする発達栄養講習、それも早く教育してほしいと願っている多く人の望みに応えるために考え出されたものです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)と健康増進法による健康食品の虚偽誇大表示についての規制は、「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法の上の留意事項について」に掲載されています。この留意事項の改訂版が消費者庁から公表されたことから(令和4年12月5日)、その改定された部分について解説をしています。

留意事項が改定されるのは、そのときどきの状況に合わせるためで、広告表示などの工夫がされると、その抜け穴を防ぐように新たな規制の文書が加わっていきます。昨今は新型コロナウイルス感染や認知症などに関する虚偽誇大表示が目立ってきたこともあって、健康の保持増進の効果の範囲について追加が相次いでいます。

〔疾病の治療または予防を目的とする効果〕では、「糖尿病、高血圧、動脈硬化の人に」、「末期ガンが治る」、「虫歯にならない」、「生活習慣病予防」、「骨粗しょう症予防」、「アレルギー症状を緩和する」、「花粉症に効果あり」、「インフルエンザ、コロナウイルスの予防に」、「便秘改善」、「認知症予防」が示されています。

〔身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果〕では、以前の留意事項にあった自然治癒力の“自然”が削除されました。そして、以前からあった「疲労回復」、「強精(強性)強壮」、「体力増強」、「食欲増進」、「老化防止」、「免疫機能の向上」、「疾病に対する治癒力を増強します」、「集中力を高める」、「脂肪燃焼を促進!」に加えて、次の効果が追加されました。

「新陳代謝を盛んにする」、「若返り」、「アンチエイジング」、「免疫力を高める」、「細胞の活性化」、「治癒力が増す」、「○○○は、活性酸素除去酵素を増加させます」、「歩行能力改善」。

効果的なウォーキングを目指したツイン・ウォークは、自然の歩行を基本としています。そのため、ウォーキングの基本を再確認して、効果的なウォーキングテクニックを実践することが大切になります。

歩くことは生活の基本で、左右の足を交互に出すという循環運動は健常者なら誰もが行っていることですが、踵(かかと)から足底、拇趾(親指)に向かってスムーズな体重移動が行われていなかったり、左右が対称になっていない歩き方をしている人が少なくありません。正しい歩行動作の実践は運動で起こり得る、さまざまな障害の予防にもつながります。

ツイン・ウォーキングを行うに当たって、初めに意識したいのは体重を支えている足裏です。足裏の構造と機能は、人類が歩き続けることで現在の形となっていきました。その構造と機能を活かした歩き方をすることが、最も安全で健康的な歩き方となります。

足裏で、初めに接地する踵は肉厚で、衝撃を吸収して着地をスムーズにする役割を果たしています。土踏まずは足裏が着地するときの衝撃を和らげるために縦のアーチ状になっています。

拇指(親指)と第五指(小指)は全身の左右のバランスを取る役割をしています。拇指と第五指には、身体の前後左右の傾きをキャッチして、正常な姿勢に保つようにコントロールするために、その情報を脳に伝える働きをしています。また、この間には横のアーチがあり、キックや強い着地においてはショックを弱めるクッションの役目をしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害の支援について考えるときに、よく例にあげられるのがメガネの存在です。視力が弱い人はメガネを使って矯正すれば、視力に問題がない人と違いがないほどになり、生活に困らないということになります。

メガネをかけていると、メガネが必要でない人と比べて不便さ、不自由さもあり、視力は変化をしていくので、まったく違いがないということはありません。しかし、メガネをかけていて、学業や仕事に支障が出るということがなければ、メガネは社会的障壁をなくするための重要なツールとなります。

発達障害があっても、それぞれの特性に合わせたツールがあれば改善することができる場合があります。よく見えない、正常に見えないということは発達障害でもあるのですが、それが視力のせいなのか、それとも発達障害によるものなのか、その判断がつかなかったら、発達障害の改善に適した支援をすることはできなくなります。

発達障害の研究が進むにつれて、改善のための支援のツールの開発も進み、例えば学習で文字がよく見えない、大きな文字なら読んで理解できる、文字を自分で読むのは苦手であっても読み上げてもらえれば理解できるという場合にはタブレッドの教育ソフトで対応することができます。

それを採用することは容易にはなってきているものの、同級生が1人だけツールを使うことへの抵抗感があったり、わかりやすくするツールを使うことを(ずるいなどと)批判することがあると、ツールが使いにくくなります。同級生への理解を進めるということも同時に行わないといけないわけです。

メガネをかけている同級生にずるいという気持ちはなくて、むしろ不便で大変なので優しく接してあげようという気持ちがあるのは普通という感覚になっているだけに、発達障害の支援についても同じように接してもらえるような環境づくりをしたいのです。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

「信じる者はすくわれる(救われる)」という言葉は、一つのことに向かって一心に向かっていく素晴らしい姿勢を示しています。それを心に刻んで東京での活動の成果を、岡山でも続けたいとの思いをもって移住したのは6年前のことでした。

移住の目的は、私どもの理事の1人が岡山の出身で、地元の貢献として介護施設を設立したいとの意向があり、それを受けてのことでした。

しかし、移住直後から「信じてよいのか」と疑問が湧いてくるようなことがありました。介護施設がコンセプト変更から介護予防施設になりました。これは施設の予定地の近くに自治体が運営する介護施設の建設が決まったからで、そこと連携する運動設備もある介護予防施設ということで、これは理解ができることでした。

ところが、さらにコンセプト変更があり、最終的には運動施設がある娯楽施設となって、これでは移住目的とは違うということで離れることになりました。

そのときに感じたのはタイトルにある「信じる者は足元をすくわれる(掬われる)」で、救われるはずが、まさか足元を掬われる結果になるとは思いもしなかったのです。

今では、冗談めかして「信じる者は足元をすくわれる」などと平気で言えるようになりましたが、当時は東京に戻ることも真剣に考えました。そのときには、すでに移住から3年ほどが経っていて、東京人脈を元に戻すのは大変なことでした。

一緒に移住した家族は岡山が気に入っていて、岡山で新たな仕事を始めるということで、現在の発達障害児支援の活動に関わることになりました。

とはいっても、岡山では狭い範囲(瀬戸駅〜和気駅)でしか動いていなかったので、岡山で人脈と言えるほどの出会いはありませんでした。

たまたま叔父が日本社会事業大学の学長を務めた社会福祉学者の三浦文夫さんだった関係から社会福祉法人旭川荘を訪ねたところ、対応していただいた副理事長さんが、厚生労働省では障害福祉課長を務められていて、そのときに見知っていたので、そこから人脈を広げることができました。

岡山で私が着手することも見つかり、それを機会に岡山市南倫理法人会にも入会させてもらい、今後は「信じるものはすくわれる」を実践していけるように努めていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

サプリメント(supplement)は補助、補充、補完といった意味があり、通常の食事では不足する栄養素を補うものと認識されています。いわゆる健康食品の中でも、国が定めた安全性と効果に関する基準などに従って機能性を表示することができるものは保健機能食品と分類されています。これは栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品の3種類があり、一般にサプリメントと認識されているのは栄養機能食品(ビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類)です。

これ以外は健康食品と認識されているもので、栄養の補給というよりも健康機能を求めて使用されています。以前の健康食品は、あくまで食品の分類ということで、精製・抽出された成分が高濃度に含まれていても、医薬品の副作用にあたるようなことはみられませんでした。

ところが、素材の研究や開発技術の向上によって、医薬品のような機能性が発揮できるものが増えていきました。そのために、医薬品と一緒に摂ると予期しない身体の影響が見られるようになりました。

これに対応するために、アメリカでサプリメント・健康食品と医薬品の相互作用などのデータベースの「Natural Medicine Database」が設けられました。これによって、いわゆるバッティングが起こるのは医薬品の成分同士の作用だけでなく、健康食品の成分と医薬品の成分でも相互作用が起こることがわかってきました。

「Natural Medicine Database」は、もともとは健康食品の成分と医薬品の成分の飲み合わせが中心であったのですが、通常の食品でも医薬品との組み合わせで健康被害が起こることがわかりました。さらに健康食品の成分同士でも相互作用が起こることも確認されています。

複数の素材を組み合わせる健康食品は、組み合わせを誤ると危険なものにもなりかねないということですが、そのような製品が実際に流通されています。この研究に基づいて、サプリメントスペシャリスト講習の講師には「Natural Medicine Database」を活用した講習も実施します。

その内容は、働く人のための健康づくり講習でも要望に合わせて伝えていくこととしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血圧が高い状態というと、強い圧力がかかっているので血流がよい状態と思われることがあります。血圧は心臓から送り出された血液によって動脈にかかる圧力のことで、心臓からの血流が同じ勢いであるとすると、血管のほうに問題があって血圧が上昇していることになります。

血管は弾力性があって、一時的に強い圧力がかかっても、それを弱めることができます。弾力性が失われるのは動脈硬化によるものですが、それ以外にも自律神経の交感神経の働きが高まったときにも圧力を弱めにくくなります。

交感神経が働いているときには、血圧の上昇、心拍数と呼吸数の増加などが起こります。交感神経によって血管が締められた状態になって、血流が低下します。血液循環がよいことは重要なことであるので、血流を確保するために心臓から血液が勢いよく送り出されるようになり、これが血圧を上昇させることになります。

血圧が高いときには、副交感神経の働きをよくするように、リラックスした状態での休養、ぬるま湯での入浴などがすすめられます。このことは腸内細菌のバランスをよくするためにも有効となります。

血圧が高くて、血流が低下しているということは、温かな血液が全身の隅々まで巡っていないということになります。血圧が上昇すると頭がのぼせるなど血液が集中する一方で、手足が冷えたりします。腸壁は身体の内側であっても末端になるので、皮膚と同じ状態です。手足が冷えているときには腸内も冷えています。腸内細菌の善玉菌は温度が高めの状態で活性化するので、血圧が高いと善玉菌が増えにくくなって、腸内環境が悪化することになるということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)