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糖尿病は膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンの不足や、インスリンが分泌されているにも関わらずインスリンの作用が低下しているために血糖値が上昇して起こる疾患です。後者はインスリン抵抗性と呼ばれています。

インスリンには、血液中のブドウ糖を筋肉細胞など全身の細胞に取り込んで、エネルギー源として利用する働きがあります。ところが、インスリンの分泌量の不足や細胞がブドウ糖を取り込む力が弱くなると、細胞内に充分にブドウ糖が取り込まれにくくなり、ブドウ糖が細胞の外側に多い状態となります。そして、細胞外のブドウ糖は血液中に戻り、一定濃度以上になると尿に多く混じって流れ出るようになります。

その状態から糖尿病という名がつけられました。「尿中にブドウ糖が多くなるのは不必要になったブドウ糖が尿として捨てられているので問題がない」と考えられることもあります。しかし、大切なエネルギー源であるブドウ糖が体の中で充分に使われていない状態になっていることから、細胞が栄養不足になっていると言うことができます。そのためにエネルギー不足となり、活動や健康面でも影響が出るようになります。

糖尿病は全身の細胞のエネルギー代謝が低下した状態ということです。

糖尿病の指標になる血糖値は、血液中にどれくらいのブドウ糖があるかを示す数値です。血糖は、血液中のブドウ糖のことです。

糖尿病を判断するために、検査紙に尿をかけて色の変化から尿糖の割合を調べる検査法があります。これで調べた尿糖が糖尿病の発見のきっかけとなることも多いのですが、診断は血糖値によって行われます。尿糖検査紙によってわかるのは血糖値が160mg/dl以上となったときで、これを下回っている場合には、高血糖状態になっていても、ブドウ糖が尿中に多く混じることがありません。だから、血糖値を測定しないと正確に判定ができないのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血液には身体に必要な成分を運搬する働きがあり、それらの成分は血管の末端まで運ばれます。末端から先は血管から溶け出して、その先にある細胞へと成分が運ばれていきます。細胞に新たな栄養成分や酸素を届け、細胞から排出された老廃物や二酸化炭素を血管に戻しているのは水です。

このように血管の端まで運ばれた成分は、その先の細胞まで運ばれていくのは通常の働きですが、脳細胞だけは通常とは異なっています。何が違うのかというと、血管の末端に、脳細胞に必要でないものは通さないようにする血液脳関門というゲートがあるからです。

これは脳細胞に不要なものを入れないようにして、必要なものだけを入れる仕組みです。血液脳関門を通過するもので最も有名なものはブドウ糖です。全身の細胞のエネルギー源はブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸ですが、血液脳関門はブドウ糖しか通過させることができなくて、ブドウ糖は脳細胞の唯一のエネルギーとされるのは、血液脳関門の働きが関係しています。

血液脳関門を通過したブドウ糖は、ずっと脳細胞に保持されるわけではなくて、脳機能を低下させない充分な量が保持されているのは15時間ほどとなっています。夕食と朝食の間が12時間であれば充分にブドウ糖は使われるものの、朝食を抜いてしまうと昼食までは17時間ほど空くことになり、2時間ほどはブドウ糖が不足した状態になります。

そのために脳の働きが不十分になるというだけでなくて、脳は全身のコントロールをしている期間だけに、毎日2時間ほど充分にコントロールされていない時間があると、健康に影響が出てしまうのは当然のことといえます。

血液脳関門は、脳に悪影響を与えるものは通過させないと思われがちですが、実際には有害ミネラルを通過させます。特に通過しやすいのはホルモンを通過させる脳の部位です。というのは、ホルモンが脳から分泌されて血液中に放出される部位には血液脳関門がありません。そのため、有害ミネラルはホルモン分泌に影響を与えやすくなっているのです。
そういった身体に備わった仕組みと、その影響もDNA資格認定講習では伝えています。
〔発達栄養指南:小林正人〕

食器を手に持って食べるのは、西洋の食事マナーからすると考えられないこと、下品な行為にも見られてしまいます。ここでいう食器は皿や椀などのことで、箸やスプーンなどは入れていません。箸やスプーン、フォーク、ナイフを手に持って食べるのは当たり前のことです。

その当たり前のものを使わないで手づかみで食べていたら下品な食べ方と見られるのと同じように、皿を持って食べたら下品扱いされます。皿だけでなくて、茶碗も手に持って食べるのは洋食マナーが浸透している国からは日本人のマナーは違和感が抱かれることです。

食器(皿や茶碗)の大きさが個人によって違っているのも日本の特徴です。箸を使うのはアジアを中心に広く浸透している文化ですが、個人によっては箸の長さや大きさが違うのは日本特有のことで、同じ箸が入った容器の中から取ることは他の国で見られることです。手に合わなくても、それを使って食べるのが当たり前のことです。

器を手にして食べることだけでなくて、食べる順番も日本の特徴で、順番は決まっていません。洋食では順番に出てきて、それを味わうので、誰もが同じ味を楽しんでいます。それに対して日本では、茶碗を手にして、ご飯、おかず、汁物を好きな順番で食べていきます。それも、おかずを口に入れて味が濃いときにはご飯で薄め、味が薄いときには汁物を加えるという感じで、全員と言ってよいほど違った味で食べています。

これによって、体調に合わせて食べる順番と量を変えるということができるようになり、年齢を重ねるにつれて淡白な味わいを好むようになり、それが健康に結びついていくのは日本人くらいです。同じご飯文化であっても、他の国は焼く、炒める、煮るといった食べ方のために、ご飯にも味がついています。ご飯に味があると、食べるおかずにも限りがあり、口の中で混ぜ合わせる方法も違ってきます。

ご飯さえあれば何でも食べられる、というのは基本的に味がないご飯のおかげで、茶碗を手にして自由にご飯が食べられる食べ方のおかげといえます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

代謝促進成分は、脂肪酸に対してはL‐カルニチンが、ブドウ糖に対してはα‐リポ酸があげられます。

L‐カルニチンは脂肪酸を細胞のミトコンドリアに取り入れるときに必要な成分で、脂肪酸はL‐カルニチンと結びつくことによってミトコンドリアの膜を通過することができます。ミトコンドリアに取り込まれた脂肪酸は高エネルギー物質のアセチルCoAに変化して、エネルギー産生を担うTCA回路へと送られていきます。

α‐リポ酸は糖質のブドウ糖がTCA回路で使われるアセチルCoAに変化するのを促進する作用と、TCA回路内の補酵素として働いてエネルギー代謝を高める作用があります。

L‐カルニチンもα‐リポ酸も以前は医薬品の成分であったものが、食品の成分としても認められたもので、ともに今ではサプリメントの成分として使われています。

α‐リポ酸はブドウ糖への作用だけでなく、ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸から変化したアセチルCoAからエネルギーを作り出す仕組みにも作用するので、L‐カルニチンと同時にα‐リポ酸も使うことでエネルギー代謝が高まり、ダイエット効果もエネルギー産生による生命活動の向上も高まります。

ところが、私たちがエネルギー代謝を高めるために使っているのはL‐カルニチンだけです。L‐カルニチンは体内では必須アミノ酸のリシンとメチオニンを材料にして肝臓などで合成されています。サプリメントのL‐カルニチンは体内の合成と同じ仕組みで作られています。

それに対して体内で合成されるのと同じ形の天然のα‐リポ酸(R体)は胃液で分解されて、α‐リポ酸ではなくなってしまうという弱点があります。そのため、サプリメントには化学合成型(S体)のα‐リポ酸が使われています。S体の化学構造式はR体と同じなのですが、左右が逆転した裏返しの状態になっています。そのために分解されにくいというメリットがある反面、デメリットもあります。それは動物試験の結果、ペットフードには健康被害があって使えないということです。

人間に対してのS体のα‐リポ酸の安全性試験は行われていません。というのは、動物で害があることがわかっているものは人間で試験ができないという道義的な面です。人間で試験をしていないので、危険性が確認されていないということで、サプリメントに使うことが禁止されていないという不思議なことがあります。だから、あえて使うことはないという判断をしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達栄養アドバイザーは発達障害の改善を栄養面でアプローチすることを目的としていることから、発達栄養アドバイザーに相談をして、実際の食事内容の改善について指導を求められるようになることは充分に承知しています。

発達栄養アドバイザーは、臨床栄養と発達障害児支援の組み合わせによる内容であることから、栄養士の受講者も想定しています。栄養の専門家には栄養士と管理栄養士がいて、医療的な部分は国家試験の管理栄養士の範疇です。

しかし、発達栄養アドバイザーが対応するのは、保護者を通じた発達障害児の栄養指導なので、詳しい臨床栄養の知識がなければ対応できないというものではありません。むしろ発達障害の実態と食事面での困難さを理解して、それに対しての通常の栄養面でのアドバイスができればよいと認識しています。

状態に応じた具体的な栄養指導を求められたときには、日本メディカルダイエット支援機構の専門家が具体的な方法を考え、それが発達栄養アドバイザーを通じて指導できるような状態であれば、発達栄養アドバイザーに任せるようにします。対応しにくい状態であれば、具体的な食事改善、メニューの提案は本部で対応します。

それだけで完璧な対応ができるとは思っていません。発達障害児は十人十色、百人百様を超えて、千差万別の個人差があります。それも状態や体調などによって変化します。発達栄養を実践するのは主には保護者の役割です。保護者の状況によって、指導されたことが実践できないこともあり、それに対しても聞き取りをして、細かく対応していく必要があります。

どのような食事の状況にあるのか、どのような食事の困難さがあるのかを理解している発達栄養アドバイザーを通じてのやり取りで、より的確な方法を伝えることができます。その対応ができるように、発達障害と脳科学の研究に基づいた食事面での困難さの現状、食生活チェックなどを発達栄養アドバイザーの講習では教育しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

サプリメント・健康食品の知識と継続的な情報発信は、消費者のためだけでなく、消費者と接する多くの方々にも役立つものとなっています。サプリメント・健康食品に関する資格認定のアドバイザリースタッフは、サプリメントの販売会社・サプリメントショップ、薬局、医療機関、運動施設、美容関連施設などで働く人を想定しています。

このほかにも食品販売店、レストランやカフェ、福祉施設、発達障害児支援施設、学習塾にいたるまで多くの人と触れ合う場所で働く人に必要となっています。それほど多くの人が年齢に関係なく、サプリメント・健康食品を使用しているからです。

サプリメントスペシャリスト資格認定講習だけでも多くの要望に応えられる内容となっていますが、追加情報として提供されるエネルギー代謝の促進による健康向上と生活習慣病対策のための基本が学べる内容となっています。

また、サプリメント・健康食品の販売に関わる法律も掘り下げています。これは消費者では販売者に騙されないための情報であり、販売に関わる人には消費者が知っていることを理解して、さらに適した製品を伝える機会ともなります。

認定講師には関連法規に関わる、すべての公的資料を提供して、裏付けのある講習を実施していきます。こんなにも多くの法律に関わる規制があり、しかもわかりにくい文章で、勘違いしやすいことで驚かれる方も多くいます。

サプリメント・健康食品は、その成分の飲み合わせだけでなく、医薬品との飲み合わせもあり、成分によっては健康被害が起こるものも数多くあります。それについてはアメリカのデータベースの「Natural Medicine Database」があり、その日本対応版もあります。

これに基づいた飲み合わせは、アドバイザリースタッフでも必ずしも学べていないことであり、サプリメントスペシャリスト資格認定講習は、こういった特別な情報を得るための講習となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

追い風は、背中に風を受けながら前進することから、優位な状態を指しています。追い風を受けて前進したいと願っても、方向を間違ったために向かい風になってしまうこともあります。向かい風のために全力の一部が出ない、半減したということならまだしも、“逆風”として進行を妨げられるような状況もあります。

新型コロナウイルス感染拡大が、順風だった、追い風だったという人がいないわけではないでしょうが、多くの人にとっては向かい風では済まなくて、止まることもできない、押し戻されるような逆風となったという話は数多く見聞きしました。

コロナ禍が短期間であったなら、立ち止まって考え、次の行動のための準備期間にすることでもできたでしょうが、ここまで続くと、これからどこまで続くかわからないという状況で立ち止まっていたら、“座して死を待つ”ことにもなりかねません。

この意味は「死が近づいているのに、生き延びるための努力を何もしない」ということですが、武器を持って戦わなければいけない段階になったのに、手を拱いて(こまねいて)何もしないのは、滅んでいくことを受け入れてしまったようなものです。

陸上競技で追い風、向かい風というのは、競技場に固定されたスタート、ゴールのままで走らなければならないからで、向かい風であったときにスタート地点を変更できれば、追い風に変えることはできます。必ず風は吹いていると考え、その風を自分にとって優位にするためには、どちらに向かって歩めばよいかを見極めることが必要です。

その風というのは、これまで経験してきた仕事などの業界の常識から見た風の方向ではなくて、社会の動き、人の感性の動きまで見極めて、選択しなければなりません。

学生時代に円盤投げを経験してきて、投擲競技の中では唯一、追い風が逆風になり、向かい風こそ重要ということを知りました。斜め上に進む円盤は向かい風を受けることで推進力を高めることができます。その向かい風を活かすためには角度、回転、速度が重要で、これを実現できる力がなければ向かい風は逆風になりかねません。

逆風の時代にこそ、これを推進力に変える方法として、健康分野での浮揚法を身につける機会を設けています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「糖尿病は太っている人がなる病気」というイメージが抱かれがちです。確かに、糖尿病は食事の摂りすぎ、運動不足が大きく関わっているために、太っていることで発症のリスクが高まるのは事実です。

また、糖尿病患者の約80%は肥満か肥満傾向であるとの調査結果もあります。しかし、糖尿病は、やせているから、なりにくいとは決していえない疾患です。

糖尿病患者は年々増え続け、今や国民病の代表ともなっています。厚生労働省の国民健康・栄養調査(1997年)の調査では、糖尿病が強く疑われる人(糖尿病有病者)は約690万人、糖尿病の可能性を否定できない人(糖尿病予備群)は約680万人で、合わせた数は約1370万人となっていました。

厚生労働省の糖尿病実態調査(2002年)では、糖尿病が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約880万人で、合わせると約1,620万人にも達すると推定されていました。

それが2006年の結果では、糖尿病が強く疑われる人は約820万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約1050万人で、合わせると約1870万人にも達すると推定されていました。

そして、2016年には、糖尿病が強く疑われる人は約1000万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約1000万人で、合わせると約2000万人に達したと推定されています。いかに短い期間で大幅に増えていることがわかります。

国民(調査対象は成人人口の約1億人)の5人に1人が糖尿病か、糖尿病予備群という状態だけに、血糖値が高めの人は改善することが重要になります。そのための方法として、血液中のブドウ糖(血糖)をエネルギーとして使う代謝促進が重要視されているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

食文化という言葉があるように、食事には文化性が求められます。それは伝統的な和食などだけでなく、日常的な食事であっても文化性は重要項目です。文化性を無視した食事は、たとえ健康目的であったとしても提供すべきものではありません。

私の臨床栄養の師匠である山本辰芳先生(管理栄養士)は大規模な国立病院の栄養管理責任者であるとともに、病院栄養士団体のトップとして、また臨床医と病院栄養士の臨床栄養団体のトップとしても活躍された重鎮です。

医療機関における栄養指導は管理栄養士が実施しなければ保険点数がつかない医療制度となっていますが、それを国に働きかけて実現させたのは山本先生の最大の功績とされています。そのときには日本栄養士会の理事長も務められていました。

退官後に山本先生は民間の研究所(病院栄養管理研究所:通称HDS研究所)を設立して、私は主任研究員として支えてきました。そのときにはモットーとして掲げていたのは山本先生が現役時代から訴えていた病院給食の三大原則でした。

それは①正しい食事療法の実践、②食事の量と質の充足、③食事の文化性で、「文化性のない食事はエサである」という標語を張り出していた栄養管理室もありました。

文化性の基本は、美味しく食べることができる料理であって、食事時間(食事を始める時間、食事をしている時間)、食事の環境、食事の温度(温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままに)など、集団の食事では疎かになりやすいことも、できるだけ個人の食事と同じように提供することに重きを置いていました。

文化性は発達栄養においても重要事項です。発達障害児は特性から極端な偏食になりやすく、食べられない、食べにくいという状況を放置するのではなく、通常の食事として、美味しく食べられるようにする工夫が求められます。

とはいっても、それが難しいことはDNA認定講習で発達障害児の特性を学ぶほどにわかってきます。しかし、それを解決する方法を伝えられるように、DNAを支える活動、発達障害児や保護者が求める食事を提供できるようにするバックアップ体制を充実させることに取り組んでいます。
〔発達栄養指南:小林正人〕

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、「不足しがちなビタミン・ミネラルを副菜でたっぷりと」と示されています。

妊娠中や授乳中の女性は、特に多くのビタミン・ミネラルについて、摂取量が充分ではないことが報告されています。

日本人の女性にとって摂取量が不足しがちなビタミン・ミネラルとしては、葉酸と鉄が一般にあげられます。葉酸は胎児の先天異常である神経管閉鎖障害の予防のため、妊娠前から充分に摂取していることが大切です。

神経管閉鎖障害とは、胎児の神経管ができる時(受胎後およそ28日)にうまくつながらない先天性異常で、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などがあります。多くの場合、妊娠を知るのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠に気づく前の段階から葉酸を充分に摂取していることが大切です。

この時期に葉酸のサプリメントを摂取することにより、神経管閉鎖障害のリスクが低減することが数多くの研究で明らかになっています。神経管閉鎖障害を予防するためには、通常の食事に加えて、サプリメントや食品中に強化される葉酸として400μg/日摂取することが望まれると「日本人の食事摂取基準」で示されています。

また、鉄は酸素の運搬に必須のミネラルであり、妊娠期には成長や臍帯・胎盤中への鉄貯蔵、循環血液量の増加などに伴い、需要が増加するため、妊娠前より、さらに多くの鉄摂取が必要です。

野菜は、葉酸や鉄を含めたビタミン・ミネラルのよい供給源ですが、若年女性の野菜摂取量は「健康日本21〔第二次〕」の目標値である一日350gに達していません。また、妊娠前においても鉄の摂取量は推奨量に達していません。鉄や葉酸を多く含む食品を組み合わせて摂取に努める必要があります。

食生活は、すぐに変えられるものではないことから、妊娠前から野菜をたっぷり使った副菜でビタミン・ミネラルを摂る習慣を身につけることが大切です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕