投稿者「JMDS」のアーカイブ

糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に大きく分けられます。1型糖尿病は、膵臓でインスリンを合成するランゲルハンス島のβ細胞が破壊され、インスリンの分泌が大きく減るタイプで、インスリンを外から与える治療が不可欠となっています。破壊の原因としては、遺伝のほかにウイルス感染や、本来は自分の身体を守るための免疫細胞のリンパ球が誤って膵臓を攻撃する自己免疫が考えられています。

1型糖尿病は子供の糖尿病に多く、発症率は5%ほどで、残りの95%ほどは2型糖尿病が占めています。インスリンを用いなくてもよい場合と、インスリンが必要な場合に分けられます。

糖尿病は遺伝傾向があることが認められていますが、家系内に糖尿病患者がいると、その子どもなどに遺伝するといわれるのは2型糖尿病のほうです。

2型糖尿病はインスリンの分泌量の減少や、インスリンが分泌されても反応が悪いもので、その原因としては食べすぎ、飲みすぎ、運動不足、肥満、ストレスのほか、インスリンに反応してブドウ糖の取り込みを進める酵素の働きをよくする作用がある亜鉛やクロムの不足などの生活習慣に起因するものがあげられます。

飲食によって摂る糖質が多くなると、血液中に含まれるブドウ糖が多くなり、ブドウ糖に反応して分泌されるインスリンの分泌量も増えていきます。膵臓は疲労症状が現れにくい臓器であるために、ブドウ糖が入ってくる間は限界まで働き続けます。そして、限界に達すると急に機能が低下して、インスリンの分泌量も大きく低下していきます。この状態は、改善されにくいため、糖尿病の治療を難しくしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

広く健康に関わる記念日について紹介します。

2月1日 一般社団法人スマートウェルネスコミュニティ協議会、日本老年学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の4団体が2月1日を201としてフ(2)レ(0)イ(1)ルの語呂合わせで「フレイルの日」と制定。トーラク(兵庫県神戸市)が神戸プリンが初めて販売された1993年2月1日にちなんで「神戸プリンの日」と制定。明治がプロビオヨーグルトLG21の21から「LG21の日」と制定。ロッテがガーナチョコレートの誕生(1964年2月1日)にちなんで「ガーナチョコレートの日」と制定。富士商会(東京都台東区)が同社の設立日(1950年2月1日)にちなんで「メンマの日」と制定。味の素冷凍食品が中国では旧正月に餃子を食べる習慣があることから「ギョウザの日」と制定。毎月1日は「釜飯の日」(前田家)、「あずきの日」(井村屋グループ)。

2月2日 九州新進(鹿児島県姶良市)が干し大根を醤油に漬け込んだ鹿児島の特産物のつぼ漬の普及のために、つ(2)ぼ漬(2)けの語呂合わせで「つぼ漬の日」と制定。わかさ生活が唇のケアの啓発として笑顔でニッ(2)ニッ(2)の語呂合わせで「くちびるの日」と制定。協同組合全国製麩工業会が「ひ、ふ、み」のふ(2)と麩(2)の語呂合わせで「麩の日」と制定。伊藤忠食品が、じ(2)いじ(2)の語呂合わせで、おじいさんに感謝する「おじいさんの日」と制定。ダノンジャパンがオーツ麦のオーツを02と呼んで0202から「オーツ麦の日」と制定。

2月3日 エスエス製薬が不眠改善の情報発信のために不(2)眠(3)の語呂合わせで「不眠の日」と制定。カゴメが乳(2)酸(3)の語呂合わせで「乳酸菌の日」と制定。ニチモウバイオティックス(東京都港区)が節分の日になることが多いことから「大豆の日」と制定。美濃廣庵 満開堂(岐阜県瑞浪市)が鬼まんじゅうで鬼除けをしてほしいと節分の日を「鬼除け鬼まんじゅうの日」と制定。あじかん(広島県広島市)が節分の日に巻寿司を丸かぶりすると幸福になれるといわれることから「巻寿司の日」と制定。毎月3日は「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)。

2月4日 高齢者入浴アドバイザー協会が不老不死を風呂不死にかけて不(2)死(4)と入(2)浴(4)の語呂合わせで「高齢者安全入浴の日」と制定。ドクターシーラボが肌のシミ、シワの解決にビタミンCが有効として立春になることが多い2月4日に紫外線対策をすることを普及するために「ビタミンCケアの日」と制定。ジュンビー(東京都中央区)が妊娠・出産の情報を得てもらうことを目的に妊(2)娠(4)の語呂合わせで「妊娠の日」と制定。

2月5日 プロトコーポレーション(愛知県名古屋市)が中古車に乗ることで新車の製造で発生するCO₂削減に貢献できるエコロジ―とのことでチュウ(2)コ(5)の語呂合わせで「エコチュウの日」と制定。

2月6日 一般社団法人HOTJAPANが風(2)呂(6)の語呂合わせで「風呂の日」と制定。西尾茶協同組合(愛知県西尾市)が茶道で湯を沸かす風(2)炉(6)の語呂合わせで「抹茶の日」と制定。ハウスウエルネスフーズがC1000の発売日1990年2月6日にちなんで「C1000の日」と制定。フンドーダイ(熊本県熊本市)が煮(2)る(6)の語呂合わせで「フンドーダイ・煮物の日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミット)、「手巻きロールの日」(モンテール)。

2月7日 古河鮒甘露煮組合(茨城県古河市)がフ(2)ナ(7)の語呂合わせで「フナの日」に制定。毎月7日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。

2月8日 東京都麺類協同組合が二八蕎麦(そば粉8、小麦粉2)のおいしさを普及するために二(2)八(8)から「東京二八そばの日」と制定。日本スパ振興協会がス(2)パ(8)の語呂合わせで「スパの日」。毎月8日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「にわとりの日」(トリゼンフーズ)、「ホールケーキの日」(一柳)。

2月9日 木曽路が、ふ(2)ぐ(9)の語呂合わせで「木曽路ふぐの日」と制定。木曽路が、に(2)く(9)の語呂合わせで「木曽路肉の日」と制定。能登半島・輪島わのしま食楽部が、ふ(2)ぐ(9)の語呂合わせで「輪島ふぐの日」と制定。日本アクセス(東京都品川区)が大福の福から、ふ(2)く(9)の語呂合わせで「大福の日」と制定。東京一番フーズ(東京都新宿区)が、ふ(2)く(9)の語呂合わせで「とらふぐ亭の日」と制定。琉球福寿(沖縄県那覇市)が福寿人生の発信を目的として福(29)寿(10)の語呂合わせで2月9日と10日を「福寿の日」と制定。毎月9日は「クレープの日」(モンテール)。

2月10日 エーワン(愛知県名古屋市)がウイルス・ばい菌が2→1→0と減ってゼロになる様子から「ばい菌ゼロの日」と制定。みやざき地頭鶏事業協同組合が、じ(2)とう(10)の語呂合わせで「みやざき地頭鶏の日」と制定。日本野菜ソムリエ協会がFOOD(食べ物)と風土からフー(2)ド(10)の語呂合わせで「フードの日」と制定。日本フットケア・足病医学会がフッ(2)ト(10)の語呂合わせで「フットケアの日」と制定。ソラチ(北海道芦別市)が、ぶた(2)どん(10)の語呂合わせで「豚丼の日」と制定。毎月10日は「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)。

発達障害児は記憶がよいというのか、それとも強い印象があったことは忘れないと表現するべきなのか、食べ物でショックなことがあったときには、いつまでも覚えているという特徴があります。普通なら軽く受け流すようなことであっても、心に傷として残って、同じようなことがないように避けようとします。

食べ物であった場合には、味の問題ではなく、記憶が邪魔をして食べられなくなるというのは、よくあることです。自分が食べて嫌な思いをしたものは食べられないものとして記憶されることがあります。また、友達が牛乳を飲んだのに吐き戻したことがあり、そのシーンが頭に残っていて、牛乳が飲めなくなったという例もあります。

食物アレルギーは幼いときにはあったとしても、成長につれてアレルギー反応が弱まり、まったく食べられないわけではなくて、アレルギー物質の害よりも栄養摂取のほうが重要で、結果として健康維持に役立つということもあります。

しかし、発達障害児では、アレルギーを起こした記憶が残って、食べられない状況が長く続くということも当然に起こることです。

定型発達であれば、食物アレルギーだけなら、研究が進んでいて、対応策も確立されています。味覚の問題などで食べられない場合には、形や味がわからないようにして混ぜるという方法がすすめられています。これも定型発達の場合であって、発達障害児は味覚に過敏であって、食物アレルギーの記憶が強く残っていると、食べられなくなります。

ただ食べられないだけでなく、精神的に抵抗感があることを、隠して実施した親のことを信じられなくなって、家庭では食べられないということも起こります。学校給食では食べることができるのに、家では食べないという保護者を困らせることが起こる要因の一つに、食物アレルギーに発した誤魔化し料理、それを安易にすすめる医療や栄養の専門家の対応があるのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

健康や人生観などにまつわる講演のテーマの一つに、「自分が今あるのは親や祖父母、曾祖父母をはじめとした祖先のおかげ」という話があります。ずっと祖先を辿っていくと、「そのうちの1人でもいなかったら、出会わなかったら、自分は生まれていなかった」という事実に行き着きます。

講演の話題としては、それでよいのですが、研究者の立場では、「どれだけの人間が自分が存在するために必要だったのか」ということを考えてみないと気が済まなくなります。単純計算ではあるものの、最近その祖先の話を聞くことがあって、いけないことかもしれませんが、聞いている途中から計算を始めていました。

自分にとっての1親等は両親で2人います。2親等の祖父母は4人、3親等の曾祖父母は8人というように倍々で増えていきます。4親等は16人、5親等は32人、6親等は64人、7親等は128人、8親等は256人、9親等は512人、10親等は1024人、11親等は2048人、12親等は4096人と、フェイスブックのお友達の上限近くの人数になります。

13親等は8192人、14親等は1万6384人、15親等は3万2768人、16親等は6万5536人、17親等は13万1072人、18親等は26万2144人、19親等は52万4288人、20親等は104万8576人と、岡山市の人口を超えます。21親等は209万7154人と、岡山県の人口を超えます。

1世代が20年と単純計算をすると21代は420年で、江戸時代の初期になります。そのときの日本人の人口は2500万〜2700万人と推計されるので、まだ余裕(?)があります。

22親等は419万4304人、23親等は833万8608人、24親等は1677万7216人と、今度は東京都の人口を超えます。25親等は3355万4432人、26親等は6710万8864万人、27親等は1億3421万7728人と、とうとう日本の人口を超える数になりました。

「27世代×20年」で計算すると540年前で、1483年というと京都の銀閣寺(慈照寺)が室町幕府第8代将軍の足利義政によって建立された年です。京都人が言う“先の戦”は第二次世界大戦ではなくて、応仁の乱のことだという“あるあるネタ”の応仁の乱(1467年)の後のことです。室町時代の日本の人口は1500万人ほどであったと推計されています。

この時代に今の日本の人口を超える人がいなければ今の自分がいないということはないので、どこかで血筋がつながっていることになります。ひょっとすると隣の席で一緒に話を聞いている人も遠い親戚であるかもしれないことになります。

講演で講師が話をする「人のつながりは大切に」ということを、妙に実感を持って感じた場面となりました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

メディカルダイエットの重要ポイントは「エネルギー代謝」であるということを伝えています。エネルギー代謝は全身の細胞の中で起こっている生化学反応で、これをわかりやすく説明するのは大変なのですが、ときどき「“さわり”を話してほしい」と言われることがあります。

その要望に応じて、エネルギー代謝は細胞の中のミトコンドリアのTCA回路でエネルギー源と酸素を用いて、エネルギー物質のATPを作り出すことだという説明をしています。エネルギーはATPが変化して発生することも続けて話をします。

そのためには、ブドウ糖をミトコンドリアに取り入れるためにα‐リポ酸、脂肪酸をミトコンドリアに取り入れるためにL‐カルニチンが必要であること、ブドウ糖と脂肪酸をTCA回路でエネルギー化させるために、すべての水溶性ビタミンが必要なことを話しました。

この話をしたあとに、「さわりと言ったのに話の要点を説明された」との反応をした人がいました。こちらとすれば、「さわりという要望だったので要点を話した」という認識で、そもそも“さわり”の意味を間違って覚えていたようです。

“さわり”の正しい意味は「話の要点」です。ところが、「話の最初の部分」と誤用している人が多いのです。文化庁の「国語に関する世論調査」の結果をみると、正しい意味で使っているのは35%ほどで、誤用しているほうが56%ほどと多くなっています。

これでは、さわりを求められて、話の要点を話した私が勘違いをしていて、さわりを求めてきた人のほうが正しいように思われて、会場から妙な笑いが出ることもあります。これを経験してから、さわりを求められたときには、さわりの正しい意味を簡単に説明してから重要ポイントを話すようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害児の保護者が、その経験を伝えて、多くの保護者に役立ってほしいということを言われるのは素晴らしいことだと思っています。その思いが、私たちが進める発達障害児の理解と地域的な支援、発達障害の改善に栄養面で取り組もうという推進を担ってもらえているのも心強いことです。

保護者として経験したことには限りがあるので、もっと勉強をして、少しでも子どもの発達障害の改善、社会的障壁への対応に役立てようとされている方もいます。そのような存在が増えてきているのも講習を開催していると実感させられます。

それはよいことではあっても、学べば学ぶほどよい結果が得られるとばかりに、家庭での子どもの対応の時間を減らしてでも、家族の役割の時間を減らしてでも学びに時間をかけるという保護者が少なからずいるのは事実です。その多くは、接する機会が多い母親です。

発達栄養に関して話をしていて、全般的に発達障害を理解して、それに栄養が関わること、食事の改善によって、どこまでアプローチをすることができるのかを理解しようと一生懸命になって学ぼうとする姿勢は有難いことではあるのですが、その学ぶのと同時に実践してもらうことが大切です。

学んだことを活かすためには、「トライアル・アンド・エラー」(trial and error)が必要です。一般には“トライ・アンド・エラー”と言われて、試行錯誤を表しています。実際に食事面でのアプローチをしているから重要性を学ぶことができて、学んだことを実際にやってみて、思っていたことと実際の結果の差を感じたら、また学んで、さらに実践するということの繰り返しによって、実績を重ねていくことができます。

ところが、学ぶのに時間がかかるからという理由で、子どもにかける時間が削られているという例もあります。学ぶ姿勢がある方には、できるだけ全体像を伝えたいという気持ちがありながらも、最も重要な子どもの食事面での直接的な改善にかける時間を削るようなことではいけないはずです。

だから、発達栄養の講習は、学ぶ方の都合や要望を優先させて、教えたいことではなくて、優先させて知りたいことから、限りのある時間の中で伝えられるようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

スペシャリスト(specialist)は特定分野に深い専門知識がある人を指した言葉です。SPSPは、サプリメントと健康食品の専門知識を身につけ、それを自分や家族、周囲の人々、スポーツをする人や生活習慣病に不安を抱える人たちにサプリメント・健康食品を正しく選択して、正しく使うことをアドバイスできる存在と位置づけています。

日本メディカルダイエット支援機構は、医学・薬学・栄養学・科学・理学・法学などサプリメント・健康食品に広く関わるメンバーの経験と知識を集積して、研究成果を発信するだけでなく、制度の構築にも関わってきました。その成果がスペシャルな情報収集と提供を可能としています。

日本メディカルダイエット支援機構は2008年に内閣府認証によって特定非営利活動法人として活動を始めましたが、それ以前は臨床栄養や運動科学などを中心とした健康科学情報センターと、研究者やメディア関係者などを中心とした健康ペンクラブとして活動してきました。

両団体の事業活動を統合させて設立したのが日本メディカルダイエット支援機構で、健康科学情報センターの設立メンバーの臨床栄養の専門家である山本辰芳先生(管理栄養士、産業栄養指導者)との関わりで、保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフ制度の創設にも参加しました。

山本先生は国立病院・療養所栄養士協議会の会長で、日本栄養士会の理事長も務めました。臨床医と病院栄養士で構成される日本臨床栄養協会の副会長でもありました。厚生労働省には管理栄養士・栄養士が専門官として多く在籍していますが、当時は国立病院・療養所から厚生労働省に出向しており、専門官は山本先生の後輩であったことから、情報交流などを実施してきました。

栄養などに関わる新たな制度が検討されるときには関係者が呼ばれることが多く、退官後の山本先生が所長の病院栄養管理研究所にも依頼がありました。私は、当時は健康科学情報センターの理事長のほかに病院栄養管理研究所の主任研究員として参加していたことから、サプリメント・健康食品に関わる検討会に参加していました。

その一つがアドバイザリースタッフ養成の通知の検討会で、健康食品業界の実態などの情報を提供していました。このときの経験が、後のアドバイザリースタッフ養成講習の講師、機能性表示食品制度の委員などにつながっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

講習のときに、質問が多くて講習テキストどおりに進まないことがあるのは、きっと講習テキストがよくないのか、講師の伝え方がよくないのか(ひょっとすると講師の人格の問題?)、少なくとも教える側の問題が多いということは認識しています。

質問が多くても、それが多くの受講者にとって知っておいたほうがよい内容であったら、時間がかかっても答えるべきで、そこに労力を惜しむようなことがあってはいけないはずです。

ところが、質問をされた方の中には、自分の質問に対して、自分にだけ返答してくれないことに抵抗感を示すこともあり、機嫌が悪くなり、反発をされることもあります。

それを防ぐために、講習の初めに「よい質問への返答は、多くの方に聞いてもらいたい」とか「皆さんに役立つよい質問をされることを望みます」ということを言っておいても、あまり効果がないようなことも何度か経験しました。

そのようなことがないようにする一番の方法は、複数を対象とした講習をしないことです。

とはいっても、DNA認定講習は認定講師が講習を行うので、手間と収益を考えると受講生は多いに越したことはありません。前出のようなことがあったときの対応法を教えるくらいにしておくのですが、自分が講師をする認定講師養成講習は、疑問を解決しないままスルーするのはよくないと考えていることもあって、質問には即座に返答するようにしています。

ということで、認定講師養成講習は1対1(マンツーマン)の講習が原則で、相性がよい方の組み合わせのときだけ1対2(講師1人で受講者2人)にしています。そのために受講者に来てもらうのではなくて、こちらから出向く形になっています。

こうなると認定講師養成講習は講習時間を設定していても、なかなか予定通りにはいきません。時間を決めているのは座学講習なので、時間が不足したときには残りを通信講習にするように試験問題の工夫をしています。

それでも間に合わないというときには、1日の講習時間を受講生の都合に合わせて延ばす、別に日に残った分を講習するというようにしています。講習時間が長くなったからといって受講料を値上げするわけにはいかないので、別の日に出向いて講習をするときには時給と交通費をいただくと話しています。

ただ、交通費は別にして、時給は受講者が考える適正価格になってしまいます。もしも少ない金額であったら、これは私の講習に魅力がないということなので、どんな評価なのかを気にしているところです。
〔発達栄養指南:小林正人〕

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、「主食を中心にエネルギーをしっかりと」と示されています。ここでいうエネルギーは、エネルギーとなる糖質、脂質、たんぱく質を含むエネルギー源を指しています。

主食とは、ごはん、パン、麺類など、炭水化物を多く含み、エネルギーのもととなる料理のことを言います。健康寿命の延伸につながる健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために参照すべきエネルギーと栄養素の摂取量の基準が「日本人の食事摂取基準」に示されています。

現在、妊婦の平均的なエネルギー摂取量は1700kcal前後とされています。妊娠中には、適切な栄養状態を維持して、正常な分娩をするために、妊娠前に比べて必要なエネルギー摂取量が増加します。

妊娠前に比べて、妊娠初期(〜13週6日)は50kcal、妊娠中期(14週0日〜27週6日)は250kcal、妊娠末期(28週0日〜)は450kcal余分にエネルギーを摂る必要があります。また、授乳婦も妊娠前に比べて350kcal余分にエネルギーを摂る必要があります。

しかし、エネルギーについて「日本人の食事摂取基準(2015年版)」と現状の摂取量を比較したところ、充分にエネルギーを摂取できていない状況がわかりました。また、エネルギーをしっかりと摂取するためには、炭水化物を中心に食事を摂取することが必要ですが、炭水化物の主要な摂取源である穀類の摂取量は、20歳から49歳の女性において減少しています。

このため、妊娠前から意識的な主食の摂取が望まれます。一度に充分な量の主食を摂取することが難しかったり、3回の食事で充分に主食を摂取できなかったりする場合は、間食におにぎりを摂取するなど、主食からのエネルギーをしっかり摂取できるように心がけます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病は血糖値が高くなった状態を指しています。血糖は血液中のブドウ糖のことで、重要なエネルギー源のブドウ糖が血液中に、どの程度あるのかを示すのが血糖値です。

糖尿病の血糖値による判定基準は、日本糖尿病学会によって定められています。それによると、空腹時血糖値が126mg/dl以上、ブドウ糖負荷後2時間値が200mg/dlの、いずれかを満たしているものが糖尿病と判定されます。

正常値と糖尿病域の間が境界域で、空腹時が110~126mg/dl未満、食後2時間血糖値が140~200mg/dl未満となっています。
血糖値は血液中のブドウ糖濃度のことで、血液1dl(デシリットル)当たりのブドウ糖の量がmg(ミリグラム)で表されます。健康な人は早朝の空腹時の血糖値は100mg/dl以下で、食後でも160mg/dlを超える例はほとんどありません。

ヘモグロビン(Hb)A1cは、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)のうちブドウ糖と結合しているグリコヘモグロビンの割合をパーセントで表した指標です。グリコヘモグロビンはブドウ糖と結びつきやすく、血液中のブドウ糖が多くなるほどヘモグロビンA1cの割合が高まっていくため、1~2か月間の血糖値の状態を知ることができます。健康な人のヘモグロビンA1cは4.3~5.8%とされています。

血糖値は食事内容や体調、ストレスなどによって常々変化しています。健康診断の数日前からブドウ糖が多く含まれる糖質の摂取量を少なくすることで、血糖値を低めに抑えることができます。しかし、ヘモグロビンA1cを測定することで、長期間の血糖値が、どのような状態であったのかを知ることができるため、糖尿病の重要な指標とされています。

要は、食事量を短期間減らしても、ヘモグロビンA1cを測定すれば、誤魔化すことができないということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕